原作版は小学生の頃に隣町の図書館に自転車で30分位かけて行ったなぁ(遠い目
香月日輪先生の作品は今も私のバイブルの一つです。
あの人の作品、面白いだけでなく色々考えさせてくるから好き。
これは何時かの何処かであったかもしれない物語
「朝早くからすまんが、店主はいるかな?注文の品を受け取りに来た。」
これが、上院町の悪ガキ三人組と半神にして神殺したる彼女の出会いだった。
同時に、上院町が恐怖のどん底に陥る事件の幕開けだった。
「すっっっげぇぇぇぇぇぇぇ美人だったぜ!髪も銀色で手足もすらっと長くて!」
「かーちゃん達みたいな優しい感じもした!後おっぱいもでかかったよ!」
「銀髪碧眼の美女を絵に描いた様な感じだったね。」
「ひっひっひっひ、そらそうよ。あれは子持ちだし、人ではないからの。」
(((あ、やっぱこっち関係のモノなのね。)))
「あれは半神よ。それも随分と質の悪い奴とのな…ひっひっひっひ!」
時同じ頃、上院町で連続行方不明事件が発生する。
上院小の生徒にも被害者が出た時点で、遂に悪ガキ三人組が事件解決に向けて活動を開始する。
その時、彼らが見たモノとは…
「テケリ・リ。テケリ・リ。テケリ・リ…」
「てけりりてけりりてけりりてけりり…」
「くそ!りょーちん目を覚ませ!」
「ダメだてっちゃん!りょーちんは今正気じゃない!」
「魔刃、鍛造!」
「あれはショゴスと言う奉仕種族の一つだ。椎名君は聞いた事ないか、クトゥルー神話って。」
「じゃぁ、りょーちんがこうなったのは…。」
「狂気に魅入られたからだな。まぁこれ位なら治療は可能だ。」
「でも、他の人たちは違うんだろ。」
「あぁ。奴らを召喚した者を撃破しなければ、この事件は収束しないだろう。」
「オレらはどうすりゃいい?」
「良次君と椎名君は治療が完了次第、霊視を行ってほしい。奴らの大本を突き止める。無論、今度はさっきの様な事が起こらない様に精神防壁を張ってだが…きついぞ?」
「やる。今回はもうりょーちんがやられてる。このまま黙って見てらんない。」
(あれ?オレ今回役立たず?)
そして、悪ガキ3人組と神殺しは上院町郊外の廃墟へと向かう。
そこで彼らが目にしたものとは…!
「「「「「テケリ・リ。テケリ・リ。テケリ・リ…」」」」」
「成程。やはり此処が正解だったか。」
「ど、どーすんのこいつら!?」
「くそ、火も雷も効きやしねぇ!」
「いや、こいつら弱点あるから大丈夫だろ。」
「「え?」」
「うむ、椎名君が正解だな。と言う訳で、エルダーサイン!」
「いいか、3人とも。君達が深淵を覗けば、深淵もまた君達を覗いているんだ。その歳で一端の術者を名乗るなら、その事を心に刻め。そして、決して私らの様に踏み込み過ぎてはいけない。戻れなくなってしまう。」
「うん!お姉さんありがとう!」
「あんたは良いのかよ?またどっかで戦うんだろ?」
「今現在ダメな例の大人が言っても説得力無いよね。」
「お前ら少しは意見統一しろよ…。」
地獄堂霊界通信 外伝「悪ガキとフルートの戦慄」
始まりません!
Q.なんで地獄堂に行ったの?
A.イブンカズィの粉薬とか材料確保すんの面倒なんだよ…。