IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
そして読みました
…
なんかラストに新しいヒロインになりそうなやつきたー!
あと今回の後書きで前回言っていたネタを書いてみます
前回:クラス代表候補決定戦終了…もしかして俺がクラス代表?
side:海堂優人
あれ?
まずくないか?
原作だと一夏がクラス代表になるはずなのに俺がなるのはいろいろやばいような…
もしこのまま俺がクラス代表になると今後何が起こるかわからない。
何とか一夏をクラス代表にしないと…
俺は何とか一夏をクラス代表にする方法を考えながら自分の部屋に向かった。
sideセシリア・オルコット
(海堂…優人……さん…)
私は今日の試合が終わった後に自室に戻りシャワーを浴びていた。
そして今日の試合のことを思い出していた。
海堂優人。
私が今まで生きてきて初めて会った不思議な人。
私が彼と初めて会ったのはこの学園の入学式の日だった。
私はこの学園にはブルー・ティアーズの稼働データと戦闘経験値を得るために来たが、正直に言うと私はあまり乗り気ではなかった。
なぜわざわざこのような極東の地まで来なければいけないのだと考えていた。
そして入学式の後に私のクラスに行くと、世界中で話題になっている男性操縦士三人がいた。
私は少しだけ興味を持っていた。
だがその興味は驚愕と不愉快な気分に変わった。
最初に一人目と話すとそれなりの対応をしたが、今考えるとあれは太鼓持ちではなかっただろうか?
二人目と三人目と話すとなんと教官を倒したというのだ。
それを聞いた時私はとても驚いた。
私以外倒したとは聞いていなかったうえに、その倒した人間が初心者中の初心者というのもあった。
私は少しは男性操縦者というものを認めるべきかと考えていた。
そのあとにクラス代表を決めることになった。
このクラスには代表候補生は私しかおらず、私が選ばれるものと考えていた。
だがクラスの人間は物珍しさというだけで男性操縦者のうち二人を推薦したのだ。
私はそれが理解できなかった。
そのうえ彼らは私の祖国を侮辱したのだ!
……先に仕掛けたのは私ですけど……
今考えたら自分がとんでもないことをしでかしてしまったことをちゃんと理解できるが、あの時の私はそんなことを微塵も理解していなかった。
そして私は彼らに決闘を申し込んだ。
私はその決闘は楽に勝てると思い込んでいた。
それが慢心とも知らずに…
そして決闘を行う日が来た。
私が最初に戦うのは最初に話した二階堂勇気だった。
最初に戦うのは織斑一夏のはずだったが、アリーナで待っていたときに通信が来ていたのだ。
その通信によると織斑一夏と海堂優人の専用機の到着が遅れており、先に私と彼の試合を行うことになるとのことだった。
そのあとにアリーナに彼が来た。
その時に彼は飛ばずに歩いてアリーナに来た。
その理由を聞くと彼はうまく飛行できないから歩いてきたと言った。
最初は何か罠ではないかと警戒したが、そのあとに試合によって私は警戒していたことを忘れてしまっていた。
試合は一方的なものだった。
彼はアサルトライフルを撃ってきていたがどうやら途中で弾が切れたらしく、逃げ回ることしかできていなかった。
そして私は一方的に誰かをいたぶるという人としても貴族としても最悪なことを楽しんでいた。
私は勝利を確信し、とどめを刺そうとした。
だがそれは顔面に突然発生した衝撃によって中断された。
彼が持っていたブレードを投げつけてきていたのだ。
そして彼は私に挑発…いえ、悪口を言ってきた。
それに私は反応してしまい、彼に接近してしまった。
すると彼が突然私のいる場所まで吹き飛んできた。
そう、文字通り吹き飛んできたのだ。
そして彼は私に攻撃してきた。
その攻撃は重く、絶対防御が発生していた。
そして彼はもう一撃私に叩き込もうとしていた。
私はとっさに腰のビットからミサイルを発射した。
それが功を奏してか、その試合は引き分けとなっていた。
試合の後にピットに戻ると、すぐにブルーティアーズの修復と修理を行った。
装甲もほぼ傷がなく、少しの修理とSEの補充だけで済んだ。
そして十分後に私はアリーナに出ようとした。
今度こそ織斑一夏と戦うために。
だが今度も違う相手と戦うことになった。
また通信が入り、織斑一夏のISに何らかの不備がある可能性があるため次に戦うのは海堂優人と戦うことになった。
そして私はアリーナに行くと集中し始めた。
先ほどの試合、なぜ引き分けになったかの理由を考えていた。
理由は単純明快。
私の慢心と彼の能力を低く見ていたことだ。
だからこそ次の試合では全力で戦うと決意した。
そして、私は「あの人」と戦うことになった。
海堂優人。
彼と戦うと最初は私が有利だった。
彼が射撃をしてきても私は無視してビットの操作をした。
さらには普段は奥の手で腰に装着されたままのミサイルを発射できるビットも使った。
そして彼の射撃能力の低さから今度こそ私は勝利を確認した。
だが彼はその状況から驚くような逆転をして見せた。
そして私は彼に負けてしまった。
だが不思議と悔しくはなかった。
そのあとに……あの…お姫様抱っこをされましたけど…
でもその感覚をどこかで感じたような…
そして私は彼と話をするとなんと私の言ったことを許したのだ。
その時私を許したときの笑顔に少し見とれてしまいました…
そして彼にピットまで連れてきてもらい、ベンチに横にさせてもらった。
そしてそのあと感じた感覚を何か思い出そうとした。
だがその時は思い出せずにそのあとの織斑一夏との試合に臨んだが先に戦った二人のような策を使われて負けてしまった。
そして試合が終わり、私は自室に戻ってもう一度思い出そうとするとようやく思い出した。
私が幼いころに父と母がいた。
母は貴族の家系であり強い人だった。
父は婿入りした身であり、母に引け目を感じていたのか母の顔色を窺ってばかりだった。
私はそんな父が嫌いだった。
いつの日か誰かを好きになり、結婚する時には父のような人とは結婚しないと誓った。
だがそんな日々の中であることがあった。
冬で寒さが厳しい日だった。
私は暖炉の前で暖まりながら本を読んでいたが寝てしまった。
そして寝ていたら誰かが私を抱き上げるような感覚があった。
私は少しだけ目を開けるとそこには父の顔があった。
私は驚いたが寝ているふりをした。
父は私を起こさないようにゆっくりと歩いていたが、父に話しかける人がいた。
母だった。
母は父に話しかけると父はいつものような顔色を窺うような態度ではなく普通に話していた。
母は父の態度を気にせずに話していた。
そして私は驚いた。
二人とも笑っていたのだ。
私は二人の笑顔を見たことはあるが、それは私と話している時に見せたものであり父と母が話していて笑顔になっていることを見るのがその時が初めてだった。
そして私の部屋に着くと父はゆっくりと私を下ろし静かに部屋を出ていった。
私はそのあと睡魔に負けて寝てしまった。
次の日に私が二人に昨日のことを聞こうとすると二人ともいつもと変わらない態度だった。
結局私は昨日見たものを夢と思い、そのまま聞かなかった。
ISが登場すると父はさらに母に顔色を窺うようになり、母は父を鬱陶しそうにしていた。
そしてそんなある日だった。
父と母が死んだ。
列車事故だった。
最初は何らかの陰謀なのではとも囁かれていたが、事故として処理された。
私は二人が亡くなって悲しかった。
二人が亡くなったと聞いた時に、父は嫌いだったがそれでも涙が出てきていた。
そしてその後が大変だった。
父と母は私に莫大な遺産を残してくれていたのだ。
だがその遺産を狙う者が現れた。
私を引き取る代わりに遺産の管理を狙っていた母方の伯母。
私を自身の息子の婚約者にすることで遺産を手に入れようとした父方の叔父。
そのほかにも大量の人間が遺産欲しさに群がってきた。
私は遺産を守るために勉強をし、強くなった。
そして遺産を守ったが、守るための途中であの冬の日のことをすっかり忘れてしまっていた。
今ならわかるがあの日見たものは夢ではなかったと思う。
ならあの父と母の態度は何だったのだろうか?
私は思い立ち、携帯電話で本国の私の屋敷にいるチェルシーに電話をした。
チェルシーは電話に出ると久々に私と話と事を喜んでいた。
私も喜んだが、私は聞きたいことがあった。
チェルシーに父と母のことをいろいろ聞くとチェルシーは少し待つように言ってきた。
待っているとチェルシーはいったん電話を切るように言ってきた。
電話を切るとチェルシーが電話を掛け直してきた。
その電話に出るとテレビ電話になっていた。
チェルシーはカメラに何かを映していた。
それは父と母からの手紙だった。
そこにはこう書いていた。
セシリア、元気にしているかい?
こうやってこの手紙を読んでいるということは君は気づいたということなんだろうね。
僕達の演技に。
たぶん君は僕のことを見ていてあまりいい感情を抱いてなかっただろう。
それが僕達の、いや…僕の狙いだ。
僕は君のお母さんと結婚したのは君が生まれる三年前のことだった。
結婚すると僕にも彼女の経営する企業関連のパーティーに呼ばれることがよくあった。
そこで僕はある感情が芽生えた。
恐怖だった。
誰もかれもが相手が何かぼろを出さないか見張り、相手を陥れるための情報を手に入れようとしたり、他にも人間の黒い部分をまざまざと見せつけられた。
僕は昔から小心者でね、それで怖いと思った。
でも彼女は違った。
彼女は心が強く、そんな奴らの相手をしていても一切ひるまないで対等以上に渡り合った。
正々堂々としていた。
僕は純粋に彼女を凄いと思った。
そして三年後に君が生まれた。
僕たちは君が生まれてきてくれて本当に嬉しかった。
だが君が生まれてきたすぐパーティーに出ていた人達が祝いに来た。
だがそれは彼女の企業と何らかの関係を結ぶためのものだった。
そして僕はある考えが頭の中に浮かんでいた。
あいつらのような人間が今度は君を狙ってくるんじゃないかと。
そしてもし君が僕に似てしまったら君はいつの日かあのパーティーに出ていたような人間に会って傷ついたり怖いと思ったり、最悪ひどい目に遭わされるんじゃないかと思った。
だから僕は彼女にこう相談した。
僕はこれから自分を嘘で塗り固めると。
君は僕を蔑んでくれと。
彼女は反対した。
それでは僕はどうなると。
でもそれでも僕は良かった。
僕に似た臆病者にならずに、彼女のような強い心を持った女性に成長してくれるならそれでよかった。
君に謝っておかないといけないな。
これは僕のわがままだ。
僕のわがままで君につらい思いをさせてしまったかもしれない。
もしかしたら僕がこうしてしまったせいで君が歪んでしまったかもしれない。
本当にすまなかった。
セシリア。
君が僕の願ったような強い心を持った人になってくれたかどうかはわからない。
それに僕は君にこんな方法でしか親らしいことをしてあげられなかった。
他にもいろいろ書いておきたいことはあるけどアリスの書く分をとるわけにはいかないからこれを最後に書く。
セシリア。
愛してるよ。
アルバート・オルコットより
セシリア、元気にしているかしら?
こうして手紙を読んでいるということは私とアルバートは死んでるってことかしら?
もしそうだとしたらあなたを一人にしてしまってごめんなさい。
この手紙は私たちのことをあなたが私達のことを聞いてきたら見せるように家の者に言っておいたものなの。
たぶんあなたが聞いてきたのは私たちの態度とかのことでしょ?
それについてはアルバートが言っていたように演技よ。
アルバートは怖いと言っていた。
もしあなたが自分に似てしまったらいつかあなたがよからぬ考えを持つ人間にひどい目に遭わされるんじゃないかと。
だからこれからセシリアが自分に似てしまわないように自分を蔑んでくれと言ってきた。
そうすればセシリアは自分のような小心者にはならずに私のように心の強い人になると。
私は反対したわ。
あなたがアルバートにどんな感情を抱くかはなんとなく想像ができたからだ。
それでも彼は譲らなかった。
そして私は見たのだ。
彼の目に強い意志が宿っているのを。
あなたはたぶんなんで私がアルバートと結婚したのか疑問に思っていたでしょう?
アルバートと会ったのは大学に在学している時だったわ。
アルバートは私を心の強い人だと言ってくれたがそれは違う。
私はアルバートがいてくれたから強く入れたの。
あの時の私はパーティーや家の関係で会う人間との付き合いでかなり参っていた。
そんな時に会ったのがアルバートだった。
大学では私の家のせいで皆私とは一線を引いた付き合いしかしてくれなかった。
でもアルバートはそんなことを気にしないで私に笑いかけてくれたのだ。
彼はまるで陽だまりのような暖かな笑顔を浮かべるのだ。
そんな笑顔に私の心は救われた。
そんな彼のことが私は好きだった。
私は気が付くと彼に交際を申し込んでいた。
私とアルバートが結婚した理由は私がアプローチしたからなの。
セシリア。
あなたはアルバートを悪く思っていたかもしれないけどそれは違うわ。
アルバート自身は自分を小心者と言っていたけど、彼は私が知る限り一番勇気を持っていた人よ。
だからセシリア。
あなたのお父さんはすごい人だってことを忘れないであげて。
そろそろ手紙を書くスペースがなくなってきたから最後に書きたいことを書くわ。
セシリア。
愛してるわ。
アリス・オルコットより
「お…父様、お母様…!」
私は泣いていた。
私は嬉しかった。
父は私の思っていたような人とは違った。
私の未来のことを考え、自ら泥をかぶったのだ。
そして私は自分が恥ずかしかった。
私は父と母が望んだような強い心を持っていなかったのだ。
「お嬢様」
「チェルシー…?」
「もしお嬢様が何か言いたいことがあるなら私に言ってください」
「……チェルシー…私はお父様とお母様が望んだ人にはなれなかった…」
「…」
「私はお父様が恐れていた人と大差ない人間だった…!」
「…」
「私は…私は…!」
「お嬢様。お嬢様は後悔しているのですか?」
「…ええ…」
「ならまだ間に合います」
「え…」
「お嬢様はまだ変われます。あなたが変わりたいと思い、行動すれば」
「私は…変わりたい……!」
「ならまずは泣き止んでください。そして自分がこれからどうしたらよいかを考えるのです。私はきっかけしか作れません」
「チェルシー…ありがとう…!」
「いえ。私はお嬢様に仕える者。感謝はしなくていいです」
「チェルシー。それでもあなたにありがとうって言いたい…!本当に…本当にありがとう…!」
「ふふ。なら素直に受け取っておきます。そういえばお嬢様?」
「どうしたの?」
「このままもう少し電話していてもいいですが、もしシャワーや明日の準備ができていないのならそろそろ電話を切るべきかと」
「あっ…シャワー浴びてない…」
「ならそろそろ電話をを切りますか?」
「そうするわ…それじゃあまた今度。お休みなさいチェルシー」
「お休みなさいお嬢様」
そして私は電話を切り、シャワーを浴びることにした。
それが今日あったことだった。
私は自分の中で彼の名を呼んでみる。
海堂優人。
私の中の父との思い出を呼び覚ましてくれた人。
彼の名を呼ぶと自分の胸が熱くなる感覚があった。
もう一度呼んでみると、さらに甘く切ない感情があふれてきた。
もしかして…これが…
「恋…?」
だとしてもこんなに簡単に恋に落ちるものなのだろうか?
なら確かめよう。
まだ学校に入学してから少ししか経っていない。
これから先に彼の近くにいれば私は彼に恋をしているのかを確かめられる。
「…ならISのコーチをするということにしましょうか…?」
私はシャワーを浴び終わり、体を拭いて部屋に戻った。
するとコンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「…?誰でしょうか」
私はドアを開けた。
するとそこには…
「やあ。セシリア。ちょっといいかな?」
「ゆ、優人さん!?」
彼がいた。
………
え…?
side海堂優人
俺は自分の部屋に戻った後に寮長室に向かった。
そしてドアをノックした。
「誰だ?」
「俺です。千冬さん」
「海堂。どうかしたのか?」
寮長室は千冬さんの部屋であり、俺は千冬さんに用があったのだ。
「実はクラス代表を辞退したいんです」
「…何故だ?」
さて、うまくいけばいいんだが…
「自分の力に自信がないからです」
「ほう?」
「今のところ俺の一番の強みである魔弾の射手を俺はまだあまり使いこなせてはいません。この状況でクラス代表をやっていく自信がありませんし、戦う場に出ることがあってもかなり勝率が低いと思うんです」
「ならどうするのだ。お前の代わりにだれがクラス代表をやるのだ?」
「一夏にやってもらいたいと思います」
「一夏…か…。何故だ?」
「一夏が二階堂と戦っていたときに言っていたことを覚えていますか?」
「…家族を守る…か?」
「はい。一夏がその言葉を本気で言っていたのならクラス代表になって経験を積むことが一番かと思いまして」
「そうか…だが…」
「どうかしましたか?」
「いや。何でもない。だがオルコットの許可は取ってこい」
「なんでですか?」
「もともとあの戦いはお前と織斑とオルコットで誰がクラス代表になるかを決めるものだったろう」
「…二階堂には聞かないんですか?」
あいつも出ていたけど…
「二階堂は私があいつの実力を見るために戦わせただけだからな。それにあいつはクラス代表になるかと言われたら拒否するだろう」
「まあ…確かに…」
ついでに何らかの暴言もついてきそうだな…
「だからオルコットの許可をとってきたら一夏にクラス代表にしてもいいぞ」
「わかりました。それでは行ってきます」
そして俺は千冬さんからセシリアの部屋がどこか聞いてからセシリアの部屋に向かった。
そしてセシリアの部屋に着くと俺はセシリアの部屋のドアをノックした。
そしてドアが開くとそこにはセシリアがいた。
「やあ。セシリア。ちょっといいかな?」
「ゆ、優人さん!?」
セシリアは俺が来たことに驚いていたようだ。
「ど、どうしたんですの?こんな急に…」
「実はちょっと聞きたいことがあってね」
「聞きたいこと?」
「俺はクラス代表を辞退して一夏をクラス代表にしたいけどセシリアはいいかなって」
「何故ですの?」
「俺はまだ自分のISの装備を使いこなせていないし、それに一夏の言っていたことを叶えさせてやりたいからかな」
「言っていたこと?」
「家族を守るって言ってたろ?」
「家族を守る…」
「一夏が本気でそう言ってたらクラス代表になるのが一番の近道だと思ってね」
「優人さんがいいなら私もいいですけど…」
「ありがとうセシリア!」
俺は反射的にセシリアの手を握っていた。
「ふぇ!?」
「本当にありがとう!それじゃあまた明日!」
俺は手を放しセシリアに別れを言ってから千冬さんの部屋に戻った。
そして千冬さんにこのことを言うと何とか一夏をクラス代表にすることができた。
そして部屋に戻ると楯無さんがいた。
「やあ優人君。さっきまで何してたのかな?」
「まあ色々ですよ」
「色々ね~…まあいいわ。明日も授業があるからあまり夜更かししちゃだめよ?それじゃあお休み―」
そう言うと楯無さんはベッドで寝始めた。
…俺も寝るか。
夢を見た。
俺が海堂優人に転生する前の頃の夢だった。
俺はごく普通の家庭に生まれた子供だ。
父さんは公務員で母さんは普通の主婦だった。
俺は父さんと母さんが大好きだった。
そして俺が幼稚園に行くことになった時に隣の家に玲の一家が引っ越してきた。
俺と玲はすぐ仲良くなりそのまま高校までずっと一緒だった。
その間にたくさん友人ができたり、部活に入ったりいろいろあった。
俺は幸せだった。
でも…
「夢…か…」
懐かしい夢を見たものだ。
「でもなんかあの夢まだ続きがありそうだったが…」
…まあいいか。
そして準備をして朝食を食べて、SHRの時間が来た。
「では、一年一組代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」
山田先生が一夏がクラス代表になったことを言った。
「先生、質問です」
一夏は手を挙げた。
「俺は昨日は一勝しかしてないんですけど、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」
「それはですね…」
「俺が辞退したからだ」
「…なんでだ?」
「理由は…まあ面倒だからっていう理由が合うが、最大の理由は経験を積ませるためだな」
「なんでクラス代表になると経験を積むことにつながるんだ?」
「やっぱりIS操縦に慣れるには実践が一番だからな。クラス代表になれば実践を積めるからな」
「……」
一夏は何とも言えない表情をしている。
すると一夏はとんでもないことを言った。
「じゃ、じゃあ勇気じゃダメなのか!?」
…なんであいつが出てくるんだ?
「織斑、お前はまともに戦えないやつを戦わせたいのか?」
あいつは迷惑そうな表情で言った。
「あ…悪い…」
…まあこれで一夏はクラス代表になったからいいか。
「それじゃあクラス代表は織斑一夏で異存はないな?」
千冬さんがそう言うと皆は「はい」と返事をした。
…ここまで来るの大変だったな。
そして一週間後にISの飛行訓練があったが一夏はクレーターを作るし、セシリアは呼び出す時のポーズを千冬さんに注意されるなど原作と変わらなかった。
その日の晩に一夏のクラス代表決定を祝うパーティーがあった。
鈴も呼んだが、用事があるらしく不参加だった。
そしてパーティーが始まると俺は一夏の隣に座っていた。
もう片方には箒が座っていたが少しだけ不機嫌そうだ。
…ああ、たぶんまた一夏を好きになるやつが出てくると思ってるんだろうな…
「はいはーい、新聞部でーす!話題の新入生、男子三人に特別インタビューをしに来ました~!」
声が聞こえた方向を見るとそこには黛さんがいた。
「私は二年の黛薫子。よろしくね。新聞部副部長やってまーす。はいこれ名刺」
渡された名刺を見るとそこには名前やら何やらが細かく描かれていた。
「あれ?もう一人の二階堂君はどこ?」
そう言うと黛さんはあたりを見回した。
「あっ!いた!」
「…げっ…」
声の発生源を見ると、食堂の出口の近くに食堂を出ようとしている二階堂がいた。
「ねえ君二階堂君でしょ」
「ソウデスヨーナンデスカー」
「ちょっとインタビューに答えてくれるかな~?」
そう言うと黛さんはあいつを俺たちが座っている席まで連れてきた。
「ゆーきんちゃんと片付けないとだめだよ~」
「まあある種の非常事態だったからそこら辺は…」
「ちょっと待て私のインタビューは非常事態なのか?」
「ゆーきん返事は~?」
「布仏さっきも言ったが「返事は~?」…はい…」
なんかあいつのほほんさんの尻にひかれてるな…
「まあ君は食事しながらでいいから私のインタビューに答えてよ」
「わかりましたよ」
するとあいつは食事を始めた。
「じゃあまずは織斑君!クラス代表になった感想をどうぞ!」
黛さんは一夏にボイスレコーダーを向けた。
「えーと…」
一夏、ある程度はちゃんとしたコメントしないといけないぞ。
「まあ、なんというか、頑張ります」
「えー。もっといいコメントちょうだいよ~。俺に触ると火傷するぜ!とか」
一夏がそう言うセリフを言うのは…考えられないな…
「自分、不器用ですから」
「うわ、前時代的!」
もう前時代なのか…
「じゃあまあ適当にねつ造しておくからいいとして」
ねつ造するのはまずいんじゃ…
「それじゃあ次は海堂君!」
「なんですか?」
「なんで君は織斑君にクラス代表の座を譲ったのかな?」
なんで譲ったか…か…
「なんで譲ったかですか…んー…一夏に強くなってほしいから…ですかね」
「強くなってほしいから…ね」
これは嘘じゃあないからな。
「なんで織斑君に強くなってほしいのかな?」
「一夏がクラス代表で言っていたことを覚えています?」
「……俺の家族を守るって言ったこと?」
「はい。もし一夏がそのことを本気でやろうとするなら実践をするのが手っ取り早いですから」
「要は愛の鞭ということね」
愛の鞭というわけじゃ…
「最後に二階堂君に聞きたいことがあるんだけどいいかな」
「なんですか」
気が付くと黛さんは二階堂にボイスレコーダーを向けていた
「ちょっとゴシップ系というか…君が周りからどう見られてるか…なんとなーくは感じてるよね?」
「そりゃまあ…」
どう見られてるか?
「そこのところぶっちゃけどう思う?」
「特に何も思いませんよ」
「うーん…鉄の心というか図太いというか…」
黛二年生はボイスレコーダーをしまった。
「それじゃあここに三人並んでもらえるかな?写真を撮りたいから」
俺たちは黛さんに言われたとおりに並んだ。
「それじゃあ撮るよー。35×51÷27は~?」
「えっ…と……2?」
「ぶー、74.375でしたー」
そして黛さんはカメラのシャッターを切った。
だけど…
「なんで全員入ってるんだ?」
この場にいた一年一組の全員が俺たちの周りに集まってきたのだ。
「早いなあ…」
俺は正直に感想を口にしていた。
そしてそのあと黛さんは意気消沈しながら帰って行った。
そしてそのあとパーティーは十時過ぎまで続いた。
次の日に俺は教室に行くと今後のことを考えていた。
結局二階堂が転生者かどうかはわからなかったな…
でも今後わかるタイミングはまだあるしな、何とかなるだろう。
そして次は一夏と鈴の戦いか…
何とか一夏に瞬時加速を覚えさせないとな…
あとゴーレムが来るから俺はどうするか考えないとな。
まだやるべきことは山積みだが何とかなるだろう。
そう考えて俺は次の授業の準備を始めた。
2016年3月11日修正 突くゥ^~
ISの専用機の装甲とか電子回路は小説読んでるとほっといても治る謎の仕様
なのでこの作品では各国の修理のための技術者が駐在し、いざというときに修理できるようにしているということにします
そしてセシリアの両親について
原作読むといろいろ思いついてこういう感じにしました
それじゃあ前書きの方で描いていたネタを一つ形にしてみます
ある世界である男がいた
その男は己の願いを叶えられずに幻想を見ながら死んでいった
ある世界である騎士がいた
その騎士はかつての己の主への想いを狂気として吐き出し戦いを終えた
だが二人の「運命」はまだ終わっていなかった。
「えう?(え?)」
「あう?(はい?)」
かつて生きた世界とは違う世界
そこで彼らは新たな出会いをした
「雁夜。今度は俺が好きにやらせてもらうぞ。というわけで大型ロボットを製作するために会社を立ち上げてくる!」
「兄貴!?」
「俺の名前は織斑一夏だ。二人の名前は?」
「俺の間桐雁夜だ」
「私の名前はランスロット・バスティードです」
「ヤッホーかーくん!」
「束さんぐるじい…」
「束、放せ。雁夜が息できていないぞ」
「雁夜。私はどうやって一夏に思いを告げたらいいんだろうか…」
「そういう恋愛ごとの質問は俺じゃなくてランスロットに…」
「雁夜!私もそういう質問は苦手だから振らないでください!」
「雁夜!ちょっとこっち来なさい!」
「いたた!鈴ちゃん引っ張んないで!」
「やっほー雁夜君元気にしてた?」
「何の用ですか刀奈お嬢様…」
「もう!幼馴染だから刀奈でいいわよ!」
「ランスロット…ちょっといい…?」
「なんですか?簪」
「あの…えーと…あうう…何でもない!」
「え…あの…そんな全力で逃げられると傷つきますけど…」
そして舞台は世界を変えたある機械について学ぶ学園へ…
「え…俺と一夏がIS学園に…?」
「雁夜。諦めろ。お前が女性恐怖症だとしても行かなけりゃどこかの誰かにさらわれて実験体だぞ」
「そっちもやだ!」
「ランスロットもつけてやるから」
「私IS使えないんですけど…」
「ならボディーガードとしてだ」
「無理やりすぎませんか…」
そして彼は少しづつ前へと歩き始めた
「私の名前はセシリア・オルコットですわ!」
(こう考えたら
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました」
(え?あいつ男なの?)
「貴様。織斑一夏の仲間が何の用だ?」
「うーん…二者面談…かな…?」
だが「運命」が終わっていなかったのは彼らだけではなかった
「久しいな。間桐雁夜」
「お前…神父か…?」
「ああそうだ。だが今回お前に用があるのは私ではない」
「久しぶりね。雁夜君」
「あ…おい…さん…?」
そこには彼がかつて思いを寄せていた女性がいた
「あなたが私にしてくれたように私もあなたの大切なものを奪い、殺し、そしてあなたが絶望しきってから殺してあげるわ」
「ち、ちが…俺は…」
「久しぶりだな。狂犬」
「貴様…アーチャーか?」
「貴様はなぜあの男のそばにいる?」
「私が雁夜のそばにいるのは今度こそ雁夜を守るためだ」
「守る!?マスターの命を食い潰すまで魔力を奪い取った狂犬がか!?笑わせる!」
「あなたは私と同じで人でなしでろくでなしで人殺しでどうしようもなく『死』に囚われている」
「違う!俺は…俺は…!」
「ねえ…?私と一緒に堕ちましょう…?私ならあなたを幸せにしてあげられるわ」
「黙れ!」
「はHAハHAハ■は■HAは■ハはHA■!」
「お願いみんなかーくんを止めて!このままじゃかーくんが死んじゃう…!」
「雁夜…お前……本当に…本当にそれでいいのかよ…?」
「ああ。構わない。俺の両の腕はとうの昔にあの子の涙とあの人の血に濡れている。だから俺はもう一度…
葵さんを殺す」
「Infinite Stratos/New Fate」
「これでさよならだ。葵さん。…いや、禅城葵」
「死になさい、間桐雁夜。それがあの人にとって一番の手向けの花よ」
これは彼らの新たな「運命」の物語
というわけで「Infinite Stratos/New Fate」をちゃんと考えてみました。
この作品は時臣を雁夜おじさんに殺されたと勘違いして戦いを挑む葵さんと雁夜おじさんという要は「雁夜おじさんVS葵さんのガチバトル」が読みたい!と考えたところから考えました
なんでISにしたかというと一つ目はほかの作品では二人はまともに戦えないんじゃないか?ということです
綺札やギルガメッシュ、バーサーカーはまともに戦えますけど二人は一般人と同じですし、ほかの作品に突っ込んで一番ちゃんとしたのがISなんです
お薬でのドーピングや機体の性能によるゴリ押しができますし…
二つ目は単純にラウラに雁夜おじさんと言わせたいだけです
仮に雁夜おじさんにヒロインつけるとしたら
・「あの子」とどこか似ているこの子を好きになりました 鈴ルート
・「君は俺が守って見せる」 シャルロットルート
・「雁夜おじさん大好き!」 ラウラルート
・「私があなたを守るから」 楯無ルート
・「やっぱり大人のお姉さんが大好きです」 束or千冬ルート
・雁夜おじさんの性格というかいろいろ考えて一番ありえないハーレムルート
になるかな
ランスロットのヒロインは一応簪ちゃんを考えてるけどあの人ギネヴィア一筋だし難しいな…
まあいつの日か気が向いたら書くかもしれません
次回 勇気編 第七話 機械の目