Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜   作:かもめカメ

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今回はあの敵の登場…
そして…


コボルト・ロード

ーーーーーSIDEtoキリト

そして、就寝時間。

 

ディセは「明日…いよいよだ」と言ってすぐに寝てしまった。

そこで俺はクラインとエギル、スメラギを起こし、皆の所に行った。

 

そして、今の俺たちの現状を話し合った。

 

理由は簡単だ。

 

俺達のみログアウトが出来ないと言う事だった。

 

何故、そうなったのかは分からなかった。

如何してそうなったのか。

 

だが、俺としては速く解決して欲しかった。

アスナやエギル、クラインにストレアとユイ、シリカにリズ、ルクスにフィリアはそのような環境下でも平気だった。

アリスも似たような環境にあったから苦難じゃないけど…

 

今回はリーファにシノン、セブン達もいる。

そのような環境下にはあまり耐性が無いのが事実だ。

 

何とかして解決出来ないのか

それを皆で話し合った。

 

「ねぇ?もしかして、このクエストが終わるまで私達、ログアウト出来ないって言う事なんじゃない?」

 

「?如何言う事だ?シノン」

 

「要するに、今私達はディセって言うゲストキャラが一緒にいる。

もし、彼に関するクエストを受けているならば、ログアウトが出来なくなっている…って考えたら如何かしら?」

 

「そうなると、ディセ君に関するクエストをクリアして行けば、私達はログアウトが出来るようになるって言うことだね!」

 

成る程…確かにあり得なくもないな。

 

「兎に角、俺達は気を引き締めよう!

必ず現実世界に帰ろう!やるぞ!」

 

「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」」

 

皆も意気揚々だ。

これなら、フロアボスでも勝てそうだな!

 

ーーーーーSIDEtoディセ

俺は寝たふりをして、キリト達の話を聞いていた。

 

現実世界?

如何言う事なんだ?

兎に角…今はセディとラザリスの事を気にしないとな。

 

そう結論つけると俺は就寝した。

 

ーーーーーNO SIDE

 

翌朝6:30

 

皆はキャンプセットを畳み、そして迷宮区内を突き進んでいた。

途中、敵が現れたけど、そこは…

 

「はぁぁぁぁ!」

「ふっはっそらぁ!三散華‼」

 

キリトの片手剣一対とディセの格闘攻撃で無双状態になっていた。

 

そして、ついに…

 

「此処だ。フロアボスの間だ」

 

キリトが言った場所をディセは見て驚いた。

 

自分達はおろか、このパーティー内で巨漢のエギルよりも遥かに高い扉が立っていた。

 

「…此処までセディちゃんは見つかっていない。

もしかしたら…」

 

アスナは最悪のイメージを言おうとしたが、そこは敢えて場の空気の事を考えて全てを言わなかった。

 

「…大丈夫かディセ?」

 

「…ああ。大丈夫。セディは俺が見つけてみせる!」

 

キリトはディセを心配していたが、如何やらその必要も無かったようだ。

 

ディセの瞳からは助ける意志が充分に溢れていた。

それを見たキリトは周りを見た。

皆も充分だった。

そしてキリトは扉に手を当てる。

 

「…行くぞ」

 

それを合図に皆は息を潜んだ。

それと共にゴゴゴッ!と扉を開けていく。

 

そしてキリトが人1人はいれるぐらいのスペースを作ると、キリトを筆頭に皆が入った。

 

 

〜〜〜

 

 

皆が入ったのを確認したのか、扉が一気に閉まった!

 

皆は驚くも、冷静に対処した。

 

そして奥に見据える奴を彼等は見た。

 

そこには…

 

 

【イルファング・ザ・コボルト・ロード】

 

と書かれているボスとその上記にはキリト達の上部にあるHPバーと言う物が4本もあった。

 

「彼奴は最後のバーが1本になると武器を変える性質を持っている。気をつけろ!」

 

キリトはかつて、自分達が経験した事を思い出し、そしてそれを知らない皆に言うと、ボスは…

 

 

「ウオオオオオオオオオオ‼」

 

と、雄叫びを上げた。

 

戦闘開始の合図だった。

 

「行くぞ‼」

 

それを合図にキリト、スメラギ、クライン、リズ、シリカ、フィリア、レイン、エギルが攻撃を開始した。

 

遠距離からはリーファ、セブン、アスナ、シノンが魔法又は弓を用いた射撃で攻撃を繰り出していた。

 

そしてディセは、ストレアとアリス、ルクスと共にアスナ達を守る「守護騎士《ガーディアン》」の立ち位置にいた。

 

徐々にHPバーが1本、また1本と減っていく…

 

そして最後の1本になったその時だった!

 

「ウオオオオオオオオオオ‼」

 

ボスが今まで装備していた武器を投げ捨てると、腰からある物を引き抜いた。

 

「刀だ!避けろ!」

 

キリトの合図で皆は避けた…

 

 

 

 

 

 

 

 

…ディセ以外。

 

「⁉ディセ君!」

「ウオオオオオオオオオオ‼」

 

ディセに攻撃を放ったボス。

 

 

アスナが声をかけたので、皆も避けた直後に気がつくも時既に遅し。

 

 

皆は驚きの表情を見せた。

ボスの刀攻撃でディセのいた場所が土煙に覆われた。

 

 

「そんなの…そんなの無いだろーーーーー‼」

 

 

キリトの声が部屋全体に木霊する。

 

皆は数少ない時間の中で出会った存在をそうそうにやられてしまった。

 

自分達が嘆いたその時だった。

 

「…何がだよ⁉」

 

「…は?」

 

間の抜けるような声がし、キリトは声がした方を見ると、

そこには、刀の攻撃を受けた筈のディセが…

 

 

 

 

 

 

 

 

平然と立っていた。

 

「だから、何がだよ⁉」

 

「生きてたのか⁉」

 

あの攻撃を避けたディセに驚く皆。

如何やら、瞬時に紙一重で躱していたようだ。

するとディセはすぐさま瞬時にキリトの所に駆けつけると、

 

「よっと!借りてくよ!」

 

と言って、何かを持ってボスの方へと走って行った。

 

キリトは後を追おうと剣を持とうと背中に収めている剣を持とうとしたが…剣の感覚が無かった。

 

「…⁉あ、あれ⁉剣が無い⁉…あ!俺の剣‼」

 

キリトが見たのは何と、キリトの剣を勝手に拝借したディセが二刀流の攻撃をしていたのだ!

 

「嘘⁈」

 

「キリトの武器で戦ってやがる⁉」

 

そのあまりの行動にアスナとクラインを始め、他のメンバーも唖然としていた。

だが、この中の1人…リーファだけは違った。

 

「う〜…デジャヴを感じる…」

 

リーファはそう言った。

現に自分もそんな事が前にあったと言う事を思い出していた。

 

「マジかよ…」

 

かく言う剣を勝手に借りられたキリト本人は軽いカルチャーショックを受けていた。

 

そんな中でもディセは攻撃をし続けていた。

 

「虎牙破斬!」

 

そう言うとディセは斬り上げと斬り下ろしの双刃攻撃を放った。さらにそこから、

 

「虎牙連斬!猛虎連撃破‼」

 

と、斬り上げと斬り下ろしの攻撃をひたすらにやり続けた!

 

「食らえ!殺撃舞荒剣‼」

 

そう言うと剣同士を擦り付け、炎を発生するや、スタンとクレスの合体秘奥義である「殺撃舞荒剣」を1人二刀流で実現してしまったのである!

 

「一気に決める!」

 

そう言うとディセは軽い跳躍をして、そこから勢い良く突進攻撃をした。

 

「燃え盛る炎の海に消え失せろ!

緋鳳絶炎衝‼

これで終いだ!」

 

代表的な秘奥義「緋鳳絶炎衝」である。

 

クレス、スタン、リッドにリチャードと多くの剣士が使っている秘奥義である。

 

その攻撃を見た一行。

するとすぐさま後退して、キリトに剣を返すディセ。

 

「すみません。勝手に使ってしまって…。だけど、ようやく見つけました…

彼処にセディがいます!」

 

そう言ってディセはある方向に指を指した。

それを皆が見ると、そこにはボスであるイルファング・ザ・コボルト・ロードの右目の瞳の中に何か小さな存在がいた。

そしてそれがなんなのか、キリトはすぐにピンときた!

 

「!まさか!彼処にセディが⁉」

 

「ええ」

 

ディセの証言で、確信した。

イルファング・ザ・コボルト・ロードの瞳に捕らわれたセディがいる事に。

だが、やっつけてしまうと、中にいるセディまで消滅する危険性もあった。

なので、キリトはある一つの作戦を考えた。

 

それを皆に言うと皆も了承した。

如何やら確実に救える方法のようだ。

 

そう言うとイルファング・ザ・コボルト・ロードはまっすぐこっちに向かってきていた。

 

「アスナ!リーファ!シノン!セブン!援護を!」

 

そう言われると、アスナ達は魔法を、

シノンは弓を構え、矢を放った!

 

矢と魔弾はボスの腹にヒットして、憎悪値(ヘイト)を上げる事に成功した。

その隙をついて、残りのメンバーで攻撃を繰り出していく!

 

「「「はぁぁぁぁ‼」」」

 

キリトが、レインが、ルクスがそれぞれの剣から光を放つ。

そこからキリトは紫色の光、

レインは真紅の光、

そしてルクスは白い光を発光し、そのまま敵目掛けて斬った。

 

「ウオオオオオオオオオオ⁉」

 

その攻撃をまともにくらったボスは怯んだ。

そこへエギルを挟んでクライン、スメラギが攻撃を仕掛け、

さらに上空からはストレアとシリカそしてフィリアが両手剣と短剣を使って攻撃を仕掛けた!

 

「ウオオオオオオ⁉」

 

更なる攻撃でまた怯むボス。

その隙を見逃さなかった!

 

「行けぇぇぇぇ‼」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

既にボスの後ろに待機していたアリスは所持していた盾を地面につけるとアリスの後ろからディセが走り掛けてきた。

そして、ディセが盾に足を踏み込んだ瞬間、

アリスは両手一杯に盾を振り上げた!

 

それにより、ディセは上空を舞った!

 

上から人がやってきた事に動揺するボス。

だが、それは命取りとなった。

 

(ファラ直伝)…」

 

そう呟くとそのままボスの瞳に向かって急降下の蹴りをくらわした!

 

「鷹爪襲撃‼」

 

ドガァァァァッ!

 

その攻撃でボスの背中を完全に地に伏した。

さらにそこからボスの瞳の所まで急接近すると、そのまま拳を下に向かって振り下ろす構えを取った。

だが、その拳の形は拳骨ではなく…鷹の爪のような形をしていて、叩くとは全く違う意味を持ち合わせていた…

 

(ジュード直伝)…衝波、魔神拳‼」

 

ドガァァァァッ!

 

その攻撃によりボスの瞳は部位破壊され、すかさずディセは飛び降りた。

そして両手をしっかりと抱えていた。

 

両手を開くとそこには、大事な妹であるセディをしっかりと抱えていた。

更によく見ると寝息を立てていたので、如何やら気絶していただけのようだ。

 

「セディ!…良かった」

 

それに安堵するディセ。

 

それを確認したキリトはボスに猛攻を仕掛けたのであった。

 

ーーーーー

それから数分後、イルファング・ザ・コボルト・ロードはポリゴンと化し、飛散していった。

 

キリト達の勝利である。

 

「ふぅ…お疲れ!」

 

キリトがそう言うと皆も「お疲れ(様)」と言っていた。

 

そしてキリトはディセの方に行くと、ディセは嬉し泣きしていた。

 

「大丈夫そうだな…」

 

「ああ、ありがとう」

 

こうして無事、セディを救出・保護ならびに再会した一行であった。




次回

過去を司る左手(レフト・ザ・ヒストリー)
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