一瞬の出来事でまだ頭か追いついていけない。
今、私は………落下してます。
扉を開けたら、真っ暗闇で床がない場所に出たみたいで、そのまま落ちていきました。
普通なら、廊下に出るか新たな部屋に入るかで、何もなく落ちるなんて……間抜けよね。
私がもう少し慎重に進めんでいたら、こんな状況にならなかった……。
もう諦めよう。私がなぜこんな場所に来たか、なにも思い出せないままでいいや……。
短い人生だったわ…。こんな時は走馬灯とか見えるとか言われてるが何も見えない。
私の人生はそんなに薄くて軽いものだったのね。
いや、その前に……私は誰なの?
私は最初に気づくものを最後に気づくなんて、本当に……忘れることが多いわ。
それから私は考えるのをやめた。
「君はまだ終わらないね。まだ始まってすらないのに終わるはずがないね。もう充分に寝たはずね。だがら、起きてね……***」
誰かに呼ばれた気がした…。
その瞬間、落下していた感覚が無くなった。
あの真っ暗闇の底に着いたの?
でも、さっきまで落下してたのに地面に当たった感触がない。まだ生きてるの?
恐る恐る、閉じていた目を開けた。
「やっと、お目覚めだね。おはよう」
そこはさっきまでいた真っ暗闇ではなく、上は快晴の空で下は草が生い茂っており、辺り一面が緑一色になっていた。
そして、私の後ろに誰かが立っている。
「そのままの体勢で私の質問に答えてね。もし振り向いてしまったら、君の首をへし折るからね」
そいつは私の肩に手を乗せてきた。何だが嫌な感じかする。人の温かさというものが感じないない……冷たすぎる。
体が震え始めた。
怖い………、落下していた時より……怖い。
汗が出てきた。得体の知れない恐怖が私を襲う。
「質問1。君の名前はなんて言うね?」
答えないと殺される……。早く答えないと……そうだわ、私は自分の名前なんて知らないは……。
「……わ、わか…わから…ない……」
うまく声が出せない。やばい、呼吸がうまくいかない。
「成る程ね。続きまして、質問2。君の誕生日はいつかね?」
まだ続くの!?私のことなんて知らないわよ。
「…はぁはぁ…わから…はぁ……わからない……」
苦しい……早く私を解放して、もう耐えられないよ。汗がだらだら流れ出て、意識がもうろうとし始めてきた。
「そうですよね。じゃあ、最後の質問……といきたいところですが、君は一回深呼吸してね。
深く息を吸い込み、吐き出すね」
言われたとおりに呼吸をしてみた。
「すーはー、すーはー……ふぅ……」
「やっと落ち着いたね。じゃあ、引き続き最後の質問ね。君の経験人数は?」
「えっ?経験人数………わかりません」
何に対しての経験人数だろう?もしたして、私って淫乱だったの!?
「大丈夫ね。君は純粋な少女だったね」
「そうですか……。あれ?今口に出して言いました私?」
「いや、出してないね。ただ私が、聞いただけね」
「話がかみ合わないのですが……」
「君が知る必要はないね。知らなくても支障はでないから安心するね」
「今の状態が安心できないんですが、あなたは誰なんですか?」
さっきまでのいやな感じがとれて、気の緩みがうまれてしまい、私は後ろを振り向いてしまった。さっき交わした一方的な約束を破ってしまったのだ
『もし振り向いてしまったら、君の首をへし折るからね』
その言葉を思い出して、またあのいやな感じがするかと思いきや声の主を視認したら、何も湧かなかった。いやむしろ、謎が深まった。
男性用の喪服姿で、身だしなみの崩れが一つもなく、清潔感が溢れ出ている。
それより印象が強いのが、紙袋を被っていることだ。
茶色紙袋で顔全体がすっぽり入っている。おかしいのはおかしいのだが、前を見るための目と呼吸するため口と鼻あたりに穴があいてないのはなぜなの?
それで前は見えてるの?呼吸はできているんですか?
「問題ないね。私はすごい人だから心配ご無用ね!」
また、口に出してないのに読まれた!それより私、振り向いてしまった。殺される。
「もう殺す必要は無くなったから、安心してね。それに私は君の味方ね」
「……え?」
意味が分からない。首をへし折るっていってた人が私の味方?意味が分からないよ。
状況が変わりすぎて、頭と体が追いつかない。
とりあえず、一休みしたい…。
つづく
次は会話がメインに書いてみます。