IS The harlequinade/leading role   作:サヴァヴァヴァ

43 / 45
蜍�ー礼キィ縲€隨ャ蜊∝�隧ア縲€莉翫%縺晏セゥ隶舌r譫懊◆縺呎凾

視界がひどくクリアになった。

この場所にいる全ての人間の顔が分かる。

 

思考はどこか霞がかかったように感じるが、それが心地よかった。

余計なことに思考を割かないでいいから。

 

世界が色づいて見えた。

何をするべきかついに分かったから。

我慢する必要など毛頭ないのだ。

 

 

 

 

―――マスター。

 

 

ああ、わかっている。

 

さあ、始めようか。

 

お前は前座だ、ラウラ・ボーデヴィッヒ。

踊り狂い、叫び声を上げろ、あの女をここに呼び出せ。

 

 

 

「オオオオオオオォォォォォォォ!」

叫ぶ、憎悪を、殺意を込めてあの女へ聞かせるために。

出てこい、出てこい、早く出てこい。

でなければこのガキを殺す。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒが一歩下がる。

その泥の織斑千冬の顔には表情がないが、何を思っているか手に取るようにわかる。

 

驚愕、その一言に尽きる。

殺したはずの男がこうして五体満足で立ちふさがったのだから。

 

 

「■■?■■■■?」

声が聞こえたような気がするが、気のせいか。

 

―――余計な情報はカットします、今は目の前の彼女を八つ裂きにすることに集中しましょう。

 

ああ、そうだな。

 

俺の手には今一振りの剣が握られている。

その剣を一振りし、具合を確かめる。

この剣なら殺せる、あの女を。

だがまずは目の前のガキを殺して体を温めよう。

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒの腕を切り落とす。

奴は切られた腕の断面を押さえ、後退する。

落ちた腕は俺の足元に転がり落ちていた。

その腕を踏み潰す。

ぐぢゅりとした感触の後には何も残らなかった。

四散した黒い泥、そこには一片も赤い物が混じっていない。

 

―――あの状態は装甲が融解し、彼女の周りを覆っているものと断定。

 

やはりそうか。

どうにも腑に落ちなかったことがある。

あの女と目の前のラウラ・ボーデヴィッヒにはかなりの身長の差があった。

それに添って四肢の長さも違う。

だが目の前のあの女に化けたラウラ・ボーデヴィッヒは身長も、四肢の長さもあの女と同じになった。

そして今の報告、そこから下される結論は。

 

溶けた装甲があの女の骨を、筋肉を、姿を、技を真似ているだけのモノだ。

あの女の比べることすらおこがましい紛い物、それが奴の正体。

 

―――スキャン終了。彼女は体を蹲った状態にしています。

 

その言葉と共に、泥の織斑千冬の腹から胸にかけての場所が仄かに光を帯びる。

あそこにいるのか。

だったらあそこを貫くのが一番手っ取り早いか。

 

 

駆ける、駆ける、駆ける。

剣を握る力を強め、ただひたすらに駆ける。

刺突、だが奴は泥の刃で受け止めようとする。

無駄だ。

奴の鈍らがずるりと切れ落ちる。

防げず、奴の頭の一部が切り飛ばされる。

 

奴は泥の刃を振るう。

そんな短い刃で俺に届くはずがないだろう。

だがその刃は俺の右腕を切り飛ばした。

見ると、泥の刃は元の長さまで伸び、切り落とした腕も生えている。

 

―――融解した装甲を自己複製、もしくは隠し持っていた装甲を融解し再生しているものと仮定。

 

だったら再生しなくなるまでは楽しめそうだ。

 

―――分離した右腕を回収します。

 

右肩のあたりからコードが伸び宙を舞う右腕につながった。

戻る右腕、ガチャリとくっつき、そして右腕の感覚が戻る。

右手を閉じては開き、感覚を確かめる。

時間にして2秒も満たない行程だった。

これなら胴を両断されようと、首を切り落とされようとも戦いを続けられる。

ラウラ・ボーデヴィッヒは俺を見据え片手持ちから両手持ち、正眼の構えに変えた。

この構えも知っている。

 

―――念のため生体再生機能の再生速度を上げておきます。

 

おいおい、少しは信用してくれよ。

もう奴から攻撃は一度たりとも喰らわないからさ。

 

俺の腕を切り落とせたことを好機と捉えたか、はたまた腕が戻った俺を見て埒が明かないと判断したかは定かではないが、奴が再び俺に切りかかる。

刃の振るわれる速度は先程の比ではないが、その全てが俺の知っているものだ。

刃をかわされた後の次の斬撃も、防がれた後の体術も全て、モンドグロッソで使われたものだ。

ならばかわせる、防げる、殺すことができる。

奴の斬撃をかわし、切って、体術を振るおうとした足を握りつぶし、切りつける、殴りつける、蹴り飛ばす。

ああ、単調だ。

単調すぎて酷くつまらない。

いくら前座とはいえ、これではあまりに面白みがない。

そのうえもはや動きすら鈍り始めてるじゃないか。

ああつまらないつまらないツマラナイ…

 

 

 

ズガンッ!!!

 

 

ほう、加速する刃か。

なるほど、これなら俺を殺すことができるやもしれん。

だがあくまでそれが通じるのは不意打ち、そして俺は奴の剣を知っている。

 

 

なにより―――この剣は見苦しい。

 

 

突然な加速により剣がぶれている。

振り終わった後の隙が致命的というレベルではない。

これでは剣に振り回されているようじゃないか。

 

 

この剣技はもう織斑千冬のそれではない。

 

 

 

 

もういい、殺す。

織斑千冬はどこにいるかわからんが、探し出して殺すのも一興。

ついでに奴の目の前で何人か生徒を殺してみるのも面白そうだ。

俺はラウラ・ボーデヴィッヒを蹴り飛ばし、唐竹割りにするために剣を振るった。

 

 

ガキンッ!!

 

…あ゛あ?

 

振るった剣が防がれた。

ラウラ・ボーデヴィッヒではない。

織斑千冬でもない。

そこにいたのは黒いISを駆る男。

海堂優人、ただの目障りな存在でしかない。

そして背中にあてがわれるランスの穂先。

センサーで確認すると、いるのは更識楯無。

さらに周りには教師ども、顔のない女がいるときたものだ。

 

なんだお前ら、そんなに俺に殺されるのが待てないのか。

目の前のガキを殺せばその後に平等にお前らを殺してやるというのに。

 

「■■■…■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■…■■■■■■■■■■」

何を言ってるかはわからんが、なぜか腹が立つ。

 

―――イミテーション・ウエポン起動準備。

 

ああ、腹が立ってしょうがない。

 

―――衝撃砲エネルギー充填。

 

どうせ俺の邪魔をするつもりなのだろう。

 

―――AIC展開準備。

 

俺の邪魔など誰にもできぬ。

 

―――零落白夜形成・展開準備。

 

もはや誰からとは言わん…

 

―――黒水晶生成・黒遺骸300体生成準備・黒水楯6基生成準備・ビット展開準備。

 

「ウォォォォォォォォォォォ!!!」

全員この場で殺すっ!!!

 

俺の背に黒い水晶の輪が生まれ、そこからビットが、空に浮かぶ水晶が、黒い骸骨が作りだされる。

そして前後の二人を振り切り、織斑一夏と戦っていたラウラ・ボーデヴィッヒに襲い掛かる。

 

 

 

織斑一夏が邪魔だな…

 

―――なら織斑一夏には少し遊んでいてもらいましょう。

 

すると、織斑一夏達に骸骨達が切りかかる。

なるほど、これなら邪魔が入らないか。

 

そしてラウラ・ボーデヴィッヒに切りかかるが、俺から受けた傷はもう完治していた。

だが剣は掠れど、即座に傷は跡形もなく消える。

今の奴は俺の剣をかわし切れぬと踏んだか、先程よりも再生の速度が上がっている。

やはり生半可な攻撃では再生されて終いか。

ならば生半可ではない攻撃を食らわせるとしよう。

 

―――酷棘(こくきょく)の鉄槌・呼び出し(コール)

 

剣が光の粒子と化し、その手に形成される兵器。

それに零落白夜を纏わせる。

当たれば致命、掠れど多量の流血は免れぬ。

さあ…今度こそ死ね。

 

 

ズドンッ!!!!!

 

 

………糞が糞が糞が糞がっ!!!

海堂優人っ!何故貴様ごときにこれが防げる!何故その女を守るっ!?何故その剣は折れぬ!?この一撃がっ!お前のような路傍の石風情に!!

 

「■■■!!」

じゃまだ!女!貴様に用などないわ!!

切りかかってきた教師の頭を武器を仕舞って掴み、衝撃砲を三十ばかり喰らわせる。

 

「■■■…■■…!!」

余力など残させん。

教師の持っていた刃を奪い取り、へし折り、教師を地べたに投げ捨てる。

 

―――赤雪昌羅(せきせつしょうら)・呼び出し。

 

剣を再びその手に握り、海堂優人に切りかかる。

奴の奥に、ラウラ・ボーデヴィッヒが見えるが織斑一夏と切り結んでいる。

既に骸骨共は切り伏せられていた。

早くあちらに行きたいが、まずは邪魔者であるこいつを排除するのが先決。

 

 

 

零落白夜を纏った剣を振るう。

目の前の塵を払うために幾度も、幾度も、幾度も。

全てが奴の命を刈り取るための斬撃。

 

だが、その剣は当たらない。

奴の首を切り落とすために振るえばかわされ、胴を両断するために居合いを放てば受け流され、そして時折反撃の刃が飛んでくる。

それは先程の俺とラウラ・ボーデヴィッヒの攻防の立場を入れ替えたもの。

 

異常、この男はあまりにも異常すぎる。

織斑一夏はまだわかる。

姉があの女なのだ。

父母はどうかは知らぬがあの成長の早さは血筋として理解できる。

だがこの男は何なのだ。

流派は織斑千冬と同じ、剣の構えも、技もすべて同じ。

なのになぜ奴に剣が、刃が当たらない。かわせない。殺せない。

俺は織斑千冬に化けたラウラ・ボーデヴィッヒを一方的に叩きのめし、あと一歩で殺せる段階まで行った。

それはすなわち織斑千冬を越えたことへの証左。

ならばこの男を、ISに関してずぶの素人からようやく一歩踏み出した男など秒で殺せるのが道理。

だが殺せないということは、この男は―――

 

「■■■…■■■■■■!」

 

織斑千冬すら超えているとでもいうのか。

その剣技は人の領域を超え、織斑千冬と同じ神技の領域にでもいるというのか。

 

 

―――ならばその神技を人の領域までに落とせばいいだけの事。

 

ああ、そうだ。

 

―――神に選ばれたつもりの愚か者などあなたの敵ではありません。

 

ひどく弱気になってしまったな。

 

―――行動パターン集積開始。

 

空の先に天の国はなく広がるのは無限の宇宙(そら)。地の底に牢獄はなくあるのは星の命のみ。

 

―――不足したデータは織斑一夏、織斑千冬、篠ノ之箒のデータで補完。

 

神は人の手により葬り去られ。

 

―――行動予測開始。

 

いつの世も積み重ねてきたものは嘘をつかないものだ。

 

 

見える、可視化された海堂優人の一秒後の姿が。

なるほど、織斑千冬以上の剣速にして織斑千冬以下の体の遅さがこの剣の秘密か。

いずこかで見た子供だましのペンを振り、ペンが曲がっているように錯覚させる遊びに近い。

だが、今度こそ奴に剣を当て、切り刻むことができる。

血を、臓物をまき散らせ。断末魔を響かせろ。

そして振るった剣が奴の腹を切り裂こうとした。

 

 

「それをさせるわけにはいかんな」

 

振るわれた必殺の一撃が数打ちの代物で防がれる。

 

しかしそんなことはどうでもいい。

 

 

嗚呼。

 

嗚呼…

 

嗚呼―――!

 

ついに…ついに来たか!

 

「海堂、下がっていろ。ここから先は…私の出番だ」

 

 

「クク…ヒヒヒ…クヒャハハハハハハハハハァッ!!!」

 

 

嬉しくて笑いが止まらない。どうしようもなく破顔してしまう。

 

千の夜を越え、万の絶望を飲み込み、億の殺意と共に俺は今ここにいる。

目の前にあの女がいて、そしてここに俺がいる。

この、報復の、復讐の舞台に立っている。

 

始めよう、織斑千冬。

 

腕を切り落として。

 

―――足をへし折って。

 

内臓を抉りだし。

 

―――子を産めなくして。

 

目を潰し。

 

―――舌を引きちぎって。

 

その髪を燃やして。

 

―――皮膚をはぎ取って。

 

生きることに絶望して死を懇願するようになってから

 

―――死を恐れて無様に命乞いをするようにしてから

 

殺してやる、織斑千冬!

 

―――殺してしまいましょう?

 

 

 

他の奴らはどうでもいい。

全てを、俺の全てを今この女に叩き込む。

 

俺の意志と共にビットが、黒い骸骨が織斑千冬に牙を剥く。

無論俺とて黙って見ているつもりはない。

この手に握る剣を全身全霊の力を込めて振るう。

 

だがその全てが織斑千冬に当たることはなかった。

 

ビットから打ち出された水晶片が、骸骨達の剣が、槍が、槌が、俺の振るう剣が、紙一重でかわされていた。

今放たれた全ての攻撃は隙間なく放たれた攻撃のはず。

しかしその全てをかわし切るという驚異の技量を披露して見せた。

 

嗚呼、嗚呼、嗚呼、それでいい!

このような攻撃で簡単に死なれては逆に興ざめだ!

 

―――黒水晶から触手を形成。

 

では更に手数を増やしてみるとしよう。

 

黒い水晶の輪から生み出される10の触手、先端には鉤爪。

振り下ろされる一つ一つが人間など塵芥の如く粉砕し、爪の先が掠れど肉を切り裂き骨を砕く一撃。

 

「シャアアアァァァアアア!」

さあ、この乱舞をどう捌いて見せる!?

 

 

織斑千冬は

 

「ふっ!」

 

ビットの射撃を紙一重でかわし

 

「はぁっ!」

 

骸骨達の猛攻を薙ぎ払い

 

「ちぃ!」

 

俺の剣をかち上げ俺を蹴り飛ばし

 

「ぐぅ!」

 

触手達の猛攻を刃で防いで見せた。

 

 

嗚呼、まったくもって素晴らしい。

俺の考えを改めねばなるまいな。

奴は、織斑千冬は。

最後のモンドグロッソ、あの時より鍛錬を重ね、想いを積み上げ、おのれの力をさらなる高みへと押し上げたのだ。

 

だが鍛錬を重ねたのはお前だけではない、想いを積み上げたのはお前だけじゃあない。

 

お前の前に『ガキキキキキンッ!』いる男はお前以上『ギャキキキキキンッ!』に…

 

周りにいる蠅共が鬱陶しいな…

 

―――AICを展開。周りの戦闘可能な教師達と更識楯無、海堂優人を封殺します。

 

これでいい、これで邪魔をする者は誰もいなくなった。

さあ、殺し合いを続けようか。

 

 

 

 

 

 

剣を振るう。

目の前の敵に、不倶戴天の怨敵にこの剣を突き立てるために。

全身全霊の殺意を込めて。

 

だが―――

 

嗚呼…腹が立つ、胸糞悪い、今すぐ目の前の女を八つ裂きにしたくてたまらない。

ここは殺し合いの場だ。

俺は不退転の決意をもってこの場に、お前を殺すために立っている。

 

 

だが、お前はどうだ?織斑千冬。

 

お前の振るう刃には一切の殺意が込められていない。

 

お前の振るう刃は俺の首を切り落とそうとしない。

 

お前の振るう刃は俺の心臓をえぐり取ろうとしない。

 

まさか。まさか。まさか。

 

 

 

 

 

 

 

コ ノ 期 ニ 及 ン デ 俺 ヲ 救 エ ル ナ ド ト 思 ッ テ イ ル ノ カ ?

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、なんと救いようのない愚かな女だ。

 

俺を救える者などどこにもいない。

俺を救う資格を持つ者などこの世に存在しない。

ましてやお前など論外だ。

貴様のような偽りの救世主が俺を救うなど俺が許さない。

 

 

 

 

この戦いは俺がお前を殺すか、お前が俺を殺すまで終わらない。

 

 

 

もういい、冷めた。

この一撃を以ってお前の命をいただく。

 

 

 

行け、お前ら。

織斑千冬の足止めをしろ。

 

俺の意志により骸骨共が織斑千冬に飛びつき、その四肢を封じようとする。

俺は下がり、地に四肢を獣の如くつける。

 

 

―――逃亡阻止の為物理的な結界を展開。

 

この一撃は

 

―――ビット・黒水楯・黒遺骸分解。

 

俺の今までの殺意、憎悪、復讐心を込めた究極の一撃

 

―――右腕部に黒水晶を纏わせ、圧縮開始

 

どうか受け取ってくれ、織斑千冬

 

―――加速のため翼を展開

 

これが―――お前の末路だ

 

 

葬槍(そうそう)黒散華(こくさんげ)

 

 

そして、音速の槍が、織斑千冬を

 

 

 

 

 

 

 

 

「■■!」

 

 

っ!?

何故だ!顔のない女よ、何故お前がそこにいる!?

 

―――やはり現れましたか。

 

この女を知っているのか!?

 

―――この女を殺しましょう。今すぐに。

 

…何故だ?

 

―――この女があなたの最後の枷、あなたを人間たらしめている最後の楔。

 

だが…

 

―――この女を殺せばあなたは人間を超越した存在に…人類という種を終わらせるに足る存在へと昇華できる。

 

だが…この女を殺せば後悔すると俺の中の何かが叫んでいる!

 

 

 

―――ですが…このま■ではあ■■は…■■■■■

 

 

 

―ろせ――こ―せ――――ころ

 

 

 

殺せ壊せ汚せ砕け引き裂け犯せ復讐しろ支配せよ死を蔓延らせろ絶望を蔓延させろ善を抹殺せよ悪を蔓延らせろ国を亡ぼせ星を滅亡させろ目の前の女を殺せそれがお前の役目だそれがお前の生きる理由だそれがお前のこの世界に生を受けた理由だ目の前の女はお前の復讐するべき相手なのだから何故だ!?何故彼女をその女はISに股を開いたISを受け入れたISを使って生き延びたそれだけでも万死に値するでも彼女は何も知らないじゃないか!そうだなにも知らないそれこそが一番の罪だお前の悲劇を誰も知らないお前の家族の死を誰も知らないお前の家族を誰が殺したのか誰も知らない例え知ったとしても誰もが忘れていく風化させていく最初からなかったかのように振る舞うお前とて許せないだろうならば殺せ生まれたばかりの汚れを知らない赤子を殺せ年老いて病床で死を待つ老人を殺せ永遠の愛を捧げた男を殺せ新たな命を宿した女を殺せそれこそがお前の復讐だ根絶やしにしろ絶滅させろでもお前は許せるのかこの世界がこのままではすべてが終わるぞ織斑一夏が海堂優人が織斑千冬が篠ノ之箒が篠ノ之束がすべてを手に入れて終わるぞそれでもいいのかだけど早く織斑一夏を殺せ海堂優人を殺せ北加部慎を殺せ織斑千冬を殺せ篠ノ之箒を殺せ篠ノ之束を殺せ山田真耶を殺せ凰鈴音を殺せセシリア・オルコットを殺せシャルロット・デュノアを殺せラウラ・ボーデヴィッヒを殺せ更識簪を殺せ更識楯無を殺せ織斑円夏を殺せスコール・ミューゼルを殺せオータム・テイラーを殺せそんうるさいいいから早く殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せなの殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!

 

 

 

 

 

殺すんだ!!!

 

 

 

 

 

―――マスターっ!!!

 

ぐっ…いま…なにが…

 

「ガァッ!?」

頭上から降り注ぐレーザー。

見上げた先にはセシリア・オルコットが銃口をこちらに向けて存在していた。

 

「邪魔を……スルナアアアァァァァァァ!!!」

奴を切り殺す。今すぐに!

 

―――っ!駄目です!

 

「ガッ!!??」

背に走る衝撃、薄れゆく意識、そこにいたのはあの女。

 

 

 

 

こんな…とこで…終わってしまうのか…!

 

 

クソ…がぁ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ああ、やはりまだあなたが織斑千冬に挑むには少し早かったようですね。

ですがまだ、まだ闘争は始まったばかり。

私もまだまだ強くなれる。機能の向上ができる。

あなたと彼女と彼らがいればいずれ、また…―――

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。