IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
前回:何とか一夏をクラス代表にした!
side海堂優人
授業が終わった後に俺たちはアリーナに行って練習をすることにした。
だがそこで鈴はある提案をしてきた。
「特訓のトレーナーの辞退?」
「そう。まあ一時的にだけどね」
一夏は疑問に思っていたが理由は何となくは理解できた。
「なんでだ?」
「理由は簡単よ。あまりに私が有利すぎるから」
「有利って?」
「私は今まであんたの特訓に付き合ってきたから何が得意で何が苦手とかある程度はわかってきてるのよ。だからこれ以上特訓に付き合ってたらあんたをどう倒すかを考えることが楽に考えられるのよ。だからこれ以上特訓に付き合ってたらあんたに勝ち目が一切なくなっちゃうからそのために一時的に特訓に付き合うのをやめるのよ」
「なるほど…」
「というわけで私はしばらくあんたの特訓に付き合わないしあんたの情報とかも探らないわ。じゃあね」
そう言って鈴はアリーナから出て行った。
「一夏、勝てるか?」
箒は一夏に心配そうに聞いた。
俺も不安ではある。
今まで鈴は一夏の特訓に付き合い一夏の癖やどう攻撃するかがわかってるのだ。
そこがおそらく原作と違うところだ。
原作ではおそらく鈴は一夏の戦い方を知らなかったのだろう。
つまり
もし仮に鈴が一夏を叩きのめし、ほとんどSEが残っていないとしよう。
そしてもしそのほとんどSEが残ってない状態でゴーレムの攻撃が当たったら…。
そうなったら一夏は戦うすべを失い、ゴーレムがどう行動するかがわからなくなる。
それだけは何としても避けなければならない。
どうしたらいいものか…
「あっ…」
一つあまりいい方法とは言えないがあるにはあるが…
だがやらないよりかはましなんだが…
でもやってみるしかない…か……?
とりあえず俺はその方法を試してみることを視野に入れておくことにして一夏と一緒に特訓を行うことにした。
「「「「「私たちが凰さんの情報を調べる?」」」」」
「そう」
次の日に俺はクラスの女子の何人かに頼みごとをした。
「俺が調べたら多分鈴の方に情報が行くと思うから鈴と関係ない君たちだから頼むんだ。いいかな?」
「うん。いいよ。だって織斑君が勝たないとねぇ…?」
「そうよ」
「そうね」
「「「「「フリーパスが貰えないし」」」」」
「ああ…うん…そうだね…」
そう言って彼女たちは教室から出て行った。
俺が考えたこととは普通に鈴の情報を集めることだ。
鈴は一夏の情報は探らないとは言ったが俺たちは探らないとは一言も言っていない。
だから俺たちが鈴の情報を探ってもいいはず…だ。
俺のやったことをフェアじゃないという奴はいるだろう。
でもこれは仕方ないことだ。
もしここで変に原作から離れすぎたら今後どうなるかがまるで分らなくなる。
その結果原作で死なないはずの人が死んでしまう可能性がある。
俺の行動は確かにフェアじゃない。
だがこれは正しい行動だ。
正しい行動のはずなんだ…
俺は自身の中にある罪悪感を追い出すためにアリーナで特訓を行うことにした。
それから俺たちは特訓を行い続けた。
その特訓中についに一夏は瞬時加速を使いこなせるようになった。
そして頼んだ女子達から情報が来たが、その情報は俺でも知ってるようなものばかりだった。
だがそれで鈴が原作と変わらない状態だったと確認することができた。
そして特訓中に俺になぜかある現象が起き始めたのだ。
食堂で昼食をとろうとするとある程度の確率で食事が駄目になるのだ。
俺が原因で食事が駄目になることもあれば誰かが原因で食事が駄目になることがあった。
あれか?
俺が鈴のことを調べようとした罰が当たったのか?
だとしたら仕方ないと思うしかないよな。
俺はそう考えながら今落とした食事を片付けることにした。
そしてついにクラス対抗戦の日が前日まで迫った。
やれるだけのことはやった。
あとは運を天に祈るだけしかない。
俺はそう考えながら一夏の特訓の最終調整をするためにアリーナに向かった。
お久しぶりです。
書かなければ書かなければと思いながら結局この日投稿する五日前からしか書き始めることができませんでした。
今後は一週間から二週間の間隔で何とか投稿できることと、話のクオリティと文字数を何とかできるようにすることを心がけます。
次回 優人編 第八話 鋼鉄の盾兵