「来たれ、天秤の守r「キリツグー、お母様―!イリヤも混ぜてー!」
「「「あ」」」
「サーヴァント・セイバー。聖杯の寄る辺に従い参上した。貴方が私のマスターですか?」
「サーヴァント・キャスター。召喚に応じ参上した。君が私のマスターか?」
遠坂の系譜でもないのに「うっかりの呪い」が発動したアインツベルン家から物語は始まる。
「で、私が呼ばれたという訳か?」
「えと、その、ごめんなさい…。」
「まぁ良いさ。完全に偶発的なものなら、子供の君を責めるのはお門違いだ。で、この先どうするのか考えているかな?」
「???」
(ダメだこりゃ…。)
「では私は切嗣らと共に先に冬木入りする。次は現地で会おう。」
「えぇ、私達は後からね。キャスター、くれぐれもあの人をお願い。」
「了解。そちらも気をつけてな。観光も良いが…食いすぎて太るなよセイバー?」
「な!?なんでそこで私を見るのですかキャスター!と言うかサーヴァントである我々は太りません!謝罪と賠償のお菓子を要求します!」
(そんなだからだと思うわよ、セイバー…。)
そして遂に、全ての英霊が一堂に会した。
「聖杯に招かれし英霊共は!今!此処に集うが良い!なおも顔見せを怖じる様な臆病者は、この征服王イスカンダルの侮蔑は免れぬものと知れ!」
「サーヴァント・キャスター。呼び掛けに応じて参上した、が……私もその誘いは受けられんな。これでも一途な方でね。」
「なんと!お主程の美女がのぅ…是非マスター含め、余と轡を並べてほしいものだが…。」
「我が主を見つけ出し、口説いてみせろ。話はそれからだよ。それに…これでも子持ちでね。」
((え、キャスターって結婚してたの?))
斯くして、物語は正史から外れ、明後日の方向へと向かい始めた。
(さて、取り敢えずアイリの体は出来上がったが…。)
「キャスター、アサシンの動向は?」
「やはり情報収集に徹しているな。数で言えば100未満だが…全てのマスターを殺し切る位は朝飯前だろうな。」
「余裕か?それとも何か策が…。」
「見た感じ、アーチャーを最後に残すつもりなんじゃないか?」
「有りと言えば有りだが…あのアサシンを抱えてか?」
「通常の山の翁なら兎も角、あれでは折角の物量も宝の持ち腐れだな。」
同時刻、何処かでうっかり優雅がくしゃみをしていた。
「ほぅ、魔術師風情と考えていたが…半神にして我と同じく奴らの敵対者であったか。良い、良いぞ。汚泥に塗れながら、それでもお前の美しさは一片の曇りも無い。その磨き抜かれた魂…我の下に侍る事を許そう、半神にして神殺しの魔導士よ。以後、その意思の全てを我のみに向けよ。」
「口説き文句としては評価対象にすらならんよ、古代ウルクの黄金王。原初の英雄ギルガメッシュ。私は私だ。神々が相手だろうが、他の誰にも奪わせん。」
「その怒りも憎悪も、実に心地よい。が、主人に噛み付くのは頂けんな。」
「使うつもりは無かったが、止むを得んな…アーリ!」
「あいあいさー!」
「「永劫!時の歯車、裁きの刃、久遠の果てより来る虚無!
永劫!汝より逃れ得る者は無く、汝の触れし者は死すらも死せん!」
今宵、冬木市は壊滅する(確信
「で、なんで召喚に応じたん?」
「いや、子供が助けを求めてると思ってつい…な?」
「全員独り立ちしたからって、それは無いんでない?
どうやらリーアさんは子供に甘い様です
続きません、続きませんからね!(威嚇
前の方の感想はすみませんが削除させて頂きます(土下座
おわびに×ゲート自衛隊の方を近日中に更新します。