コードギアス反逆のルルーシュ 道化師は魔王の為に   作:悪逆皇帝

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皆さんこんぱっぱー。悪逆皇帝です。
久しぶりの投稿です。
最近テスト勉強やなんやらで忙しかったのと他作品の小説も書き始めて投稿するのが遅れました。
そこそこ内容が貯まってるので次の投稿は早いと思います。
それでは本編をどうぞ!!


黒き仮面の男との出逢い

 そこは、妙に空気が華やいでいる建物だった。

 木々や芝生が広がる解放的で広大な敷地、洋風な校舎や関連施設、明るく大らかな校風を表しているかのように朝の太陽の輝きが降り注ぐ場所。

 私立アッシュフォード学園、エリア11の中心であるトーキョー租界に所在する学校である。

 

 

 エリア11のブリタニア人の子女が通う全寮制の名門校であり、中等部と高等部の一貫教育校であるが、その制度や校風以上に大らかな(一部、大らか過ぎるとも)生徒会長の存在が有名だった。

 またブリタニア人が優遇される世情を表しているのか、その施設は全てが一流の水準に達している。

 お手洗い一つとっても大理石調の床に木目調の個室と、随分と資金がかけられていることが窺える。

 

「……ふふ……」

 

そして学園に無数にあるトイレの一つ、教室が集中する校舎とは別の棟にある場所。

早朝のその時間にはほとんど誰も来ないそんな場所に、1人の少年がいた。

彼は温度感知で自動で水を流す水道の前、やはり大理石調のそこに手をついて水が流れていくのをただ見つめている。

金ラインに詰襟の黒い制服は、その少年が学園の生徒であることを示している。

 

「……我ながら、細い神経だな……」

 

その少年はシンジュクゲットーでテロリストに指示をだし、ブリタニア軍を後一歩のとこまで追い詰め、クロヴィスを殺したルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであった。

 

「……だが、俺の目的のためには必要なことだ。そして、この世界を」

 

ルルーシュが顔を上げる、そこには鏡がある。

精巧な意匠を施された木製の枠に納められたそこには、やや青白い少年の顔が映し出されている。

ルルーシュがそっと左手を伸ばし、自分の顔の右半分を隠す。

 

するとどうだろう、細められたルルーシュの左の瞳。

瞳の中で、赤の光彩が散ったような気がした。

人間の瞳が輝くなど通常はあり得ないことだが、ルルーシュそれに対して小さく笑みを浮かべた。

 

「この、鳥籠のような世界を――――」

 

 ◆ ◆ ◆

 

ここはトウキョウ政庁のとある一室。

そこには椅子に座りながら指の爪を磨いている男とその男の前に立っている二人の軍服を着た男がいた。

爪を磨いている男は先日亡くなったクロヴィス総督の騎士であるトリルラン興で、そのトリルラン興の前に立っているのが純血派のリーダーであるジェレミア・ゴッドバルトとその副リーダーであるキューエル・ソレイシィである。

 

「どういうことですかトリルラン興!!」

 

「何のことかね。ジェレミア興?」

 

「とぼけないで頂きたい。これのことですよ」

 

キューエルが机の上に置いたのは『枢木スザクの軍事裁判』と書かれた新聞である。

 

「何故枢木が犯人なのですか!!殿下が

殺されたとき奴はランスロットに乗っていたのですよ!?」

 

そう、あの第七世代ナイトメアランスロットを操っていたのは名誉ブリタニア人である枢木スザクであった。

何故名誉ブリタニア人がナイトメアに乗れたのかというと、ランスロットのシュミレーターでブリタニア人も含め、枢木スザクの数値が最も高かったためランスロットの開発者が枢木スザクをのせることにしたのだった。

 

「テロリストと戦っていた枢木が殿下を殺すことが不可能なのは貴公も知っておろう!!」

 

ジェレミアがそう力説しながら机を思い切り叩いた。

しかしトリルランはそれでも涼しい顔をしており爪を磨くのを止め、ジェレミアのほうに体を向けた。

 

「無論私とてそのことは知っておる。だがこれは必要なことなのだよ」

 

「必要なこと、ですか……」

 

キューエルがそう言うとトリルランはニヤリと笑みを浮かべた。

 

「あの厳重な警備を突破したことから犯人はブリタニア軍内部にいると判断している。だが我が誇り高きブリタニア軍から罪人を出すわけにはいかない。そこで

……」

 

「名誉ブリタニア人である枢木スザクを代わりに罪人にすると」

 

「そのとおりだ」

 

キューエルの答えにトリルランはそう答えた。

 

「それに、彼は色々と危険だ。だからここで消すべきなのだよ」

 

トリルランの言うことにジェレミアは何も言えなかった。

あのランスロットの操縦技術に元日本最後の首相であった枢木ゲンブの実子なのだから。

もし枢木スザクがブリタニア軍を裏切ったときそのナイトメアの操縦技術に日本人の象徴の誕生により、ブリタニアにとって脅威となり得るかも知れないのだ。

それならばいっそ今のうちに殺した方がよいだろう。

 

「それに我が誇り高きブリタニア軍にナンバーズ等と言うドブネズミなど必要ないのだよ」

 

トリルランはそう本音を言うと椅子から立ち上がった。

 

「……分かりました。それではこれで失礼いたします」

 

「キューエル!?貴様何を言っているんだ!?」

 

キューエルの言葉が信じらないと言わんかのようにジェレミアは驚きを隠せなかった。

しかし、キューエルはジェレミアの言葉など気にせずジェレミアを連れてその部屋から退出した。

 

「(殿下は一体どうするおつもりなのだろうか……)」

 

キューエルは心の中で自身が忠誠を誓ったリオンのことを考えながら部屋を出た。

 

 ◆ ◆ ◆

 

「さて、これからどうしたものか」

 

キューエルがトリルランと話していたときリオンもまた枢木スザクのことで悩んでいた。

 

「まさかこうも綺麗に意見が別れるとはな……」

 

今このシンジュクゲットーにいる白銀の方舟のメンバーに枢木スザクをどうするかについて話したのだが意見が別れてしまった。

1つは枢木スザクの暗殺。ブリタニアに利用され自分達が不利になるのなら殺されるぐらいなら自身の手で殺したいと言うビャッコの意見。

もう1つは枢木スザクの救出。

枢木スザクの護送途中を襲い、枢木を助けだしその後は日本人の旗印として扱おうというジノの意見。

リオンはこの両方の意見を余りよく思っていない。

まず、ビャッコの意見だが居場所は租界にいる純血派の副リーダーであるキューエルの権限を使えばすぐに分かるだろうが、枢木スザクを殺してもこちらにはメリットなどはない。

かといってジノの意見が良いかというとそうでもない。

今のこちらの戦力はナイトメア四機、歩兵十七人、偵察員九人、整備士十二人といったところだ。

正直、この戦力だけでは心許ないだろう。

 

「この件は無視した方が良いだろう」

 

例え俺たちが動かなかったとしても枢木スザクをもっと必要としてそうな『日本解放戦線』が動くだろう。

その結果がどうなろうとリオンにとってどうでもいいことだ。

リオンは枢木スザクのことはこれで終わりにすることにした。

しかし………

 

コンコン

 

扉をノックする音が聞こえたのでクラウンの衣装に着替えてから扉を開けるとそこには租界にいるはずのマリーカが立っていた。

 

『マリーカどうしてここに来たんだ』

 

マリーカには租界にてブリタニア軍の動きを報せるよう指示を出していた。

もしサボっているというのなら……

 

「そ、その大変なことが分かりまして、それを報せるためにこれを届けにきました」

 

そう言ってマリーカは手に持っていた封筒をリオンに渡した。

そこには宛名も住所も書かれていないが1つだけ書かれていることがあった。

 

『シンジュクゲットーのテロリストの指揮者』

 

そう書かれていた。シンジュクゲットーでテロリストの指揮者と言えば一人しかいない。

 

『例のブリタニア軍からサザーランドをテロリストに提供していたものか』

 

しかし一体そんな人物が何の用なのだろうか。

リオンは封筒を破り、中に入っている手紙を読むとそこにはこう書かれていた。

 

『本日は頼みがあってこの手紙を送らせて頂いた。

まず、クロヴィスを殺したのは枢木スザクではなくこの私だ。

無実の罪で殺されてしまう枢木を助けるために力を貸して頂きたい。

もし力を貸して頂けるのならばこの指定された場所に来ていただきたい。

無論護衛として数人連れてきても宜しいです。では、よい返事を待とう』

 

「なんか偉そうな言い方ですね」

 

横から見ていたマリーカがそう呟く。

確かにそう思えるような文章である。だがリオンはこの文章の書き方が気になっていた。

 

『(何でだろう。この書き方兄さんに似ているような気がする)』

 

「どうかしましたか殿下?」

 

マリーカが手紙を持ったまま固まっていたリオンを心配したのか声をかけた。

 

『ッ、あぁ大丈夫だ。取り合えずこの手紙を送った人物を知るために榛名たちを連れて指定された場所に行こうと思う。一応マリーカはレオンハルトたちに報せて遠くから見張ってくれ』

 

「分かりました。それでは皆さんに伝えてきますね」

 

マリーカはそう言うと榛名たちに報せにいった。

 

『さて、見させて貰おうか。この人物が本当に力を持っているのかを』

 

リオンは持っていた手紙を再度見てそう言った。

 

 ◆ ◆ ◆ 

 

マリーカか榛名たちを呼んだ後、リオンは幹部の証である仮面を付けさせ、榛名たちを連れて指定された場所に向かって移動した。

リオンたちがついた場所はシンジュクゲットーにある廃棄場であった。

榛名とジノ、ビャッコはリオンを守るようにリオンの回りを囲み、レオンハルトたちはリオンの姿が確認出来る場所でたいきしていた。

 

「しかし本当にいるんですかね。その手紙を出した人が」

 

「居なかったらそれはそれでいいんじゃないんですか」

 

ジノとビャッコがそんなことを言いながら歩いた。

二人に話したときは反対するかと思ったが二人もシンジュクの指導者が気になっていたようで反対せず付いてきてくれた。

榛名は元からリオンが決めたことならそれに従うと言って付いてきた。

 

「二人ともそろそろお喋りは止めて、もうすぐで指定された場所につくよ」

 

榛名がそう言うと二人も話すのを止め、辺りに注意を向けた。

 

『ここが指定された場所だな』

 

指定された場所につくとリオンがそう言った。

指定された場所はゲットーと租界の間にある高台のようなところであった。

まるで今の現状を此方に言うようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『よく来てくれたな。待っていたぞ』

 

 

 

 

 

「「「『!?』」」」

 

頭上の方からそんな声が聞こえ、声が聞こえた方を見るとそこには黒い仮面を付け、体を黒いマントで覆っているひとがいた。

 

『はじめまして。我が名はゼロ。力あるものに対する反逆者だ』

 

黒い仮面の人――ゼロがマントを翻しながら自身の名を名乗った。

 

――これが後にブリタニアを脅かす存在となるゼロとの始めての出会いだった。

 

 

 

 




やっとゼロを出すことが出来ました。
原作ではクロヴィスの騎士がいなかったのでアルドノア・ゼロのキノコ頭ことトリルラン卿を騎士にしました。
これからもアルドノア・ゼロキャラは出ると思うので皆さんよろしくお願いします。
それではまた次回をお楽しみに。
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