IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
それにしても今期のアニメはあたりが多すぎる(歓喜)
前回:クラス代表決定戦終了
side二階堂勇気
クラス代表選が終わった次の日に俺はまた走っていた。
体力がつかないのはわかっているが、それでもやらないよりかはましだと思っているからな。
周りにもちらほら走っている生徒がいた。
「おはよう。二階堂」
俺は声をかけてきた人を見た。
そこには昨日会った田中先生がいた。
「おはようございます田中先生」
俺はちゃんと田中先生に挨拶を返した。
自分に親切にしてくれた人に変な態度をするわけにはいかないしな。
「君も走っているのか」
田中先生は昨日と同じようにジャージを着ているが、昨日のジャージとは色が違うものを着ていた。
「一応体力つけるためですけど…田中先生もですか?」
「ああ。実技指導は知識も必要だが何より自分の体が資本みたいなものだからな」
「まあ…確かに」
「織斑先生もあそこで走っているぞ」
田中先生が指差した方向を見ると、そこには織斑千冬がジャージを着て走っていた。
「……」
一応織斑千冬も教員だが、ちゃんと体を鈍らせないようにはしているみたいだな。
「それじゃあ俺はもう帰ります」
「ああ。ちゃんとシャワーを浴びておくんだぞ」
「わかってますよ」
俺はその後ちゃんとシャワーを浴びてから食事を食べて教室へ向かった。
そしてSHRが始まるとありえない言葉を山田先生が言い放った。
「では、一年一組代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」
…は?
なんで織斑が代表になっているんだ?
「先生、質問です」
織斑は手を挙げた。
「俺は昨日は一勝しかしてないんですけど、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」
「それはですね…」
「俺が辞退したからだ」
海堂が突然そう言った。
「…なんでだ?」
まあ、織斑の疑問は当たり前のものだが…本当になんで海堂は辞退したんだ?
「理由は…まあ面倒だからっていう理由が合うが、最大の理由は経験を積ませるためだな」
「なんでクラス代表になると経験を積むことにつながるんだ?」
「やっぱりIS操縦に慣れるには実践が一番だからな。クラス代表になれば実践を積めるからな」
「……」
織斑は有難迷惑という表情を浮かべている。
というかお前も初心者だろうが、海堂。
オルコットが言うなら納得できるがお前が言ってもはいそうですかとは言えないだろ。
「いやあ海堂君わかってるね!」
「そうだよねー。せっかく男子がいるなら男子にしないと」
「私達は貴重な経験を積める。ほかのクラスの子に情報が売れる。一粒で二度おいしいね、織斑君は」
クラスの女子たちはもう織斑でいいようだ。
「じゃ、じゃあ勇気じゃダメなのか!?」
織斑は必至な感じでそう言った。
……
はあ?
お前馬鹿か?
クラスはしん…と静まり返った。
織斑は自分が何かまずいことを言ったのかと思ったのか周りを見回している。
「織斑、お前はまともに戦えないやつを戦わせたいのか?」
「あ…悪い…」
織斑は自分が言ってしまったことに気づき、俺に謝罪した。
…織斑は素直といえば素直なんだが…どこか考えが足りないというか…
俺がそう考えていると女子の何人かは「織斑君が二階堂を鬼畜攻め…閃いたわ」「…いいわね、それ」などと言っていた。
…なんでこんなに腐女子が多いんだ?
「それじゃあクラス代表は織斑一夏で異存はないな?」
今まで静観していた織斑千冬がこの話を終わらせるために口を開いた。
織斑と俺以外は「はい」と返事をした。
そして一週間ちょっとが経った。
その間に俺の環境が少し変わり始めた。
いの一番に変わったと感じたのが周りの人間…まあ女子だが、それなりの人数が明らかに俺を馬鹿にし始めたか、悪口を言い始めたのだ。
まあISで女尊男卑に染まったあほに何を言われても特にショックではないが、それでも少しづつ俺はストレスがたまり始めていた。
次に変わったと感じたのは更識がどこかおかしいのだ。
何か俺をよく見てきているというかなんというか…
まさか俺の義眼に気が付いたのか?
更識やこの学園にいる人間には言ってないが俺は義眼である。
この義眼は軍でもともと使われているものだ。
何故俺が持っているかというと、ISの登場によって軍の兵器や道具が格安で売られているということなので買ったのだ。
インターネットなどで調べてみると、俺や軍の道具を集めている人間から集めた資金はISの開発や軍のISの部隊の維持費に使われているらしいのだ。
入院していたころに医者に義眼を入れることを進められていたが、俺は最初はどの義眼にするか悩んだのだ。
父さんは俺に遺産を残していて、最低でも俺が成人するまで困らない額だったが義眼の良い物は何千万とする。
代わりにほとんどかつてと変わらない視力を持ち主に与えるが…
だが俺はその時は保留にしてただの義眼にしていたのだが、何年か経った後にこの義眼を見つけて購入したのだ。
値段は120万ほどで開発費にどれだけの費用がかかってるかわからないが恐ろしいくらいに格安になっていた。
それにこの義眼は軍で使われていたものであってかなり性能は高いと思っていたが、軍で売られるもので危険なものは安全策として義眼なら機能を下げるか、戦車や戦闘機、ヴァンツァーは兵器としての部分をなくして販売されていたのだ。
俺はその義眼をまあ…ちょっと改良したのだ。
俺は機械関係についても勉強していたのだ。
勉強していた理由は、昔父さんのようになりたくて勉強していたのを継続していたからだ。
それで改造したが虹咲や時折俺を監視に来る人間には説明を求められた時に何とか見逃してもらった。
「安く買ってそれを改良して何が悪い?」と理由を言って何とか納得させたのだ。
まあついでにいろいろ機能を軍で使われていたころまで戻したり色々したが…
とまあこの義眼は軍で使われていたものだが、見た目は人の目とほぼ変わらない。
だがもし更識がこれを義眼と気づいてるならちゃんと説明はしておかないとな。
最初に会った時みたいになってもあれだし…
俺がそう考えていると目の前で織斑と海堂とオルコットがISを展開して飛んだ。
今日はISの授業をやる日で専用機持ち達は飛行操縦をすることになったのだ。
俺?飛べないやつに飛べとはさすがの織斑千冬でも言わなかった。
織斑達はある程度飛ぶと織斑千冬の指示で急降下と完全停止をすることになった。
まずオルコットが急降下をすることになった。
オルコットは代表候補生なだけあって急降下も完全停止を完ぺきにこなして見せた。
次に海堂がやって見せたが1メートルほどで止まった。
織斑千冬は「今度やるときはもっとましにしておくように」と言った。
最後に織斑がやるとグラウンドに小さなクレーターが出来上がった。
…最低でも空中で止まってくれよ…
「二階堂。こっちに来い」
どうやら俺の出番が来たみたいだ。
俺は織斑達がいる場所まで行って打鉄を纏った。
「織斑、武装を展開しろ。それくらいは自在にできるようになっただろう」
織斑はそう言われると刀を持つような格好をし、雪片弐型を呼び出した。
「遅い。0,5秒で出せるようになれ」
お前は0,5秒がどれくらいかわかるのかよ…
「海堂、次はお前だ。武装を展開しろ」
海堂は指示に従い大剣を呼び出した。
「ふむ。今後もこのスピードで呼び出せるようにしておけ」
どうやら海堂は十分なスピードで呼び出しを行えるようだ。
「それじゃあ二階堂、お前もやってみろ」
俺は織斑千冬の指示を受けてブレードを呼び出した。
「ふむ。十分だな。…そうだな…一度ブレードを収納しろ」
…何をするんだ?
俺はブレードを収納した。
「それではブレードとアサルトライフルを同時に展開しろ」
同時展開か…できるか…
俺は同時展開を試してみたが、1秒ほど時間がかかった。
「二階堂、同時展開は今回が初めてか」
うーん…まあ同時に展開しようとしたことは今までなかったから…
「初めてです」
「なら今後同時展開を1秒以内にできるようにしておけ」
同時展開できるようになってもアサルトライフルか破城槌の二つでしかやらないと思うんだけどな…
「それではオルコット。最後はお前だ」
「はい」
オルコットは妙なポーズを決めながらスナイパーライフルを呼び出した。
「さすがだな、代表候補生。――ただし、そのポーズはやめろ」
「俺、一瞬撃たれるかと思った…」
海堂はどこか顔を青くしながらそう言った。
「す、すいません!」
オルコットはすぐにスナイパーライフルの銃口を海堂から外した。
「はあ…今後そのポーズをとらないで展開できるようにしろ。いいな?」
「…はい」
まあ毎回あのポーズをとるならそこを相手に突かれるしな。
「時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドを片付けておけよ」
そういやあいつグラウンドにクレーター作ってたな…
まあ俺には関係ないな、帰ろう。
そのまま俺はグラウンドから学校に戻った。
そしてその日の夜に俺は食堂に向かった。
食堂では織斑のクラス代表決定祝いのちょっとしたパーティーが行うことになっていたのだ。
そしてそのパーティではちょっとした食事も出るとのことでその食事を食べるために俺はパーティーに出席することにしたのだ。
「というわけでっ!織斑君クラス代表決定おめでとう!」
「おめでと~!」
ぱんぱんとクラッカーが鳴らされ、パーティーが始まったが俺は少し離れた場所で食事をとっていた。
食事は和食と洋食が準備されていて俺は食事をしながらパーティを眺めているのだ。
眺めているのだが…
「ねえねえゆーきん」
「お前はあっちに行ったらどうなんだ、布仏」
布仏が俺のそばにいるのだ。
パーティーの主役は織斑のはずだが…
「ん~私はこっちでいいかな~」
「なんでだ?」
「なんとなくかな~」
なんとなくね…まさかどこかの国から命令を受けて俺を調べに来た…というのはないな。
俺はDランクであり重要度で言えば織斑と海堂とはかなり差がある。
もし調べるならあの二人を!とは普通になると思う。
まあ大穴狙いで俺を調べようと考えるやつがいる可能性は無きにしも非ずだが…
「はいはーい、新聞部でーす!話題の新入生、男子三人に特別インタビューをしに来ました~!」
「ん?」
声をした方向を見るとそこには一年一組にはいない女子が織斑達の方にいた。
「私は二年の
そういうと黛と名乗った二年生は織斑と海堂に名刺を渡した。
どうやら学校新聞のためにやってきたみたいだが…
「あれ?もう一人の二階堂君はどこ?」
…面倒だから退散しよう。
「あっ!いた!」
「…げっ…」
可能な限り気配を消しながら俺は食堂を出ようとしたが、黛二年生は目敏くも俺を発見した。
「ねえ君二階堂君でしょ」
「ソウデスヨーナンデスカー」
「ちょっとインタビューに答えてくれるかな~?」
俺の可能な限りの面倒だというような態度には一切触れずに黛二年生は俺の腕を力強く握り、無理やり織斑達がいるテーブルまで連れてこられた。
「ゆーきんちゃんと片付けないとだめだよ~」
テーブルの近くまで行くと布仏が俺の食べかけの食事を持ってきてくれた。
「まあある種の非常事態だったからそこら辺は…」
「ちょっと待て私のインタビューは非常事態なのか?」
「ゆーきん返事は~?」
「布仏さっきも言ったが「返事は~?」…はい…」
黛二年生を無視して布仏に反論しようとしたが、有無を言わせないような笑顔に俺は「はい」と答えた。
「まあ君は食事しながらでいいから私のインタビューに答えてよ」
「わかりましたよ」
そして俺はまた食事を始めた。
「じゃあまずは織斑君!クラス代表になった感想をどうぞ!」
黛二年生は織斑にボイスレコーダーを向けた。
「えーと…」
織斑はいきなりボイスレコーダーを向けられたせいか、何を言うか考えていた。
「まあ、なんというか、頑張ります」
「えー。もっといいコメントちょうだいよ~。俺に触ると火傷するぜ!とか」
織斑がそんなセリフを言うとは思えないけどな…
「自分、不器用ですから」
「うわ、前時代的!」
俺あの俳優さん好きだけどなあ…
「じゃあまあ適当にねつ造しておくからいいとして」
いやねつ造はダメだろ。
「それじゃあ次は海堂君!」
「なんですか?」
「なんで君は織斑君にクラス代表の座を譲ったのかな?」
「なんで譲ったかですか…んー…一夏に強くなってほしいから…ですかね」
「強くなってほしいから…ね」
強くなってほしいから…か…
「なんで織斑君に強くなってほしいのかな?」
「一夏がクラス代表で言っていたことを覚えています?」
「……俺の家族を守るって言ったこと?」
「はい。もし一夏がそのことを本気でやろうとするなら実践をするのが手っ取り早いですから」
「要は愛の鞭ということね」
黛二年生はそう言うと今度は俺の方にボイスレコーダーを向けてきた。
「最後に二階堂君に聞きたいことがあるんだけどいいかな」
「なんですか」
俺は食事を止めて黛二年生を見た。
「ちょっとゴシップ系というか…君が周りからどう見られてるか…なんとなーくは感じてるよね?」
「そりゃまあ…」
今も俺を睨んでいるやつがいればそりゃいやでも気づくさ。
「そこのところぶっちゃけどう思う?」
「特に何も思いませんよ」
ただ何もしないで悪口を言うだけの奴をどうしようとも思わないさ。
あほに構う時間を割くほど俺の時間はない。
「うーん…鉄の心というか図太いというか…」
黛二年生はボイスレコーダーをしまった。
「それじゃあここに三人並んでもらえるかな?写真を撮りたいから」
俺たちは言うとおりに並んだ。
並び順は俺、織斑、海堂の順だ。
「それじゃあ撮るよー。35×51÷27は~?」
「えっ…と……2?」
「ぶー、74.375でしたー」
いや時間がなくてわからないだろ。
黛二年生はデジカメで俺たちを撮影した。
が…
「なんで全員入ってるんだ?」
そう。
恐るべきスピードと行動力でその場にいた一年一組の女子たちは俺たちの周りに集まってきたのだ。
「早いなあ…」
海堂もそう小さな声で言っていた。
「もう帰っていいですか?」
「ええ。あとはまあ何とかしておくから…」
俺が黛二年生にそう聞くと、俺たちが三人で写ってる写真が取れなかったのが残念だったらしく、どこか元気のない声でそう答えた。
「じゃあ失礼しまーす」
そして俺は食器を片付けてから部屋に戻った。
そして次の日に俺は教室にいた。
そして俺はあることを女子達が話しているのを聞いた。
その日女子達はクラス対抗戦についての話をしていたのだ。
俺はその話を少しだけ聞いていたのだ。
俺はクラス代表ではないから俺は関係ないと思っていたのだ。
だが少し…いや…かなり俺にも関係していたのだ。
クラス対抗戦で一位になったクラスには学食のデザートが半年間ただで食えるフリーパスがもらえるというのだ。
これは何としても織斑には優勝してもらわないといけないな。
だが…協力してやるかという話にはならない。
正直な話織斑を俺がどう手伝うのかと思うのだ。
作戦を一緒に練る?練習試合でサンドバックになる?
俺がやらないでも周りの奴らがなんとかするだろう。
じゃあ何もしないというのもあれかと思うが…
そして俺はこう思った。
クラスに非協力的でもフリーパスは貰えるんだろうか?
遅れてすいませんでしたー!orz
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