アリスの国   作:坂田龍之介

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今回は長くなってしまいました。

会話メインにしたかったのですが、出来ませんでした。

 


第一章 木からなるものなんですか? 2

 現状整理が出来ないのに次から次へわからないことが増えて、私の頭はパンクしそうだ。

 いやもうパンクしてるかも……。

 

 「大丈夫ね、君の頭はすかすかだから、まだまだ入るね!」

 

 心を読まれていることに抵抗がなくなり、つっこむのはやめよう。まずは目の前の状況を把握しよう。

 

 「………えーと……初めまして……」

 

 「初めましてね!私は………ウサギと申します!」

 

 今の変な間はいったい……、絶対偽名だよ。この人、すんごく怪しい人なんだけど今更だが…。

 

 「ど、どうもうウサギさん。私は………きりn……」

 

 「違うね。君の名前はアリスね」

 

 私も偽名を出そうとしたのだが、ウサギさんが私の名前を教えてくれた。私が知らないことをなぜウサギさんは知っているの?あなたは私のことを知ってるの?

 ウサギさんに心の中から問いかけてみたが、反応が返ってこない。

 

 「名前でキリンはないね。恥ずかしくないね?」

 

 「気にしないで下さい!」

 

 「アリスは、本当にすかすかだね…‥頭が」

 

 「う、うるさいな!紙袋を被った変質者に言われたくない!」

 

 「落ち着くね。冗談だから、気にしないね。

そんな、お顔を真っ赤っかにしなくいいね。それに私は変質者じゃないね。ちゃんと、ウサギって呼んでね」

 

 ウサギさんが良い人か悪い人かまだ判断できないが、今はこの人を頼るしかないのかな。

まず人なのかそれも怪しいよな………。

 そんなことを考えていたら、ウサギさんが上着の懐に手を入れて、何かを取り出そうとしてる。

ウサギさんが懐から出したのは……何あれ?

 

 「アリスは知らないのね?これは懐中時計といって、腕時計ができる前の携帯用時計ね。全く、アリスは忘れすぎね。おっと、もうこんな時間ね。急がないと間に合わないね」

 

 「ウサギさんどこかに行くの?」

 

 「私じゃなくて、アリスが行くんね。私はただ道案内に来ただけね」

 

 「私がどこに?」

 

 「ここで立ち止まってる時間がもったいね。歩きながら話そうね」

 

 そう言って、ウサギさんは私に手を指しのばした。それを掴み私が立って、ウサギさんが先頭に立ち、歩きながら会話の続きをした。

 

 「そうそう、アリス。質問があるなら今なら答えるね」

 

 「あっ……」

 

 やっと落ち着いてきて、頭の中の処理ができる状態になっていたので、

 

 「じゃあ、ウサギさん。ここはどこなの?」

 

 「ここはね、現実に近い幻想的な世界ね」

 

 「…………はい?」

 

 「今のアリスはわからなくていいね。たぶん、これからたくさんわかっていくから、心配しないね!」

 

 「いや……今知りたいんだけど……」

 

 「焦りは禁物ね。今知ったってうまくいかないね」

 

 はぐらかされた……。

 

 「ウサギさんは私の名前以外知ってることある?」

 

 「他には知らないね!」

 

 

 「え………。私がなぜここにいるのも知らない?」

 

 「知らないね。アリスはアリスね!それに今回はただの道案内だけね。」

 

 さっきは質問があるなら答えるって言ってくれるのに全然教えてくれないじゃん!詐欺だよ。詐欺師だよ!

 

 「他に質問はあるね?」

 

 「うーん、………何で紙袋被ってるの?」

 

 「……………‥………‥趣味ね」

 

 これも嘘なのか。ウサギさんのことを聞いてもはぐらかされるだけだよな。結局、何もわからなかった。

 「アリス」‥‥それが私の名前。それが本物かそれも疑ってしまう。

 

 「アリス。もうそろそろ着くけど、他に質問ないね?」

 

 「今ってどこに向かってるの?」

 

 「秘密ね」

 

 やっぱり、教えてくれないか。それなら、

 

 「ウサギさん。私、自分のこともっと知りたい!だから、私のこと知ってる人の所まで連れて行って!」

 

 ウサギさんが立ち止まり、私の方を向いた。

上着の懐に手を入れて、何かを探してるようだ。右、左また右と探してるがそんなにポケットがあるの?

 

 「あったねあったね!」

 

 ウサギさんが出したのは、真っ赤なリンゴだった。なぜ、りんご?てか、そんなの内ポケットにはいるの?ウサギさんの上着はどうなってるの?

 

 「アリスにあげるね」

 

 「はあ……、ありがとうございます」

 

 渡されても、どうするのこれ?食べて欲しいのかな?

 

 「食べちゃ駄目ね。それはこの世界から出るための鍵ね。大切に持っていてね」

 

 「この世界から出る鍵?」

 

 「そうね。この世界にはアリスが求めてる答えはないね。でも、他の世界には、手かがりがあるね。私はアリスに鍵を渡し道案内をするだけの存在ね」

 

 「他の世界?どういう意味なの?」

 

 「焦らなくて良いね。さて、先を急ごうね!」

 

 また、歩き始めたウサギさん。私はそれについて行くしかない。この先に何があるか予想出来ないが、ウサギさんが居てくれたら、少し安心できるな。

少し歩いていくと遠くに大きな木が見えてきた。

木って言うより樹。

 そこに何が待っているかは、まだ私は知らなかった。たぶん、ウサギさんは知っていてあんな事したんだろうな……。

 

 

 つづく

 

 




 次回で一章を終わりにできたら良いな。

 まだまだ先はありますが、すぐに投稿するように頑張ります!
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