最後なので、後頭部バーコード付けてるハゲヒットマン、101のアイツ、一般人大虐殺見下ろしゲームのデスボイスのおっさんたちが緊急参戦。
ゲラルトと機動兵器を銃弾一発で破壊する狙撃手の援軍を得たシュンは、彼と共に傭兵部隊に突っ込んだ。
マリエは流石についてこられないため、安全な場所まで逃げて、そこから援護するかどうか様子を窺う。
『怯むな! 総員発砲開始せよ!!』
無謀にも突っ込んで来るシュンとゲラルトに対し、ポロンスキーは配下の部隊に発砲命令を出した。
凄まじい砲火を浴びせられるが、シュンは惑星リーチでくすねたアーマー用のシールドを張り、ゲラルトはウィッチャーの盾であるクエンを唱えて身を守る。
一斉射撃が止めば、二人は前進を再開する。先の一斉射撃で斃せなかったことに、ポロンスキー戦闘団の傭兵たちは驚愕していたが、直ぐに発砲を再開する。
「こいつで行くか!」
無数に見える敵に対し、シュンはコアから出したレーザーガンを使い、それを最大出力で上空の戦闘ヘリに向けて発射した。
一機のMi-24を三機ともはレーザーを受けて真っ二つとなり、レーザーの掃射範囲に居たリーオー二機も、胴体を横に切断されて大破する。
実戦で初めて使用したレーザーガンの威力に、シュンはその威力を気に入り、一番の脅威であるレッドホーンに向けてレーザーガンを撃ち込んだ。
無論、MSの装甲を温かいバターのように切るように切れるので、僅かな時間でレッドホーン隊は壊滅した。
一方で、敵の歩兵集団に目にも止まらぬ速さで突っ込んだゲラルトは、踊るように銅の剣を振るい、次々と傭兵たちを切り捨てて行く。
銅の剣の切れ味は凄まじく、容易くアーマーを纏っている傭兵の首を刎ね、胴体を切り裂き、腕や脚を斬りおとす。
「あの爺さんよりキレがあるな」
見事な剣捌きで傭兵たちを殺していくゲラルトの動きにシュンは舌を巻き、あのヴェセミルよりも動きにキレがあると口にした。
そんなシュンも、レーザーガンのエネルギーを全て使ってレッドホーンを全滅させれば、充電の為にコアへ戻し、背中の大剣を引き抜いてゲラルトに合流する。
傭兵たちは銃を撃ってきているが、シールドやクエンを張っているシュンやゲラルトには効かず、更には遠くに居るMSを狙撃銃で破壊する狙撃手による援護射撃で死んでいく。
数十名を惨殺したところで、剣を振るうゲラルトに、狙撃しているのは誰かと問い詰める。
「あの木偶の棒を銃弾でぶっ壊した奴は誰だ!?」
「ん、カール・フェアバーンのことか!? あいつも来てるぞ!」
「冗談だろ! 機動兵器を狙撃銃で破壊しちまうなんて!」
ゲラルトは剣を振るいながら、あのカール・フェアバーンが来ていることを知らせれば、シュンは狙撃銃で機動兵器は破壊できないと信じなかったが、二機目が何処かに銃弾を撃ち込まれて爆散したところで撤回した。
「信じよう! あいつは化け物だ!」
「さっきは信じなかったはずだが!?」
戦いながら撤回して狙撃銃で機動兵器は破壊できると言えば、ゲラルトも戦いながらそのことを指摘した。
シュンは聞こえて来る銃声で聞こえないふりをし、自分に向けてアームパンチを打ち込もうとしたスコープドックを切り裂いて撃破する。
二機目を敵歩兵と共にプラズマ弾式のボウガンで一掃した時に、シュンはマリエの事を思い出し、ゲラルトにこの場を任せて彼女の元へ向かう。
「すまん、女の所に向かう!」
「女!? あぁ、そうか! ちょうど仲間も来たところだ! 行ってこい!!」
シュンの頼みにゲラルトは、遅れてやって来た傭兵たちのカラーリングとは違う濃い緑色の重装備なスコープドックと、その方に乗っている金髪の大男、上空からやって来た蒼い可変式のSPTを見て、それを了承して敵を凍結させる爆弾を投げ込み、道を作った。
ゲラルトが作ってくれた道を、シュンは氷漬けになった敵を殺しつつ、マリエの元へ全力で向かう。
全力でマリエの元へ飛んで行く中、取りこぼした数人の傭兵が彼女の元へ向かっており、それを目にしたシュンは、直ぐにコアからAKS-74突撃銃を取り出し、その傭兵たちを次々と射殺する。
「う、うわっ!? 止めてくれぇ!!」
一人残った傭兵が命乞いをしてきたが、だまし討ちを図ると予想してシュンは大剣で惨殺して、隠れているマリエの元へ向かった。
「あんな化け物と戦ってられるか! この女を盾にして…」
「おい、どうするつもりだ?」
先の数人を殺害したシュンであったが、先にマリエの元へ向かっていた数名が居た。
その数名はマリエが銃を撃つ前に銃を持つ手を撃って戦闘力を奪い、更には衣服まで脱がせ、盾にしてこの場から逃げようと模索していた。
シュンに発見された傭兵たちは命の危機を感じて慌てふためいたが、マリエが居る事が分かって彼女を人質にここから逃げ出そうとする。
「っ!? き、来やがった!」
「落ち着け! こっちには人質が…」
自分等の背後から現れたシュンに対し、傭兵たちは直ぐにマリエを人質にしようとしたが、一瞬にして彼が素早く投げた投げナイフを頭に突き刺されて全滅した。マリエから見れば、一瞬の出来事であった。
撃たれた右腕を抑えながらマリエは立ち上がり、近寄って傷の具合を見るシュンに礼を言ってから足を引っ張ったことを謝罪する。
「ありがとうシュン君。それとごめんね、私なんかの為に…」
「そう自分を蔑むな。忘れ物があってな。こいつだ」
「これは…?」
謝罪してからシュンが渡した物とは、古いポケベルであった。
追い込まれてピンチな時は、これを押すように告げる。
「本当にどうしようもない時はこれを押せ。俺が来てやる」
「えぇ。でも、貴方の邪魔になるんじゃ…? それに、何かしてる最中に押しちゃったら…」
ポケベルを押せば、どんな場所でも自分が助けに行くとマリエに告げたが、彼女はシュンが戦っている時を含めた忙しい時に押して良いのかを問う。
「良いから持ってろ。忙しい時は…解決してから来る。俺が来るまでは…頑張って逃げてくれ」
「まぁ…シュン君が来るまで生き延びるわ…」
「そうしてくれ。出来る限り急ぐから」
この問いに、シュンはその時のことを考えていなかったのか、やや悩んだが、終わらせてから来ると約束する。
そんなぶっきらぼうなシュンに、マリエは来るまでは生き延びて見せるとぎこちなく答えた。
「さぁ、忘れ物は済んだ。戦場に戻る」
「いってらっしゃい。絶対に、死なないでね?」
「応よ」
渡す物を渡せば、シュンはマリエに戦場へ戻ると告げた。マリエの思いにシュンは応えた後、混沌と化した戦場へと戻った。
「いちゃいちゃは終わったか?」
「いちゃいちゃ? 何のことだ?」
「まぁ良い。それより敵の増援だ」
「やっぱり来たか…」
戦場へ戻った後、全身血だらけのゲラルトがシュンを出迎え、ネオ・ムガルが敵の増援としてやって来たと知らせた。
シュンの予想と言うか、ナハターがもたらした情報通り、この世界の混乱を裏で糸を引いていたのは、ネオ・ムガルであると確定した。
咎人である無法者の集団も含め、バビルスが連れて来た再生兵士も一個旅団以上は来ている。先ほど壊滅状態となっていたポロンスキー戦闘団も含めれば、敵は膨大な数だ。
もっとも、シュンの側には数名の一騎当千の英霊たちが居るので、物の数では無いだろう。
「久しぶりと言いたいところだが、言っている暇は無さそうだな」
「あぁ、一杯やりたいが、この後にするか」
違う形状のレーザーガンを持ったウィリアム・BJ・ブラスコヴィッチが来れば、シュンは大剣を抜き、こちらを殺しに大挙して向かって来るネオ・ムガルの軍勢を見て冗談を口にする。
「そいつは良いな。仕事を片付けてから、みんなで飲みに行くとしよう」
「同感だ。みんな、仕事を終わらせるぞ」
それにゲラルトが同感すれば、ブラスコヴィッチがその場を仕切って、向かって来るネオ・ムガルの軍勢に仲間たちと共に突っ込む。
機動兵器に関しては、重装備のスコープドックに乗り込む青色の髪の青年であるキリコ・キュービィーや、蒼い可変式のSPT、レイズナーMkⅡに乗るアルバトロ・ナル・エイジ・アスカが対応する。
上空と地上で敵の機動兵器が次々と撃破されていく中、シュン達は無数のネオ・ムガルの軍勢と衝突し、無数の無法者達を殺し始めた。
シュンは自慢の大剣で無法者たちを目にも止まらぬ速さで惨殺していく中、ゲラルトは自分が使えるウィッチャーの魔法を全て駆使してシュンよりも多くの敵を斬り殺して行く。
ブラスコヴィッチはシュンやゲラルトよりも多くの敵を、銃火器や斧、様々な凶器を使って派手に殺し回っていた。
十数秒も経たないうちに、ブラスコヴィッチに立ち向かった無法者や咎人達は撃たれて死ぬか、斧やナイフを投げられるか、斬り殺されるか、バラバラの肉塊になる。彼だけでも数百人以上は殺しているのだ。
青い101と言う数字が背中に書かれているタイツを纏った青年も、ブラスコヴィッチに匹敵するほどの人数を銃で殺している。
カール・フェアバーンと言えば狙撃手であるため、この殺戮者達とは違って殺した数は少ない。スキンヘッドの黒いスーツの男と同様だろう。
だが、敵を惨たらしく殺していく黒い長髪で黒いコートを纏った陰鬱な男や、カナテコを振り回し、未来的なスーツを纏った茶髪で髭面の眼鏡の男よりは多いだろう。
そんな少数の殺戮者達により、わずか一分で千人以上が死に、死体の山が築かれた。
「俺は必要か?」
「必要だ! なんせ二万人が突っ込んできてるからな!」
援軍としてやって来た英霊と言うか、殺戮者達の余りの活躍ぶりに、シュンは自分が居なくても良いのではと疑問を抱いたが、ブラスコヴィッチに必要だと言われ、まだ残って居るポロンスキー戦闘団のT-72主力戦車を、対戦車火器であるRPG-29を撃ち込んで撃破する。
ネオ・ムガルの咎人や無法者、ポロンスキー戦闘団と言った様々な敵が殺されていく中、機動兵器の増援が現れた。
レイズナーMkⅡと同じSPTやAT、それに無人のMSであるビルゴも含まれているが、シュン達にとっては物の数では無いだろう。
新たに、こちら側の増援として現れた尻尾を持ち、まるで化け物のような風貌を持つガンダムタイプのMSが現れ、下に居た傭兵部隊のヘリオン陸戦型を踏み潰し、大振りのメイスを持って敵陣に突っ込めば、地上で行われる殺戮ショーに似たスクラップ会場となる。
『くっ、クソ! このままでは全滅だ! 総員、撤退せよ!!』
援軍に現れたネオ・ムガルの軍勢が次々と殺されるか、破壊されていく中、ポロンスキーは自分の部隊と共に撤退を開始した。
無論、シュンや殺戮者達がこれを逃すはずが無い。
「逃がすか!」
ここで逃せば、更なる拡大をして自分を殺しに来るか分からないので、シュンは今のうちに目を摘み取ることにして、撤退するポロンスキー戦闘団に襲い掛かった。
ポロンスキー戦闘団の残存戦力の全ては、高速で迫るシュンにありったけの方かを集中するが、彼はシールドを張りつつ、それらを避け、初めに目に着いた者から大剣で殺していく。 大剣の刃が届かない方には、プラズマ式ボウガンを浴びせ、惨たらしい死体へと変える。
『くそ、死んでたまるか! 食らえ!!』
ポロンスキーが乗るMi-28戦闘ヘリに追い付けば、乗っている彼は機銃を向かって来るシュンに浴びせて来た。
射程内には味方が居たが、ポロンスキーは容赦なく機銃を浴びせて味方ごと殺そうとする。だが、それでもシュンは殺せず、部下を失う一方だ。
そればかりか、陰鬱な男とスキンヘッドの黒スーツの殺し屋の二人がシュンに加勢し、次々と配下の傭兵たちを殺している。
『な、なんてこった! 誰も生きていないのか!?』
シュンと二人の殺しのプロが来れば、一瞬にして部下は全滅した。
これに驚いたポロンスキーは、ミサイルやロケット弾を全弾発射してから高く上昇して逃げようとしたが、シュンにローターを斬りおとされ、乗っている機体は墜落する。
機体は墜落して火を噴いていたが、操縦席は無事だったのか、ポロンスキーはキャノピーを抉じ開けて徒歩で逃げようとした。
機体を落としても死体を確認するまでシュンは、短機関銃を持ちながら逃げるポロンスキーの足を手にしている銃で撃ち抜き、倒れ込んだ彼の上に降り立てば、腰から抜いたコルト・ガバメント自動拳銃を左手で抜き、銃口を後頭部に向ける。
「わ、悪かった! 許してくれ! 頼む!!」
傭兵らしくも無いことを言うポロンスキーに対し、シュンは何の躊躇いも何し引き金を引いて彼を射殺した。
ポロンスキー戦闘団を殺しのプロたちと共に全滅させたシュンは、全滅に協力してくれた後頭部にバーコードの刺青が入ったスキンヘッドの暗殺者と、陰鬱の長髪な男と共に、咎人らの虐殺の戦列に戻った。
少しばかり戦列を離れていれば、死体の数は更に増えており、機動兵器の残骸の数も数百機単位となって、激戦の戦場跡みたいであったが、その上にまた積み重ねる勢いで増えていた。
「おい、ハゲ。こいつをどう思う」
「どうにも、もう加勢は必要ないと見えるだろうな」
スキンヘッドの男に、シュンは戦列に戻るべきなのかを問えば、プロの殺し屋である彼は必要ないと答えた。
確かに必要ないほどに彼らは敵を殺し続けており、機動兵器に関してはキリコとエイジ、獣のような風貌のガンダム、ガンダム・バルバトスルプス・レクスに乗り込む少年、三日月・オーガスが撃破し続けている。
電磁バリアを張る無人MSであるビルゴに関しては、スコープドックの装備では太刀打ちできないため、同じMSである三日月のガンダムが担当する。そのおかげで、次々と投入される無人MSの類はスクラップになり続けていた。
人が乗っていれば、三日月は躊躇いも無く、機体の両手の爪でコックピットを抉り取り、パイロットを殺す。
「お、俺たちじゃ駄目だ! 逃げろぉぉぉ!!」
『あれ、もう終わり? 追撃して、皆殺しにする?』
「追わなくて良い。また数を増やして挑んで来るさ」
逃げるネオ・ムガルの軍勢に対し、三日月は追撃しなくて良いのかを無線機で問えば、ブラスコヴィッチは追わなくて良いと無線で答える。
「なんだ、終わりか。さて、バビルスを殺しに行くか」
「いや、新手が来るぞ」
これで勝利したかに見えた一同であったが、ゲラルトが上を見て言えば、敵の新手が現れた。
新手は赤い粒子を排出している赤いガンダムタイプのMSと、SPTのブルグレン、ATのダイビングタートルの三機の機動兵器だ。
しかし、たった三機だけでなく、無人のスカルガンナーやMSのリーオーやガルム・ロディと、様々な増援がやって来る。
如何にも特殊部隊な者達と、数人の強敵を引き連れてバビルスが現れる。
「こいつは面白れぇ。わざわざ出向かなくとも、そっちから来てくれるとはな…!」
わざわざビルに突入しなくとも、向こうから来てくれたので、シュンは手間が省けて助かる。他にも自分が適いそうも無い強敵たちが居るが、その者達の相手は、増援としてやって来た殺戮者達が対応してくれるだろう。
これで背中の心配をすることなく、バビルスと全力で戦うことが出来る。
「様子を見に来てみれば、面白い事になってるではないか。では、誰が俺の相手をしてくれるかな?」
「俺だ、俺と戦え!」
目前に居る殺戮のプロたちを見て、無性に戦意が湧き、誰と戦うか見定めていれば、シュンは名乗りを上げて自分と戦えと告げた。
それに反応してか、バビルスはシュンの方へ視線を向け、少し呆れた表情を浮かべていたが、彼が先程の準備運動で万全な状態となったことを見抜いた。
「ほぅ、貴様か。どうやら、先の準備運動で万全な状態となったようだな。こちらも、準備運動代わりにお前と遊んでやるか」
「準備運動だとぉ? 後悔させてやるぜ」
自分を準備運動代わりに倒そうとするバビルスに対し、シュンは挑発を仕掛ければ、鼻で笑って彼はわざわざ挑発に乗って自分の得物である大斧を何所からともなく取り出す。
「ふん、やってくるか。お前たち、自由に遊んでいいぞ!」
バビルスは引き連れて来た者達に自由に攻撃して良いと言えば、言う通りに強敵たちや特殊部隊は殺しのプロたちに攻撃を始める。一方でのバビルスは、大剣を構えるシュンに大斧の刃先を向け、先に仕掛けるように告げる。
「さぁ、先に仕掛けてこい」
「お言葉に甘えてな!!」
これにシュンは先に攻撃を仕掛け、彼の頭部に向けて一撃を食らわせようとしたが、当然ながら避けられる。
シュンが持ち直す前に、バビルスは大斧を振り下ろそうとしたが避けられ、反撃を受けそうになるも、彼は来ることが分かっていたのか、地面を蹴って一旦距離を置く。
その間にも、バビルスが連れて来た強者たちと特殊部隊は、殺戮のプロたちと共に周囲の市街地を破壊する勢いの戦いを始める。
地上と上空で激しい激戦が繰り広げられる中、シュンとバビルスは睨み合いを数秒間ほど続けた後、同時に攻撃を開始する。
激しい打ち合いが行われ、どちらも互角以上であり、周りにネオ・ムガルの精鋭兵が来れば、二人の打ち合いに巻き込まれて惨殺される。
バビルスの予想では、二分で片が付くと思っていたが、二分を過ぎてもシュンは生きていて、尚且つ自分に一太刀を入れてきてもおかしくないので、本気を出し始める。
「これは、手加減している場合では無いな…!」
シュンを強敵と認めたバビルスは、先ほどまでの手加減を止め、本気で斬り掛かる。
大斧を振るう速さは凄まじく、相手を本気にさせたことで、シュンは防戦一方となる。
「(ちっ、砂でも掛けてやろうかと思ったが、隙がねぇ!)」
相手が本気となったことで攻撃を防ぐしかないシュンは、地面を蹴って砂を掛けてやろうかと思ったが、バビルスにはその隙が無く、全力で何もさせずに殺しに来ている。
弾丸のような速さで繰り出される攻撃に対しシュンは衝撃波を放ち、バビルスがよろめいた所で、大剣の刃を叩き込んだが、大斧の柄は何らかの合金で出来ているのか、防がれてしまう。
「ちっ、特注品かよ!」
「そうだ。俺はこの大斧で世界を救い、そして壊した。今後も、俺はこの大斧を俺の理解者であるリガンの為に振るう!」
シュンの一撃を大斧の柄で防いだバビルスは、リガンに対する忠誠心を露わにしつつ、押し込んで攻撃を再開する。
攻守一転を図ったシュンであったが、出来たのは本の僅かな時間だけであり、再び防戦一方な状態に戻される。
時に攻撃される瞬間に大剣の刃を押し込んで怯ませようと試みたが、バビルスの直ぐに持ち直しは早く、逆に足蹴りを食らってこちらが怯まされてしまう。
追撃を食らい掛けたが、シュンも何とか持ち直して振り下ろされた大斧の刃を何とか避け、反撃のチャンスを見付ける。
「甘いわ!」
空かさず大剣の刃を叩き込んだシュンだが、バビルスはその手の攻撃を幾度も受けてきた経験があるのか、それを避けて斧を素早く振って来た。
これに空を飛んで上空から斬り掛かろうと思ったシュンであるが、バビルスも飛べるのか、空でも地上と同じく大斧を素早く振るい、大剣を持つ彼と空中戦を演じた。
地上とは違い、シュンは防戦一方では無くなり、刃を交合わせれば直ぐに離れての繰り返しで、膠着状態となる。
「っ!?」
膠着状態は暫し続くが、ちょうど打ち合った瞬間に流れ弾のビームが当たる。それと同時に爆発が起こったのか、シュンとバビルスは吹き飛び、両者ともビルに激突する。
普通なら死んでいるのだが、シュンはバリアジャケットを身に纏い、バビルスは人間離れした耐久力であるため、この程度の攻撃では死なない。直ぐに壁から抜け出し、戦闘を再開する。
同じようなことはしないのか、シュンはプラズマ式ボウガンを、斬り掛かって来るバビルスに向けて乱射した。
無数のプラズマ弾に対し、バビルスは避け切れず、数発も食らうが、自分の世界を救う戦いで何度か受けて慣れ切っているのか、怯まずに突っ込んで来る。
「化け物かよ…!」
血だらけになりながらも突っ込んで来るバビルスにシュンは恐怖を抱いたが、ここで臆しては負けると判断してか、斧による斬撃を躱した後、複数の爆薬を間近で起爆させ、更に何発もの迫撃砲弾を投げ込んで過剰なまでの攻撃を行う。
大剣を構えながら爆発による煙が晴れるのを待てば、そこにボロボロのバビルスの姿があった。多数の爆薬と迫撃砲弾では、バビルスは殺せないようだ。
「この程度で死ぬなら、とっくに死んでいるさ…!」
「どうやら本当に化け物だったようだな」
額から大量の血を流すバビルスが狂気じみた笑みで言ってから斬り掛かって来れば、シュンはその斬撃を防ぐ姿勢を取った。
「っ!!」
防ぐ姿勢を取るのを分かったバビルスは、刃先を別方向へ変えた。直ぐに右側に刃先が剥いたのを気付いたシュンはそれを避けたが、完全には避けられず、右脇腹を少し抉られた。
血が噴き出す中、シュンは応急処置することなく、空かさずにバビルスに攻撃する。
「どうした? 応急処置はしないのか」
「テメェをぶっ殺してからだ!」
攻守は一変し、シュンが攻撃側となったが、血が流れ出過ぎており、このままでは気を失う可能性が高い。
早く決着を付けねば、気絶している間にバビルスに殺されてしまう。バビルスは確実に今後の脅威となりえる相手は殺すタイプだ。自分の楽しみのために、わざわざ敵を見逃したりはしない。
それに焦りは禁物だ。バビルスはシュンを強敵として認めており、敢えて脇腹に斬り付け、出血させたのは焦らせるためだ。おそらく冷静さを欠かせるためにこれを狙ったのだろう。
冷静になって、シュンは大剣の刃を打ち込む。
「…どうした? もっと慌てないのか?」
「お前の作戦には乗らねぇよ!」
追い詰められているのに、冷静でいるシュンを不思議に思ったのか、バビルスは攻撃に出て彼に問うた。これにシュンはその手には乗らないと答え、強力な蹴りを入れ込んでバビルスを吹き飛ばした。
「中々やるな! ぬぉ!?」
吹き飛ばされたバビルスは、態勢を持ち直して反撃に出ようとしたが、シュンはその瞬間に対能力者用に改造された閃光手榴弾を投げ付け、彼の視界と聴覚を奪った。
「うぅ、目が! 耳がぁ!! 小癪な!!」
強烈な光と凄まじい大音量を間近で受けたバビルスは、なんとか耐えてぼやけた視界でシュンを探したが、何所にも姿は無い。
無暗に振るい、相手を近付かせまいとしたが、その瞬間にシュンは左側から現れ、バビルスの左腕を大剣で切り落した。
バビルスは左腕を切り落された激痛で叫び、思わず斧を離して右手で左腕を掴んでしまう。
「ぐあぁぁぁ! 腕がぁぁぁ!!」
絶叫を上げるバビルスに、シュンはとどめの一撃を食らわせようとしたが、相手は直ぐに切断跡を魔法の火で焼いて無理に出血を抑え、何所からともなく取り出した片手剣で斬ろうとした。寸での所で回避し、顎を数cmほど斬られるだけで済む。
「無茶苦茶な奴だぜ、まったく!」
「久しぶりだぞ、この痛みは…! 何度か斬られたことはあったが、左腕を切り落されるのは初めてだ!!」
顎から出る左手で血を抑えつつ、シュンは左腕を斬りおとされても戦意を失わないバビルスに恐怖を覚えた。
当のバビルスは自分の左腕を斬りおとした相手に喜びを感じ、片手剣で斬り掛かって来る。剣の振るう速さは軽くなった分に凄まじく、それらを塞がなければ肉を削がれる。
その高速の斬撃をシュンは斧の時のように避けるか防御し、反撃の糸口を見付けようとするが、相手は脳内にアドレナリンを大量分泌して興奮しきっているのか、高速の斬撃が止まる事は無い。
「ぐっ!?」
隙を窺っている間に、バビルスは斬り方を変え、シュンの右脚を突き刺した。
損傷を負えば、十分かそこらで出血多量で死亡する可能性がある。
出血しながらも引き抜いて二度目の突きを躱し、距離を取ってからシュンは賭けに出る。
「どうやらやるしかねぇようだな!」
早期に決着をつけるため、シュンは死を覚悟して三度目の突きを放とうとするバビルスに斬り掛かった。
放たれた三度目の突きをシュンは自分の左腕を突き刺させて防ぎ、相手が驚愕している隙に、大剣をバビルスの左肩に叩き込む。これぞまさに肉を切らせて骨を断つ。シュンは左腕を犠牲にするこの方法を選び、バビルスに致死量に至る傷を負わせることに成功した。
左腕を斬りおとされても、更に強くなったバビルスであるが、大剣の刃が心臓にまで届いていたのか、もう彼には戦う力も、生命力も無いようだ。
抉られた個所から血が噴き出し、薄れゆく意識の中、バビルスは自分を倒したシュンを称賛した。
「み、見事だ…! これ程に純粋に戦いを楽しめたのは、リガン様と戦って以降だ…! だが、リガン様には及ばない! 必ずや、あの御方がお前を倒し、俺の仇を取って下さるだろう…! その様子を、じっくりと、地獄で…!」
自分がここで死んでも、主であるリガンが仇を取ってくれると信じるバビルスは、それを遺言にして力尽き、シュンの左腕を突き刺していた剣を持つ右手を離し、地面へと落下した。
「あぁ、お前の飼い主も、地獄で送ってやるからよ…!」
重傷を負いながらも、なんとかバビルスを殺して勝利したシュンは、逆にリガンを殺すことを誓い、自身も力尽きるように地面へと降りた。
戦闘はバビルスが死ぬと同時に終わっていたのか、残った強者たちと特殊部隊は撤退を始めた。
「終わったな…これでようやく一人…こんな奴らがあと何人いるんだよ、まったく…」
地面に降り立ち、左腕に突き刺さっていた片手剣を引き抜き、そこらに捨てたシュンは、バリアジャケットを解いてコアから応急処置の医療キットを出し、これから殺そうとするネオ・ムガルの幹部や首領であるリガンを相手に、全員を殺せるか心配になる。
バビルスでこの様なので、今のままでは確実に死ぬのは間違いないだろう。
そんなシュンは、「もっと強くならねば」と思いながら応急処置を始めようとしたが、先の戦いで全ての力と血を流し過ぎた所為か、手が上手く動かなかった。
そんなシュンの元へ、戦いを終えたゲラルトとブラスコヴィッチ、虐殺者達が集まって来る。
「手伝おうか?」
「…冗談じゃねぇ、殺されちまうよ」
ブラスコヴィッチが治療を手伝おうかと言えば、シュンは直ぐに断る。
自分よりも多くの敵を汗一滴も流すことなく殺すような男からの治療は、自分を殺しかねないかもしれないと判断したからだ。
そんな状況を見かねてか、ゲラルトは自分が持っている霊薬が入った小瓶を取り出す。
「春ツバメだ。普通の人間なら劇薬だが、お前なら大丈夫だろう」
「あぁ、名前が以下にもだが、是非とも飲んでみよう…」
春ツバメと言う霊薬を、蓋を開けて貰ってからシュンは右手で取り、一気に飲み干した。
「ぐっ!? グゥゥァァ…!」
暫くすると、身体全体に激痛が走り、その痛みに耐えられることなくシュンは泡を吹いて気を失った。
そのシュンの様子を見たブラスコヴィッチとカールは、ゲラルトの方を見て、死んだのではないかと責めようとする。
「おい、泡を吹いたぞ」
「お前の霊薬で死んだんじゃないのか?」
「生きてる、気を失っただけだ。傷が治り始めている、通常なら、効果は数日後辺りに出るはずだが…」
責められたゲラルトは、直ぐに脈に触れて生きていると答え、自分の予想よりも早く効果が出たことに驚いた。
「この男、本当にただの人間か?」
「まぁ、首を切り落されても生きている俺に聞かれてもな」
「お前は異常過ぎるからな」
薬の代謝が早い事に、ゲラルトはシュンが本当に人間なのかと疑えば、ブラスコヴィッチは生前のことを言い出し、それを聞いたカールは腕を組みながらそれは異常だと言い出す。
「取り敢えず、後の事はお嬢さん方に任せ、俺たちはここからずらかろう」
「そうだな。面倒なことはごめんだ。みんな、帰るぞ」
英霊たちは後の事をワルキューレに任せることにして、シュンを置いてこの場から去って行った。
それから数分後、増援として市街地へと駆け付けた保安師団の面々は、マリエと春ツバメを飲んで気を失ったシュンを発見し、残りの生存者らと共に師団本部がある基地へと連れて帰った。
この一帯でのシュンは指名手配されておらず、保安師団の傘下の女性警察官や警備兵らは彼が凶悪犯であることは知らない。当然、マリエもそのことは知らない。
だが、目覚めたシュンは、驚くこととなるだろう。
後頭部にバーコード付けたハゲ(エージェント47)
暗殺ゲーム、ヒットマンの主人公。海外では、ヒットマンと言えばこのハゲである。
プロフェッショナルな男で、こんな大虐殺スマッシュブラザーズに参戦する男ではないが、緊急参戦した。
101のアイツ
大人気の世紀末ゲー、フォールアウト3の主人公。
プレイヤー次第では、ケンシロウみたいに救世主になったり、ガイストのような怪物にでもなれる。
ここではヌカ・ランチャーをブッパしなかった。
ロン毛で髭面のおっさん
伝説の一般人虐殺ゲーム「Hatred」に登場する主人公のおっさん。
「俺は社会は嫌いだ」とデスボイスで言って、一般人を始め、リア充を殺し回るヤベェおっさん。
挙句の果てに、軍の基地を襲撃したり、原子炉を爆破…と、平然とやってのけるおっさん。
大虐殺大会に参戦した際、傭兵だろうがなんだろうが、敵を虐殺しまくる。