復讐異世界旅行記   作:ダス・ライヒ

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エロ短編よりも先にこちらが早くできました。


アッパーカット作戦

 アッパーカット作戦の第一段階は、接近して来るコヴナント軍のコルベット艦の鹵獲であった。

 そのコルベットにスリップスペースドライブを搭載し、あの超巨大ステルス空母にぶつけると言う物だ。

 増援を呼ばれないように、フルゲート艦サバンナは敵側に妨害電波を出して通信を遮断する。

 目的へ向けて移動する最中、物の数秒後で標的である敵コルベット艦と会敵し、直ぐにサバンナから対空砲が敵艦の護衛機に向けて放たれる。

 

『フリゲート艦サバンナ、準備完了。エコーチーム、報告を』

 

 対空砲が護衛機に向けて掃射する中、通信手から各セイバーチームに準備が出来ているかどうか問う無線連絡が入る。

 即刻、編隊長である女性パイロットから報告が出された後、その僚機のパイロット達から報告が出される。

 

『エコー1、システム異常無し』

 

『エコー2、異常無し。いつでも行けます』

 

『エコー3、こちらも』

 

『エコー4、こっちは準備満タン』

 

『エコー5、こっちも異常無しです』

 

 報告を確認すれば、敵の増援が来る前に護衛機を片付けるように指示を出す。

 

『問題ないな。こちらは電子戦を展開、敵コルベットの通信を妨害中だ。援軍が来る前に、蠅を全て叩き落せ!』

 

 戦意を向上させようと、通信手の知らせで6やギルアズの機を含める各セイバー戦闘機は、コルベット艦周辺に展開している敵護衛機の排除を始めた。

 この様子を後方で待機しているペリカンから見ていたシュンは、あの場に自分が居ないことに歯痒くなる。

 

「クソッ、戦闘機を操縦できれば!」

 

「落ち着け。俺たちの出番は、ハエ叩きが終わってからだ」

 

 ペリカンのキャノピー越しから見える戦闘に、歯痒さを感じるシュンに向け、ジョージは護衛機の排除が終わってからが自分等の出番であると言って落ち着かせる。

 そんなシュンが参加できない宇宙戦では、セイバーチームがコルベット艦の対空砲火を躱しつつ、複数の護衛機を落としながらペリカンの露払いを続ける。

 幾ら護衛機を落としても、コルベット艦はエンジンがある限り逃げ切れるので、埒が明かないと判断したフリゲート艦サバンナの艦長はホランド大佐にエンジンの破壊を提案してみる。

 

『大佐殿、護衛機を落とした所で埒が空きません。ここは敵艦のメインエンジンを破壊してみてはどうでしょう? それなら乗船が楽になります』

 

『ほぅ、名案だなサバンナ。6、8、敵コルベットのメインエンジンをマークする。それらすべてを破壊して足を止めろ』

 

 サバンナの艦長の名案に感心したホランド大佐は、直ぐに6とギルアズに敵コルベット艦のメインエンジン四基の破壊を命じた。

 これに応じ、6とギルアズは対空砲火を躱しつつ、コルベット艦の背後に回り、メインエンジンをミサイルで破壊する。

 一度の攻撃でそれぞれ一基のエンジンを破壊すれば、旋回して再び敵艦の背後へ回り込み、サバンナや他のセイバー戦闘機が対空砲火を引き付けている間に、ミサイルを撃ち込んでメインエンジンを艦船に破壊した。

 敵艦には補助エンジンがあるようだが、こちらから逃げるのは至難の業だろう。

 いざ乗船…と思いきや、サバンナの艦長はこちらに複数の不明艦が接近して来るとの無線連絡が入る。

 

『注意しろセイバー、複数のインパルスドライブを確認! こっちに不明艦が複数接近中だ』

 

 おそらく敵の増援だ。

 通信妨害をしている筈なのに、なぜ敵の増援が来るんだとの苦情の連絡をエコー2はサバンナに入れる。

 

『こちらエコー2、敵の増援は何所から? 通信妨害はやっているんですか?』

 

『あぁ、おそらく巡回から戻って来たんだろう。通信妨害はちゃんとやっている。お前たちは仕事をしろ』

 

 この苦情にサバンナの艦長が答えた後、ホランド大佐から敵増援の排除の指示が来る。

 

『作戦成功確率を落とさぬために一機たりとも逃がすな。敵巨大空母に我々の力を見せ付けろ』

 

 指示を受けたパイロット達は、のこのこ帰って来た敵巡回部隊に襲い掛かり、一機、また一機と撃ち落としていく。

 

『逃がすか!』

 

 敵の奇襲部隊の存在を知らせようと、一機のセラフがコルベット艦を見捨てて逃げようとした。

 だが、逃げようとしたところをギルアズに見付かり、機関砲を撃ち込まれてシールドを剥され、ミサイルを撃ち込まれて撃墜される。

 

『ははは! 見たか!』

 

『良くやった。では、セイバー二個小隊とサバンナはその場でコルベット艦の陽動を継続。エコーチームはコルベット艦に着艦しろ』

 

 最後の一機を撃墜すれば、ホランド大佐は6とギルアズが属するエコーチームに敵艦への着艦を命じる。

 着艦する場所は、AIが教えてくれる。

 

『艦上部のプラットフォームに、構造的に弱い部分があります』

 

『ランニングパットだな。よし、ノーブル6に8、直ちにランニングパットに着艦しろ』

 

 AIが教えた場所へとホランド大佐が着艦しろと言えば、エコーチームは対空砲火を躱しつつそこへ着艦し、機体から降りて敵艦へと侵入しようとする。

 ここからは白兵戦だ。直ぐに宇宙服を着たエリートが迎え撃とうと出て来るが、6に首をナイフで突き刺され、その死体は宇宙へと放り出される。

 

『まずはハンガーを制圧し、ノーブル5と7が乗るペリカンを入れろ。そこから通信室を目指し、通信を遮断。敵の通信が途絶を確認次第、サバンナは通信妨害を停止し、アッパーカット作戦の第二段階へ移行する』

 

 ホランド大佐が指示をしている間に、敵艦内部へと侵入した部隊は、遭遇する敵兵等を排除しつつ、シュン等が乗るペリカンを迎え入れるためにハンガーを目指す。

 数分後、内部へ突入した部隊はハンガーを制圧し、シールドを緩めて外のペリカンを艦内へと入れた。

 

「ようやく暴れられるぜ」

 

 艦内へと降りたシュンは、自分が持つMPS AA-12のような自動小銃型の散弾銃の安全装置を外しつつ、海兵隊員らと共に向かう。

 同じく降りたジョージは、直ぐに大佐にスリップスペースドライブに付けた爆弾を艦内へと降ろしたことを報告する。

 

「爆弾を運び込みました」

 

『よし、6に7、8はファイヤーチームと共に通信室にブリッジを制圧しろ。巨大空母に向かうように、システムを起動する必要がある』

 

「了解」

 

 ジョージからの報告を受ければ、ホランド大佐は6やシュン、ギルアズに海兵隊員等と共に通信室とブリッジの制圧を命じる。

 次にジョージに関しては、爆弾を見張るように告げる。

 

『5、爆弾を見張れ。誰も近付けさせるな』

 

「了解です。聞いたか? ここは俺一人で何とかする。お前たちは行け!」

 

 上官からの指示を受ければ、ジョージは全員にここは自分に任せて目標へ行けと告げた。

 

「分かった。無茶するなよ?」

 

「あぁ、出来るだけ急いでくれ」

 

 シュンが初弾を装填しながらジョージに無茶をしないように告げれば、6やギルアズと共にブリッジへと向かった。ハンガーは既にUNSCに完全に占拠され、武器や弾薬などが運び込まれている。

 強力な連発式の散弾銃を持つシュンを先頭に、各分隊のポイントマンを務める海兵隊員等が続く。その後ろを、ライフル類を持つ6にギルアズ、短機関銃を持つ後衛の海兵隊員達が続いた。

 敵に占領されたハンガーを取り戻そうと、警備部隊がやって来る。

 ここは艦内、狭いので人類側の散弾銃が威力を発揮し、一瞬にして迎撃部隊は倒される。

 連続で放たれる散弾にエリートのシールドは耐え切れず、シールドが切れたところで算段を何発も浴びせられて息絶える。

 シュンの背後にも、同じ散弾銃とポンプアクション式の散弾銃を持った海兵隊員が居るので、快進撃状態だ。

 右舷か、左舷の艦砲がある区画へと来た時に、攻撃を引き付けているサバンナがもう持たないとホランド大佐に訴える悲痛な無線連絡が聞こえて来る。

 

『サバンナからホランド大佐へ! 被害甚大! もう我が艦は持ちません! 離脱許可を!!』

 

『了解サバンナ、離脱を許可する! 後は我がチームが引き受ける』

 

 離脱の許可を出したホランド大佐であったが、既にサバンナは離脱の頃合いを逃した後であり、コルベット艦の集中砲火を浴びて大破し始める。

 

『損傷甚大! リアクターが!! 総員退艦せよ! 直ちに退艦せよ!!』

 

 艦長の悲痛な叫びと退艦命令が出されたが、サバンナは弾薬庫かエンジンに火が回ったのか、内部爆発を起こして轟沈した。

 三つに割れた船体は、そのままリーチの引力に引かれて落下していく。

 

「くそっ、遅かったか…!」

 

『なんてことだ、サバンナがやられた…!』

 

 ジョージもサバンナが沈むのを見ていたのか、無線連絡でそれを呟く。

 

『サバンナ、サバンナ応答せよ! クソッ、生存者無し…! これで支援は受けられない…』

 

 ホランド大佐はサバンナに生存者がいると思い、無線連絡で呼び掛けたが、生命反応が無かったため、全員死亡と判断した。

 その犠牲は想定外であったが、ホランド大佐はコルベット内に居る面々に任務継続を指示する。

 

『彼らの死は無駄には出来ない。任務を継続しろ、6』

 

「了解です」

 

 任務継続の指示を出された6は、一人のエリートを倒してから応じ、ポイントマンを務めるシュンの後を追った。

 道中の乗組員を含める敵兵を倒しつつブリッジへ辿り着けば、直ぐに艦長のエリートを含めるブリッジクルーたちが武器を持って抵抗して来た。

 科学力、装備や物量、実戦経験などにおいて人類に勝るコヴナント軍であるが、追い詰められた人類は手強く、白兵戦では幾つか連敗を重ねている。

 

「おらぁ!!」

 

 それに異世界、それも未来からやって来た男であるが、UNSCには地上戦や白兵戦の達人がついている。

 彼が自分の得物である大剣を力いっぱいに振るい、金色のアーマーで、艦長職のエリートを斬れば、他の乗員たちは6や海兵隊員、ギルアズらに制圧された。

 

「オールクリア!」

 

「よし、この船をあの馬鹿デカい空母にぶつけるぞ」

 

 一人の海兵隊員が散弾銃を動かないエリートの死体に撃ち込んで完全に制圧したと知らせれば、技術者であるギルアズは操舵の装置を操作し、このコルベットをあの超巨大ステルス空母にぶつける作業を行う。

 戦闘ではほぼ役立たずの分類に入るギルアズであるが、それは技術者であるためだ。

 コヴナントの軍艦の操作方法を何処かで学んだ彼は、僅かな時間でコルベット艦のコースを超巨大ステルス空母に定めた。それも、ブリッジを取り戻されてもコース修正が出来ないようにされている。

 

「これで出来た。さぁ、みんなハンガーへ急げ! 後、二十分くらいでこのコルベットはコヴナントの馬鹿デカい空母に突っ込むぞ!!」

 

 ギルアズはコース設定を終えたことを知らせれば、一同は直ぐにブリッジから脱出しようとした。

 

「敵の増援だ!」

 

 ここで暫し操作が終わるのを待っていた所為か、ブリッジを取り戻そうと武器を持った乗組員たちが乗り込んで来る。

 自動散弾銃の再装填を終えたシュンは、その散弾の雨を浴びせ、数体のグラントとジャッカルを続けざまに倒す。

 6がエリートを一体、二体と倒し続け、シュンや海兵隊員らが出入り口に向けて銃撃を続けていれば、敵の奪還部隊は一人残らず全滅した。

 きっとハンガーにも敵は取り戻そうと乗り込んで来る。そこにジョージ一人しか居ない。急がねば、彼がハチの巣にされてしまう。

 そんな不安を知らせる無線連絡が、ハンガーで多数を一人で相手にしているジョージから発せられる。

 

『6! 乗組員がハンガーと取り戻そうと押し寄せて来る! なんとか耐えているが、一人じゃ持ちそうも無い! 急いでくれ!!』

 

『直ぐにハンガーへ向かえ! 爆弾を絶対に奴らに渡すな! 死守せよ!』

 

 ジョージから救援要請が出されれば、サバンナの犠牲を無駄に出来ないホランド大佐より爆弾を死守せよと命令が出された。

 その無線連絡を聞いて、ブリッジを制圧した彼らは唯一の帰りの便であるペリカンがあるハンガーへと急いだ。

 道中、ハンガーへと向かう乗組員たちと遭遇したが、シュンの自動散弾銃は室内で恐ろしく威力を発揮し、出て来る敵を倒しまくる。

 ハンガーへと辿り着けば、既にジョージが押し寄せて来る乗組員たちに押されており、救援が必要な状況であった。

 そんなジョージを助けようと、制圧チームはハンガーへと突入し、ジョージに集中砲火を浴びせる乗組員たちを倒し始める。

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ。後少しで押し潰されるところだった」

 

 シュンが自動散弾銃の再装填をしながら問えば、ジョージは危機一髪のところで助けられたことに礼を言う。

 敵は全滅したが、またハンガーを取り戻そうと乗り込んで来るだろう。

 

「ペリカンが集中砲火を浴びている。限界まで守るぞ」

 

ペリカンに積んであるスリップスペース爆弾を作戦遂行まで守るべく、一同はジョージの言った通りに迎撃準備を整えた。

 

「敵の増援部隊だ!」

 

 準備を整えて僅か数秒後に、白いアーマーのエリートを筆頭にした奪還部隊が押し寄せて来た。

 各々は手にしている銃を向かって来る精強なエイリアンの軍隊に向けて放ち、倒していく。グラントやジャッカルは容易く倒せるが、エリートは倒せず、ペリカンにまで接近されてしまう。

 

「行かせるかよ!」

 

 ペリカンに接近して破壊しようとする白いエリートに対し、シュンは大剣を抜かず、散弾銃のストックで怯ませてから、何処かで調達したアーミーナイフで首根っこを突き刺して殺傷する。

 他の海兵隊員等とギルアズが奮闘する中、6は弾が切れたマークスマンライフルから素早く規定の拳銃に取り換え、素早くエナジーソードを持って接近して来たエリートを射殺した。

 それから次の敵襲に備え、ライフルの再装填を行ったが、敵はもう来なかった。

 どうやら艦内の乗組員たちは全滅したようだ。それとAIがこの艦が敵の超巨大空母に接触寸前であると言うことを知らせる。

 

『コルベットが目標に接近するまであと五分足らずです』

 

「よし、脱出しよう。スパルタン、あんた達は人類の希望だ。先に脱出を」

 

「いや、お前たちが先に脱出してくれ。乗組員たちがまた攻めて来る可能性がある。連中の脱出艇の操縦方法は分かるな? 行ってくれ」

 

「あぁ、分かった。無事に脱出してくれよ。あんた達はマジで人類の希望なんだ」

 

「分かっているとも」

 

 知らせを聞いた海兵隊の指揮官は、シュンやギルアズ、6にジョージらスパルタンに先に脱出するように頼んだが、ジョージは先に脱出しろと返した。この時にギルアズも海兵隊員らと一緒に行こうとしたが、シュンに肩を掴まれて止められる。

 これに応じ、海兵隊員らは脱出艇がある区画へと移動する。

 海兵隊員たちがハンガーより去った後、ジョージはペリカンに装着してある爆弾の様子を確かめた。

 

「クソッ、タイマーがお釈迦になっちまってる…! これで、終わりってわけか…!」

 

 6やギルアズ、シュンが見えないところで、ジョージは爆弾のタイマーが壊れたことに苛立ち、起動するかと思って叩いたが、何の反応も無い。

 そんな様子を見ていた6は、ジョージに問おうとしたが、彼は何も答えず、6達が居る方向へ視線を向け、先の苛立ちが嘘のように陽気に二つの知らせがあると告げる。

 

「さて、良い知らせと悪い知らせがある」

 

 このジョージの突然の陽気さに、シュンは二つとも悪い物であると察した。

 その間にもコルベットは敵巨大空母に接近し、いずれかは激突するとAIは警告する。

 

「この船は、損傷が酷くてスラスターが使えない。脱出の際は、自由落下となるわけだ。セイバー戦闘機は、今から行っても間に合わないだろうな」

 

「で、良い知らせは? そんな脱出方法、装備があった所で危険過ぎて乗る機がしない」

 

 ジョージがペリカンは飛べないと告げ、脱出はここからリーチへと飛び降りる他ないと告げる。

 これにギルアズは良い知らせは無いかと問うて、ここからの脱出は危険すぎると指摘する。

 だが、ジョージから言わせればこれが良い知らせなのだ。

 

「今のが良い知らせだ」

 

「なんだって? 冗談じゃない。俺は船から惑星に降下する訓練なんて受けてないぞ。装備はあるが、絶対にそんなことは…」

 

『接触まで、あと五十三秒』

 

「いいから行け」

 

「うわぁぁぁ!!?」

 

 それが良い知らせだと知ったギルアズは、絶対に降下しないと言って駄々をこねたが、ジョージに掴まれ、ここから勢いよく宇宙へと投げ出される。

 幾ら降下装備があるとはいえ、下手をすればギルアズは死んでしまうだろうが、シュンと6は気にも留めなかった。

 ギルアズを投げ飛ばしたジョージは、ヘルメットを脱いでそこらへ捨て、悪い知らせを告げる。

 

「悪い知らせは、タイマーが壊れた。手動で起動する他に無い」

 

「つまりそれは…?」

 

「おい、あんた。残って死ぬ気か? 他に何か…」

 

 爆弾のタイマーが壊れた。

 手動で爆破する以外に無いと答えたジョージに、6は誰かが残る以外に作戦を成功させることは出来ないと悟り、シュンはジョージが残って爆破するのかと問うた。

 他にも方法があるはずだと問うシュンであるが、ジョージはもう接触まで時間が無いと言って方法は無いと答える。

 

「他にも考えたさ。だが遅すぎる。お前たちは行け。まだやるべきことはあるだろう」

 

 ジョージが覚悟を決めて、自分が残って爆破すると言った。

 

「リーチは俺の故郷だ。恩返しをしなきゃな」

 

「何を考えて…!?」

 

 それから自分の首に掛けてある認識票を取り、それを6へと渡す。

 覚悟を決めた戦士に敬意を表したシュンは、止めようとする6のアーマーを掴み、ジョージから引き剥がす。

 

「済まない、新米」

 

「あぁ、分ってる。あんたの覚悟は止めないさ」

 

「本当に新米か、お前。まぁいい。後は任せたぞ」

 

 止めようとする6を引き離したシュンに、ジョージは礼を言う。

 シュンが返した言葉に、ジョージは歴戦練磨の戦士と話している気分になったが、異世界、それも未来から来た男の正体は探らなかった。

 戦友を連れてハンガーから飛び降りる謎の男にジョージは敬礼してから、爆弾を起動しに戻る。

 この後姿を見ていたシュンは、もうジョージは迷う事は無いだろうと思い、6と共にリーチへと落下していく。

 その数秒後にコルベット艦は超巨大空母に接触寸前のところで、ジョージが起動させたスリップスペース爆弾で、標的の超巨大空母を巻き込んで消滅した。

 中央の部分を発生した異次元空間に丸ごと食われ、残った部分は連鎖爆発を起こす。

 作戦は、ノーブル5のジョージとサバンナの乗員たちと多大な犠牲を持って成功した。

 その戦果を、シュンと6は惑星の引力に引かれながら見ていた。

 

 これでリーチは救われた。

 かに見えた。

 AIはその希望を打ち砕く知らせを出した。

 

『スリップスペース出現。反応多数』

 

 その知らせの後に、無数のワープが出現し、そこから多数のコヴナントの艦艇が現れる。

 

『こちらガンマステーション、軌道防衛網の下に複数の反応を検出した』

 

『あぁ、こちらも異常を確認した。なんてこった、夢じゃねぇ。こりゃ現実だ』

 

『聞こえてますか!? そこら中に居ます!』

 

『コヴナント艦隊に違いない! それも大艦隊だ、百隻以上のな!』

 

『レーダーに反応多数! 反応三百隻以上! 何なんだこれは!?』




最後の軍曹らしき人物、いや、ジョンソン軍曹に台詞を付け足しました。

最後の他多数は自分の捜索です。
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