コードギアス反逆のルルーシュ 道化師は魔王の為に 作:悪逆皇帝
今回もオリジナルナイトメアが出ます
ルルーシュは予想以上に上手くいっているこの状況に笑いを隠せないでいた。
紅蓮弐式の輻射波動による土砂崩れによってブリタニア軍に大打撃を与えることに成功し、奇襲も成功した。
そのうえ藤堂と四聖剣の参戦。
更にはクラウン率いる謎の勢力。
これによって親衛隊やそれ以外の部隊が足止めされ、コーネリアの孤立が成功しそうなのだ。
クラウンが何を目的としてここに来たのかわからないが、これはまたとない好奇だ。
「待っていろコーネリア。貴様は必ず捕まえてやる」
ルルーシュはそう言うと笑みを浮かべながら、無頼を動かした。
◆ ◆ ◆ ◆
武蔵は攻めきれていなかった。
機体性能はこちらが勝っていたが、相手の方が場数を踏んでいるようで、互いに倒しきることができなかった。
「あぁ畜生!!いい加減くたばれよ!!」
華武兜は薙刀を降り下ろすがグロースターのヒートブレードで防がれてしまった。
華武兜はランドスピナーを逆回転させてグロースターから一旦離れると、入れ替わるようにクロアのグロースターがザッテル・バッフェを放つ。
しかし相手のグロースターはスラッシュハーケンを利用し、器用に交わした。
「中々手強い相手ですね」
それがクロアの相手に対する評価だった。
そして同時にこの状況は不味いと思った。
今の戦況は、こちらは既に無頼が四機ほどになり、華武兜とグロースターのエナジーの残量も危険なところだ。
対する相手はグロースターを一機倒されているが、まだサザーランドは十二機残っていた。
『中々粘ったようだが、終わりだな』
ブラドはヒートブレードを華武兜に向けながらそう言った。
だが武蔵はコックピットの中でフッと笑った。
「冗談言うなよ。まだ終わるわけないだろう」
『そうか、ならここで死ぬがいい!!』
グロースターがランドスピナーを回転させ、ヒートブレードを降り下ろしてきたが、華武兜の薙刀で防ぐ。
しかし、華武兜の方がエナジーの残量が少ないようでグロースターの方が押していた。
『これで終わりだ!!』
「―――ああ。てめぇがな」
『何を―――――』
ブラドは武蔵が何を言ったのか分からず聞き返そうとしたが、その前にグロースターのコックピットが破壊され、ブラドは絶命した。
コックピットが破壊され、倒れたグロースターの後ろには両腕が蟹の大鋏のような形をした黒く塗装されたナイトメアが立っていた。
『――――悪ぃな武蔵。テメェの獲物を奪っちまってよ』
黒いナイトメア『ギラファ』からそんな挑発的な声が聞こえてきた。
「別に気にしてねぇよ大和。何せ敵はまだまだいるんだからよ」
ギラファに乗っているのは白銀の方舟の幹部の一人である『キャンサー』の柳原大和である。
援護としてやってきたようで、その後ろには十七機の無頼がいた。
『クロア、後ろの部隊には予備のエナジーフィラーを運ばせてある。すぐにニューパッケージと取り替えろ』
『分かりました。ありがとうございます』
そう言うと武蔵とクロア、そして残っていた四機の無頼は後ろに下がり、エナジーフィラーの交換を行い、大和は親衛隊の一人であるブラドが殺られたことで動揺しているブリタニア軍の殲滅を始めた。
『さぁ、俺を楽しませてくれよな!!』
大和はギラファを動かし、サザーランドの胴体を大鋏で切り裂いた。
◆ ◆ ◆ ◆
『どうやら順調にことは進んでるようだな』
リオンは戦況の様子を見てそう言った。
武蔵たちは親衛隊の一つ、神羅たちは三つ壊滅した。
黒の騎士団と日本解放戦線もブリタニア軍を押さえていた。
「クラウン、そろそろブリタニアの魔女とのご対面ですよ」
ジノがそう言ってきた。その声には強敵と戦えることへの喜びがあった。
「しかし本当に良かったのですか?黒の騎士団を信じても………」
モニカはリオンに心配そうに聞いてきた。
リオンは先程あった蒼い無頼に榛名とビャッコを託し、挟み撃ちにするように攻撃することを提案したのだ。
相手も少し考えていたが、最終的には納得した。
『黒の騎士団もブリタニアを倒すために動いているんだ。互いに利用し会うのがいいだろう』
「しかし………」
モニカはまだ不安なのか食い下がる。
「なんだ?モニカは殿下のことが信じられないのか?」
「そんなわけないでしょ!」
「なら、信じれば良いじゃないか。それにもし黒の騎士団がこっちを敵としても戦力はこっちの方が上なんだから問題ないって」
ジノの言葉に納得したのか、モニカはそれ以上なにも言わなくなった。
『お喋りは終わりだ。いくぞ』
「「イエス、ユア・ハイネス!!」」
リオンたちはナイトメアのランドスピナーを回転させ、移動した。
―――――目指すは、コーネリアただ一人
◆ ◆ ◆ ◆
ルルーシュの狙いは元からコーネリアただ一人だった。
これには戦略的な理由もあるが、彼自身の目的のためというものがある。
クロヴィスより得た情報によると"母"の真相を知るものの一人が、コーネリア。
だからこそ彼には何としてもコーネリアを生きたまま捕らえる必要があった。
死人にくちなしとは言ったもので、コーネリアが死んでしまっては情報を吐き出させることは出来ない。
その為の下準備として、手始めにコーネリアの親衛隊に攻撃を仕掛けた。
ここで予想外だったのは、日本解放戦線とクラウンたちの襲来だろう。
無頼改に騎乗する藤堂と四聖剣、さらに何種もの新型や量産機を一つの軍隊として連れたクラウンたちが親衛隊を抑えたためだ。
それにより予定よりも早くコーネリアを、ある場所に誘き寄せることが可能となった。
そして今、
『コーネリア総督。
貴方には色々と聞きたいことがあるので、大人しく投降して貰いましょうか』
「くっ…!!」
ルルーシュによってコーネリアはこの渓谷に追い詰められ、コーネリアのグロースターも紅蓮によって両腕を失い、満身創痍になっていた。
そして背後には紅蓮。前方には三機の無頼がアサルトライフルの銃口を向けていた。
『さぁ。大人しく降伏して我が軍門に下るか、それとも………』
ルルーシュは無頼のアサルトライフルの銃口をグロースターのコックピットに会わせた。
『私はテロリストなどに屈せぬ!皇女として最後まで戦うのみ!!』
コーネリアは操縦桿を握り、紅蓮に突撃を始めた。
それをルルーシュは愚かな行為と見ていた。
今のコーネリアならルルーシュでも殺せるだろう。だが、ルルーシュはコーネリアから母の死の真実を聞き出すためにはコーネリアを殺すわけにはいかないのだから
『カレン。グロースターの足を破壊し、完全に動きを止めろ』
「了解!!」
カレンもまたナイトメアの操縦桿を握り、紅蓮を突撃させようとしたが、突如渓谷の一部が壊され、砂ぼこりが宙に舞った。
砂ぼこりが晴れるとそこにはあの忌々しい白兜――ランスロットがいた。
◆ ◆ ◆ ◆
「うわぁ………」
特派のヘッドトレーラーで状況を示す戦略パネルを見ていたセシルが、呆れたような、感嘆したようなつぶやきを洩らす。
「いや~。まさかヴァリスで障害を吹き飛ばしちゃうなんて流石だね彼は」
セシルの横から戦略パネルを見ているロイドは愉快そうに笑っていた。
「しかし良かったですよね。ランスロットの修理が間に合ってくれて」
セシルがそう言うとロイドは不機嫌そうに顔をそらした。
――ゼロが現れたあのシンジュク事変。
ランスロットはある三機のナイトメアによって右腕を切り落とされたのだ。
相手は無頼を改良した無頼改とコーネリア軍の主戦力であるグロースター。そして謎の赤いナイトメアだった。
その三機の性能はランスロットに及ぶものではなかったが、パイロットの腕とコンビネーションによってカバーされ、ランスロットは右腕を失った。
ランスロットの呼びパーツが無かったためロイドたち特派一からランスロットの右腕を造ったため、ランスロットの修理が終わったのは最近である。
「でも、一体あのナイトメアたちはどこの組織のものなのでしょうね?」
セシルは戦略パネルをみながら、疑問に思っていたことをロイドに言った。
ランスロットの右腕を切り落とした三機だけでなく、今戦場では大量の謎のナイトメアが存在していた。
しかもその性能はこちらのナイトメアを上回っているのだ。
「まぁ確かに色々と気になるけど大丈夫だよ。なんせ僕のランスロットには最高のパーツがついているんだしね~。それにさぁ」
ロイドは眼鏡の位置を直しながらセシルにいった。
「今この戦場にあの人たちがやって来てきるらしいんだ」
「あの人たちって、まさか!?」
セシルはロイドの言っていることが分かったのか驚きながらロイドに訪ねた。
ロイドは変わらず笑みを浮かべながら答えた。
「そう。皇帝に使える最強の十二人の騎士――ナイトオブ・ラウンズ。その二人が向かってきてるんだよ」
ナリタの戦場は更に混沌と化すのであった。
ブリタニア側にラウンズだしました。
一人はゲームに出てるあの人で、もう一人はオリジナルでやるつもりです