復讐異世界旅行記   作:ダス・ライヒ

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クッソ久々の投稿。見ている方オツオツ。

そんで見てる読者の方、文章以外でクレーム受け付けるつもりないんで、しくよろ。


HALO:リーチ編
陥落指定の前線


「帰って来たか…」

 

「あぁ、エライ前線生活だったぜ。化け物共を駆除する仕事だと思いきや、内輪揉めに付き合わされるしよ」

 

 我々が知る地球とは違う敵性生物、BETAとの果てない生存闘争を行う別の地球の世界よりこの虚無の世界へと無事に戻って来たシュンは、待っていたアウトサイダーに愚痴を告げ、近くにあるベンチに腰掛ける。

 目当ての物さえ手に入れれば、さっさっとその世界から去る予定であったはずだが、短い間の戦友達に対する情に駆られ、更にはネオ・ムガルの部隊も居た為に残って戦うことになってしまう。

 おかげでまた割に合わないことをしてしまったが、自分が憎むべきネオ・ムガルに一泡吹かせることができたので、シュンにとっては十分だった。

 それからアウトサイダーが出したウィスキーを瓶ごと取り、コップに入れずに瓶の蓋を抜いて飲み始める。

 

「でっ、次は何所へ行けば良い? このベルトはまだ完璧じゃねぇんだろ?」

 

「ほぅ、常人なら暫しは休み、ここで修行に打ち込むべきだが、お前は早く奴らの喉元に自分の獲物を突き立てたいようだな。では、お前が求む者がある次なる場所はここだ」

 

 ウィスキーで一杯やりつつ、シュンはバリアジャケットを纏うためのベルトがまだ完全でないと言って、次は何所へ行けばいいとアウトサイダーに問う。

 問われた彼は、それに答える形で、バリアジャケットの強化する物がある場所を映した空間を召喚した。

 空間に映る場所は何も無い荒れた惑星の光景であり、その光景を見せられたシュンはふざけてやっているのかを問う。

 

「おいおい、馬鹿にしてんのか?」

 

「あぁ、今だが…その前ならあるぞ」

 

 シュンに問われたアウトサイダーは、荒れ果てた惑星を元の緑豊かな場所へと戻す。

 元に戻された惑星は、宇宙にまで進出した人類が開拓して地球のように豊かな文明が築かれ、繁栄しているように見えたが、地上は軍の車両で溢れ、海は軍艦が浮かび、空は軍用機や宇宙艦艇がひっきりなしに飛び交っている。

 軍隊生活を十数年以上も続けていたシュンは、その光景を見て即座に前線基地か軍用拠点であると見抜いた。

 

「こいつは、前線か軍用拠点だな。なんらかの攻勢の準備をしてる。それに最終防衛線で、過剰なまでの警戒態勢だ。まさか、ここにあるとでも?」

 

 何かの襲来に怯える凄まじい警戒態勢である軍事拠点の惑星に、シュンは単身で潜入するのかとアウトサイダーに問うが、彼はそうではないと返す。

 

「あぁ、ある。だが、過去の彼らを相手にすることは無い。お前はスパルタンⅢと呼ばれる使い捨ての英雄になりすまし、それを取りに行く」

 

 シュンの問いにアウトサイダーは、既に過去の厳戒態勢の惑星への潜入の下準備は出来ていると答えた。

 敵兵士になりすまして潜入すると言うことで安心したシュンだが、スパルタンⅢと言う物が気になり、それが何なのかを問う。

 スパルタンと聞き、シュンはミニョルアーマーを身に着け、マスターチーフのようになれるかと思ったが、返って来た答えにその思いは打ち砕かれた。

 

「良かったぜ。流石にあの数、それも高度な兵器を扱うプロの大群を一人で相手にするのは俺とで骨が折れる所だ。戦闘になれば、ドサクサに紛れて回収するつもりだがな。で、そのスパルタンⅢになるってことか?」

 

「左様、私の力でお前をそこに潜入できるように取り計らった。スパルタンとは幼少期より戦士となるために訓練された特殊な兵士たちだ。ミニョルアーマーなる高度な技術で作られた特殊な鎧をまとい、敵を圧倒する。お前がなるのは戦時型の三世代目だ。異星人との戦争で戦力を早期に回復する為にアーマーは二世代目よりも性能が低い。余り過信せぬことだ」

 

 スパルタンⅢとは、マスターチーフと同じ超人兵士計画「スパルタン」で生み出された三番目の超人兵士計画で後続の超人兵士たちの事である。

 前計画のⅡでは、かなりの予算や時間を掛けて優秀な兵士を子供の頃より育成していたが、コヴナントと呼ばれる異星人の軍隊との戦争により人類側「UNSC」の損害は大きく、容易に補完できるものでは無かった。

 そこでこの超人兵士の戦力回復として生み出されたのが、安価な使い捨ての英雄を量産するためのスパルタンⅢ計画である。

 能力的にはⅡには劣るが、訓練しやすく、薬物投与でそれになりして大量に投入できるように調整された。

 いわば急造兵器と言う奴だ。そして使い捨てでもある。その為にミニュルアーマーもⅡの物とは違って性能は低い。

 最初期に大規模な作戦の為、約四個中隊(予備中隊は除き)で編成された一個大隊分の人数が編成されたが、使い捨ての英雄であったがため、コヴナント軍との戦争が終わった頃に生き残った者は僅かであった。

 生き残りは戦時型のⅡとⅢとは違う人道的でコストパフォーマンスに優れる特殊作戦や対テロ戦に特化した戦後型のスパルタンⅣ計画に移され、教官として余生を送っている。

 

「やれやれ、チーフみたいになれるかと思ったぜ。まさか使い捨ての英雄になるなんて。こりゃあ、アーマー無しに戦場を這いずり回っている消耗品の方がマシじゃねぇか」

 

 チーフのようなアーマーでは無く、自分が身に纏うのは生産性を重視した戦時型のアーマーだと聞かされたシュンは酷く落胆し、いつものように戦場を生身で這いずり回っていた方がマシと悪態を付く。

 

「現実は無慈悲だ。常に期待を裏切られるのが世の常だ。それとお前にやって貰いたいことがある」

 

「っ? まさかチーフが狙われているのか、奴らに」

 

 悪態の後に、アウトサイダーはシュンにやってもらいことを言えば、彼は差し詰め見当が付いた。

 チーフがネオ・ムガルに狙われていると。

 

「ご明察だ。マスターチーフもまた、高町なのはと同じくネオ・ムガルに取って最大の障害。マスターチーフも彼らに最大の損失をもたらした。この過去のマスターチーフは、ある作戦に備え、コールドスリープと呼ばれるその物だけの時間を止める装置で眠っており、戦艦オータムの艦内に居るようだ」

 

「ほぅ、戦艦、それも宇宙戦艦。安全じゃねぇか。いや、船員になりすまして入る奴も居るな。だったら宇宙軍に入った方が良いんじゃねぇか? スパルタンにならなくても…いや、連中は大胆な行動に出るな」

 

 その時期のマスターチーフはとある作戦に備えてコールドスリープで冷凍保存され、戦艦オータムの艦内で保管されていると聞かされたシュンは、わざわざスパルタンⅢになって忍び込まなくとも、UNSC海軍の海兵とすれば良いのではと、アウトサイダーに告げるが、あのネオ・ムガルのことなので、大胆なことをしでかすことは百も承知だ。

 目標を達する為なら手段を問わない連中なので、自分がスパルタンⅢとなり、眠りで無防備な状態のチーフをなんとしても守らなければならない。

 さらにアウトサイダーは現在を守るために、戦艦オータムとその乗員も守備範囲であると告げる。

 

「お前の思う通りだ。ネオ・ムガルなら戦艦オータムごと沈める事も躊躇わないだろう。更に厳しくなるが、その戦艦オータムと乗員らも然り。彼らも守らなければならない。チーフの伝説(サーガ)と現在の為に」

 

「嬢ちゃんと同じ理屈ってことか。それに護衛範囲が多い、また骨が折れるな」

 

 これからの伝説、それを守るために過去へ行き、破壊せんとする者達と戦う。

 過去の人物を救うための戦いは高町なのはの時と同じだが、今度の護衛は眠っているチーフを含め、戦艦オータムとその乗員らと幅広い。

 余りの護衛の多さにシュンは少し頭を抱える中、憎きネオ・ムガルの計画を叩けると思い、喜んで協力する。

 

「よし、やってやろうじゃねぇか。このベルトの強化するもんを手に入るし、廉価版か簡易版か知らねぇが、あのアーマーを一回着てみたかったしな。着心地が悪かったら、生身で行くぜ」

 

「交渉成立だな。では、お前のアーマーを用意しよう。お前の身体能力は元からスパルタンと呼ばれる戦士に近いから、薬物の投与など必要ないだろう。アーマーを着たとしても、全身の骨がズタズタになることは無いだろう」

 

 シュンが協力を申し出れば、早速アウトサイダーは彼が身に着けるスパルタンⅢのミニョルアーマーを召喚した。

 尚、シュンに薬物の投与も訓練も必要ない。何故なら元々スパルタンⅢのような身体能力が備わっているからだ。

 故にアーマーを身に着け、慣れるまで準備運動をするだけである。

 召還されたアーマーのデザインは、ややバッタに似ている。そのデザインの黒いアーマーを、シュンは何の躊躇いも無く身に着けた。

 

「誰のアーマーか知らんが、お前がこれから向かうリーチと言う星に残されたアーマーだ。誰もそれを着ることは無かった。だが、これはシュン、お前が身に纏う。どうだ、着心地は?」

 

 身に付けているミニョルアーマーが、コヴナント軍によって破壊された物であるとアウトサイダーは説明する中、それを着終えたシュンに着心地を窺う。

 これにシュンは、手足を動かして身動きが出来るかどうか確認してから感想を述べた。

 

「良い着心地だ、流石は未来の甲冑だぜ。俺の古巣じゃ防弾性は高いが、重くてしょうがない。一体、どんな素材を使ってるのやら」

 

「それは良かった。お前のために、再生させた甲斐がある」

 

 ミニョルアーマーを身に着けたシュンがワルキューレに属する騎士たちが身に纏う鎧より着心地が良いと答えれば、アウトサイダーは何一つ表情を変えず、用意して良かったと告げる。

 それからヘルメットを被り、準備運動を行う。

 まずは辺りを走り回ったり飛び回ったりして、次に射撃からナイフ、得物である大剣(スレイブ)を振り回し、戦闘にも支障が無い事を確認する。

 

「よし、戦闘には何の問題も無い。バッテリーの類は向こうで手に入るから問題も無いだろう。そんじゃ、行ってくんぜ」

 

「あぁ、その時代の者達と問題を起こさぬようにな」

 

 戦闘に支障が無い事を確認すれば、シュンは直ぐにまだ人が住める状態の惑星リーチへと向かうことにした。

 アウトサイダーに注意されつつ、彼が召喚した空間へ入り込み、シュンはこの虚無の世界から過去の惑星リーチへと向かった。

 

 

 

 惑星リーチ。

 かつて人類軍のUNSCの軍事拠点であり、母星への最終防衛ラインであったが、戦争中である多種族連合であるコヴナントの大艦隊に攻め入れられて陥落し、ガラス化攻撃と言う惑星破壊戦法により、人が住めるかどうか怪しい荒れ地となった。

 

 リーチが攻撃される前から人類はコヴナント軍の侵攻を三十年前から受けており、人類ことUNSCは物量と火力、装備、有力な指揮官の差で劣勢を強いられていた。

 この圧倒的に強力なコヴナント軍を前に、人類は母星である地球の位置を悟られないため、ありとあらゆる宇宙船の地球への接近を禁止する「コール条約」を制定した。

 それでも幾つか小さな勝利を得ていたものの、戦況を覆せるほどの物では無く、長い年月を掛けて広げて来た開拓地、コロニーは次々と征服され、翌三十年後には軍事拠点と艦隊本部を兼ねる惑星リーチまで後退を余儀なくされ、そしてコヴナント軍の大艦隊の総攻撃を受けて陥落する。

 惑星の防衛に当たっていた艦隊は敵艦隊の半数を道連れにして全滅し、奇跡的に生き延びた艦艇は、地球へと撤退するか、何処かで自沈した。

 

 尚、コヴナント軍に総攻撃される前は、宇宙巡洋艦を武装増加して戦艦に改装したオータムに、生存している限りのスパルタンⅡと新たに編成されたスパルタンⅢを乗艦させ、コヴナントの首都に強制ワープして強襲して指導者を捕らえ、戦争終結を図った作戦計画があった。

 だが、予期せぬコヴナント軍の総攻撃を受けて作戦参加予定だった多数のスパルタンら迎撃に出て僅かな生存者を残して戦死し、作戦は中止となり、戦艦オータムはチーフと残り一人のスパルタンと共に陥落しつつあるリーチより脱出する。

 脱出後にチーフは相棒のAIであるコルタナと共に、HALOと呼ばれるほぼ全ての生命体を滅ぼせるリング型の兵器を巡る戦いに身を投じる事となる。

 

 そんな陥落が運命付けられている惑星へと、シュンは使い捨ての英雄、スパルタンⅢとしてその地に降り立った。

 背中には自分の得物である大剣と、手にはUNSC軍規定のバトルライフルを手に。




ここからアンケートにあったHALO:リーチ編へと突入。

前章のシュヴァルツェスマーケン編のように、死亡キャラを生存させるつもりはありません。
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