Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜 作:かもめカメ
そこで彼はある1人の女の子と出会う…
そして遂に…邂逅を果たす…
ーーーーーSIDEtoキリト
俺達はその人間がいると思わしき場所、
コンフェイト大森林
と言う所は最深部の所までやって来たのだが、
此処までに誰1人として人間らしいものを見ていない。
「如何なってるんだ?」
そう思った時だった。
「⁉パパ!ママ!その人…今はアインクラッドにいます‼」
「な⁉なんだって⁉
さっきまで此処にいたんじゃなかったのか⁉」
「確かに居ました!でも、いつの間にかアインクラッドは25層…⁉ママとユウキさんが出会った場所にいます!」
「ユウキと出会った場所って…あの小島に⁉」
だとしたら、彼処にはユウキの慰霊がある…
ユウキ。
彼女はこの世界で俺よりも強かった少女。
もしも彼女があのデスゲームに囚われていたのなら、
彼女に間違いなく俺のスタイルである《二刀流》が使えていた。
それぐらいにまで強かった。
そしてそこには彼女の愛剣が深々と刺さっている。
彼処には俺達にとってはかけがえのない場所だ。
だから、俺は青ざめていた…
もしもそいつが、墓荒らしだったらヤバイぞ⁉
「と、兎に角行かないと!」
そう言われたので、俺達は急いで浮遊している鋼鉄の城…
【アインクラッド】
に向かった。
ーーーーーSIDEtoディセ
うぅ〜。眩しかった。
此処は何処だ?
俺は辺りを見渡すと、霧に覆われていた。
だが、遠方から光が現れた。
それと同時に霧が晴れていく…
そして俺は改めて辺りを見渡すと、
周りは全て水面が張ってある。
そして俺の目の前には大樹が一本だけしかない風景を見た。
如何やら離れ小島の様だ。
ん?でも、俺はさっきまで樹海の中にいた筈だよな?
それにさっきからラザリスとセディの反応が見当たらない…
ひょっとして…俺…
まさかの迷子⁈
ヤバイぞヤバイぞ⁉
このままじゃ帰りたくても帰れないじゃないか⁉
如何するんだよ〜⁉
そう嘆いていると、
ーお兄さんは元気だね〜♪ー
⁉な、なんだ…?
何処から声がする…一体何処から?
ーこっちだよ、お兄さん♪ー
そう言われて、俺はその声のした方を振り向くと、
先程の大樹があるだけ…いや、訂正。
その下に何か書かれてある慰霊碑みたいな物と、
紫色をしているあまりにも細い片手剣があった。
俺は近づき、それを見ると、そこには何かが刻み込まれていて、そしてこう書かれていた。
"偉大なる剣士
《絶剣》 ユウキ
ここに眠る"
と、書かれてあった。
如何やらお墓のようだ。
しかし、なぜこんな辺境な場所にお墓があるのだろうか?
そう考えていると、
ーお兄さんって、意外と冷静なんだね♪ー
なんとも良いようの無い事が起こった。
俺の周りには誰もいない。
もちろん、ラザリスやセディもだ。
それなのに、何処からか声がしている。
いや…単純に気付かないフリをしていただけかもしれない…。
何故なら…
俺の視界には、紫色の細長く艶がある髪型をした、女の子が、俺の目の前で…
ニコニコしながら話しかけてくるのだ…。
取り敢えず…お前、何者?
ー人に物を尋ねる時は先ずは自分からじゃないの?ー
まあ、妥当な返しだよな…これ。もうベタなパターンだ。
まあ、良い。
俺はディセ。単なるしがない旅人さ。
ー僕はユウキ!よろしくね!ディセお兄さん♪ー
意外と親しみ易さ満載な女の子だな…。
さて、おま…じゃなかった。ユウキちゃん?で良いのかな?
ーうん。後、普通にユウキで良いから♪ー
意外とマジかも…。
さて、ユウキ。お前は一応…死者なんだよな?
ーう〜ん…そうだね♪ー
前言撤回、ただのお気楽者でした。
ーお兄さんは、僕の姿が見えるの?ー
え?…うーん。まあな。
昔、そう言う事があったから。
昔と言ってもそれ程遠くにあったようなもんじゃなく、ごく最近の奴だ…
俺がフェイトの姉、アリシアと心通わせたあの時だな。
その影響なのか…
俺…今は霊感が強かったりするし、肝っ玉である…正直、今の自分が怖い。
それよりも、君は如何して此処にいるんだ?
ー僕はね?今まで、いろんな世界を旅して来たんだ!
まあ、様々な世界だけどね…ー
ふーん…その終着点が此処か?
ー半分正解で、半分はずれ♪ー
?
ー僕は此処から更にいろんな世界を旅しているんだ!
今日は大事な人達がくる日だからね、帰ってきたんだ♪ー
大事な人達?
ーそれよりも、お兄さん!
お兄さんって、武器持ってないの?
持っていないと危ないよ?ー
うーん…いや、良いや。
俺にはあいつ…ジュードから貰った武器「タイラントナックル」があるから良いや。
「タイラントナックル」
それは、かつてジュードがミラと初めて出会った時に使用していた武器の一つで、結構愛用していた。
今ではジュードは医学者として目指すようになったので、俺にこの武器を託したんだ。
ーふーん…そっか♪ー
まあな?ははは!
そう笑っていた時だった…
シュュュュン‼
⁉
俺は咄嗟に顔を逸らした。
そして、視線の先には鋭い剣先が、俺の顔をピンポイントで狙って来ていた。
…危なかった〜。
後、コンマ1秒遅れていたら、間違いなく突き刺されていた所だった〜…。
俺は瞬時に剣が出てきた方向をみると、そこには1人の女性が、刺突剣・レイピアを放つていた後の姿だった。
瞳と髪が青く、白と青のコーディネートをした服装をしていた。
そして何よりも…耳が尖っていた。
「!」
女性は自分の攻撃が避けられた事に動揺していた。
余程、自信があると見た。
と、女性の後ろに目をやると、そこには他の妖精と思わしき人達もいた。
緑の服装や猫耳姿の妖精、
赤い服装をした人からゴツイ体系の褐色肌の人材…
他にもいろいろ居たけれど、俺はその中でもある1人を見た。
服装はもちろん…
武器や、髪の色まで真っ黒になっている1人の青年を見た。
…あいつだけ、異様な存在だ…
そう思っていたら、女性がいつの間にか俺の頬の所にまで剣先を向けて来ていたので、俺はすかさずいなした。
「!」
バシィン!
いなす音が聞こえ、俺も彼女も一旦、距離をおいた。
兎に角、話もせずにやるのはいけないし、話してみるか…
「なんで、こんな事をしやがった⁉」
「…答える必要はありません」
その女性の瞳の中は明らかに敵対心むきむきの瞳だった。
「あっ、そうかい。なら、こっちにもこっちなりのやり方でやりますよ〜だ!」
そう言うと俺は腰にぶら下げていたジュードの貰い物である武器「タイラントナックル」を瞬時に装着した。
「⁉…拳⁈」
?かなり動揺している?何でなんだ?兎に角、今はやられるのはごめんなんだよ‼
そう言うと俺はすかさず攻撃を繰り出した。
次回
閃光達との会話