Talesof・Lyrical spin-off〜救世主の軌跡〜   作:かもめカメ

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模擬訓練

ーーーーーSIDEtoディセ

読者の皆さん、こんにちは。

高町・ディム・センダースです。

今、俺はアルカディア学園にて授業を受けながらですけど、

妹のラザリスと共に頑張っています。

この場所に来てから、もう10日程過ぎました。

時の流れはあっという間です。

あの日から混沌の根絶者(デリート・ザ・カオス)は一切表だった様子もありません。

まあ、その分カケル達からジャイロゼッターの事なんかも粗方教えてくれました。

今はこの平穏な毎日を暮らしていけたらと思いながら、この世界の力を得ようと努力しています。

こだわり過ぎかもしれないけど、

俺にとっては如何しても必要なものなんだ。

その話はまた今度にしよう。

 

さて、話が変わるんだけど…俺とは今、

カケルのお母さんが寮母を務めている学生寮でラザリスと一緒にいるんだ。

とは言ったものの…

 

 

「…ラザリス…起きてるんだろ?」

 

「…おはよう…兄さん」

 

「ああ、おはよう…。

それと一言良いか?」

 

「それは後で構わない?」

 

だからって…

 

「俺の所で一緒に寝るな〜⁉」

 

しかも近い近い‼

こんな所見られたら何もかもおしまいだ〜⁉

 

「僕は兄さんと一緒なら…如何でも良いけどね?」

 

如何でも良くな〜い!

 

ご覧の通り、俺の所にいつの間にか入ってくる始末。

昔のお前はこんなんじゃなかっただろうが…。

 

「昔は昔、今は今だよ?」

 

「心を読むのはやめろと言っているだろうが‼」

 

と言うより、何しようとして…って、そこはちょっ…!

 

ぎゃああああ〜‼

 

ーーーーーSIDEto駆流

「あぅ〜」

 

如何したんだよ…ディセ兄ちゃん?

そんなにげんなりした顔をして?

 

「いや、寧ろそんな顔しかしてないでしょ…」

 

「取り敢えず、今はほっといた方が良い…色々とな」

 

?シュンスケは知ってんのか?

 

「⁉何故そこで俺の名前が出てくるんだ?」

 

「「「「「色々知ってそうだから?」」」」」

 

「一緒に言うな‼」

 

まあ、良いけどよ?

 

「それよりもディセ兄ちゃん!俺のライバードと模擬戦しようぜ!」

 

「ごめんな。今日はシュンスケさんの次に間を空けてミチノリさんの相手、その後は続け様にソウタ君との模擬戦なんだ。ごめんね」

 

「ちぇ!なんだよ〜つまんないの〜‼」

 

「とにかく、大丈夫なのか?そんな体で?」

 

「朝食食えばなんとかなるかな…」

 

とにかく、先ずは腹ごしらえってな!

 

そう言う訳で俺達は朝飯を食べ終わったんだ。

今日は学校の授業は休みだし、

今日はディセ兄ちゃんの模擬戦でも見〜とこ。

 

ーーーーーSIDEtoディセ

『…本当に大丈夫か…?』

 

「大丈夫、大丈夫…。」

 

本当に優しい奴だな、シュンスケは。

それに比べてラザリスの奴…

幾ら何でもあれはやり過ぎなんだよ…。

こっちの身が持たないっての…。

 

『とにかく、やるぞ?』

 

そう言うとシュンスケの車。

確か…フェアレディZ?だったかな?

それが動くと、

 

『超速変形‼』

 

そう言うとあの緑のゲートが開きそこに入る。

そして現れたのは、

 

ドアやボンネットの部分がマントのようになった青い騎士型のロボが現れた。

 

『ジャイロゼッター、フェアレディ…Z!』

 

中々かっこいいな…

 

良し!俺もやるか!

 

「超速変形‼」

 

そう言うと俺はヒョウエンを変形させた。

 

そしたら…

 

「(ねぇ!今度は私にやらせてよ〜‼)」

 

⁉…セディ⁈脅かすなよ⁉

 

「(それよりもやらせてよ〜!)」

 

うーん…。

ちゃんとやってくれよ?

 

「(了解〜♪)」

 

そう言うと俺はセディと入れ替わった。

 

ーーーーーSIDEto俊介

?…さっきから様子が変だな?

ヒョウエンの特徴である炎と氷をあしらった部分が以前とは真逆に発生している…

大丈夫か⁉ディセ!

 

『うーん!よっしゃー!やってやるわよー‼』

 

⁉女の声⁉ディセは男だったはず…‼

なんでヒョウエンのコクピットから女の声が聞こえるんだ⁉

 

『あ…ごめんなさいね?

私はセディ。セディ・タンザー。

貴方達が会話していたディセのもう一つの人格よ?』

 

⁈…ディセは多重人格者なのか⁉

 

『うーん…そうなるのかな?私も彼奴も知らないからね?

そんな事より、私の相手が務まるかしら?坊や』

 

…ほぉ…この年でまだ坊や扱いされるとは…

良いぜ…俺の前を走ろうとした事…後悔させてやる!

 

ーーーーーNO SIDE

そうして始まった模擬戦なのだが、一言言わせて欲しい…

 

 

最早、模擬戦ではないのである。

 

 

「はあ‼」

 

俊介のZがレイピアによる刺突攻撃を繰り出すも、

 

「ほいほいほいっとね♪」

 

今現在ヒョウエンを操っているディセもとい人格変わってセディはそれを難なく紙一重で躱していく。

そこで、

 

「烈空斬‼」

 

そう言うとセディは空中回転攻撃を食らわせようとするも、俊介はその攻撃をレイピアでなんとか受け止めた。

 

「火炎烈空!」

 

そう言うと今度は先程の攻撃に炎が宿った攻撃を繰り出されて、

 

「んな⁉ぐはっ!」

 

流石の攻撃に俊介はその攻撃を真面に受けた。

 

「真空破斬!」

 

そう言うと今度は横薙ぎ一閃を繰り出した。

その攻撃をなんとか上空へジャンプして躱すシュンスケ。

 

「なんて奴だよ…」

 

「お褒めに預かり光栄よ?」

 

そのあまりの行動にシュンスケは妬みながらも賞賛を贈っていた。

 

「す、凄い…」

 

「あそこまでよう動かしきれるもんやな…」

 

「僅か10日で手足みたいに動かしています」

 

上からソウタ、ミチノリ、サトリがそう告げる。

他の五人は模擬戦場所の近くにある展望室からシュンスケとディセの観戦をしていた。

 

「?でも、変だよな?」

 

「何がや?」

 

しかし、1人だけ…カケルのみ疑問に感じていた。

 

「俺達が初めて見た時は確か、右手と左目が炎で、左手と右目が氷だったのに…今は逆になっているんだ…」

 

カケルの言う通り、

今観ているディセのジャイロゼッター…ヒョウエンは、

本来なら右手と左目からは炎が、左手と右目からは氷が発生しているのだ。

しかし、今のヒョウエンはそれが真逆になっているのだ。

 

「そう言えば…」

 

「でも、如何して?」

 

それに気づいたのか、

最初に見たソウタも同意する。

りんねも同じだが、疑問を感じ取っていたのもまた事実だった。

 

そして何よりも最大の特徴が…

 

「ディセ兄ちゃんって…あんな声だっけ?」

 

声だった…。

 

それを聞いた皆は「違う違う」と首を振って一蹴していたのは言うまでもない。

 

…最も今のディセはディセであってディセに在らず。

中身はもう1人の半身…セディなのだから。

 

とか言っている間に決着がついた…。

 

カケル達の仲間・シュンスケが完封負けされた姿を目の当たりにした。

 

一同もその光景を観て驚いていたのは言うまでも無かった…

 

ーーーーーSIDEto俊介

 

っく!なんて強さなんだ…

 

『如何?私の実力は!…と言うよりも、ディセのお陰なんだけとね』

 

ふっ…俺の負けだ…。

 

その後、少し休憩を挟んで諸事情諸々聞かされていたのは言うまでも無かったが…

 

午後の組み合わせのミチノリとソウタとの連戦では立て続けであったのにも関わらず、完封勝利していたのは流石に血の気が引いたものだ…。

 

何とも恐ろしい奴だったよ…

 

ーーー

その日の夜…

 

ふぅ…取り敢えず、足を引っ張る事は少なからずない事が分かったな。

 

「…そこに居ないで出て来たら如何なんだ?ハルカ。」

 

「⁈…いつ、気付いていたのよ…?」

 

「ここに来た時からだ。」

 

「完全にバレてる訳ね…」

 

「まあな。それよりも…お前も見ただろ?模擬戦。」

 

「…ええ」

 

まさか、俺が負けるとは思わなかっただろ?

 

「…」

 

「励まそうとしてくれているのは分かるが、それは良い。」

 

「え?」

 

「逆に…俺に新たな目標が出来たからな。」

 

「新たな…目標?」

 

「彼奴…ディセを超える事だ。仲間として、好敵手(ライバル)としてな。」

 

「…ふふっ。いつものあんたみたいね?」

 

「?そうなのか?」

 

「さあ?如何かしら?」

 

「ふっ…相変わらずだな。」

 

ハルカも俺も。

 

「さて、この後も頑張りなさいよ!

(あたしも少しは手伝ってあげるから)…///」

 

「?なんか言ったか?」

 

「⁉な、何でも無いわよ‼んじゃ、また!」

 

「っておい!…ったく…」

 

…相変わらず素直じゃない奴だ。

 

…手伝ってあげるからって…。

 

まあ、これに越した事は無いがな。

さて、明日も早い…寝るとしよう。

そう言うと俺は就寝した。

 

ーーーーーNO SIDE

こうしてディセの模擬戦は終わったのであった。

だが、こうしている間にも…

混沌の根絶者(デリート・ザ・カオス)の陰謀は着々と進んでいたのであった…

 

残り滞在期間…29日→19日




次回

氷炎VS獄炎
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