Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜 作:かもめカメ
因みに長いです…。
目薬の用意をお願いします。
では、どうぞ。
ーーーーーNO SIDE
アスナは驚いていた。
今、自分の目の前にいる男が自分の技…ソードスキルを使用した攻撃を、
意図も簡単に紙一重で避けるだけでは無く、腰にぶら下げていた"何か"を装着した姿を見て、更に驚愕していた。
「!(拳⁈アップデートされたばっかりの装備をもう扱っている⁉)」
そう、アスナは捉えていた。
拳の武器はアスナを始め、彼女の旦那であるキリトは勿論、親友のリズベットやシリカ、シノンにキリトの義理の妹であるリーファ等、少なくても今ここにいる皆が遊んでいるこのゲーム…
そのゲームの中ではつい最近いや、つい数時間前のアップデートでようやく解禁になったばかりの武器系統だった。
なので、いきなり装備して来た人物を見て、アスナは勿論、今この場にいる皆も驚いていた。
そうしていると、
「そらぁ!」
「⁉…はぁ!」
ガキィン!
拳を装備した少年…ディセが殴りかかった。
アスナは一瞬、怯むが、そこは己の力量でカバー、そしてレイピアで相殺させた。
そして、瞬時にまた後ろへと後退する2人。
「
ディセはそうアスナに言った。
アスナは必然的に言葉を繰り出す。
「その墓には私にとっても私の後ろにいる仲間達にとっても、かけがえの無い人が眠っている場所。
そしてそこにある剣は、その人が愛用していた武器。
貴方が墓荒らしなら…私は、貴方を…
殺ります」
そうアスナは告げた。
それを聞いたディセは…「納得…」と言って、手を両手に挙げた。
所謂…
「降参」状態だった。
「…え?」
その行動にアスナは勿論、皆も驚いた。
「俺がこの場所に来た事に関しては謝罪しよう…ごめんなさい。
だけど、俺は墓荒らしなんかしてはいない。
ま、最も…それを証明できる奴がいないのが悔しいけどな」
そう言いながら話を続けるディセ。
そこでアスナは、彼の瞳をジッと目を凝らす。
そこには青と赤のオッドアイが目に映っていたが、
アスナは更にその奥の方を見据えた。
そして…
「…分かりました。貴方が言っている事は本当見たいですね」
「そうか…やっぱり疑われて…え?」
アスナが自分の言った事を信じた事に唖然となったディセ。
「貴方の瞳の奥に嘘はありません。
勝手に襲ってしまってすみませんでした」
と、アスナは謝罪した。
「…いや、俺こそ済まなかった。
そりゃあ大事な人が眠っている場所を荒らされたら、誰だって許さないもんな…」
ディセも彼なりに謝罪をしたのであった。
ーーーーーSIDEtoディセ
その後、女性と共にやって来た皆も俺の所までやって来た。
「そう言えば、まだ自己紹介してなかったな〜?
俺はディム・センダース。ディセって呼ばれてる。
宜しくな!」
俺はまだ自己紹介をしていなかったので、自己紹介をした。
それを見た女性達もそれぞれ自己紹介を開始した。
「私はアスナって言います。それで、こっちにいる全身真っ黒なこの人はキリト君って言うの!」
「はぁ…改めて、キリトだ。宜しくな?」
そう言うとキリトが手を差し伸べて来たので、俺もそれに応える。
そこからは自分達で自己紹介をし始めた。
「俺はクライン。キリトとはダチだから宜しくな!」
…キリトとはダチか。それと、腰に刀…刀使いか。
アスベルやシグナムの技が使えそうかも!
「エギルだ。武器は斧を使っている。
この中では保護者的立場だな。宜しくな」
…斧使いか。なら、ロニの技とか使用できるかもしれない。
保護者の立場って言うのもなんか頷けるな。
「私はリズベット。アスナとは親友で、鍛治職人よ。
武器は
リズって呼んでも構わないわ」
…鍛治職人か。なら、今度武器を作って貰おうかな♪
「あたし、シリカって言います!
こっちはフェザーリドラのピナ!」
「キュゥ〜!」
…ヘェ〜。シリカちゃんにピナか〜。
エリーゼとティポを思い出すな〜
「私はリーファ!キリト君とは…まあ、義理の妹かな?」
…何と、キリトとは義理の兄妹か⁉
キリトとは親しみ易いかもしれないな。
え?何でって?
妹を持つ兄に嘘をつく奴はいない!
これは断言する!絶対にだ!
それに、俺も義理と実の妹がいるしな♪
「シノンよ。この中では唯一の弓を使った遠距離使いよ。
宜しく」
…み、ミラ姉⁈
い、いや別人だよな…。しかし、本当に声が似てるわ〜…。
でも、弓使いならチェスター達の技が使えそう。
「スメラギだ。…セブンのボディーガードをしている」
「セブンよ!歌を作るのが好きよ?宜しく♪」
…2人の立場はアリサとザビーダって感じだな。
それに其れなりの技量も持ち合わせている。
「フィリアよ。トレジャーハンターを生業としているわ」
…居たよ…こんな場所にも。
ルーティやノーマみたいなお宝を探す悪い手癖を持つ女が。
「レインよ」
「ルクスと言います。私達はキリトさんと同じ二刀流を使うんですよ」
…二刀流が三人もいるのか〜。
ロイドにスパーダ、ロゼみたいな戦術が使えそうかも!
「アリスだ。宜しく頼む」
…この子は他の子達と何か雰囲気的にも違うな。
見た目的には妖精よりも、聖騎士として捉えた方が妥当だな。
それに、なんか知らないけど、フレンみたいな性格を放っているのも気になるな〜。
「はいはーい!ストレアだよ!キリトとアスナの娘でーす!」
!!⁉む、む、娘⁈
キリトさん⁉あんた、何歳の頃に子供産ませたんですか⁉
「ちょっ⁉ストレア⁉勘違いを起こすなよ⁉」
「え〜?本当の事じゃん!」
あ、ダメだ…話についていけないや。
でも、ストレアは背中に大剣を背負っているから、ヴェイグやルカの技が使えそうだな。
そう考えていると、キリトの胸ポケットが"モゾモゾ"と動いたので、俺はそこに視線を動かすと…
「…ぷはぁ〜!…?パパ、この人は?」
…え?
…今、パパって言いませんでしたか?この子…
「ユイ、この人はディセ。
ディセ、この子はユイ。俺とアスナの可愛い娘で、ストレアの姉なんだ」
…はぁぁぁぁ⁉
え、ちょっと、待っ…えええええ⁉
明らかにこの子が妹だよね⁉
何が如何なってんのか、分かんねぇ⁉
プシュュュュ…
…あ、頭がオーバーヒートした…
「と、取り敢えず今いるメンバーはこれくらい…って、あれ?おーい、ディセ〜?聞こえてるか〜?」
「…はっ⁉…だ、大丈夫…」
「全然、大丈夫じゃないよな…(ーー;)」
はい、大丈夫じゃないです…。
まあ、それはそれで良いとして、
「兎に角、参ったな〜。大事な道具を忘れて来てしまったよ…」
そう…俺はここにくる前に大きな街に居た。
えっと〜、確か…【ユグドラシルシティ】?だったかな?
そこの宿舎で、大事な道具一式忘れて来たから、困ったもんだ。
それに、ラザリスやセディともまだ再会してないから、この先、不味いな〜…
そう考えて居たら…
「あの〜?若しかして、これの事ですか?」
そう言うと青髪の女性…アスナが袋を見せた。
「⁉それ、俺の道具一式セット⁈なんでこんな所に⁈」
ーーーーーSIDEtoアスナ
如何やら彼…ディセは大事な道具一式を忘れて来てしまったそうだった。
…?若しかして…これの事なのかな?
そう言うと私は瞬時にアイテムメニューから、
「旅人の忘れ物」
と言うアイテムをストレージから取り出して、オブジェクト化して、
「あの〜?若しかして…これの事ですか?」
そう尋ねて見ると、
「⁉それ、俺の道具一式セット⁈なんでこんな所に⁈」
如何やら大当たりみたいでした。
詳しい話を言うと、
「そっか〜。あの門番が…。
あの人、街の人達に好かれていたから、信頼されていたのかもしれないな〜。
今度、お礼言っておこうっと♪ありがとうな!」
と言って、このクエストはクリアしました。
「さて、この後如何しようか…
責めて、手紙を持っている奴を探すしか方法が無いか…」
?手紙?…何処かで、聞いたような…!
まさか⁉
そう言うと私はあの時であった紫髪の金の眼をしたローブを纏った妖精から恐らく、いつの間にか渡されていた手紙をオブジェクト化して、その手紙を見せた。
「あの〜?手紙って、まさか…これですか?」
私はそう尋ねて見ると、
「…⁉ちょっと見せても良いかな?」
と言って来たので、私は頷き、手紙を渡した。
黙々とその手紙の内容を見るディセ君。
すると、
「…はぁ〜。あのJマッドが…。何を悪巧みしてるんだが…。
…っと、話が変わるんだけど…
アスナさん。キリトさん。
しばらく、一緒に行動してもよろしいでしようか?」
と言われて来て、私達の目の前に、
"《DIM》がゲストキャラとして参加します。
よろしいですか?
YES/NO"
と、書かれていたメニューが現れたので、私はキリト君と話をしてみた。
「如何する?」
「うーん。ここで野宿させると、後々が大変になるかもしれないし、取り敢えず、入れておこうか」
「そうだね!」
そう言うと周りの皆をみてみると、皆も頷いていた。
なので、私はすかさずYESを押して、ディセ君に話をした。
「ええ、大丈夫よ♪
キリト君も良いって!」
「本当ですか!!ありがとう!」
そう言うと彼…ディセ君もパーティーメンバーに加わった。
「早速なんですが、実は自分…妹が2人いまして、
今、行方が分からないんです。手伝ってくれませんか?」
と言われると、再びメニューが現れた。
そこには…
"EXクエスト
2人の妹を探せ!
内容
ディセの妹2人を探そう!
ヒント 第1層と、第75層にいるかも?"
と言う内容が書かれていて、選択肢が無かった。
若しかして…強制クエスト⁈
兎に角、私達はその妹2人を探すしか今の所、方法が無いので、ヒントに隠されてあった1層と75層に行く事になった。
「若しかしたら、この下とこの上にその妹さん2人がいるかもしれないよ?」
「本当ですか⁉…って、なんで知ってるんですか?」
「え⁉…えっと〜…」
ちょ…いきなりすぎた⁈不味い⁉怪しくなって来た…不味いよ〜⁉
「まあ、妖精の勘って所だな?だろ?アスナ」
キリト君、ナイスフォロー!
「ふーん…ま、良いか。さっ!行こう!えっと〜…第1層?だっけ?そこへレッツゴー!!」
そう言うとディセは歩いて行こうとしている。
「え?飛ばないの?」
「え?」
何とも間の抜けた一言。
そこで私達は確信した…
「「「「「「「「「「(まさかの飛べないゲストキャラ⁉)」」」」」」」」」」
如何しよう…
ここから1番近い所まで、泳いだとしても、軽く1時間はかかる距離。
「一、二、三、四、二、二、三、四!」
え?準備運動?
そう言うとディセ君は後ろへ少しずつ下がり、そして…
「レッツゴー!!」
と言うとそのまま…
ザジャジャジャジャ!!
と、何と…駆け足で…
水面を…
走って行った…。
…え?
「「「「「「「「「えええええ⁉」」」」」」」」」
「あいつ、何者なんだよ…(ーー;)」
あまりの出来事にいつもクールなシノのんとアリスも眼を見開かせて叫んだ程、彼には異常な行動をみたのでした。
…まあ、私は隣にいるキリト君の方を見て、デジャヴを感じているけどね…。
え?何でって?
キリト君…迷宮区の柱を助走をつけて駆け上がろうとした過去があるから…。
それと今回の事がほとんど同じだったから、デジャヴを感じている私、結城明日奈であります。
そう言うと皆は急いでディセ君の後を追った。
私も急いで後を追った。
あ、いけないいけない!
私はすかさず後ろにあったユウキの墓に向かって、
「ユウキ。またね♪」
そう言うと私も皆の後を追った。
その時に、
ーまたね!アスナ♪ー
と聞こえて来たのは、気の所為かしら?
兎に角、私も急いで後を追った。
次回
悲しき思い出
次回はキリト君にとっては色んな意味を持つ場所へと赴く話です。