コードギアス反逆のルルーシュ 道化師は魔王の為に   作:悪逆皇帝

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道化師と魔女

 

ルルーシュを見たリオンは見つからないように地下に戻り、地下につくとその場に座り込んだ。

あそこにいた人物はリオンにとって衝撃を与えるには充分な人だったからだ。

 

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア

 

神聖ブリタニア帝国第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアと騎士候であるマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの間に生まれたリオンの双子の兄である。

八年前アリエスの悲劇と呼ばれる事件によりマリアンヌと護衛の人間が数人殺され、妹のナナリー・ヴィ・ブリタニアも足を撃たれ、そのショックにより目も見えなくなってしまった。

その後、ルルーシュたち3人は日本に留学生とは名ばかりの人質として日本に送られた。

ルルーシュとナナリーは枢木ゲンブのいる枢木家にいったが、リオンはキョウト六家の代表である桐原泰三に預けられた。

最初はルルーシュとリオンは反抗したが、3人は人質であったため反抗は無意味に終わった。

それ以来リオンはルルーシュたちに会ったことがない。

その後のニュースでルルーシュとナナリーが日本人に殺されたと聞き、ブリタニアが日本に宣戦布告をし、そのまま戦争になった。

リオンも日本人らしい男に殺されそうになったが、かつてアリエスの離宮の警備兵の一人だったキューエル・ソレイシィによって助けられ、桐原に頼みリオン・ヴィ・ブリタニアを表向きには死んだことにしてもらった。

その後ルルーシュたちと再開することはなく、ルルーシュたちは死んだと思ったリオンは探すことは止め、ブリタニアを壊すために自身の組織――『白銀の方舟』を造り上げたのだ。

 

「……いや、いまはそんなことを考えてる場合じゃないよな」

 

リオンはルルーシュのことに関して色々考えようとしたが本人に直接聞けばよいと思ったのでルルーシュのいる地上に戻ることにした。

 

―――ちなみに地上に戻ったころにはすでにルルーシュがいなかったのにリオンはショックを受けた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

ルルーシュが去った後、リオンはルルーシュが立っていた場所にいた。

リオンの足元には一人の緑色の髪の美少女が倒れていた。

その少女は他の死体とは違い、拘束着を着ており、額から血が流れているのに奇妙なことに額には傷らしきものがついていなかった。

 

「おい、いつまで寝てるつもりだ。はやく起きろ」

 

リオンがそう言うと先程まで倒れていた少女が立ち上がり、拘束着の裾で額の血を拭くとリオンの方を見た。

 

「まったく、来るのが遅いじゃないか」

 

「知るか、俺はあんたに会いに来たわけじゃないんでね」

 

少女のきつい言葉をリオンに対して言ってきたがリオンはそれに対して軽口で返した。

少女もリオンの言葉を聞くと小さな笑みを浮かべていた。

 

「ひとつ聞かせて貰いたいことがある」

 

「なんだ」

 

「何故お前は私の情報を信じた?」

 

少女はそう言いながらリオンを見た。

そう、リオンに今日の情報を教えたのはこの少女――否、C.C.と言う名の魔女から貰った情報だった。

普通なら五年前に貰ったこんな情報を素直に信じ、こんなところまで来るなんてあり得ないことだ。

だがリオンはC.C.の情報を信じ、虐殺を防ぐために仲間まで連れてきたのだ。

それを聞いたリオンは特に顔色を変えることなく答えた。

 

「お前とは契約したからな。

それぐらいのことは信じるさ」

 

リオンはそう言うとC.C.から顔を反らした。

C.C.は一瞬ポカンとしたがすぐに微笑を浮かべていた。

 

「やはりお前とルルーシュは似ている兄弟だな」

 

「?何を当たり前なことを言っているんだ」

 

リオンはC.C.が何を言っているのか分からなかったので聞くが、C.C.はその質問に答えることはなかった。

 

「それで、お前はこれからどうするだ?まさかこのままルルーシュやゲットーの奴らを見捨て、私だけを連れてにげるか?」

 

C.C.の言葉を聞いたリオンはC.C.を睨んだ。

 

「魔女も冗談を言うのだな。俺がブリタニアから逃げるわけがないだろ」

 

しかし今のリオンにはブリタニア軍と戦うための武器を持っておらず、ジノたちと連絡をとる手段がないのでリオンのナイトメアをこちらに持ってくるように指示することもできなかった。

 

「(さて、どうしようかな)」

 

リオンがどうしようか考え始めたとき、倉庫の壁がいきなり壊れ、そこから破壊されたサザーランドが倒れこんできた。

そのサザーランドを見下ろす形でショットランサーを持った白い装甲のグロースターがたっていた。

 

「あ、殿下。やっと見つかりましたね」

 

グロースターのコックピットから現れたのは榛名たちの元へと向かわせたジノであった。

さらにその後ろにはビャッコが全員の専用機を運んだ一台のトラックに乗ってやって来た。

 

「ジノか、どうやって俺の居場所がわかったんだ?」

 

「殿下にはもしもの時ように発信器がつけられてるんですよ」

 

「マジか!」

 

リオンは自分に発信器をつけられてたことに驚いた。

 

『リオン。トラックの中にクラウンの衣装とアドラメレクが用意されています』

 

「そうかわかった。ならすぐに乗る。榛名たちはどうしてる?」

 

『榛名と神羅はナイトメア部隊を連れて敵ナイトメアと交戦中。五十嵐率いる他の部隊は民間人の避難をしています』

 

「そうかなら心配することはないな」

 

リオンはビャッコからそう聞くと自身の専用機のあるトラックへと移動し始めた。

 

「おい、私はどうすればいいんだ」

 

「おとなしくトラックの中にいろ。勝手にどこかへ行かれてブリタニア軍に捕まえられても困るからな」

 

リオンはそう言うとC.C.も素直に従ってくれ、一緒にトラックへと移動した。

 

「ジノ、ビャッコ。止めるぞ。この虐殺を」

 

『「了解!!」』

 

 

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