一月ぶりです、YT-3です。
全話改稿とかF/GOやってたらこんなに経ってました。
それでは(おそらく)最後の授業風景です。どうぞ!
「
「どうした? 」
雫さんたちが襲撃された日の夜。
食事後のティータイムに、今日のことを「
「実は、今日の放課後に友人が例の集団から襲撃を受けまして……」
「ほう?なぜだ?
今までの傾向からすると、奴らはかなり慎重派だ。
機が熟していないタイミングで小競り合いを起こすような
「もう一人、別の友人が間接的に嫌がらせを受けているのを見て、気にしていたらしくて。関わっているだろう司先輩を尾行してしまったんです。
幸いチャチャゼロさんが教えてくれたので、取り返しの付かなくなる前に襲撃犯を無力化できたんですが……」
「ふむ?ならなんでそんな浮かないを顔してるんだ?
これで尻尾を抑えられたんだから、あとは警察なりなんなりと情報を共有して攻め込むだけだろう?」
「それが……、これを見てください。
ボクも撮影があったので、腕の信用できる別の友人にその場を任せて戻ったんですが……」
そう言って、携帯端末に届いたメールを見せる。
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Date:2095/04/14 17:31:23
From:Miyuki Shiba
To:Nagi Harubara
Title:襲撃者について
すみません、表通りに着いた警察を呼びに行くために少し目を離した隙に、あの男達がいなくなってしまいました。気絶をしていたはずなので、仲間が来て回収していったのだと思います。
幸いナイフやバイクを置いていったままだったので、警察も信用してくれて対策を講じると言ってくれました。
ですがせっかくナギくんが捕らえてくれたのに、わたしのミスで逃してしまい申し訳ございません。
襲撃のことは生徒会にも報告しておきました。
七草会長が言うには、今回の件についての対応は
『見失ったのと襲撃があったのは必ずしも相関するわけじゃないから、司くんを捕まえることはできないわ。
明日の朝一で、反魔法師運動をしている集団が当校の生徒を襲ったから注意するよう喚起する緊急学内メールを送るぐらいしかできないわね』
とのことでした。
ナギくんには感謝をしていましたから、後で連絡がいくと思います。
わたしからも感謝させてください。今日はわたしの友人を助けていただいてありがとうございました。
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「……なるほど。この話が正しければ、相手も一筋縄ではいかないということか」
「はい。ボクは深雪さんの話を信じたいと思いますし、もし違ったとしても、尾行されているのに気がついてすぐに処理部隊が来た点から考えても、バックアップは徹底されていると思っています。
それに、入試トップレベルの実技点だったはずのほのかさんと雫さんが完全に無力化されたことを考えると、あのアンティナイトはかなりの純度だったはずです。
それだけのものを用意して部下に持たせられることから考えても、ブランシュのかなり上位の人物、もしかしたらトップが指揮しているのかもしれません」
『司様』がそのトップなのか、あくまで幹部の一人なのかはわからないけど。
「ふむ。反魔法師団体『ブランシュ』、だったか?
随分と阿呆なことをしてるもんだ。その気力を国のため自分のために使えば、もう少しいい生活ができるだろうに。
まあいい。それで、私に何をして欲しいんだ?」
「はい。メールにもありますが、今回のことを受けて校内の警戒は高まると思います。
ですが、一高の外で危険な状況に陥った時には対応できるかは怪しいです。あくまで学校ですから。
なので、一高の外で危なくなった生徒を助けてあげて欲しいんです」
「外だけでいいのか?」
「学校内に来られると、身分の証明だとかで非常に面倒なことになりますから」
何せ百年戦争の時から生き続けている吸血鬼だ。戸籍なんてある訳がない。
というか、
「それに、さすがに一高内に来た侵入者には教師や警備員も含めて大人数で相手取ることができるから、まず負けることはないと思ってます。いざとなればボクが出ますし。
相手の出方次第ですが、わざわざ工場を陣取った以上はそこで部隊を整えてから送ってくると思います。
チャチャゼロさんにお願いして工場を見張って貰って、動きがあり次第出て警戒する形になると思います」
「分かったよ。
私も食わせて貰っている恩もあるし、何よりグタグタ文句ばっかり言っている奴らは気にくわないからな。
二度と忘れられない恐怖を味わわせてやるさ」
「お願いします」
あー。
御愁傷様です。
◇ ◇ ◇
翌日の3時限目は魔法実技だった。いや、教師はいないから実質的には自習みたいなものだけど。
目的は発動の高速化。
現代魔法では、CADに記録されている
課題で出されている目標は1000ms(ミリ秒)、つまり一秒ジャスト。一般的な魔法師の平均が500msだから、かなり良心的な設定だ。
法律で魔法を自由に使うことを制限されているから、これだけでも目に見えて早くなってる人もいるんだけど……。
「ナギ、1121msだったよ」
「ううっ!」
ペアの幹比古くんが計測結果を教えてくれるけど、目標タイムまで遠く及ばない。というか、前が1116msだったから、わずかだけど遅くなってる。
「なかなか早くならないね……」
「ごめんね、幹比古くんは一発で合格しているのに。ボクのせいで居残りさせちゃって……」
「いや、大丈夫だよ。
それにあっちもまだみたいだし、どのみち待っただろうからね」
そう言って、隣を見る。
釣られてボクも見ると——
「1060ms……あと少しだな。ほらもう一踏ん張りだ」
「遠い、遠いぜ……。0.1秒ってこんなに遠かったんだな……」
「やっぱバカでしょ。時間は『遠い』んじゃなくて『長い』のよ」
「エリカちゃん……エリカちゃんは1052msだったけど……」
「うわああぁ!それは言わないでよ!
せっかく気分転換してたのにー!」
「……色々言いたいことはあるけどよ。人を玩具にするまえに現実を直視しろよ」
あいも変わらず仲のいい二人がいた。
「ああ、確かに。
結局残っているのはボクたちだけだし」
「そうだね。どうだい達也。そっちは終わりそうかい?」
「ああ。一応問題点は分かったと思うんだが……」
「マジかよ!頼む!教えてくれ!」
「あたしもある!?お願いカンニングでもなんでもいいから教えてよぉ。いい加減お腹が空いたのよ〜!」
カンニングって、
「まあ、似たようなものだが……上手くいかなくても文句は言うなよ」
「ってホントにカンニングなの!?」
「ああ、まあな。今回だけの、応用の効かないその場凌ぎだからできるだけ教えたくはなかったんだがな。
それで裏技のやり方だが、レオは照準に時間がかかっているから、起動式の読み込み前に先に照準をつけて仕舞えばいいんだ」
「おお!なるほど!」
なるほど。それなら確かに照準分の時間を短縮できるね!
「エリカは……、パネルに手を当てるとき重ねてみてくれ」
「?それだけ?」
「ああ。
レオよりかは根拠に自信がないから、上手くいったら理由を教えるよ。
それで、ナギの方は……」
「教えてくれる?正直どこが悪いのかわからなくて」
「すまん。どうしようもない」
ええっ!?
「俺が分かる範囲だと、もう体質的な問題だとしか言いようがない。
例の、処理能力に見合わない規模の所為だろうが……、これだと改善のしようがないからな。
俺よりも、もっと上手く出来る奴が見たら何か分かったのかもしれないが……」
「いや、大丈夫だよ。
でも、そうかぁ。こうなったら少しズルするしかないかな」
「何か対策があるのか?」
「まあね。他人じゃ真似できない、完全にボク専用のチートだけど」
いつまでもこのままだと、さすがに幹比古くんにわるいしね。
方針も決まったところで、教育用の据え置き型CADの方に行く。二人はもう準備できているみたいだ。
今回の内容はこのCADを操作して加重系単一魔法の起動式を読み取り、前方にある計測器に魔法をかけて、基準値以上の圧力を計測したところまでの時間を測るものだ。
「よし、じゃあやってみてくれ」
達也くんの掛け声と同時に、三人揃ってCADを操作する。
——
——遅延中の
——雷天双装より、一部術式を流用。
——効果時間0.5秒。倍率2倍。
———擬似思考時間延長‼︎
パチッ!
「えっ?」
「ん?」
ふう。結果は……。
「601ms!すごいじゃないかナギ!一気に半分だよ!」
よかった〜。これでなんとかクリアできたよ。
二人の方はどうだったのかな?
「すげぇなナギ。
そんで、俺のはどうだったんだ達也?」
「ん?ああ、1016msだな。
一気に40以上縮めたんだし、まだ目で追っていたからな。方針はあっていたようでよかった」
「エリカちゃんも1010msだったよ。あと少し!」
「ホント!?よーし、なんだかできる気がしてきたぁー!」
うん。二人の方も順調みたいだ。
「し、失礼します……」
「お兄様、お頼みになったものを持ってきました」
「あれっ、深雪?」
「それにほのかさんに雫さんも。どうしたの?」
「やっほー、ナギくん。
深雪がこっちに来るって言うから、一緒に来た」
達也くんが何かを頼んでたみたいだけど、なんなんだろう?
「すまん三人とも。次で終わるから少し待っててくれ」
「いいっ!?」
「げっ!?」
「そら、待たせる人数がさらに増えたぞ。
それにそろそろ決めないと昼飯が——」
「よし!次で決めるわよ!」
「応!」
達也くん、もう立派に手綱を握ってるね。
◇ ◇ ◇
「ああ、ようやく終わったわ〜」
「ふぅー。達也、ダンケ」
宣言通り一回で立派に課題を終わらせたというか、最後に至ってはさらに0.2秒以上縮めてたんだけど、ご飯への執念って凄いものがあるよね。
「お兄様、言われました通りに揃えて参りましたが…少ないのではありませんか?」
「いや、残りの時間を考えると、このぐらいが適量だろう。ありがとうな、深雪。
光井さんと北山さんもありがとう。わざわざ手伝わせてしまって」
「このぐらいなら全然大丈夫です」
「ほのかの言う通り。私はこう見えても力持ちだから」
えーと、雫さん。それって本気ですか、冗談ですか?
「それでも手間だったのは変わりないだろう?
だから感謝してるってことだよ。もちろん深雪もね」
「それで達也。そのビニール袋の中身はなんなんだい?」
うん。ボクも気になってた。
「ほら」
「これって……」
「飲み物とサンドイッチ、ですよね」
「もしかして俺らのためにか?」
「ああ、今から食堂に行っても間に合わないだろう?」
「達也、お前は最高のダチだぜ!あと、三人もありがとな!」
「四人ともホントにありがと〜。もうお腹がペコペコなのよ〜」
「わざわざ違うクラスの私たちのためにありがとうございます」
「えーと、ありがとうね」
「ありがとう、ほのかさん雫さん。
ところで、この教室で食べるわけにはいかないんじゃない?CADがあるし」
「あっ!そうですね。実習室での飲食は禁止だったはずです」
一応対塵・防水だとは言っても精密機器だから、マナーとしてダメだからね。
「いや、禁止なのは情報端末とかを置いてある付近だけだよ。
校則上では、教室内の飲食までは禁止されていない」
「へぇ、そうなんだ」
てっきり全体的にダメだと思ってた。
「じゃあ、遠慮なく……」
「あんたの辞書に初めから遠慮なんて言葉はないでしょ。
まあ、あたしも遠慮せずに食べるんだけど」
「お腹も減ってますしね。私もいただきます」
ボクと幹比古くんも一つとって食べ始める。
持って来てくれた三人も飲み物を持って輪に加わる。
深雪さんは達也くんの左隣、ほのかさんがその反対側で雫さんはほのかさんとボクの間だ。
「ほのかのさんたちはもう食事は済ませたの?」
「はい、こちらに来る前に食堂で」
「深雪も?それはちょっと意外かな。深雪だったら『お兄様より先に食事を摂ることなどできません‼︎』って感じなのかと思った」
確かに深雪さんだったらそう言いそうだったね。
まあ、実際はそうなってないから、そこまで重度じゃなかったってこと——
「あら、よく分かったわねエリカ。
普段ならもちろんそうなのだけど、今回はお兄様に先に食べておくよう言われたから」
「……普段なら、
「ええ、そうよ。何かおかしいかしら?」
……深雪さん、もう手遅れなんだね。
「え、A組でも実技実習が始まっているんですよね?どんなことをやっているんですか!?」
「そうそう!僕もちょっと興味あるかな!」
美月さん、幹比古くんナイス!
「美月たちとたいして変わらないわよ。ノロマな機械で、テスト以外では役立たない練習をさせられているわ」
「また、随分とご機嫌斜めだな」
「あんな、自己満足の結果のような意味のない説明をされるだけ時間の無駄なんですもの。
あれなら、一人で練習していた方がまだ為になります」
「ま、またすごい毒舌だね」
冷気が漂ってないだけまだマシなんだろうけど。
「へー……手取り足取りっていうのも長所も短所もあるのね」
「まあそうなのだけど。気分を害したなら謝るわ」
「いや、大丈夫大丈夫。
だいたい、教えられる人が少ないんだから私たちに教官がつかないのは当然でしょ。
いたって普通のことなのよ、見込みの薄い奴に付きっ切りで面倒見るよりかは、見込みのありそうな奴に細かい指導をするっていうのは。実際ウチの道場でもそうしてるし」
「千葉さんの家では道場を開いているの?」
「なによ、他人行儀ね。あたしのことはエリカって呼びなさい。その代わりあたしも雫、ほのかって呼ぶから」
「なんでオメェはそう上から目線なんだよ……」
あはは……。でも、それがエリカさんらしいけどね。
「うん、分かった。えーと、柴田さんも美月でいい?」
「はい、大丈夫ですよ。
それで、エリカちゃんのウチの話だけど……」
「ああ、そうだったわね。
ウチでは一応古流剣術を教えているわよ、副業でね」
「副業だなんてよく言うよ……。剣術業界最大手の『千葉流剣術』の本家本元なのに」
「えっ!それは本当ですか!」
千葉流剣術って言ったら魔法と剣の併用、
「マジかよ……。オメェが
に、似合わねぇ……」
「うるさいわね、自覚はしてるわよ。深雪みたいにお淑やかじゃないですからね!
……それで、ウチの道場だっけ?
そうね〜。ウチでは最初に一回足運びと素振りを見せて、最低でも半年はそのまま素振りさせるのよ。
技はすぐには教えないわ」
「ほう?」
へぇ、そうなんだ。
「でも、それじゃあいつまでも上達しない人も出てくるんじゃ……」
「いるいるそういうの!しかも、そんな奴に限って自分の努力不足を棚に上げたがるのよね〜。
でも、まず刀をしっかり振れるようになる。そうでないと、どんな技を習っても本当の意味で身にはつかないし」
「あっ!」
それはそうだ。まず基礎となる型がしっかりできた上で、応用として技があるのはどの武術でも共通してるし。
「そして、しっかり刀を振れるようになるには、理屈がどうこうじゃなくて自分の身体で覚えるしかないのよ。
やり方なんて見て覚える。
お手本は周りにいっぱい居るんだから。
教えてくれるのを待って留まっているのは論外だし、最初から教えてもらうつもりなのも甘すぎる。
師範や師範代だって現役の修行者。
たまたま今の門下の中で上手くできる方ってだけで、そこが到達点じゃない。それぞれの修行もあるのよ。
それなのに、教えたことも吸収できていない奴が文句を垂れるなって感じ」
その通りだ。
あの古老師の
武術は限りなく極めることはできても、決して完成はしないから、どんな立場であれ修行は怠ってはいけないものだからね。
「…………それはもっともだけどよ、さっきまで俺たちゃ達也に教わっていたんだぜ」
「あ痛ぁっ!
それを言われると痛いんだけど、それはそれ。
さっきみたいに背に腹は変えられないって時もあるにはあるんだけど、教わる側がそれに相応しいだけのレベルが無いと、お互い不幸になると思うのよ。
まあ、一番不幸になるのは教える側が教わる側よりレベルが低いことだと思うけどね」
エリカさんは、そこでパチリと達也くんにウィンクをした。
多分、深雪さんのフォローしておいたよ、ってことなんだろうけど、盛大なブーメランなんだよな……
「残念なことに、今日は不幸になってしまったな。
最終的な結果だと、エリカやレオより俺の方が100ms以上遅かった」
「え、いや、そういうことじゃ……。
あっ!そ、そういえばさっきの理由ってなんなの!
なんで手を重ねただけで早くなったのよ!」
「冗談だよ。だから、そこまで慌てなくてもいい。
それで、さっきの理由なら簡単なことだ。
エリカはあの警棒型みたいな、片手で握るタイプのCADに慣れているだろう?だから、両手でアクセスするタイプのCADには慣れてないと思ったんだよ」
「なるほど。だから手を重ねて接点を片方だけにしたんだね」
「そういうことだ」
本当、よく見てるし考えているなぁ。そんなことを思いつくなんて。
「寧ろ、俺としてはナギの方が驚きだったよ。何せ、1100msを600msに一発でしたんだからな」
「それはすごいですね。一体何を何をしたんですか?」
「さーて、何をしたんでしょうか」
さすがに、あれは理屈を説明できないからなぁ。
「……俺じゃあ実際に何が起きたのかさっぱり分からなかったが、結果から推測したことを聞いてくれないか?」
?深雪さん、どうしてそんなギョッとしてるの?
確かに達也くんの観察眼はすごいと思うけど、分からないことぐらいあるでしょ?
「うん、いいよ。ボクからはなにも言えないけど」
「……ナギ。お前が使ったのは『思考加速魔法』とでも言うべきものだな?」
「「「「「「なっ(えっ)!」」」」」」
「…………」
「俺の感覚が正しければ、あの時約0.5秒間だけ魔法式作成に伴うサイオンの活動が倍になっていた。緩急がついたから違和感があったんだ。
掛かった時間から考えても、魔法演算領域を含むすべての思考を2倍に加速する魔法を使えば納得がいく」
そんなところまで見られていたんだ……ちょっと軽率だったかな。
「美月。ナギの計測の時に何かに気づいたようだったな。何か視えたのか?」
「えっと、起動式を読みだす直前から読み出しが終わる少し前まで、ナギくんのオーラが、その……、真っ黒に視えて」
「真っ黒?」
「はい。いえ、ただの黒じゃなくて、艶消しの黒というか、闇色というか……」
「まあ、そこはいいか。
美月の証言も、俺の推測が正しいであろう証拠にはなったしな」
この二人を甘く見てたかも。
後々公開する予定の他の魔法ならまだしも、
「ちょ、ちょっと待ってよ達也くん!思考加速魔法ってなによ!」
「文字通り、思考を加速させる魔法だと考えているが、それがどうかしたか?」
「どうしたもこうしたもないわよ!
もしそんなものがあったら、自己加速術式に人間の思考が追いつけないっていう問題も解決しちゃうし、そもそも魔法の高速発動が可能になっちゃうじゃない!
魔法に大革命が起きるわよ!」
「だから、ナギは口を
「……あ」
「おそらく誰にでも使えるものじゃないんだろう。ナギ専用のチートらしいからな。
それに、これはあくまで俺の推測だ。
俺としては正解に限りなく近いとは思っているが、実際どうなのかはわからないし、理屈も不明なままだ」
「そうよね。ごめん取り乱しちゃって」
「いや、いいさ。
千葉流剣術を習得しているってことは、多かれ少なかれ自己加速術式とそれに慣れるための訓練を積み重ねてきたんだろう?
それが無意味になる可能性があると言うのなら、俺でもそうなるさ」
……なんか重苦しい雰囲気になっちゃってるけど、当事者のボクが口を開くことはできないなぁ。
「そ、そういえばA組でも同じことをやっていたって言ってましたよね?
少しやってみてくれませんか?」
ありがとう美月さん。何度もフォローしてくれて。
「わ、私はちょっと……」
「それなら深雪が適任」
ほのかさんと雫さんは辞退するみたいだ。
「えっ、わたしがですか?」
「いいんじゃないか?思ってたより時間も余ってるし」
「お兄様がそう仰られるのでしたら、頑張らせていただきます」
達也くんの言葉は絶対なんだ。
一番機器の近くにいた美月さんが計測器をセットして、深雪さんがパネルに手を置いた。
‼︎速い!
「美月、結果はどうだったのよ。なんか、見るまでもなく速かったけど」
「……235ms……です」
「……えっ?」
「す、すごい……」
たしか、場所にもよるけど人が感覚を認識できるまで200ms弱かかるんだっけ……。
ほとんど反射的じゃないか!?
「何度見てもすごいですよね……」
「人間の反応速度の限界に迫ってる」
これは呆れるのも仕方がないよ。真由美お姉ちゃんでも300ms強ぐらいだもの。
「仕方がない。旧式の教育用だったらこんなものだろう」
「こんなノイズだらけの雑多な起動式を受け入れなくてはいけないのは嫌ですね……。
やはりお兄様が調整したCADが一番です」
「そう言うな。会長とかも困っているだろうし、もう少しまともなソフトに交換してもらえるよう頼んでみるから」
しかも、まだ早くなるらしい……。
なんというか、達也くんも大概だけど、深雪さんも色々飛び抜けてるよね……。
遅れてすみませんでしたっ!(土下座)
なかなか納得のいくもの書けないな〜
→あっ!F/GO出てる!やってみよう!
→ウハ、再臨素材集まらねぇ
→……Fate×○○○クロスいけんじゃねぇ?
→プロローグ書きあがった〜。でもその先の展開思いつかねぇ!
→今までの書き方の余白とか三点リーダーとか気になるな、全話改稿や!
とかやってました。はい、自業自得ですすみません。
F/GOも適度にレベリングと再臨だけになったので、次からはもう少し早く書きます!
それでは次回もよろしくお願いします。
・・・アンケート②の受付は次回投稿までです!何かありましたら気軽にお書きください!