Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜   作:かもめカメ

21 / 50
遅くなりました。
今回はディセンダーの能力を紹介します。
尚、この能力は前作には存在しなかった能力です。


過去を司る左手《レフト・ザ・ヒストリー》

あの後、トールバーナの宿にいたNPCと話した。

結果を聞いて、喜びの顔を浮かべていた。

 

その日はそのNPCが営む宿にて泊まる事になった。

 

そして、ディセはそのNPCと話をした。

話を聞いたNPCは心名残を残しつつも、それはそれで良かったと笑顔になっていた。

 

そして、翌日。

 

「じゃあ、またね!」

 

「また来ても構わんからな〜!」

 

「お世話になりました。今度は仲間達と共に参ります」

 

そう言うとディセとキリト達はそのNPCに笑顔で手を振り、その場を後にした。

 

ーーーーーSIDEtoディセ

先ずはセディを救ったけど、

次は…ラザリスだな。

もし、セディと同じような事態になっているなら…やばいな…。

 

ラザリスの身体はジルディアの能力(ちから)

赤い煙に触れて、時間が経てば、悍ましい姿へと変貌してしまう…!

 

かつて、俺のいた世界・ルミナシアでも、それと同じような現象にあった人間や、魔物達の姿を見てきた。

 

正直、無感情だった当時を思い返すと、

感情を持っている今となっては…苦しい。

 

ラザリスの力は今でこそ、彼女自身がコントロールする事が出来るから、何とかなるけど…

もし、その管制下から離れたら…取り返しのつかない事になるのは気が気では無かった。

 

「…大丈夫か?ディセ?」

 

…キリトさん。

「…大丈夫…じゃないのもまた事実かな…」

 

「あまり無理はするなよ?」

 

「…ああ、気遣いありがとうな」

 

兎に角、やってやるしかないな!

「さあ!次の場所へレッツゴー!」

 

そう言うと俺は左手でキリトさんの肩を叩いてそう言った…

その時だった。

 

 

「⁉」

 

俺は何かを感じた…。

 

「?如何した?」

 

「…!い、いや!何でも無い!」

 

凄まじい速さで俺の脳内を"何か"が駆け巡る…

 

これは…キリトさんの過去?

まさか…発動したのか…アレ(・・)が。

 

ーーーーー

その後、他の皆はそれぞれのマイルームへと帰って行った。

 

如何やら、また明日此処22層の転移門で集合するようだ。

 

俺とセディは他に行く宛が無い…困ったな…。

そんな時…

 

「良かったら、私達の家は如何?」

 

アスナさんからのお誘いにすぐにご厚意に甘える事にした。

 

 

そして、着いた所はもう見た目からしてベリーグッドな外見のログハウスだった。

「…美しい…」

 

俺はそう呟いていた。

 

「ははは…。これでも結構年季が経っているけどな?」

 

へぇ〜…でも、それでも美しいよ…。

自然と共に生きる家…俺は好きだな。

 

ーーーーー

そして、家の中に入ると、言葉に表しきれない空間が一面中に広がっていたのだった。

 

そこから、ユイちゃんとストレアさんはすぐに遊び始めて、

何故かセディも一緒に遊び始めてしまった。

…頭が痛くなる…。

 

そんな中でアリスは近くにあるソファーに座ると、紅茶を啜っていた。

「…何してるの?」

 

「…ユイ達のお守り。と言った方が、分かるか?」

 

ああ〜…納得。

そうしていると、キリトさんは何処からか新聞紙を持って来ては見始めていた。

 

「へぇ〜」

 

?何見てるんだろう?

気になったので俺はキリトさんに聞いてみた。

「キリトさん?何見てるんですか?」

 

「ん?…ああ。実は、多くの仲間達が色んな武器とかのクエスト…まあ、依頼だな。

その依頼の内容とかが、載って来ているんだ」

 

へえ〜…

最近はそんな感じのが多くなっているんだな〜。

 

そうしていると、

 

「お待たせ〜」

 

と、アスナさんが料理を運んで来た。

如何やら魚料理のようだ。

 

「ディセも食えよ!」

 

⁈…俺も⁉

 

「皆と食べたら美味しいよ〜♪」

 

「もちろんです♪」

 

「セディも如何だ?」

 

「食べる食べる‼」

 

…はぁ…。セディが食うなら仕方ないか。

 

こうして俺達はその家族達と共に食事を摂った。

その時に…

 

「⁈う、美味い‼」

 

「いっぱい食べてね☆」

 

そんなシーンがあったのは言うまでも無かったけどな…。

 

ーーーーー

そして、皆は就寝して、俺は1人、ウッドテラスにいた。

 

夕方頃に感じた…あの出来事についてだ。

俺が左手でキリトの肩を軽く叩いた…あの時の事だ。

 

俺の左手は少々、変わっている。

 

 

 

 

過去を司る左手(レフト・ザ・ヒストリー)…それが俺の左手の能力(ちから)だ。

 

やり方は簡単だ。

俺の左手を誰かが触るだけ。たったそれだけだ。

だけど、コレは常に発揮される物ではない。

時々しか発動しないのが欠点とも言える。

つまり、

俺が自らの意思で使用したりする事が出来ない。と言う事だ。

だけど、その人の過去を何時でも再生する事が可能なのである。

 

俺は今、キリトさんの過去を振り返っていた。

 

 

キリトさんとクラインさんの出会い。

 

その世界がゲームの中の世界でデスゲームと呼ばれるようになった世界。

 

自身の生身の姿へと変えられた絶望感。

 

キリトさんとアスナさんの出会い。

 

亡くなっていく他の仲間達。

 

サチと呼ばれた少女との悲しすぎる別れ。

 

シリカさんやリズさんとの出会い。

 

ユイと呼ばれていた少女との出会いと別れ。

 

ヒースクリフと呼ばれる男との決闘。

 

笑う棺桶(ラフィン・コフィン)との死闘。

 

ストレアやフィリアとの出会い。

 

ALOと呼ばれるゲームにて、リーファとの出会いと悲しき現実。

 

ALOを影で操っていた男・オベイロンとの戦い。

 

GGOと呼ばれる場所にてシノンとの出会い。

 

GGOにて人を殺していた死銃(デス・ガン)との戦い。

 

アンダーワールドと呼ばれる場所にて、アリスと言う少女ともう1人の男の子との出会いと別れ…

 

そして、俺が初めてこの世界で話をした、ユウキとの出会い等…

 

俺はキリトに関する出来事を一つ一つ丁寧に繋ぎ合わせていた。

それと同時に、俺は分かってしまった…

 

 

 

"この世界は仮想世界だ"と言う現実に。

 

俺は人では無い。だが、生きている!

それをまるっきり否定されたかのような感覚は…嫌いだ。

 

だけど、キリトさん達はその中でも必死に生きて来ていた。

 

そんなキリトさん達は凄いな…

そう感じていると…

 

ー二つの剣が、汝を呼んでいるー

 

突然、頭に直接語りかけてくる感覚を感じた。

 

俺は感じた場所を千里眼を用いて探した。

そして探したのは此処から更に上にある場所だった。

 

ーーーーー

俺は皆の隙をついて、1人転移門のある場所へとやって来た。

 

俺はすぐさま場所を告げた。

 

「転移、75層!」

 

何故、そこなのかは分からなかった。

けど、そこに何かあるのかもしれないとそう思った。

 

ーーーーー

視界が変わりそして俺は前に一歩踏み出した。

 

とても広い場所、様々な難関が待ち構えそうな自然。

 

俺はそんなのを悠長に楽しむ所が一目散にある場所を一点していた。

 

その先には上へ突き抜ける柱があった。

セディを助ける際に見た柱と同じ物だった。

おそらく、彼処から呼び出されていた。

 

「彼処は確か…迷宮区だな…」

 

セディを助けた際も同じ柱が近くにあったので、それで確信した。

 

そして俺は一目散にその場所へと急行した。

 

ーーーーー

迷宮区前まで辿り着き、そして迷宮区内を突破した俺は前に一度だけ見た物と同じ奴を見つけた。

 

扉だ…それもかなり大きい奴。

 

「此処にボスが…」

 

俺は恐る恐る扉を開く。

 

そして開けた俺がみたのは、周りは青く、特に何も変わった物がない場所だった。

 

だが、ある場所にあった物を俺は見た。

そこにあったのは…

 

互いをクロスさせた…

 

漆黒の剣と水色の細剣が…あった。

 

「…お前達が呼んだのか…?」

俺はそう呟いた。

その時だった。

 

「此処へようこそ」

 

「⁉」

 

俺はいきなり聞こえた声に驚き、すぐに身構えた。

そして俺の視線にいたのは、紅い鎧を身に纏い、白に赤十字が描かれた盾を持つ…

 

 

 

聖騎士の男が、そこにいた。

 

「あんたは…一体…?」

 

俺はそう言うと、男はこう語った…

 

「私の名はヒースクリフ。

又の名を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茅場晶彦だ」




次回


茅場昌彦
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。