コードギアス反逆のルルーシュ 道化師は魔王の為に   作:悪逆皇帝

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シンジュク事変

シンジュクゲットーではブリタニア軍がテロリストに奪われた毒ガスのカプセルを取り返すためにエリア11総督クロヴィス・ラ・ブリタニアの命によりイレブンの虐殺が行われた。

テロリストたちの武器ではブリタニア軍のナイトメアに敵うわけもなく、テロリストたちやイレブンは逃げ回るだけであった。

 

―――しかし何者かの手によってその状況はひっくり返された。

 

突然ブリタニア軍のナイトメア――サザーランドが数機何者かに強奪され、テロリストたちはその人物によって強奪されたサザーランドを受け取り、その指示に従いブリタニア軍を圧倒した。

たかがテロリストと侮っていたブリタニア軍だったが、今彼らは狩る存在から狩られる存在へとなっていた。

ブリタニア軍の本陣G1ベースの作戦指令部ではブリタニア軍の参謀たちが慌てふためていた。

それをクロヴィスは他のものに見られないよう右手で顔を隠していた。

 

「(なんだ……一体何が起こっているというのだ……たかがテロリストに我軍がこうも簡単にやられるなど……)」

 

ブリタニア軍とて決して無能ではない。いや、それ以上に多くの戦場を経験してきた有能なもので揃っている。

それがまるで相手の手のひらの上で踊らされてるようにこちらの策をすべて見抜かれており、あまつさえその策を逆に利用されたのだ。

そして追い打ちをかけるように警告音が鳴り響いた。

 

『こちらガレリア隊!至急、増援を請う!正体不明のナイトメアが――』

 

その言葉を最後にガレリア隊からの通信がきれた。

 

「ま、まさかイレブンどもが新型を……」

 

「バカな!!イレブンがナイトメアを造る技術を持っているワケがなかろう!!」

 

「し、しかしこれは……」

 

指令部に沈黙した。

もしガレリア隊の通信が本当ならば敵にはナイトメアを造る技術を持ったものがおり、そのナイトメアの性能は未知数ではあるが、恐らくサザーランドと同等か、あるいはそれ以上の性能を持っている可能性があるのだからだ。

 

「………バトレー、特派に繋げろ」

 

クロヴィスの言った言葉に参謀たちは驚きを隠せなかった。

特派とは、ブリタニア軍特別嚮導技術部の略称であり、第2皇子シュナイゼル・エル・ブリタニアの部隊の1つであるが、今は形としてエリア11統治軍の統率下に置かれている。

特派には一機の新型のナイトメアがある。

さらにそのナイトメアは第五世代ナイトメア『サザーランド』を遥かに上回る性能を誇るといわれている第七世代と呼ばれるナイトメアだ。

 

「しかし殿下!それではシュナイゼル殿下に恩を売ることに……」

 

クロヴィスにそう言ってきたのは幼い頃からクロヴィスに使えているバトレー将軍だった。

シュナイゼルは最も皇帝に近いと言われる男で、あまり借りは作らないほうが良いとバトレーは考えた。

 

「今はそれどころではない!!まずテロリストどもを殲滅することを優先する!!」

 

無論、クロヴィスとてシュナイゼルの配下である特派の力を借りるのはあまり機が進まない。

だが、このままテロリストたちを野放しにすればクロヴィスの総督としての地位どころか皇位を剥奪されてしまうかもしれないのだ。

 

「直ちに特派にテロリストどもを殲滅するように命令せよ」

 

『イエスユアマジェスティ!!』

 

クロヴィスの命令を受けた参謀たちはすぐに特派に連絡をいれた。

 

◆ ◆ ◆

 

クロヴィスが部下たちに指示を出していたときシンジュクゲットーの市街地でブリタニア軍はテロリストに押されていた。

だが相手は強奪されたサザーランドではなく見たこともないような黒いナイトメアだった。

 

そのナイトメアは騎士を元に造られたサザーランドなどとは違い、そのナイトメアは武士を元に造られたナイトメアで、背中には8個のバインダーがついており、両腕には黒い日本刀のような刀を持っていた。

 

『くそ!何なんだあのナイトメアは!?』

 

サザーランドに乗っているブリタニア兵がそう言いながらアサルトライフルを撃った。

しかしそのナイトメアはその銃弾をかわし、サザーランドを真っ二つに切り裂いた。

 

『イレブンがぁぁぁ!!』

 

近くにいたサザーランドが仲間がやられたことに怒り、右腕のスタントンファを振りかぶったが、振りかぶりきる前にコックピットを貫かれ、爆発した。

 

「イレブンじゃない……日本人だよ」

 

黒いナイトメアからそう言ったのは榛名だった。

この黒いナイトメアの名は『夜天』

白銀の方舟の技術開発部隊によって造られたオリジナルの一体である。

 

『ライブラ殿、ゲットーの住民の避難を完了いたしました』

 

コックピットの通信画面から聞こえてきたのは歩兵部隊の隊長である五十嵐蘭丸である。

五十嵐は元は日本解放戦線のメンバーであったが、ブリタニア軍との戦いによって彼のいた部隊が全滅したところをリオンたちが助け、それ以降白銀の方舟に恩義を感じ、彼らに使えている。

 

「そう、なら各自武器を持って指定された場所に移動してください」

 

『了解!!』

 

五十嵐からの通信が終わると榛名は少し落ち着こうと息を吐いた。

 

『榛名、そっちはどうなってる』

 

通信から聞こえてきたのはここから少し離れて日本がグラスゴーを改良して造ったナイトメア『武頼』の部隊を率いている同じ幹部の神羅だった。

 

「こっちはさっきサザーランドを四機目を倒したところ」

 

『そう、こっちも順調なんだけど……』

 

神羅は何か言いにくそうな顔をしていた。

榛名は神羅が何を言おうとしてるのかわかり、榛名も神妙な顔になった。

 

「まだ強奪したテロリストはわからないの?」

 

榛名が聞いたのは先程からブリタニア軍のナイトメアを強奪し、テロリストたちにそれを与え、指示を出してブリタニア軍を圧倒している人物のことだ。

その人物がまだ敵なのか味方なのかは分からない。だが、1つはっきりとしていることがあった。

 

『その人物はぼくたちと同じブリタニアの敵だってことだね』

 

「うん、だけどまだ私たちの味方とは限らないよ」

 

そう、いくら同じブリタニアを倒そうと思っているものでも必ずしも味方とは限らない。

現に今までにもテロリストととの交戦はあったのだから

 

『とにかく何か分かったらそっちにも情報を渡すから』

 

「わかった」

 

そう言うと神羅からの通信はきれた。

榛名は戦う時にはいつも御守りとして首につけているリオンから貰ったリングのついた首飾りを見た。

 

「リオンの敵は私がすべて倒す。それが今私の出来る唯一のこと……」

 

榛名はそう言うとブリタニア軍を倒すために夜天を起動した。

 

 ◆ ◆ ◆ 

 

榛名が神羅と通信をしていたころ、リオンたちもブリタニア軍と戦闘していた。

C.C.はトラックをゲットーの地下に移動させ、その場から動かないように言ってある。

 

『しかし殿下、あの拘束着の女性は誰ですか?』

 

ショットランサーとアサルトライフルを装備している青い二本の角をもつサザーランドの改良機『グロースター』に乗っているジノが通信でそう聞いてきた

 

「後でその事に関しては全員に話すから今は戦闘に集中しろ」

 

リオンは自身の専用機『アドラメレク』のコックピットからジノにそう言った。

アドラメレクもまた白銀の方舟の技術開発部によって造られたオリジナルナイトメアである。

アドラメレクは竜を元に造られており、装甲は赤く塗られており、右目のカメラアイには傷のような亀裂が刻まれていた。

 

『リオンさん』

 

「ビャッコか、どうした」

 

次に通信が入ってきたのは武頼の頭部に二本の虫のような触角がついている武頼の改良機『武頼改』に乗っているビャッコからだった。

 

『何か来ます』

 

ビャッコがそう言ったのと同時にリオンたちの頭上から一機のナイトメアが現れた。

そのナイトメアは純白の装甲でサザーランドよりも騎士らしい人型であった。

リオンたちは突如現れた謎のナイトメアに驚いたが、すぐに対処できるように武器を構えた。

 

『先手必勝だ!!』

 

ジノはグロースターのランドスピナーを動かすと、アサルトライフルを連射しながら相手に近づき、ショットランサーで貫こうとした。

大抵の相手ならこれで倒すことが可能である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこのナイトメアは普通の相手ではなかった。

 

『なにっ!?』

 

その攻撃は届くことはなかった。

なぜならその攻撃は謎のナイトメアの右腕から発せられた盾の形をした緑色のエネルギーによって防がれたからだ。

 

「下がれ、ジノ!!」

 

謎のナイトメアがジノに向かってMVSを降り下ろそうとしたので、

リオンはそう言いながらアドラメレクの装備している大剣で、ビャッコは武頼改の廻転刃刀で挟み込むように斬りかかった。

しかしその攻撃もリオンの攻撃はジノと同じように盾で、ビャッコの攻撃は赤い剣で防がれた。

 

「チッ」

 

リオンとビャッコは追撃をくらうのを恐れ、後ろへ下がった。

 

『殿下、どうします?あのシールドやっかいですよ』

 

『恐らくこのナイトメアが例のブリタニア軍の新型だと思われます』

 

数ヶ月前、ラバックたち情報部隊からブリタニア軍が新型のナイトメアを造ったことを聞いた。

 

そのナイトメアの名は『ランスロット』世界初の第七世代ナイトメアである。

そのランスロットの性能は第五世代のサザーランドやグロースターなどとは比べ物にならない性能を持つ。

さらにランスロットの武装は特派が新たに造りあげたエナジーシールドとMVS(メイザーバイブレーションソード)と呼ばれるものである。

性能も武装もリオンたちのものより上である。

 

「さて、どうしたもんかな……」

 

榛名と神羅の部隊はここからはかなり離れているので応援を呼ぶことは無理である。

かといって三人がかりとはいえこの中で最も性能が高いリオンのアドラメレクでも第六世代相当であるためランスロットとは性能に劣る。だが……

 

『性能の差なんてパイロットの技術でなんとかできますよ』

 

『同感ですね』

 

二人の言葉を聞いてリオンはフッと笑った。

 

――何を不安がることがあったのだろうか

 

「そうだな。俺にはお前たちがいるな」

 

今リオンには背中を任せるほどに信頼できる仲間がいる。

 

「さぁいくぞお前ら!!」

 

『『了解!!』』

 

リオンは操縦桿をうごかすとアドラメレクのランドスピナーがうねりをあげ、ランスロットに迫った。

ジノとビャッコもそれに続き、ランスロットとの距離を縮める。

アドラメレクと武頼改が大剣と廻転刃刀をランスロットに向かって降り下ろした。

その攻撃はランスロットの両腕から発せられたエナジーシールドによって防がれた。

しかしそのことは想定通りだった。だから……

 

「やれ、ジノ!!」

 

『イエス・ユア・ハイネス!!』

 

ランスロットを二人がかりで押さえている間に、ジノのグロースターがランスロットの背後をとるとショットランサーを突いた。

ランスロットは斬撃を反らしグロースターの攻撃をかわそうとしたがかわしきることができず、右腕の付け根部分を貫通した。

それによってランスロットはバランスを崩した。その瞬間をリオンは見逃さず、ショットランサーが貫いた部分に大剣を降り下ろし、右腕を斬り落とした。

 

「よし!このまま……」

 

リオンは右腕を斬り落とした大剣をそのまま頭部に降りおろそうとした。

しかしリオンが大剣を降り下ろしてるときにアサルトライフルの弾丸がとんできたため降り下ろしていた大剣を止め、弾丸を防ぐ盾にしながらランドスピナーを逆回転させながら後ろに下がった。

 

『リオンさん!援軍が来てしまったみたいです!!』

 

「クソ、あと少しだってのに……」

 

弾丸がとんできた方を見るとそこには十数機のサザーランドがアサルトライフルを構えていた。

この状況ははっきり言ってよくない

こちらはエナジーフィラーの残りが少ない三機のナイトメア。

相手は右腕を無くした第七世代のナイトメア一機と十数機のサザーランド。

どちらが不利なのかは誰にでもすぐわかることだ。

 

『どうします殿下、このまま戦いますか?』

 

ジノがそう聞いてきた。

だが、リオンはどうするかなど考えるまでもなかった。

リオンが下した判断それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦略的撤退だ!!」

 

これは逃げるのではない。

未来への道を切り開くため、今はこの場から去るのである。

と、ジノは心の中で言い訳していた。

 

『了解!!』

 

『了解しました』

 

ジノとビャッコもリオンの意見に賛成のようで、ジノが斬り落とされたランスロットの右腕を回収し、ビャッコが武頼改のスラッシュハーケンを飛サザーランドたちの近くのビルの上に向かって飛ばしてビルを壊した。

それによってサザーランドの頭上に瓦礫が雨霰のように降り注ぎ、足止めすることができた。

ランスロットが追いかけてくるかと思ったが何故かランスロットはリオンたちとは逆方向へと向かっていった。

不思議には思ったがこちらにとっては好都合だったので特に気にせずその場からなんとか逃走した。

 

 

 

 

 

 

 




投稿したときに気づきましたが5000文字かいていました。
驚きました。
次からもっと早くかけるようにしたいです
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