IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
前回:新しい武器ゲット!
side海堂優人
あの事件から少し時間が経った。
あの後アリーナにいなかった生徒から質問攻めにあったが箝口令があったため離せないというと素直に引き下がってくれた。
一夏もあれから一日経つと授業に出れるようになった。
一夏が教室に来るとクラスの生徒から何があったか質問攻めに遭うという俺の時と同じようなことの繰り返しだった。
あの事件の後俺に新しい課題ができた。
カラドボルグの練習だ。
細かく見ていると相手を拘束するときのみある程度自動で拘束してくれるらしいが、あの状態で攻撃するときにはすべて自分でやらなければいけないのだ。
俺は今まであんな武器は使ったことないが、練習するしかないか…
俺は楯無さんのスパルタ練習がさらにきつくなるのではと予想し、憂鬱な気分になった。
でも今週の休みは一夏と一緒に弾の家に遊びに行くと決まっているのだ。
それならきつい練習があろうと我慢できるというものだ。
俺はそう考えながら今楯無さんのいるアリーナへと歩いて行った。
「んで、そのあと美人の先輩の生徒会長と練習をしたと。爆ぜろ」
「爆ぜろはないだろ爆ぜろは…」
そして休日、俺達は今弾の家にいる。
俺達は弾のリクエストによりIS学園での出来事を話せる範囲で話している。
「あーもう!なんで俺はIS操縦できねーんだよ!」
弾が頭を掻きむしりながら言った。
「でもきついぞ?IS学園は色々と。例えば授業とか」
IS学園は一応は高校だ。
ISについて以外にも普通に高校の授業を受けなければならない。
しかもIS学園は倍率が100倍近い超が付くほどのエリート校だ。
授業が進むスピードも速い。
俺達はそれに必死にしがみついている状態だ。
「それでもだ!」
「それでもか…」
弾は今にも血涙を流さんばかりの勢いだ。
「おーっす。一夏、優人、元気にしてたか?」
「数馬!?お前も来てたのか!」
一夏は驚いたがそのあとは笑顔で数馬を迎えていた。
御手洗数馬。
俺達の友人で、弾と同じように中学時代からの友人で生粋のゲーマーだ。
「まあとりあえず積もる話は『これ』をやりながらしよう」
数馬は弾の部屋にあったゲームを指さしながら言った。
「
弾が数馬の態度に突っ込んだが、数馬は一切気にしていなかった。
このゲームはISの格闘ゲームで世界中で売れた名作だ。
「じゃあまずは誰からやるんだ?」
「一夏と弾でいいんじゃないか?」
「それでいいか」
弾がゲームを起動し、一夏にコントローラーを渡した。
「今度は俺がぶっ飛ばしてやるよ!」
「はっ!そんな口を利くのは俺のテンペスタを倒してからにしな!」
弾と一夏は一気にテンションを上げ始めた。
俺はそれを見てたがふと数馬を見ると携帯の画面を見ていた。
「何見てるんだ?」
「んー?ちょっとな」
画面には某掲示板のサイトが写されていた。
「何見るんだ?」
「探し人」
「探し人?」
数馬が画面にタッチすると「CPHO 第57戦」と画面は表示した。
「やっぱ情報なしか…」
「誰を探してるんだ?」
「Yって名前のプレイヤー」
「Y?」
「そう。Y]
数馬が操作すると今度は「CHPO有名プレイヤーまとめ」なるものが表示された。
そして数馬がタッチするとそのYについて書かれているページに飛んだ。
「このYってやつはこのゲーム内じゃそれなりに有名なプレイヤーでな。あまり当たりたくないプレイヤーの中では3本の指に入る」
「なんでだ?」
「こいつの出す策のせいだ。こいつの出す奇策やら何やらがきついんだよ…」
数馬はそれを思い出したのかどこか遠くを見ている。
どんな目に遭ったんだ…
「で、俺はこのYと今まで十回戦って三勝七敗と負け越してるんだ。でもリベンジしようにも引退したのかわからないがここ最近現れていないんだ」
「いつからだ?」
「今年の三月の終わり辺りからだ」
「うーん…」
「あー畜生負けた!」
「はっはっはっ!テンペスタのハイパーモードで削り殺すのが俺のジャスティスだ!」
どうやら弾が勝ったようだ。
「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!さっさと食べに――」
ドアを蹴り開けたといってもおかしくない登場をしたのは弾の妹である五反田蘭、ちなみに彼女も一夏に恋する少女のうちの一人だ。
「あ、久しぶり。お邪魔させてもらってるよ」
「いっ、一夏……さん!?」
蘭はみるみる顔を赤くしていった。
彼女の恰好はやはり自宅ということもあってかかなりラフな格好だった。
それを自分の好きな男に見られるのは恥ずかしかったのだろう。
「ちょっとお兄…こっち来て…」
蘭は問答無用で弾を連れて行った。
弾は面倒くさそうについて行った。
二人は小声で何かを話し始めた。
大方蘭がなんで一夏が来ていることを話さなかったのかと聞いてるのだろう。
「二人ともどうかしたのか?」
「ああいえ!?何もないですよ!?」
一夏の質問に蘭はどこか焦りながら答えた。
一夏に何か聞かれたかもしれないからだろう。
「あ、あの、よかったら一夏さん達もお昼どうぞ。まだ、ですよね?」
「あーうん。いただくよ。ありがとう」
「い、いえ…」
蘭は一夏の答えだけ聞くと下に降りて行った。
「……じゃあ行くか」
弾は恐ろしくテンションが下がった声で言った。
「お、おう…」
数馬はどうやら今のやり取りを始めて見るのかどこか引いている。
この後も蘭が小声で何かを言って弾がそれによってテンションが下がるというやり取りが昼食の間に二回あった。
そしてそのあとは町のゲームセンターに繰り出して遊ぶという充実した休日を過ごした。
そして休日が終わり月曜が来た。
「やっぱりハヅキ社製のがいいなぁ」
「え、そう?ハヅキのってデザインだけって感じがしない?」
「そのデザインがいいの!」
「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ。特にスムーズモデル」
「あー、あれねー。モノはいいけど高いじゃん」
クラスに入ると女子が集まってISスーツについて話していた。
つまりだ…
今日あの二人が転校してくるわけだ。
そう言えば部屋割りはどうなる?
今この学園には男子が三人いる。
そしてこれから期間限定で一人増える。
その時に彼女が一夏と一緒の部屋になるのが理想的だが…
しかしそうなると俺は二階堂と相部屋というわけになる。
あの得体のしれない人間と相部屋になるのを想像したら、何がとは言えないが不安になってきた。
席に座ると何人かの女子が俺と一夏をちらちらと見てきた。
確か箒の告白(仮)があったっけ?
しかしこの状態を見るに、「学年別トーナメントに優勝したら一夏と交際できる」に俺も追加されているようだ。
まあそれもこの後に起きる出来事によって無効になるが…
教壇の方を見るともう千冬さんが立っていた。
「今日からは本格的な実践訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは変わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それでもないものは、まあ下着で構わんだろう」
嫌男がいるんだから構ってくださいよ…
「では山田先生、ホームルームを」
「は、はいっ」連絡事項を言い終わった千冬さんが山田先生にバトンを渡した。
「ええとですね、今日は何と転校生を紹介します!しかも二名です!」
「「「えええええっ!?」」」
クラス中が一気にざわつき始めた。
ISについて専門的に学べる学校はIS学園以外存在していない。
つまり予想できるのは普通の学校からIS学園へと転校してきたというパターンだ。
しかし今回はそのパターンは当てはまらない。
「失礼します」
「…………」
何故なら転校生のうち一人が最近できたばかりの男子生徒用のIS学園の制服を着ていたからだ。
どこかのタイミングでIS×Fateのほうを上げようと思っています
まあまだ二話しかかけてないけどね!
あと今回で一応あったCHPOの件を一応回収
勇気が戦っていたプレイヤーの「MitaZ」は御手洗一馬だったという謎の設定
次回 勇気編 第九話 実は会っていた古い友人 そして俺は「彼女」と再会した