俺ガイル短編   作:ユウ08

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雪乃と八幡のお話です。短いですがどうぞ。


silhouette ーー雪ノ下から比企谷へーー

今日、私は比企谷雪乃になる。

高校時代に出会ってから色々あった私たちだけれど今日はついに結婚式を挙げる。

 

「わぁ!ゆきのんキレイ!」

 

「ありがとう由比ヶ浜さん」

 

もうすぐ式が始まる。私と八幡の結婚式が

 

 

 

私たちは思えば不思議な出会いだった。あなたが捻くれていなければ出会うこともなかったのでしょうね。

今はその出会いにとても感謝している。もちろん引き合わせてくれた平塚先生にも。

 

 

「入るぞ、雪乃」

 

「ええ、どうぞ」

 

準備を終えたあなたが準備のための部屋に入ってくる。

 

「おお、、!」

 

「どうかしら?」

 

「すげぇ綺麗だ、本当に俺の嫁さんにはもったいないくらいに」

 

「なにをいってるのかしら」

 

お互いに緊張はしているものの、冗談を交えながら話す。

そろそろ式が始まる時間だ。

 

「じゃあ、今日はいい日にしよう」

 

「ええ、一生に一度の大切な日ですもの」

 

今日から未来へ、私としてあなたの影は伸びている。未来でも手を繋いで歩いている。

 

 

 

 

 

喧嘩の種は些細なことだった。

付き合いたての頃

 

「ねぇ、二人きりの時ぐらい名字で呼ぶのはやめないかしら?」

 

「じゃあなんだ、お前って呼べばいいのか?」

 

「わかってて言ってるのでしょう?もちろん、、、その、、、名前呼びよ」

 

「なんで今更変えなきゃならないんだよ。そういうのは、、、なんというか、、、まだいいだろ」

 

「もう、、、」

 

長引く無言の戦いが時々嫌になる。普段二人きりの時も無言になるときはあるけれど、喧嘩のときの無言はなんというか不安になる。

だから、私は仕方なくあなたにだけ負けを認める。

 

「わかったわ。もう」

 

いつだって私が折れる、そんなことを思っているとあなたはあなたでいつも自分だと言い張った。

 

 

 

 

結婚式も近づいてきたある日、私はあなたに問うたわね。

 

「もう、隠し事や言えずにいることは無いかしら?」

 

「なんだよ、突然」

 

「言うなら今よ」

 

今更、なにを聞かされても大丈夫。中途半端な決意ではこのドレスは着れないもの

 

「ねぇよ。だいたいぼっちの俺にそんな秘密があるわけねぇだろ」

 

「ふふ、そうね」

 

そんな一幕ですらこれからはたくさんあるのだろう。

 

 

 

 

今日から未来へ。二人寄り添って未来へ生きていきましょう。

未来で私とあなた、そしていくつかの小さな影が増えているように。

そしてそこに嬉しそうな笑顔があるように。

 

 

どこにだってあるような小さな家でいい、どこにだってあるような家具を並べて暮らしましょう。あなたとならどこだっていけるもの。

贅沢はとっておきましょう。年をとったらきっと今とは違った贅沢が私たちを待っていると思うから。

偉くなんてならなくてもいいの。私とあなたの小さな世界ではいつもあなたが一番偉いのよ、といつだっておだててあげるから。

だから、人に優しくいてほしい。それがあなたの一番いいところなのだから。

そんなあなたがいつの日か咲かせる夢を一緒に育てていきたいの。

時々でいい、知らない街に私を連れて行ったり、私の知らないことを教えてね。どんな高価なカバンよりあなたとのその思い出が何よりのご褒美なのだから。

 

 

いつか互いを見つめ合えないような日が来るかもしれない。そんなときは瞳を閉じて背中あわせになりましょう。互いの呼吸が聞こえないことの寂しさが分かるまで。

 

 

 

拍手が鳴り響く、そして私は八幡と一緒に。

式がつつがなく進む、そしてその時がきた。

 

「汝、比企谷八幡はこの女雪ノ下雪乃を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を思い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

 

「誓います」

 

「汝、雪ノ下雪乃は、この男比企谷八幡を夫とし、

良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、

病める時も健やかなる時も、共に歩み、

他の者に依らず、死が二人を分かつまで、

愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、

神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

 

「誓います」

 

「では、指輪の交換を」

 

あなたが私の指に指輪を通す。そして、私もあなたの指に指輪を通す。

 

「では、誓いのキスを」

 

あなたと私の誓いのキス。優しくそれでいてしっかりと。

ずっとあなたと一緒に、そう思いながら私はキスをした。

 

「今、この両名は天の父なる神の前に夫婦たる誓いをせり。神の定め給いし者、何人もこれを引き離す事あたわず。」

 

 

 

そして結婚式も終わった。

私は今日という日を、手と手を重ねて開いた扉の重さを忘れはしない、たくさんの祝福を浴びーーー

 

 

瞳凝らせば大切な人たちが泣いている。

あなたと私の方に抱きついている、とても嬉しそうに。

 

 

 

愛し合うことの意味、それはきっと信じ合うこと。

いつか、あなたが言った本物のように。

愛し合うことのもう一つの意味、それはきっと許しあうこと。

お互いを認めて、信じ合うそれが愛なのだと私は思う。

 

 

ねぇ、八幡。私はあなたの本物になれたかしら?

あなたは私の本物よ。これまでも、そしてこれからも。

 

end

 

 

 

 

 

 




この話は私が好きな歌の歌詞を元にしてみました。
私の思いつきなので解釈とかまちがっているかもしれません。
元の歌が分かる人もいますかね?



感想やアドバイスあればお聞かせください。
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