Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜   作:かもめカメ

17 / 50
謎の光によって導かれたディセ。
そこで彼はある1人の女の子と出会う…

そして遂に…邂逅を果たす…


アインクラッド

ーーーーーSIDEtoキリト

俺達はその人間がいると思わしき場所、

 

コンフェイト大森林

 

と言う所は最深部の所までやって来たのだが、

此処までに誰1人として人間らしいものを見ていない。

 

「如何なってるんだ?」

 

そう思った時だった。

 

「⁉パパ!ママ!その人…今はアインクラッドにいます‼」

 

「な⁉なんだって⁉

さっきまで此処にいたんじゃなかったのか⁉」

 

「確かに居ました!でも、いつの間にかアインクラッドは25層…⁉ママとユウキさんが出会った場所にいます!」

「ユウキと出会った場所って…あの小島に⁉」

 

だとしたら、彼処にはユウキの慰霊がある…

 

ユウキ。

彼女はこの世界で俺よりも強かった少女。

 

もしも彼女があのデスゲームに囚われていたのなら、

彼女に間違いなく俺のスタイルである《二刀流》が使えていた。

 

それぐらいにまで強かった。

そしてそこには彼女の愛剣が深々と刺さっている。

彼処には俺達にとってはかけがえのない場所だ。

だから、俺は青ざめていた…

 

もしもそいつが、墓荒らしだったらヤバイぞ⁉

 

「と、兎に角行かないと!」

 

そう言われたので、俺達は急いで浮遊している鋼鉄の城…

 

【アインクラッド】

 

に向かった。

 

 

ーーーーーSIDEtoディセ

うぅ〜。眩しかった。

此処は何処だ?

 

俺は辺りを見渡すと、霧に覆われていた。

だが、遠方から光が現れた。

それと同時に霧が晴れていく…

そして俺は改めて辺りを見渡すと、

 

周りは全て水面が張ってある。

そして俺の目の前には大樹が一本だけしかない風景を見た。

 

如何やら離れ小島の様だ。

ん?でも、俺はさっきまで樹海の中にいた筈だよな?

それにさっきからラザリスとセディの反応が見当たらない…

 

ひょっとして…俺…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかの迷子⁈

 

 

 

 

 

ヤバイぞヤバイぞ⁉

このままじゃ帰りたくても帰れないじゃないか⁉

如何するんだよ〜⁉

 

そう嘆いていると、

 

ーお兄さんは元気だね〜♪ー

 

 

⁉な、なんだ…?

何処から声がする…一体何処から?

 

 

ーこっちだよ、お兄さん♪ー

 

そう言われて、俺はその声のした方を振り向くと、

先程の大樹があるだけ…いや、訂正。

 

その下に何か書かれてある慰霊碑みたいな物と、

紫色をしているあまりにも細い片手剣があった。

 

俺は近づき、それを見ると、そこには何かが刻み込まれていて、そしてこう書かれていた。

 

"偉大なる剣士

《絶剣》 ユウキ

ここに眠る"

 

と、書かれてあった。

如何やらお墓のようだ。

 

しかし、なぜこんな辺境な場所にお墓があるのだろうか?

 

そう考えていると、

 

ーお兄さんって、意外と冷静なんだね♪ー

 

なんとも良いようの無い事が起こった。

 

俺の周りには誰もいない。

もちろん、ラザリスやセディもだ。

それなのに、何処からか声がしている。

 

いや…単純に気付かないフリをしていただけかもしれない…。

 

何故なら…

 

俺の視界には、紫色の細長く艶がある髪型をした、女の子が、俺の目の前で…

 

 

 

 

ニコニコしながら話しかけてくるのだ…。

 

取り敢えず…お前、何者?

 

ー人に物を尋ねる時は先ずは自分からじゃないの?ー

 

まあ、妥当な返しだよな…これ。もうベタなパターンだ。

まあ、良い。

 

俺はディセ。単なるしがない旅人さ。

 

ー僕はユウキ!よろしくね!ディセお兄さん♪ー

 

意外と親しみ易さ満載な女の子だな…。

さて、おま…じゃなかった。ユウキちゃん?で良いのかな?

 

ーうん。後、普通にユウキで良いから♪ー

 

意外とマジかも…。

 

さて、ユウキ。お前は一応…死者なんだよな?

 

ーう〜ん…そうだね♪ー

 

前言撤回、ただのお気楽者でした。

 

ーお兄さんは、僕の姿が見えるの?ー

 

え?…うーん。まあな。

昔、そう言う事があったから。

 

昔と言ってもそれ程遠くにあったようなもんじゃなく、ごく最近の奴だ…

俺がフェイトの姉、アリシアと心通わせたあの時だな。

その影響なのか…

俺…今は霊感が強かったりするし、肝っ玉である…正直、今の自分が怖い。

 

それよりも、君は如何して此処にいるんだ?

 

ー僕はね?今まで、いろんな世界を旅して来たんだ!

まあ、様々な世界だけどね…ー

 

ふーん…その終着点が此処か?

 

ー半分正解で、半分はずれ♪ー

 

 

ー僕は此処から更にいろんな世界を旅しているんだ!

今日は大事な人達がくる日だからね、帰ってきたんだ♪ー

 

大事な人達?

 

ーそれよりも、お兄さん!

お兄さんって、武器持ってないの?

持っていないと危ないよ?ー

 

うーん…いや、良いや。

俺にはあいつ…ジュードから貰った武器「タイラントナックル」があるから良いや。

 

「タイラントナックル」

それは、かつてジュードがミラと初めて出会った時に使用していた武器の一つで、結構愛用していた。

 

今ではジュードは医学者として目指すようになったので、俺にこの武器を託したんだ。

 

ーふーん…そっか♪ー

 

まあな?ははは!

 

そう笑っていた時だった…

 

シュュュュン‼

 

 

俺は咄嗟に顔を逸らした。

そして、視線の先には鋭い剣先が、俺の顔をピンポイントで狙って来ていた。

 

…危なかった〜。

後、コンマ1秒遅れていたら、間違いなく突き刺されていた所だった〜…。

 

俺は瞬時に剣が出てきた方向をみると、そこには1人の女性が、刺突剣・レイピアを放つていた後の姿だった。

 

瞳と髪が青く、白と青のコーディネートをした服装をしていた。

 

そして何よりも…耳が尖っていた。

 

「!」

 

女性は自分の攻撃が避けられた事に動揺していた。

余程、自信があると見た。

と、女性の後ろに目をやると、そこには他の妖精と思わしき人達もいた。

 

緑の服装や猫耳姿の妖精、

赤い服装をした人からゴツイ体系の褐色肌の人材…

 

他にもいろいろ居たけれど、俺はその中でもある1人を見た。

 

服装はもちろん…

武器や、髪の色まで真っ黒になっている1人の青年を見た。

 

…あいつだけ、異様な存在だ…

 

そう思っていたら、女性がいつの間にか俺の頬の所にまで剣先を向けて来ていたので、俺はすかさずいなした。

 

「!」

 

バシィン!

 

いなす音が聞こえ、俺も彼女も一旦、距離をおいた。

 

兎に角、話もせずにやるのはいけないし、話してみるか…

「なんで、こんな事をしやがった⁉」

 

「…答える必要はありません」

 

その女性の瞳の中は明らかに敵対心むきむきの瞳だった。

 

「あっ、そうかい。なら、こっちにもこっちなりのやり方でやりますよ〜だ!」

 

そう言うと俺は腰にぶら下げていたジュードの貰い物である武器「タイラントナックル」を瞬時に装着した。

 

「⁉…拳⁈」

 

?かなり動揺している?何でなんだ?兎に角、今はやられるのはごめんなんだよ‼

 

そう言うと俺はすかさず攻撃を繰り出した。




次回

閃光達との会話
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。