機動戦士ガンダムSEED ~出動!日本国自衛隊~(現在リメイク中 作:名無之助
この後の展開次第では、物語に関係するかもしれません……。
夢を見ていると、すぐにわかった……。
何故なら……いるはずのない、いや、正確には生きているはずのない人たちが目の前にいるからだ。
「京谷!今日は休暇だから皆でやまとを見に行こう!」
そう言ってきたのは、口髭を蓄えた初老の男性を思わせる外見とは違い、どこか若々しさを感じる男性で、俺の死んだ筈の父親だった……。
あの日は天気がよかった。
そして、父は久し振りの休暇で家に帰ってきていて、家族で記念艦やまとを見に行く約束だった。
父は海上自衛隊の第ニ艦隊司令で海将という立場であるため、なかなか休暇がとれなかった。
そして、あの日は久し振りの休暇で、以前に俺が自衛隊の船を見てみたいと言っていて、ならばと父は記念艦やまとを見に行こうと約束してくれていた。
「にぃも父さんもそう言うの好きだね~そんなだからにぃは彼女出来ないんだよ?……全く。」
「良いじゃん、好きなことは好きなんだから……彼女も焦って作る必要ないんだし。」
「ム~、その返しは予想してなかった……。」
妹が若干あきれながらそんなことを言ってきた。
父はそんな俺たち兄妹を微笑ましげに見守ってくれている。
俺たち兄妹には母がいない、五年前に事故で母が亡くなってから男でひとつで俺たちを育ててくれている。
そんな父は俺たちの誇りだった……。
暖かく優しく時に厳しく、そんな父と俺たち兄妹の関係は、あの忌々しい事件で崩れてしまった。
記念艦やまと爆破テロ事件
これは一部の人間が、コーディネーターに対し融和政策をとる政権に対して警告を与えるためと称して行われた事件だ。
この時、俺たち家族もその現場にいた。
「へー、これが……空母やまと……」
「……そうだ、太平洋戦争は知ってるな?」
俺がやまとを見上げていると父はそんなことを聞いてきた。
「知ってる、てか小学校で習うぞ」
「え、私知らない……」
「「…………帰ったら勉強だな……」」
「そんな~」
父と俺の二人に言われ、妹は肩を落とし、うつむいてしまった。
妹は勉強嫌いで、まあ、テスト平均が全科目合わせて30点という記録を持ち中学校で有名らしい……。
「そんなことよか、父さん、それがどうかしたか?」
「うん、てか俺なんか空気じゃね?」
「「大丈夫」」
「そ、そうか……でな、このやまとはな、太平洋戦争後初の国産大型空母でな、すごい船なんだ」
「ふーん……ん?」
俺はその時の事を忘れない、その時俺は少し離れた場所で何か騒ぎが起きているのに気付き父を見やとると、父は険しい表情をしており、妹は不安げにこちらを見ていた。
「……京谷、春を確り守れ、俺は様子を…………ッ!」
父がそこまで言うと突然辺りに銃声が鳴り響き、父は額から血を流し膝から崩れ落ちるように地面に倒れた。
「父さん!!!!」
俺は咄嗟に叫んだがその直後激しい衝撃が俺たち兄妹を襲い俺は気を失ってしまう。
どのくらい気を失っていただろう……目を覚ますと辺りは火が立ち上ぼり、惨劇と言うに相応しい状況だった。
「……ぐっ……父さん……春……どこだ…」
俺は妹を探した。手を繋いでいた筈なのに、その手は放されていた。
そして直ぐに見つけることができた。
「……うそ……だ……春ッ!」
見つけた時、春……妹は腹と頭から血を流し、左腕がなくなっていた。
「……う……にぃ……」
「春!俺はここにいるぞ!」
俺は春の手を握り声をかけるが、みるみる春の手から力が抜けていくのがわかった。
「……ど…こ?……に…ぃ」
それが、妹の最後の言葉だった……。
「は……る?……春!!!!……あ"あ"あ"アアアァァァ!!!!!!!!」
その日、俺は父と春を殺した連中を許さないと心に刻んだ……。
シリアスは難しい。
次話から暫く戦闘ない予定です。