IS×フレームアームズ(仮)   作:9割のサド1割のマゾ

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phase1

三月下旬、日本海上空を交戦しながら突き進む二つの物体があった

海上保安庁はその物体を捕捉しISと断定、ISによる防衛部隊に用いて迎撃をした

しかしものの数秒で部隊が全滅、あまつさえその二機のISの戦闘の飛び火で近くの基地を壊滅されたのだ

やがてそれは日本本土の遥か上空の大気圏付近で消息を絶った

この事件はしばし『世界戦争の前触れ』とされた・・・

 

 

 

 

三月下旬

私、織斑千冬はあることに悩まされていた

私の弟である織斑一夏がISを動かしたのだ

あの天災(篠ノ之束)が仕組んだとしか思えないが今更世間に知れ渡ったこと、覆せるわけがない

そうなれば素直にこの事実を受け止めこの後のことを考えるのが建設的だと考える

 

「しかし・・・よくもこんなことをやってくれてな」

 

今頃あいつは自分の考えた計画が思う通りに進んでいることにご満悦であることだろう、次会うことがあれば容赦なくヘッドロックしてやろう・・・

そんなこと(束の処刑方法)を考えていると窓の外に見える海に何か異物が見えた

 

「あれは・・・」

 

その異物が何かわかった私は、迷わず急いで外に出た

 

 

 

 

 

IS学園のあるメガフロートに作られた人工的な渚、そこにさっき見た異物である男が打ち上がっていた

岩場に足を取られないように慎重に男のもとに駆け寄る、たどり着くとすぐに揺さぶって見る

 

「おい、しっかりしろ」

 

男は意識はないが息は問題なくしているようだ

携帯を取り出し救急車を呼び出そうとしたその時、彼の手首にあるものが気になった

 

「む・・・これは」

 

姿形はよくあるミサンガなのだが、普通に出回っているものならありえないほど硬い、叩けば金属音がするほどにだ、これはISの待機状態によく似ている

 

「まさか・・・な」

 

男ながらISを持っているという不審極まりない者とはいえこんな状態になっている彼を放置する訳にはいかないので彼を背負いIS学園の保健室に向かった

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

目を開ける、知らない天井だ

最後に意識があった時の記憶は、全身を包む爆発的なエネルギーの放流と対峙した機体の眩しいばかりの緑の光、そして落ちていく感覚だ

 

「負けたのか・・・」

 

いつものように寝た姿勢から体を起こそうとする、しかし電流のごとく身体中に痛みが走る

全身に打撲のようなもので、体を起こすこともままならない

 

「ん・・・起きたか」

 

その時、レースのカーテンの向こうから声が聞こえた

 

「あなたは・・・」

「一つ聞きたい、お前は何者だ?」

「私は・・・」

 

私は痛みに耐えかねて再び意識は暗い闇の底へと落ちていった

 

 

 

 

私はあれから三日、月が変わった日に再び目を覚ました

そして重要な話があるということでとある場所へ連れて行かれてる

 

「如月、体は大丈夫か?」

「ええ、なんとか」

 

私が一緒に歩いているこの女性は、あの時レースカーテンから聞こえた声の主だ、名を織斑千冬という

かのモンドグロッソにおいてブリュンヒルデ(世界最強)の称号を獲得した、ISで有名な人物といえば開発者の篠ノ之束(天才)に並ぶほどのものである

 

「悪いな、まだ体も痛んでいる時につきあってもらって」

「いいんです、色々お世話もしてもらったみたいなので」

 

数分歩いた頃、『寮長室』という表札が掲げられた部屋にたどり着いた

 

「さぁ、はいれ」

 

招かれるまま部屋に入り近くのソファーに座る

 

「話というのは、お前がISを所持していたことについてだ」

 

いきなり核心をつかれた

 

「なぜ男のお前が持っている?」

「それは・・・」

「言いにくいなら私が言おう、先日起きた日本海で起きたISによる戦闘、その当事者なのだろう?」

「・・・はい」

「それで、全身打撲は戦闘による負傷という訳だな?」

「はい」

 

なすすべがなかった、テレパスを疑うほどの洞察力で僅かな手がかりから真実を見抜く力、この力もブリュンヒルデならではだ

 

「そこで提案だ、この学園に来ないか?」

「・・・え?」

「このIS学園は各国の干渉を受けない、ここにいる限りお前の身の安全は保たれる、別に拒否してもらっても構わないがその時はISによる戦闘行為を行ったとして警察に突き出すまでだ」

 

要するに、拒否権はないということだ

 

「わかりました」

「話が早くて助かる、早速入学試験を行うぞ」

「何をするんですか?」

「それは、ISによる実践戦闘だ」

 

 

 

 

 

 

遥か上空に見える茜色の空、私が装着している打鉄は随所が破損しておりまともに動くこともままならない

そう、私は破れたのだ

いくら量産機の打鉄を操ってたからとはいえISの操縦技術には絶対の自信があった、しかしまるで歯が立たなかったのだ

 

「大丈夫ですか?織斑先生」

 

前方から声が聞こえる

その声はライン上のバイザーの頭部から聞こえた

私は再び見る、その対峙したものの姿を

あれは既存のISには存在しない目的を達するためのもの

 

まさに、戦争をするための兵器だ




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