復讐異世界旅行記   作:ダス・ライヒ

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新章突入。今度はオリジナル、破壊惑星スターキラー編です。

破壊惑星、巨大軍事同盟である惑星同盟が惑星丸ごとを要塞に改造した狂気の兵器。
装甲騎兵ボトムズに搭乗した惑星モナコと一緒。
しかも、銀河英雄伝説のイゼルローン要塞の主砲、トールハンマーまでついている。

当然ながら、対する連邦軍艦隊は何度も叩き潰される始末。


破壊惑星スターキラー編
現在へと戻り


 過去の世界より現代の世界へ戻る際、一旦、アウトサイダーの虚無の世界へと入り、シュンは次にどのような目的で、どの世界に行くのかを問う。

 

「で、今の英雄ちゃんを守るために、行ったわけだが、次はどうすれば良いんだ? 早く戻って、ネオ・ムガルのクソッタレ共を殺しに行きたいんだが」

 

「次の目的地か。このまま帰っても良いが、先の戦いではかなりの苦労を掛けてしまった。まさか古の帝国があれほどの人員を送り込んでいるとは、思いもしなかったのだ。この不手際を詫びねばなるまい。お前に渡したデバイスに役立つ物だ」

 

 この問いに、アウトサイダーはネオ・ムガルの戦力を低く見積もっていたことを謝罪し、その謝罪代わりとして、シュンが身に着けているベルト型のデバイスに役立つ物がある背系へと送ろうと返す。

 

「まぁ、あれは予想外だったな。まさか二人のお嬢ちゃんを殺すのに、軍団規模の悪党を呼んで来るとはな。そんで詫びは、このベルトに役立つ物か。こいつは燃費が悪過ぎる。良いね、その話に乗ったぜ。でっ、何所にある?」

 

 デバイスの燃費の悪さに悩まされていたシュンに取って、このアウトサイダーの詫びは有り難い物であった。

 これを受けたシュンは、その役立つ物が何所にあるかを、話を出したアウトサイダーに問う。

 それにアウトサイダーは、それがとても恐ろしい場所にあると語り始める。

 更に分かり易くするため、近くにその恐ろしい場所がどんな物であるかを映した映像を近くに出す。

 

「惑星同盟軍、聞いたことがあるだろう。統合連邦軍と対を成し、幾年も争い続ける勢力だ。その役立つ物は、水晶の形をしていて強力な破壊兵器に改造した星の中枢にある。警備は厳重だ。鼠一匹でも入れはしない程だが、それは有事の際に限った事だ」

 

 その役立つ物は水晶の形をしており、それは惑星同盟軍が恐ろしい大量破壊兵器に改造した惑星型要塞の中枢にある事を告げる。

 

「その星が恐ろしい破壊兵器に改造されて以降、要塞内に敵が侵入したことは、一度たりとも無い。何故なら星に搭載された破壊兵器で一瞬にして灰にされるのだ。無敵を誇る要塞であるが、それがつけ入る隙でもある」

 

 対する連邦軍は何度も攻撃しているようだが、その度に惑星型要塞が搭載している恐ろしい主砲で壊滅させられていることや、無敵を誇る要塞であるとも聞かされた。

 だが、同時につけ入る隙でもあり、故に侵入は容易であるとも言えると明かす。

 それを聞いていたシュンは、侵入が容易と分かり、次に惑星型要塞の主砲の威力が気になったのか、どれほどの物であるのかを問う。

 

「なるほど、中の警備はザルって事だな。で、主砲の威力はどうなっている?」

 

「星を破壊してしまうほどの威力だ。昔、この星が自然豊かな地であった頃に、幾つかの星があった。そこでは、強制疎開された住人やそれを支援する連邦軍が拠点を構え、攻める準備をしていたが、恐ろしい大量破壊兵器の主砲の試射にされて滅ぼされた。付近の星々にも連邦軍の拠点があると言うだけで、原住人共々破壊されてしまった」

 

 要塞の主砲の威力を問われたアウトサイダーは、惑星型要塞の付近にある惑星が主砲によって殆どが破壊され、小惑星地帯になっていることをシュンに答える。

 その威力は見れば直ぐに分かり、惑星同盟軍は何故にこんな恐ろしい兵器を持ちたがるのか理解しかねなくなる。

 

「星一つをろくでもねぇ要塞に作り変えて、星をぶっ壊す威力を持つ大砲なんぞ付け、一体何がしたいんだこいつ等は?」

 

「同盟は解放であると言っているが、正しくは侵略だな。解放を謳って侵略している。民主主義を広げると謳って侵略を正当化している連邦と同じだ」

 

「やれやれ、似た物同士で周りを巻き込むような喧嘩なんかしやがって。良い迷惑だぜ」

 

 惑星一つ改造して強力な破壊兵器にした同盟軍が何を目指しているのかを問えば、アウトサイダーは民主主義を広げると表して侵略行動を取る連邦軍と同じ理屈であると答えれば、シュンは連邦と同盟との戦争を大迷惑な喧嘩であると表す。

 それが済んだところで、いよいよ惑星型要塞への潜入を始める為、転移の準備を始める。

 だが、流石に要塞内へと転移は不可能なようだ。

 

「流石に、要塞内部には転移させることは出来ない。水晶の影響か、そこへの転移は出来ないのだ。近くにある廃墟の宇宙移住地(スペースセツルメント)へと転移させよう。そこにはまだ生きている設備があり、息をすることには困らないだろう。おまけに、同盟軍に対するゲリラ活動を行う者達の拠点となっている。装備も残されている筈だ。それを使い、要塞内へ侵入するのだ。健闘を祈るぞ」

 

「簡単に言ってくれるな。宇宙は初めてじゃないが、結構キツイ。まぁ、これを乗り切れなきゃネオ・ムガルのクソッタレはぶっ潰せねぇ。何から何までありがとな。じゃあ、行ってくるぜ」

 

 アウトサイダーから代わりの転移拠点である廃墟のスペースセツルメントに、まだ設備と装備がある事を聞かされれば、シュンはワルキューレに属していた頃に経験した宇宙のイロハを思い出した。

 健闘を祈る神と悪魔の存在である彼に礼を言ってから、シュンはこの虚無の世界を抜け出し、元の時間軸である現在の時間へと戻った。

 

 

 

 シュンがその現在の世界へと戻る最中、宇宙において、彼が求める水晶がある同盟軍の惑星型要塞の宙域に連邦軍の大艦隊がやって来た。

 その大艦隊が来た理由は、敵軍の惑星型要塞に攻撃を仕掛ける為だ。

 行う度に主砲で薙ぎ払われて何度も失敗しているが、今回は何か作戦があるようだ。

 

『連合艦隊旗艦より各艦艇に伝達! 勝機は我らにあり! 同盟軍最強の要塞、スターキラー陥落を歴史に刻むべし!』

 

 連邦軍参加勢力の連合艦隊の旗艦である超大型戦艦より、各艦艇に向けて士気を上げる連絡を伝達した。

 これを聞いてか、連合艦隊の各艦艇の乗員らは士気を上げ、搭載している艦載機を発艦させる。

 言うまでも無く、連邦と同盟の双方の主力は機動兵器である。戦闘機などの通常兵器はあるが、今の彼らの主力は機動兵器主体だ。

 

『全機発艦! MS隊、戦闘機や攻撃機隊に続き発艦せよ!』

 

『キルバレー大隊、発艦する!』

 

 この指示に応じ、機動兵器部隊は全て発艦され、暗い宇宙の中へとカタパルトを使って飛び込んでいく。

 やがて全機発艦し終えれば、訓練通りの編隊を組んで、目標である敵の防衛艦隊に向かう。

 対する同盟軍も艦載機を発艦させ、連邦軍との艦載機と交戦を始める。

 その交戦模様は、さながら第二次世界大戦の航空戦の乱戦のようだった。

 

『ケツに着かれた! 助けてくれ! うわぁぁぁ!!』

 

『死ねぇ! 宇宙人野郎共!!』

 

『ファシストめ! 皆殺しにしてやる!!』

 

 敵味方の機動兵器や戦闘機に攻撃機は次々と撃墜され、まるで花火大会のように爆発が点いたり消えたりする。

 機関砲にミサイル、ビームが辺り一面を飛び交い、それが連邦や同盟の双方の艦載機に当たり、宇宙の藻屑となり、辺りを浮遊するデブリの仲間入りを果たす。

 ビームの剣や近接兵装、ビームサーベルなどの接近戦用の武器を持つ機体は、同じ武器を持つ敵機同士との斬り合いとなる。

 艦載機同士の戦闘が行われる中、艦載機を出した連邦軍の大艦隊も、同盟軍の艦隊との艦隊戦を始める。

 

『敵艦隊を射程距離に入ります!』

 

『よし、全艦砲撃開始! 艦隊戦に突入する!!』

 

『ファイアー!』

 

 射程距離に敵艦隊を捉えれば、直ぐにミサイルや主砲であるビームが放たれた。

 撃った分の初弾が敵艦隊に命中して数十隻を撃沈させれば、即座に敵艦隊も同様の物で撃ち返し始め、そのまま撃ち合いとなる。

 

『敵の誘いに乗るなよ! 奴らはスターキラーの主砲の射程内に誘き寄せ、一気に殲滅しようとする腹だ!!』

 

 数隻が敵の反撃で沈んで行く中、艦隊内の艦艇の艦長がスターキラーと呼ばれる惑星型要塞の防衛艦隊の良く使う誘いに乗らないように警告する。

 だが、その数秒後にブリッジに敵の艦砲射撃が命中し、ブリッジ内に居たクルーたちは破損した個所から暗くて冷たい宇宙の中に放り出され、後から来たビーム砲で数発ほど受けて撃沈させられる。

 

『接近して乱戦に持ち込め! 二度も同じ手は使えないはずだ!』

 

 大規模な艦隊戦と発展する中、連合艦隊提督は敵艦隊との乱戦に持ち込むべく、傘下の全艦隊に突撃命令を出す。

 提督が発した二度も同じ手は使わないと言う意味は、以前、同じ手で防衛艦隊との乱戦に持ち込んだ際に、スターキラーには連邦宇宙軍の多数の攻撃機が取り付いたため、陥落を恐れた要塞司令官が味方の艦隊ごと主砲を撃ったのだ。

 その所為か、士気低下を恐れて味方事の排除の手は使えず、それを知っている提督は乱戦に持ち込み、自分の手でのスターキラー陥落を目論んでいる。

 この思惑に満ちた提督の命令に応じ、傘下の連合艦隊は敵艦隊へ向け、艦載機と共に主砲やミサイルを撃ちながら突撃を敢行する。

 

『連邦宇宙軍連合艦隊、我に真っ直ぐ接近セリ!』

 

『よし、釣り糸を上げよ! 網で引き上げる!』

 

 これを見た敵艦隊は罠にはまったと思い込み、要塞主砲の射程外に逃げようとしたが、突撃する連邦艦隊の速度は速く、あっと言う間に追い付かれて乱戦状態になってしまう。

 

『敵連合艦隊、予想以上に早く! 我、脱出不能! 我、脱出、ぐわっ!』

 

『なんとしても脱出せよ! 要塞司令官はまた主砲を撃つかもしれん!』

 

『またやる気なのか!? 我々は消耗品では無いぞ!!』

 

 連邦艦隊に乱戦状態に持ち込まれた同盟軍の防衛艦隊は、要塞主砲による巻き添えを恐れ、何としても脱出を試みようとするが、この乱戦状態での脱出はほぼ不可能に近く、一度巻き込まれれば敵が全滅するか、味方が全滅するまで脱出は出来ない。

 この終わりの見えない戦争と同じ、果てしない消耗戦なのだ。

 故に知的生命体の人間や知性を持つ宇宙人(エイリアン)の兵員でさえ、双方にとっては、戦争で大量に消費される弾薬や物資と同じ消耗品にしか過ぎない。極めて残酷な戦争である。

 そんな彼らは消耗品同士に終わりの見えない殺し合いをする中、小惑星地帯に控えている連邦軍の別動隊、それも空母を中心とする打撃艦隊は、本隊が敵艦隊との乱戦に突入したのを確認してから、攻撃機隊を発艦させた。

 先頭を飛ぶのは、可変主翼を持つ戦闘爆撃機だ。ソビエトの戦闘爆撃機であるMIG-27に似ており、エンジン部がまるで足のようであった。

 目標は言うまでも無く、自然が全て無くなり、表面は兵器に塗れた同盟軍が誇る最強の要塞、スターキラーだ。

 打撃艦隊の全ての空母より発艦した攻撃機隊は、敵の注意が本隊に向いている間に要塞を目指して真っ直ぐと進む。

 

『イーグルリーダーより各隊に通達! ブリーフィングでも言った通りに敵は本隊に向いているが、予備戦力が残っている! 迎撃機に注意されたし! その時は護衛戦闘機隊に任せ、我々は進入コースに入り、要塞中枢部に入って中枢部を攻撃して要塞を破壊する! 各機、目標は目前だ! アタック!!』

 

 編隊長が各攻撃機隊に手順を説明すれば、敵要塞との距離は目と鼻の先であった。

 それが見えた瞬間に要塞のレーダーに入ったのか、対空砲火やミサイルが雨あられと放たれる。

 数機以上が避け切れずに撃破されていくが、編隊長は怯まずにコースを維持しろと怒号を飛ばす。

 

『怯むな! 接近してしまえばこっちの物だ!!』

 

 そう編隊長が言う中、無数の攻撃機隊はスターキラーへ取り付き、辺りの標的に向けて搭載しているミサイルやロケット弾、爆弾を辺りにばら撒く。

 

『よし、荷を軽くするために辺りの目ぼしい物に向けて放て! ただし、中枢用に二発は残せ!!』

 

 要塞へと取り付けば、編隊長は荷を軽くしろと命じつつも、何発かは残せと細かな指示を出し、対艦砲やミサイル発射機などに向けて搭載している対物火器を放つ。

 対空砲を避けつつ、辺り一面を破壊し尽しながら進む中、敵の迎撃部隊が侵入者を駆ろうと、編隊を組んで飛んでくる。それに機動兵器も飛んできた。

 

『迎撃機です! 機動兵器まで居ます!!』

 

『そんなもん見りゃあ分かる! 戦闘機隊に任せて要塞内部へ進入するぞ!』

 

 敵機が自分の編隊に襲い掛かる中、編隊長は護衛部隊にそれらを任せ、戦闘爆撃機隊を率いて要塞内部へと進入しようとした。

 

『うわぁ!?』

 

 だが、進入路に無数の敵機の壁と対空砲の弾幕が立ちはだかり、旋回を余儀なくされる。

 この時、真先に撃たれたのは編隊長機であり、放たれた対空弾はキャノピーを貫き、乗っている編隊長の身体に突き刺さり、彼の命を奪った。

 パイロットが死んだ戦闘爆撃機はそのまま要塞地表に落下して行き、やがて墜落して爆発する。

 

『編隊長がやられた!』

 

『バトロイドに変形しろ! 退避だ、退避!!』

 

 編隊長がやられた途端に、部隊は混乱し、勝手に離脱し始めた。

 先陣を切る可変主翼戦闘爆撃機は、ワルキューレが保有している可変戦闘機(バルキリー)と同じであり、ロボット形態へと変形して搭載しているガンポッドを撃ちながら後退する。

 何故、連邦もバルキリーを保有しているかは、ワルキューレから鹵獲した機体を研究し、自軍で高い予算を掛けて開発したのだ。肝心な性能の方は低いようで、その証拠に、同盟軍の機動兵器に次々と落とされていく。

 これでスターキラー破壊作戦の第一段階は崩れた様だが、連合艦隊は作戦をまだ続けるつもりであり、艦隊の数の多さを生かして要塞にまで敵艦隊との乱戦を継続しつつ接近する。どうやら直接近付いて叩くようだ。

 これには要塞司令官も慌てたようで、主砲の発射準備を命じる。その命令が実行されたのか、要塞の主砲が起動を始めている。どうやら本当に撃つつもりのようだ。

 

『敵要塞の主砲が起動しているぞ!?』

 

『ま、まさか! 我々事やるつもりか!?』

 

『二度も同じ手を使うとは! やはり奴らは!!』

 

『退け! 俺が先だ!!』

 

 主砲が起動しているのを見た双方の艦隊は、味方ごと敵を排除する物だと判断して、我先へと退避を始める。

 その退避模様はまるで我先へと逃げるようであり、直ぐに衝突して逆に被害が拡大する。

 そんな敵味方の艦船が互いに激突し合い、自滅して行く中、要塞主砲の発射のトリガーを握る要塞司令官は、味方が射線上に居るにも関わらず、躊躇いも無しにトリガーを引いた。

 

『まだ我々が!? うわぁぁぁ!!』

 

 トリガーが引かれた瞬間、主砲の砲口より何もかも消し去る程の光線が発射され、その光は敵味方の艦船を呑み込み、付近の物を跡形も無く消滅させていく。

 やがて交戦範囲に居た敵味方の艦隊は跡形も無く消滅するか、宇宙に浮かぶデブリの仲間入りをするかで全滅する。残りの艦艇は少なく、双方の機動兵器も巻き込まれたので、先頭の継続は不可能であった。

 

『戦闘継続不能! 退却せよ! 退却せよ!!』

 

『くそっ、まさか撃つとは…! 一旦下がって再編の後、再度攻撃を仕掛ける!!』

 

 敵の禁じ手かと思われた手段により、大損害を受けた連邦軍の連合艦隊は、退却を余儀なくされた。だが、連合艦隊の残存艦艇はまだ多く、スターキラー要塞も主砲の充填にかなりの時間を要するので、攻撃のチャンスはある。

 ここは一旦下がり、連合艦隊は再編の後に再度の攻撃を仕掛けることにした。

 

 

 

「よし、ここか…って、空気が薄いな。宇宙の居留地(セツルメント)って所か?」

 

 スターキラー要塞における戦いが終わった後、シュンはその恐ろしい破壊兵器がある世界へと来た。

 来た場所はシリンダー型のスペースセツルメントである。コロニーと言う名称が一般的だが、植民地と言う意味であるため、居留地(セツルメント)か、居住地(ハビタット)と言う表現を使うべきである。

 だが、シュンが来た場所は戦果の影響で放棄された場所であり、生きている設備は彼が要る場所だけだ。

 

「さて、行くとするか」

 

 辺りに宇宙へと出掛ける外出着と装備がある事を確認すれば、シュンは早速行動に移ろうとした。

 ところが、先に先客がいたのか、彼らはシュンに気付くなり、手にしている突撃銃の銃口を突き付けて来る。その先客たちの服装は私服でバラバラであり、ゲリラ活動を行っているようだ。

 

「誰だお前は!?」

 

「同盟の嘘吐き共のスパイか!?」

 

 彼らは見知らぬシュンを包囲するなり、銃口を突き付け、同盟軍のスパイであるかどうかを問う。

 どうやら、この一団は同盟軍に対するゲリラ活動を行っている組織のようだ。

 

「動くんじゃない!」

 

 反撃の隙を窺い、何か小細工をしようとするシュンであるが、周囲をゲリラたちに取り囲まれているので動けず、ここは大人しく彼らの言う通りにするしかない。

 そう決め込んだシュンは、両手を上げて投降の意思を示す。

 抵抗の意思が無いと分かったゲリラのリーダーらしき男は、部下の一人に他に何か隠し持っていないかを確認に向かわせる。そんな時に、シュンを知る‟男‟が居たのか、彼の姿を見て名を呟く。

 

「シュンか…?」

 

「ん、あんたは…? ガイドルフか!」

 

「ハハハ、まさかこんな所で会えるとは。全く、空気も音も無い宇宙に出て来るなんて、お前は何所にでも現れるんだな! みんな、銃を下ろしてくれ! こいつは味方だ」

 

 彼に気付いたシュンは、その男の名を口にした。

 偶然にも奇跡にも等しいシュンとの再会を果たしたガイドルフは大いに喜び、ゲリラの者達に銃を下げるように告げた。ゲリラたちに取って、ガイドルフは絶対的な信頼があるのか、リーダーは銃を下ろすように告げ、一同はそれに従って銃口を下げる。

 リーダーの男は軍人のようだが、ゲリラの男女らは素人のようで、銃の扱い方に雑さが見える。一応は訓練を受けているが、本物の正規軍と戦えば、一溜りも無いだろう。そんな彼らを見て居たシュンは、この世界で何をしているのかをガイドルフに聞こうとした。

 無論、アウトサイダーから言われたガイドルフに対する警戒は忘れず、何所で何をしていたのかは敢えて言わずに問う。アウトサイダーに助けられ、過去の世界へ行っていたなどと言えば、目前の食えぬ男はどんな行動を取るか分からないからだ。

 

「で、俺がそこらで這いずり回ってる間にあんたは何してた?」

 

「何って、お前さんに再会するまで、暇を持て余した小遣い稼ぎよ。こいつ等の面倒を見ていた」

 

 自分がいない間に何をしていたかを問えば、ガイドルフはゲリラたちを指差しながら彼らの訓練をしていたと答える。

 ガイドルフに自分たちの訓練を小遣い稼ぎと言われたリーダーは、少し顔を顰めていたことから、彼に高い金銭を要求された様子だ。

 シュンからの問いに答えたガイドルフは、次にここで何をしに来たのかを問う。

 

「じゃあ、こっちの番だ。お前はここに何しに来た? 小遣い稼ぎではあるまい」

 

 この問いに対し、シュンはアウトサイダーより貰ったベルトを指差しながら、それの機能を向上させる部品を取りに来たと答える。

 

「這いずり回ってる間に手に入れたこいつの機能を向上させる奴だ」

 

「で、それは何所にあるか見当がついてるのか?」

 

「あぁ、あの星が丸ごと要塞になってるあそこだ」

 

 ベルト型デバイスの機能向上のパーツを探しに来たと答えれば、ガイドルフはそれがある場所の見当が付いているかどうかを問う。

 これに対し、シュンは惑星同盟軍最強の要塞、スターキラーを指差しながら答えた。




中盤の戦闘は、オタキングさんが二年半くらいの歳月を掛けて作成したスターウォーズのバトルアニメを参考した。
その内容は、銀河帝国がメインで、反乱同盟軍と戦う戦闘アニメだ。
主人公はタイ・ファイターに乗り、タイ・ボマーやタイ・インセプターと共に出撃し、圧倒的な物量で同盟軍のXウィングやYウィングと戦う。
無論、味方は映画の如く落とされまくる。どっかにぶつかったりはしないが。
同盟軍側のAウィングが一番描きやすいと思うが、ここはオタキングさんの努力に拍手しよう。
彼は色々と、80年代の日本のSFアニメを参考して描いたようだ。
七分にも及ぶアニメを見るなり、その影響が凄く見える。彼は生粋のオタクであることに間違いない。
俺もその影響を受けたのか、メガゾーン23などのSFアニメに興味が湧いている。

現在のオタキングさんは、ストリートファイターのアニメをハムサンドとコーヒー片手に一人で作ってる。
どんな物になるかは、首を長くして待つしかない。
応援しようと思えば、寄付しよう。そうすれば、彼は喜んでアニメを作る事だろう。

オリジナルバルキリー

Vs-8
連邦軍がワルキューレから鹵獲した可変戦闘機を研究して開発したVF-1のデッドコピー。見た目はソ連の戦闘爆撃機であるMig-27をバルキリーにした物。
見た目と同じく戦闘爆撃機にもなれるが、性能はVF-4に毛が生えた程度。単なるやられメカである。
Vsとは、バルキリースレイヤーの略称であり、SVとは似て非なる物。
ちなみに、本機までに技術問題で三段変形は出来なかった。
尚、同盟軍にも可変戦闘機が登場する。あちらはあちらで古臭い東側の戦闘機であるが。
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