IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
うぐぐぐ…ゲームしたい…でも今くらいのスピードで執筆&投稿しないと…
前回:試合への準備と整備課の女子と仲良くなる
勇気「来いよオルコット!銃なんか捨ててかかってこい!」
side二階堂勇気
さて、ついに月曜日になったわけだが俺がオルコット戦にどんな対策を立てたかなんだが…
これが冗談抜きに勝率が低いものになった。
山田先生に頼んでオルコットの情報などを見せてもらったが、奴のISは「ブルーティアーズ」と言う前に俺の調べたBT兵器、要はビットと言う操縦者のイメージで自在に操れる武器の実験機であり、それが6基もあるのだ。
そして奴自身もレーザーライフルで相手を狙撃するという戦術で今まで戦ってきている。
だが映像を見続けると、ある二つの特徴があったのだ。
一つ目は奴は戦闘時に4基のビットを使うのだが、ビットの操作時は奴は移動をしていないのだ。
なぜ動いていないかの理由を俺は「ビットの操作に集中をしなければいけないのではないか?」と予想した。
ビットは三次元的な動きのイメージが要求されるうえに、それが6基もあるのだ。
その状態で動くのはかなりきついものがある。
これが奴のブラフか何かで近づいたら何かやばい近接武器でもあるのでは?とも考えたが…。
二つ目は奴は近接武器を使っていないということだ。
どうやら奴にも近接武器はあるらしいが、そもそもブルーティアーズはBT兵器の実験機であり、近接武器を一つも積んでいなかったものを
つまり奴は近接武器に不慣れである可能性が高いのだ。
だが俺の飛行スピードは遅い。
接近戦を挑もうにも奴に近づくまでにビットでハチの巣にされる。
つまり俺の立てた対策とは奴に銃撃戦を挑むことだ。
それに俺の操縦も問題だ。
放課後に操縦の訓練をしても一向に上達しない。
走り回った方がまだいいという状態だ。
駄目もとで
「飛ぶ」というよりは「後ろで何かが爆発して吹き飛ばされた」と言う感じになった。
何度も試したが吹き飛ぶ角度は変えれたが、実戦では使えないだろう。
俺は「走り回りながら奴の攻撃をかわし、銃で奴をハチの巣にする」ということにした。
「ねえねえゆーきん?」
放課後になってアリーナに向かう俺に、あのほわっとした女子が話しかけてきた。
「どうかしたのか?…あー…名前はなんて言うんだ?」
「ぶーぶー!ゆーきんひどいぞー!」
女子は頬を膨らませながら俺を怒った。
「私の名前は布仏本音だよ~」
「じゃあ布仏。何の用だ?」
「聞きたいことがあってね~。ゆーきんは勝てるの~?」
「勝てるかどうかならかなりまずいが、諦めはしないさ」
最低でもオルコットは倒す。
織斑達はあいつらのISはどんなものが来るかわからないから何とも言えない。
「じゃあ応援しとくよ~」
そう言うと布仏はアリーナへと向かった。
そして少し前、織斑千冬が俺の前にやってきた。
「少しいいか?二階堂」
「…何の用ですか?」
「織斑達のISがまだ来ていない。だから先にお前とオルコットの試合を行う」
「…はい?」
「十分後に試合が始まる。準備をしておけ」
そう言うと織斑千冬はAピットの方に歩いて行った。
「まさかあの女…」
あの女は先に俺とオルコットを戦わせて、織斑達にオルコットの戦い方を見せるために俺を巻き込んだのか?
「俺を踏み台にしようってのか…」
だがここで俺が愚痴を言っても何も変わらない。
「…やってやろうじゃないか…」
なら俺の目的は大番狂わせの全勝、もしくは全戦の引き分けだ。
「いいさ!やってやる!」
俺は闘志を燃え上がらせた。
そして今俺はBピットにいる。
俺の前では打鉄の最終調整で生徒や先生が忙しそうにしている。
「少しいいかしら?」
俺に調整の責任者の女性が話しかけた。
「あなた、本気でこれで行くつもり?」
「はい」
打鉄の右手にはブレードが、左手にはアサルトライフルが握られている。
さらに
3丁のアサルトライフルで奴を撃ち、もし接近戦を挑まれてもブレードで迎撃を行う。
「…そろそろ時間だ」
俺は打鉄を身にまとい、センサーがアリーナにいるオルコットを捉えた。
ピットのゲートが開いた。
「…勝ってやるさ…」
俺はそう言いながらゲートから歩いて行った。
…ふふふ…
…あはははは…
…くすくすくす…
…馬鹿みたい…
アリーナに出るとそこは歓声に包まれていた。
「ふふふ。ちゃんと来たのですね」
オルコットは優雅に笑いながら俺にそう言った。
「でもあなたはあの二人との決闘とは関係ないですから、負けても奴隷にしてあげないであげますわよ?」
「嬉しいですねえ、涙が出そうだ」
俺はそう言いながらも走る準備をしておいた。
打鉄のセンサーが奴のISがセーフティのロックを外したことを告げた。
「あら?あなたは飛ばないのですか?」
「すまないが俺は飛ぶのが苦手でね。地面から離れられないのさ」
俺はアサルトライフルをオルコットに向けた。
「そうなのですか?だとしても…」
オルコットも俺にライフルを向けた。
「一切手は抜きませんわよ!」
奴のライフルからエネルギーの弾丸が放たれた。
「はっ!」
俺は横に走り出した。
俺がいた場所にエネルギーの弾丸が着弾し、奴はビットを四基放った。
「さあ、踊りなさい!私、セシリア・オルコットとブルーティアーズの奏でる
「すまないが無教養なんでな!ワルツの踊り方なんて知らん!」
俺は奴のビットが放つレーザーをよけながらアサルトライフルから弾丸を放った。
(ちぃ!命中率が低い!)
俺が走り回るのと奴がゆっくりでも動くことでかなり弾の狙いがぶれてしまう。
ISが命中率が三割ほどだということを無慈悲にも宣告した。
「弾切れ!次だ!」
アサルトライフルの弾が切れ、俺は次のアサルトライフルを出そうとした。
だがいつまでたっても次のアサルトライフルが俺の左手に現れることはなかった。
「何!?拡張領域には何が入っている!」
俺がそう叫ぶと打鉄は装備の一覧を表示した。
「はあ?」
戦っている最中に俺はとても間抜けな声が出た。
そこにはアサルトライフル2丁とは無く、破城槌が2個と表示されていた。
何だ!?何故アサルトライフルではなくこいつが入っている?
まさかだれか間違えて入れたのか?
「がら空きですわよ!」
オルコットは俺の隙を見抜いて片手のスナイパーライフルで俺を狙撃した。
(まずい!SEがもう30パーセントも削れた!)
俺が走り回りながらも奴はビットで俺を射撃し続けていた。
「くそっ!」
アサルトライフルが無いなら万策尽きた。
そして絶望的な逃走が始まった。
「あははは!よく30分も逃げ回ることができましたわね!」
「お褒めに預かり光栄だ…」
試合が始まってから30分ほどが経過した。
確かに俺は逃げ続けたが、俺自身の力で逃げ続けたわけではない。
奴は俺が逃げ続けることしかできないと気づくと、明らかに手を抜き始めた。
4基だったビットの射撃も3基になった。
それも俺が避けられるか当たるかのギリギリを狙ってだ。
俺は海外のアニメなどである、猫が捕まえた鼠で遊ぶのを想起した。
(くそ!どうする!どうやって奴を俺の攻撃が届く範囲におびき出す!)
もう残りのSEは100を切ろうとしていた。
「まあ当然の結果ともいえるでしょう。逆によく訓練機で専用機に戦いを挑んだものです」
奴は自分が言ったことに感心しながらも、ビットとライフルの狙いを一瞬も俺から逸らさない。
どうする…どうする…!
どうやってこの状況を切り抜ける…!
今の状況、奴の武装、俺の武装、俺の操縦技術、奴の癖
何でもいい…何かあるはずだ…方法が…
「あっ…」
ある…たった一つ…方法が…!
「そろそろ
奴は言葉を紡ぐが俺は一切返事をしない。
その代わりに右手のブレードを両手で持ち、体をひねり始めた。
「ではこれでおわ「どりゃさあ!!!」ふぐっ!?」
俺は奴の顔面にめがけてブレードをぶん投げた。
するとブレードは奴の顔面に吸い込まれるように飛び、クリーンヒットした。
「な、なにを!?」
奴は顔面を押さえながら俺に聞いてきた。
体に衝撃はあっても痛みはないはずだが…
「ごちゃごちゃ言われる御託を聞くのももう飽きた…それにいつまで俺に近寄らないつもりだ?…ああー!そうかそうか!もしかして近距離での戦いがド下手なんですか~?まあ仕方ないですよ~人は誰だって苦手なものがありますし~…じゃあその一番得意なスナイパーライフルでとどめを刺せばいいじゃないですか~臆病なセシリアお・じょ・う・さ・ま?」
俺は奴の問いに可能な限りの挑発と煽りで返答した。
「こ、この!言わせておけば!」
オルコットは激高しながらスナイパーライフルを拡張領域に収納した。
「だったらそぎ切りにしてあげますわ!『インターセプター』!」
奴は近接ブレードを呼び出し、俺に接近してきた。
(かかった!)
奴は俺の小学生レベルの挑発に引っかかった。
クラス代表での織斑達との言い争いから奴は挑発に弱いのではと思ったがドンピシャだった。
そして奴は一番得意である遠距離からの狙撃を自分から封じて俺に接近してきている。
そして俺の行動は決まっている。
「今度こそこれで「二撃必殺!」え?」
俺は両手に破城槌を出し、瞬時加速で奴のいる場所に吹き飛んでいった。
ISは攻撃されるとシールドバリアーというものを張って防御する。
わかりやすくすると「バーリア〜!平気だも〜ん!」という感じだ。
これこそISの強みの一つでありISが世界最強の兵器と呼ばれる
しかしこのシールドバリアーは使用するとSEを消費してしまうのだ。
そしてシールドバリア―が破られてしまうような攻撃を受けてしまった時には「絶対防御」という操縦者の命を守るためシールドバリアー以上の守りとなる機能が発動するのだ。
それには大量のSEが必要になる。
そして奴のISの装甲には狙ってくださいといわんばかりに胴体と顔の部分に装甲はない。
さらに俺の両手には「どんな城の城壁を城壁も打ち破れる破壊力」を生み出すという破城槌がある。
つまり俺の狙いは破城槌による急所の攻撃で絶対防御を発動させ、エネルギー切れを狙うというものだ。
もしこの作戦に名をつけるとしたら「野郎オブクラッシャー作戦」だろうか?
「まずは一撃!」
「かはっ…!」
一つ目の破城槌が奴の胴体に突き刺さる。
次でとどめだ!
そう考えていたら突然俺とオルコットは爆風に包まれた。
『セシリア・オルコット、二階堂勇気両者同時にSEが切れたことによりこの試合は引き分けとなります』
アナウンスがアリーナに流れるが、拍手や喝采、そう言った声は俺の耳に届かなかった。
いま…
なにが…
ばくはつした…?
なにが…
まさか…
ミサイルか…?
あいつは6基あるビットのうち二つをミサイルが発射できるようにしたのか…?
明奈…
父さん…
母さん…
「う…!」
俺は吐き気を催し急いでピットに戻った。
俺は待機形態になった打鉄を誰かに投げつけた。
誰かが俺に話しかけたような気がしたが気にならない。
ピットを出て急いでトイレに行こうとしたが吐き気と震えでまともに歩けなかった。
「おや…?君は…大丈夫か?」
途中で誰かが俺の前にいた。
「ト…トイレに…」
するとその誰かは親切にも俺をトイレに連れて行ってくれた。
「うえ…おえぇ!」
トイレに着くと俺は吐いた。
あの事件から俺は爆発やミサイルは一切駄目になったのだ。
「大丈夫か?水を飲むといい」
「ありがとうございます…」
水を飲んでは吐いてを十分ほど繰り返し、ようやく俺は落ち着いた。
「もう大丈夫のようだな」
「ありがとうございます」
俺は俺に親切にしてくれた人をようやくちゃんと見た。
目の前の人物は黒の髪を肩甲骨あたりま伸ばし、どこか鋭い目つきでジャージを着ている20代後半の女性だった。
「あなたは…?」
「私は田中京子。ISの実技を担当しているものだが、何かあったのか?」
「気分が悪くなって…」
「なら少し休んでいくといい」
そういうと田中さんはトイレから出ていった。
「少し休憩するか…」
俺は十分ほど休憩するつもりが、三十分もトイレで休んでいた。
俺がピットに戻るとどうやらもう次の俺の試合が始まるらしい。
「確か前の試合はオルコットと海堂だったろ?もう決着ついたのか?」
俺の疑問に整備をしていた女子は答えてくれた。
「試合は海堂君が勝ったわよ。もうすごかったわよ!バーッて飛んでズドーンッ!て感じで!」
何の事やら…
だが海堂が勝つとは…
よほどすごいISが来たと見える。
なら次の織斑との試合も気を付けないといけないな。
そういえば俺のISは…
周りを見るとベンチの上に待機形態の打鉄であるリストバンドが無造作に置かれてた。
俺にも問題があるとはいえそのまま置いておくのかい…
腕にはめて状態を見るとエネルギー補給やら銃弾の補給はされていた。
でも破城槌2個はそのままかい…
時間もないしこのままやるしかないか…
俺は打鉄をまとい、アリーナに出た。
セシリア「野郎オブクラッシャー!」
作者の初の戦闘描写だけど文字数がめちゃくちゃ少ないってどういうことなの…
次回 優人編 第四話 魔弾の射手