Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜 作:かもめカメ
注目ポイントはやっぱり、キリト君とアスナさん!
そして、我らが主人公・ディセ君の秘策が登場!
では、どうぞ!
ーーーーーNO SIDE
ディセとキリトの合図により、戦闘が開始された。
『ふざけるなよ!ゴミの分際で!』
須郷いや…もう既に魔獣と化したオベイロン。
名を付けるなら、
"魔獣オベロン"
とでも名乗らせておこう。
そのオベロンが前脚で引っ掻く動作をした。
「回避!並びに防御だ!」
そう言うと、盾を持っているリズベットや、重量級武器を所持しているエギルやストレア達は防御体制をした。
対して軽装備のキリト達は瞬時に回避した。
「ユイ!(バックアップ)頼む!」
「はい!任せて下さい、パパ!」
キリトはユイにそう頼むと、娘のユイはサポートに徹し始めた。
皆はそれぞれ独自に動き回る。
そしてキリトは真っ直ぐアスナの方へと赴く!
『行かせると思ったか‼︎』
だが、そこは須郷だ…
キリトの行動は筒抜けだった。
故にキリトへ大ダメージを与える攻撃を仕掛ける事に…
なかった。
『何っ⁉︎』
その攻撃の先には防御型の魔法陣が幾重にも重ねられていた。
「キリトさん!今の内に!」
「悪い!ラザリス!」
そう。その魔法陣はラザリスが出したものだった。
ラザリスはこのメンバーの中で五本の指に入る程、魔法に関しては得意の方である。
更にそこから、
バァンバァン!
と、銃撃音が聞こえた。
それを見ると、そこには、セディがいた。
「ほらほら、駄目犬!さっさとこっち向きやがれ!お仕置きの時間よ!」
『なっ⁉︎誰が駄目犬だと‼︎僕は神なのだよ!貴様らが駄目犬風情のくせに!』
「ふざけんな!てめぇなんか駄目犬以下だったわ!消えやがれ!この糞豚!」
「あれ…セディで間違い無いよな…?」
色々とおっかない性格に豹変してしまっているセディを見て、若干混乱しているキリト。
そんなキリトの所にディセが現れた。
「心配すんな。セディはああ見えて正気だ」
「ディセ…って⁉︎あれで正気なのかよ⁈」
「
ディセの一言で、完全に沈黙するキリト。
「…確かに…」
「ほら、彼奴らに任せて、俺達はアスナさんを助けなくちゃな!」
「…ああ!」
そう言うとディセとキリトはアスナが囚われている十字架の所へ向かう!
『しまった!…おのれぇぇぇぇ!おい!
「…」コクッ
そう言うとキリト達の前に
「っち!邪魔するなぁぁぁ!」
そう言うとキリトは双剣を構える。
対してディセは拳同士を打ち付ける。
死銃は左手の銃で牽制を仕掛ける!
だが、キリトは剣でその弾丸を斬る!
そしてディセに至っては、拳に装備されている籠手で撃ち墜とす!
「キリトさん!お先!」
「なぁ⁉︎」
そう言うとキリトを置いて、ディセは1人、アスナがいる十字架まで一直線に走り抜ける!
死銃はそれを見逃すまいと銃から弾丸を放つが、そこはキリトによって防がれた。
そして、ディセはアスナの首に付けられている
バリィンッ!
粉砕させていく!
それを、
バリィンッ!
バリィンッ!
バリィンッ!
左手首、右手首、足首に掛けられた同じものも粉砕させる。
そして粉砕させるや、
「キリトさん!スイッチ!」
「んなっ⁉︎…す、スイッチ!」
そう言うと、キリトとディセの位置が瞬時に入れ替わる!
そして死銃の銃攻撃を今度はディセの拳で打ち落とされていく。
「次は俺の番だぜ!仮面野郎!」
そしてディセと入れ替わったキリトは急いでアスナの所へ向かう。
アスナは十字架から外れるもまだ意識が無く、そのまま落下していた。
「うぉぉぉぉ!」
ガサッ!
しかし、落下の衝撃は何もしない。
それもその筈。
キリトがアスナをお姫様抱っこして、それを阻止したのだ!
「う…う…ん?…此処は…」
…なんとも良いタイミングで意識を回復するのだろうか、
アスナが意識を回復し、そしてそんなアスナの瞳の先には…
「よっ…アスナ」
「⁉︎き、キリト君⁈///」
なんともウブな展開フラグ…テンプレ〜♪である。
この段階でコーヒー飲みたくなった人はどうぞお飲みになって下さい。
それ程までにアスナの顔は真っ赤になっていた。
このまま2人の時を過ごそうと思った…
「おーい!そこで桃色の空間広げる暇あるんだったら、こっち手伝ってくれ〜!」
…が、ディセの一声でそれは呆気なく消えてしまったのである。
今すぐにそれは誤解だと言いたかった2人だが、お姫様抱っこの状態で誤解だと言っても信じて貰えないのが当たり前なのであった。
慌てて、アスナはキリトから離れる。
「ご、ごめんね」
「別に気にしてないさ。それよりも、
「…うん!」
そう言うと2人はお互い得意な武器である、双剣と
『舐めるなよ!虫ケラ風情がぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
そう言うとオベロンから鼓膜が壊れる程の咆哮を発生する。
因みに体力は約半分を切っていた。
その瞬間、フィールド全域に重力負荷が発生した!
「うぐぉっ!」
「な、何よ…これ⁉︎」
「立ち上がる事すら出来ないのかよ!」
上からクライン、シノン、エギルがそう言う。
皆も同じようで、身動き一つ出来ない状態であった。
『先ずは貴様からだ!キリトォォォォォォォ!』
そう言うと
「キリト君ーーーーー‼︎」
アスナの悲鳴が広い空間に響き渡る。
その声により、皆も絶望…
する事は無かった。
『ふっ、他愛も無「おい!勝手に俺を死なせるな!」い…?』
不意にオベロンの声を遮る声。その先を見ると、そこには…
「済みません。救援遅くなって」
「…いや、ナイスタイミングだぜ」
キリトとそのキリトに肩を貸しているディセがいた!
『馬鹿な‼︎僕の重力負荷を与える咆哮をくらっておきながら、何故、そこまで速く動ける⁉︎』
須郷の発言に対してディセはたった一言。
「は?何言ってんだ、お前?俺は此処に来る前から…
『……………………………………はい?』
…思いきり、爆弾発言してますね。ディセ君…。
「だ〜か〜ら〜(#)
俺はこの戦いの時にその重力負荷を外しながら参加していたんだ!てめぇの重力負荷なんか、普通に行動していたのも同じだ!」
いやいや、思いきり無茶苦茶な発言をしてますよ⁉︎と、皆の顔からそう発している。
てめぇはベ○ータか⁉︎と言っているようなものである。
と、そんな風に思っているとディセはアスナさんの所までやって来た。
「アスナさん。キリトさん。2人にお願いしたい事が有るんですが、良いですか?」
「え…ええ」
「なんだ?お願いって?」
そう言うと2人に耳打ちするディセ。
その話を聞いた2人はお互い驚く。
しかし、その話に2人は頷いた。
一体、ディセは何を言ったのだろうか?
そうすると、咆哮の効果が切れたのか。周りの皆が起き上がってきた。
そうするとディセは拳を打ち付けた。
「じゃあ、手筈通りにお願いします!」
「ああ!」
「ええ!」
そうすると、ディセが真っ直ぐ、キリトが左側から、アスナは右側からオベロンへと向かって来た!
『何度来ようが私の前では無力だ!』
そう発するオベロン。…はい、死亡フラグ確定
「行くぞ!ディセ!」
「はい!」
そう言うとキリトが翅を広げ、飛びたった。
それを見たオベロンは気付か無かった。
ディセが既に懐に…入っている事に。
「そらぁ!」
『⁉︎ふごぉ⁉︎』
強烈なジャンピングアッパーにより、オベロンの体が宙に浮いた。
「大地を穿ち、天空を切り裂く!」
そう言うとキリトの剣術とディセの拳闘術がオベロンの体に刻み込む!
『うがぁ⁉︎』
「これが!」
「俺達の!」
「合技‼︎」
「天昭、「風縛刹‼︎」」
ドガァァァァァア‼︎
その攻撃により、オベロンは地面に叩きつけられた。
その時に、ゲージが残り1本になった。
「アスナさん!」
「任せて!」
そう言うとディセはすぐにアスナの所まで駆け巡り、そして攻撃をした!
「決めるよ!」
そうすると今度はアスナが上空まで飛び上がる!
「行くぜ!」
そう言うとディセは瞬時にオベロンの後ろを陣取った!
『うっ…おのれぇぇ…⁉︎』
「遅えよ!」
オベロンが意識を取り戻すも既に遅し。
「人と精霊の!」
ディセが拳を使って、乱舞していた。
「その刹那!」
そうして、アッパーカットで上空に浮かせる。
そして飛ばされた須郷はその先の視線を見た。
そこには自分が愛すべき
『あ、あ、アスナ!』
「貴方に、私の名前は…言わせない!」
『⁉︎』
そう言うとアスナは瞬時にオベロンの瞳2つを正確に細剣で串刺しにした!
『⁉︎…ウァァァ⁈』
「天に…豪する!」
そして軽く一閃する。
そして、それに合わせたかのように、ディセが地上からジャンプして来ていた!
「これが!」
「私達の!」
ディセとアスナの剣と拳がオベロンに襲い掛かる!
「「虎牙破斬・咢‼︎」」
その攻撃により、ゲージが半分になった。
『ぐぬぬぅぅぅ‼︎おのれぇぇぇぇ‼︎』
最早、理性が完全に無くした魔獣と化したオベロン。
皆に緊張が走っていた。
ーーーーーSIDEtoディセ
さて、ここまで来たら、後はお前さんの力を借りるぞ!
ーうん!いつでも!ー
「はぁ… 」
そう言うと俺は息を整え、詠唱を開始する。
「…我の肉体は今宵、今は亡き骸達に身を捧げん…」
「?…ディセ?」
俺の声を聞いたのか、キリトがそう声をかける。けれど済まない。
これは完全詠唱型の魔法。
故に途中から詠唱を失敗したら、また最初からやり直しになる。
だから、今はこれに集中するのみだ!
そういうと、俺は更に詠唱を続ける。
「この身はその骸達に思うがままに操る人形と化すだろう。
だが、この身は共に戦ってくれる盟友のみ扱う事をここに示さん。
今宵、呼び出す盟友は、
ありとあらゆる世界を股にかけて冒険した1人の少女。
少女は今、怒りに荒げられん。
理由はただ1つ…
大切な親友を…奪った。ただそれのみ。
故に我はその者の為に、身を捧げん!
さあ、共に参ろう…」
長い詠唱が終わる時には俺の魂は、心の奥底へと退避させられるだろう。
けど、今の俺にとってはこれが一番の最善策だと自負している。
だから、俺はあの子の為だけに今から身体を捧げる!
さあ、行こう!
「
そう言うと俺は意識を心の中に封じて、身体をあの子に託した…
頼んだぞ…
ユウキ!
ーーーーーSIDEtoアスナ
今、
私にとってはかけがえのない存在であった女の子の名前。
私にとっては妹のように感じたあの娘の称号…
《絶剣》
…彼はそう言った。
『ふざけるなよ!人形風情がぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
そう言うとディセ君の方へと突進するオベロン。
まずい!このままじゃ!
私は急いで駆け抜けようとしたが、真珠と化した
もう…我の無理なの…?
私は絶望に浸ろうとしていた。
けれど、
ディセ君の口元から…笑み?
「…大丈夫だよ…
「…え?」
私は一瞬、驚いていた。何故なら、ディセの声のトーンが、今はもういないあの子と同じだったから。
「行くよ!」
そう言うとディセは腰に差した私のかつての愛剣、ランベントライトを携える。
しかし、その携え方はまるであの子…
ユウキに…そっくりだった…!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
そう言うとそのままオベロンに向かって剣が光った!
そして、あの技の名を言った。
今現在、その技を使えるのは私だけ。
けど、昔はその子の技だった。今となっては大切な形見であるその技を、彼は口にした。
刺突の11連撃技…
「マザーズ………ロザリオーーーーー‼︎」
《マザーズ・ロザリオ》。
それは私しか使えないその技を彼は発して、そしてその11連撃はものの見事にオベロンを突き刺していった。
『⁉︎うがぁぁぁぁぁぁ!』
悲痛の叫びが響き渡る。
その中で、私はディセの姿を見て、口を両手で塞ぎ込んだ。
そこにいたのは、
紫に近い紺色の服を纏った、青紫の髪を生やした少女がそこにいた。
そして少女は私を見つけるや、ニコッと笑顔を見せて、こう言った。
「久しぶり…アスナ!」
ユウキとの再会だった…!
ディセが使用した魔法。その名は…
《ソウル・ライド》。
完全詠唱型(最後まで言いきれないと、効果は発揮されない魔法の事)の魔法で、己の肉体を、善意ある魂達に明け渡し(もとい憑依と言う)、その人達が代わりに戦う
そしてディセが憑依させた人物はアスナにとってはかけがえのない存在、ユウキであった。
次回
ユウキ