徒然なる中・短編集(元おまけ集)   作:VISP

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今更GS系ss でもネタが湧いたので書きます!


横島忠夫改造計画2

 第一話 出会い=コメディ&バイオレンス

 

 

 

 

 念願の東京での一人暮らし。

 親や家からの制約もなく、顔馴染みも一人もいない土地での高校生活。

 強いて不自由していると言えば外国に仕事で長期出張している親からの仕送りが少ないので、どうしてもバイトする必要がある事位。

 だがしかし、根っからの根性無しである自分では、短期のバイト位しか出来なかった。

 勉強も運動も特に努力していない。

 気軽で楽しく過ごせれば良い。

 そして機会があれば美人のねーちゃんと一発やりたい。

 そんな堕落の限りにあった少年はある日、最近通学路の傍に出来た建物へと何気なく視線を向けた。

 すると、そこにいたのだ。

 今まで見た事が無い程の美人のねーちゃんが!

 ポンッキュッポンのナイスバディに凛々しさを感じる顔立ちとパンツスタイルのスーツ!

 何処か男性的なストイックさを感じる、正に出来る女って感じのねーちゃんが!

 そしてリビドーが弾けた。

 

 

 「生まれた時から愛してましたー!」

 「シッ!」

 「ごべふぅ!?」

 

 

 …のだが、それはどうやらお気に召さなかった様だ。

 少年、横島忠夫と師にして相棒となる女性との出会いは、有体に言って最悪なものだった。

 

 

 

 

 ……………………………………………………

 

 

 

 

 GS美神の世界に銭の亡者にして魔族や神族からすらもえげつなさで恐れられた美神令子に転生して早2(ピー)年。

 目の前で土下座する少年の姿に「あぁこいつが真の主人公か」と感慨深く眺めていた。

 思えばここまで色々あった。

 目が覚めれば自分は美神令子で、母親は物心つく頃には自分を捨て、父親は知人であった唐巣神父の下に自分を預けるだけ預けて以来、顔も見ていない。

 まぁ時間遡行者で娘を助けるために死力を尽くしてる美智恵からすれば、自分の娘の魂と人格が異世界出身の成人済み男性と融合?統合?とか、アイデンティティの一つや二つ崩れて育児放棄もするわな。

 それから唐巣神父の下で霊能を鍛え、高校からは六道霊能女学院に入学、卒業後はGS資格試験を即効で合格し、自分の事務所を開業して今に至る。

 

 「堪忍、堪忍してつかぁさい…!警察だけは勘弁を…!」

 「分かった分かった。取り敢えず、顔を上げろ。」

 「いいんスか!?」

 「泣くな。うっとおしい。」

 

 なんだかなー、こいつは。

 女として見たら変質者そのものと言うかエロガキなんだが…行動に性欲はあっても悪意が無い。

 性犯罪者とかになると、性欲以外にも悪意や狂気と言った負の感情が満載なんだが、横島にはそれが一切無いのだ。

 流石将来スケコマシになるのが確定しているだけはある。

 

 「今、私はバイトを探していてな。」

 「やります!荷物持ちでも皿洗いでもなんでも仰って下せーませ!」

 「ん?今何でもって言ったな?」

 

 言質は取った。

 魔神とか上級魔族の相手とか、正直私一人じゃ手に負えなかったので、これからみっちり鍛えさせてもらうとしよう。

 

 「じゃ、君は今日からGS見習いだ。続きは事務所で話そう。」

 「へ?GS?」

 

 こうして、私と横島忠夫のGS生活はスタートした。

 

 「じゃ、じゃぁ手取り足取り!」

 「落ち着け。」

 「へぼぉ!?」

 

 …先ず、「待て」を覚えさせよう、うん。

 

 

 

 

 三日、それが横島がGS見習いとして正式に働き出すまでの時間だった。

 書式を整え、GS協会に提出し、念のために私立探偵を雇って横島の経歴を洗い、更に海外のご両親と電話でだが話を通すのにここまでかかった。

 結果、分かっていたとは言え、問題らしい問題も無かったので正式に見習いとしてスタートする事となった。なってしまった。

 先ずは基礎体力の確認と言う事で事務所内のトレーニング設備を使って体力測定を行う。

 なお、当事務所は原作初期の雑居ビルではなく、立地から風水的にも拘った4階建てのビルであり、一階に受付及び事務所、二階に倉庫兼資料室、三階に私室と研究室、四階にトレーニング施設(プール・シャワー完備)がある。

 勿論、悪霊や妖怪、魔族対策に結界や式神、更に近代兵器(一応GS向けカスタム品なので合法)で殆ど要塞化されている。

 これ位は必要経費の範疇であり、勿論もしもの時のために抜け穴や別の拠点なんかも用意してある。

 そこで横島の基礎体力を図ったのだが…

 

 「ヒュー…ヒュー…。」

 「多少は打たれ強いな。」

 

 まぁ煩悩が絡まないならこんなもんだよね、と言うスペックだった。

 

 「ふむ…横島。」

 

 シュルと、ネクタイを緩め、第一ボタンを外す。

 

 「ふおおおおおぐげ!?」

 「そこまでだ。」

 

 床に倒れていたのが、カサカサと生理的嫌悪感を煽る感じで近づいてきたのをカウンター気味に顔面に足裏を当てて止める。

 

 「自己ベスト出せたら手料理を作ってやろう。」

 「やったろやないけー!」

 

 ここで奢るんじゃなく、女、それも美女()の手料理と言うのが味噌だ。

 まぁ自分の夕飯も兼ねてるし、一人分作るのも二人分作るのも手間としては差は殆どない。

 この程度で釣れるなら儲けものだ。

 

 「」

 「全て自己ベスト更新とは…やるな。」

 

 結果、流石の煩悩と言うか…こいつはどうしてそれを別の方面に…いや、横島じゃなくなるな、それは。

 特別に昨日買った高級和牛ですき焼きでもしてやろう。

 鍋ならいくらでも簡単に出来るしな。

 

 

 

 

 …………………………………………………

 

 

 

 

 美神さんに雇われてから一週間、漸く依頼に出る事が許された。

 この一週間、基礎体力の向上と基礎知識の習得として学校が終わったら即効で事務所に来てトレーニングと座学に打ち込む日々だった。

 だがしかし、それが学校と違って美人のねーちゃんが隣にいるとなればその価値は計り知れない…!

 その上、学校の勉強もさせてもらったので、成績の関係上有り難くもあった。

 それはさて置き。

依頼とは言ってもオレがするのは単なる荷物持ちだが、初仕事となれば気合を入れるべきだろう。

 

 「では横島、これより除霊作業に入る。」

 「あの、ちょっと聞いていいスか?」

 「何だ。」

 「何故にそげな重装備?」

 

 何処の紛争地帯か正規軍人かと言う程に、今の美神さんは重装備だった。

 テレビで見た軍人が着る様な服の上にヘルメットとバイザー、防弾ベストや弾倉、手榴弾、そして小銃を装備した姿は明らかにGSと言う世間一般のイメージから離れていた。

 

 「今回の依頼は建設現場に溜まった雑霊の掃除だが、数が多い。こちらで確認した所、数は約30。数だけは多いが、大半が空に浮いている。銃の方が効率が良いんだ。」

 「理屈は解りますけど…オレは?」

 

 そう、そうなのだ。

 この重量物を持って、そんな現場に逝くの?オレが?単なる素人のオレが?

 

 「横島」

 「はい!」

 

 にっこり笑顔の美神さん。

 でも解る。この笑顔は無茶振り前のアレだと、この一週間程で理解した…!

 

 「私の後ろから離れるなよ。死ぬぞ。」

 「了解っす!」

 

 真顔で宣う美神さんに、オレは漸くGS見習いになった事を後悔した。

 

 

 

 

 結果的に言えば、オレは死ななかった。

 美神さんは本当に効率よく、建設現場に浮遊していた雑霊達を掃討していった。

 連射される弾丸は対霊用に加工されたものらしく、雑霊は抵抗も出来ずに強制成仏、消えていった。

 勿論、中にはこっちに向かってきた奴もいたが、そいつらは何も出来ずに撃たれて消えた。

 時間にして一時間も掛かっていない。

 だけどオレは、初めての実戦で完全にビビっていた。

 戦闘中、オレは殆ど情けない悲鳴を上げながら、美神さんの後ろについて回った。

 

 「横島。見鬼君で残りがいないか確認しろ。」

 「は、はい!」

 

 ふざけた外見の見鬼君だが、性能自体は本物なのはこの一週間の勉強で分かっている。

 結果は0。この近辺に霊はいない。

 

 「四方の札も張ったから、後は最後の仕上げだけだが…横島、初陣はどうだった?」

 「どうって…メッチャ怖かったッスけど…。」

 

 もしオレ一人だけだったら、あの大量の霊に間違いなくあっと言う間に殺されていた。

 それを美神さんは装備もあったとは言え、苦も無く片付けてしまった。

 優秀とは聞いていたが、漸く実感した。

 

 「あれらが元は人間だ、と言っても怖いか?」

 「え?…あ。」

 

 そう、どの霊も元は人間、乃至生き物だった。

 今は死んで肉体を失い、更に擦り切れて怪物染みた姿へと成り果ててはいるものの、それでも彼らは以前は確かな個我を持つ生者だった。

 

 「忘れるな。我々GSはこうした死者の存在の上に成り立つんだ。」

 「はい…。」

 

 正直、理屈で習いはしても実感した事は無かった。

 祖父母はオレが生まれる前に亡くなったし、両親は外国で元気だ。

 だから、身近な所に死が無いオレでは実感として生き死にを経験した事が無い。

 だけど、死とはこんな身近な所にも転がっていたのかと、今日漸く思い知らされた。

 

 「横島、バックの底の方に経本があるから出せ。」

 「ウッス!」

 

 気を取り直して、バックの底から取り出すのは、御坊さんとかが持ってる折り畳み式のアレだ。

 法事やお盆の時に触れた事があるが、それ以外だと初めてだった。

 

 「私に続いて唱えろ。しっかり集中してな。」

 「はい!」

 

 そして、静かになった建設現場で読経だけが朗々と響き渡る。

 霊相手の依頼の時、美神さんは必ずコレをやるんだそうだ。

 他のGSはやらないけど、習慣とか戒めみたいなものなんだそーな。

 

 「死人とは言え人に暴力を振るったのだから、これ位はしてやっても罰は当たらんさ。」

 

 例え死んでも人間は人間で、美神さんはその辺りの職業意識というか仁義というか…兎も角、そういった所が高い人なんだという事だけは理解できた。

 

 「後は帰って寝るだけだが…明日は特別に休みだ。ゆっくり休め。」

 「うっす!お疲れ様でした!」

 

 取り敢えず、この人の後ろにしっかりついていこうと、改めてそう思えた。

 

 

 

 

 ……………………………………………

 

 

 

 

 ふぅ、しんどかった。

 

 今日の依頼は工事現場に湧いた大量の雑霊を薙ぎ払う事だった。

 何でも近くの要石がつい最近壊れてしまったらしく、そちらは別のGSが複数雇われ、殉職者を出しながら対処に当たったそうだ。

 私?弟子の育成に入ったから面倒な依頼(しかもGS協会を経由していない)は基本パスである。

 

 協会を経由した場合、依頼料の5%を手数料として引かれるが、依頼内容と事前情報の齟齬がある場合や所謂「騙して悪いが…」な偽依頼、モグリGSの関わった違法案件等で危険性が高いと判断されれば、依頼として受け付けないし、依頼料金の引き上げや依頼そのもののキャンセル、果ては依頼人の逮捕等が発生したりする。

 

 件の依頼は古い祠(道祖神の類)を壊して強引にビル建設を行った建築会社及び発注した企業が依頼を出したもので、無許可の宗教施設の破壊はオカルト全盛のこの世界では完全に違法であり、既に責任者は逮捕令状が出ているそうな。

 こちらの依頼はその余波であり、全うな会社からのものだと確認されているので、依頼内容もB程度なため、Sランクの私としては足手纏いを勘案しても大した問題にもならない。

 とは言え、暫くは横島の育成に掛かり切りになるので、早々大きな依頼を受ける事は無いだろう。

 逆に、横島に経験を積ませる意味で、割と簡単だがバリエーションを増やすためにも色々な依頼を受けてみるべきだろう。

 これらに対し、妖怪や幽霊をこちらに引き入れたり、騙したり、罠に嵌めたりと、原作以上の柔軟かつ多様な対応をする事で、横島自身の柔軟性を伸ばさせる方針で行きたい。

 

 それは兎も角として、先ずは基本の基本として体力と知識、そして霊的抵抗力の強化だな。

 では横島、先ずは筋トレと座学だ。

 マンツーマンでやってやるから寝るなよ?

 

 

 

 

 ………………………………………………

 

 

 

 

 美神さんに雇われてから、オレの生活は激変した。

 と言っても悪い方じゃない。寧ろ恩恵の方が多い。

 

 昼間は学生として、夜はGS見習いとして、一般の学生に比べたらかなり密度の濃い人生が始まった。

 GS見習いの訓練は主に基礎体力と知識の確保、それらを定着させるための実技、総復習としての依頼の三段階に分けられている。

 基礎体力は普通の筋トレやランニングの他、プールで冷水を浴びながらの読経や詠唱の練習であり、これが中々に辛い。

 全身に水を浴びながら(少しは温くしてある)、練習は数時間に及ぶ。

 低体温症+極度の疲労で、それをやった直後は温かい飯を食った直後に力尽きた様に眠る日々。

 おかげでここ数週間で体重が一気に減った。

 ただ、最近ではこれをしてるとあっと言う間に時間が過ぎるので、それ程苦痛ではなくなってきた。

 座学は霊能の正しい在り方と邪道としての使い方から始まり、霊や魑魅魍魎の種類や各種対処法、果ては神魔族の存在について語られる。

 そして、実技ではその直後にやった座学を実地で復習させ、身に付いたかテストさせられ、最後に依頼となる。

 ここまでそれぞれ一日ずつ使い、身に付いてないと判断されたら振り出しに戻る。

 

 後、給料は超少ないながらも支払われている。

 その額、なんと時給250円。

 無論、抗議したのだが、目の前で電話を取って「もしもし警察ですか?実は痴漢に合いまして…」と言われたら、どうしょーもない。

 だって、だってしゃーないやんか!あないなねーちゃんと身近に生活して覗くななんてオレにはでけへんのや!

 それに、覗くのだって命がけだ。

 美神さんの事務所兼自宅であるこのビルは4階建てであり、その中で居住スペースは3階にある。

 つまり、覗くには三階の窓、それも浴室にはベランダも出窓もない。

 最近鍛え始めた身体能力と自作の道具で辛うじて壁に張り付き、曇りガラスを僅かに開けて、湯煙の向こうを見なければならない。

 最初は道具無しだったのでやばかったが、今では黒子の恰好で命綱もつけてトライしている。

 

 「出直せ。」

 「ごはぁ!?」

 

 が、普通にバレて迎撃される。

 だがオレは諦めん!

 こういうご褒美があるからこそ、この仕事を止められへんのや!

 

 まぁ給料低いからって食いっぱぐれる事だけは無いのもある。

 美神さんは割と毎回の様に夕飯奢ったり作ってくれるし、食材なんかもくれたりする。

裁縫も出来るので服とかも偶に繕ってくれるし、衣食に関してほぼ完全に満たされてる。

 それを美人のねーちゃんがしてくれるんやで?金に換算できん価値がある。(断言

 

 しかし、普通のねーちゃんと違って、警察に本気で通報したり、キャーキャー騒ぐ事も無い。

 泰然自若というか、割り切り方が凄いというか…。

 だがしかし、何時かはあのねーちゃんを身も心もワイのもんにしたる。

 そのためにも今は次のミッション(覗き)に向けて準備を…!

 

 「真面目にやれ。」

 「ウッス」

 

 なお、学業の成績が落ちそうになると、監視付きで強制的に勉強が始まる。

 んで、確認テストで正答しないとリピート。

 それは辛いので真面目に勉強させてもらいやす、はい。

 

 

 

 

 ………………………………………………………

 

 

 

 

 正直、よくもそこまで欲望に正直に生きられるものだと思う。

 自分があの位の頃だったら、精々エロ本を読み耽る程度だったが…。

 うむ、流石は横島、煩悩の化身。

 そこに痺れもしないし憧れもしない。

 しかも、段々と覗きの手段が巧妙化している。

 最初は普通に入り口からこっそり→割と本気の打撃で撃退だったのが、窓からの覗きへと移り、更に暗闇に紛れる黒子の衣装+命綱と、他でその力を発揮しろよと言いたい。

 

 だがこいつの場合、やる気≒煩悩なので、これで正しいっちゃ正しい。

 しかも、しっかりと鍛錬と依頼の方でも成果が出てる辺り、流石としか言いようがない。

 うーむ、そろそろ雑霊とでも一騎打ちさせてみるかね?

 

 なお、横島の真の給料(時給5000円+依頼中は時給1万円、出来高でボーナス有り)は順調に溜まっており、細かく連絡を取ってる横島母も生活改善と併せてにっこりしている。

 

 『ほんまにねぇ、美神さんにはお世話になってばかりで。』

 「私は所詮、原石を磨いているだけです。才能や下地は本人とご両親の教育の賜物です。これで成果を誇ったら、私は単なる道化ですよ。」

 『でも、原石を磨くのも職人技よ?その点は誇って良いし、私達も感謝してるんだから。』

 「とは言え、今後は本人のやる気次第。今後もこれが続くかは解りません。」

 『あら?何かやるなら思いっきりね。そろそろ天狗になってきてるだろうから。』

 「鋭いですね。実は近々依頼を一つ任せようと思っています。」

 『で、あの馬鹿の根性を見る、と?』

 「この程度で折れるなら、別の専門家に任せるつもりです。」

 『その辺はお任せしますわ。あ、やるなら徹底的で。』

 「勿論です。」

 

 と言う事で、人骨温泉の依頼を受ける事が決定した。

 頑張れ横島。

 成功報酬は家事も出来る上に将来有望な美少女の幽霊(蘇生予定)だぞー。

 

 

 

 

 

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 美神さんの事務所で働き出してから丁度一か月、今回は人骨温泉と言う観光地に来ていた。

 何でも、温泉に出てくる幽霊をどうにかしてほしいそーな。

 ランクはC、出発は金曜の午後なので、そのまま土日はそこで過ごすと言う半ば旅行である。

 しかも、しかも!美人のねーちゃんと一緒の温泉旅行である!

 

 と思ったら、やっぱりオチがあった。

 

 途中、俺は現場の確認という事でバスから降りて強制的に徒歩(荷物有り)である。

 依頼のあった旅館はまだ遠く、山地だからか酸素も薄くて苦しい。

 そんな時、俺は彼女、オキヌちゃんと出会った。

 

 

 

 

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 結果だけを見れば、鍛えた横島にほぼ全てを任せたものの、凡そ原作どおりに事は進んだ。

 まぁこの件に関しては介入する余地が極端に少ないのだが。

 とは言え、のんびりと話し合う横島とオキヌの二人を横目で見ながら、悪友に対植物妖怪撃滅用の細菌を注文しておく事を心に決めた。

 幸い、こちらは原作よりも戦力は多いし、地脈にいる本体に関しても、今回の件で地脈の結節点にセンサー代わりの術を施し、あの草女が動き出した時点で十分対処は出来る。

 

 「ついでにバンカーバスターでも頼んでおくか…。」

 「へ?いきなりどうしたんです?」

 「何でもない何でもない。」

 『あ、お菓子なら飴玉がありますよー。』

 

 さて、美神事務所メンバー3人が揃った所で、これからも頑張りますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 この美神令子、素手の強さが型月のバゼット女史に並ぶと思ってください。
 バゼットよりも道具使いとして汎用性が高く、全距離対応型のオールラウンダーです。

 そして原作でも美神ってがめたパーツ組んでカオスフライヤー二号とか作ってるんですよねー。
 
 後は私のssの傾向から解りますよね?(にっこり

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