IS The harlequinade/leading role 作:サヴァヴァヴァ
天井裏に入る方法は何もないのに…
それと()の使用を削るべきかそれともなしにするか悩み中…
今回勇気君がちょっと過激なことを言いますのでご注意をしてください
前回:ブリュンヒルデとの初の邂逅とイギリス代表候補生の接触
side二階堂勇気
「ちょっとよろしくて?」
「うん?」
俺の前にイギリス代表候補生の「セシリア・オルコット」が立ち、俺に話しかけていた。
……何の用だ?
彼女のことはISの代表候補生のことを調べていたら見つけた。
確かイギリスのBT兵器の実験のためにIS学園に入学するとイギリスの国のサイトに書いてあったが…
「ああ。これはこれは。お初にお目にかかります、ミス・オルコット。このたびのIS学園へのご入学まことにおめでとうございます」
俺は席を立ち跪いてオルコットの手の甲にキスをするふりをした。
「あら?先ほどの自己紹介とは違って、少しはまともな行動ができるではありませんか」
オルコットは最初は俺の行動をいぶかしんでいたがどうやら満足したようだ。
「ええ。あなたほどの人を前にしてこうしない方がおかしいでしょう?」
「ふふふ。ええそうでしょうそうでしょう!」
明らかな俺の太鼓持ちにオルコットは気を良くしている。
「おっと。そろそろ次の時間になりますので席に戻ったほうがよろしいかと」
「あら?もう時間なのですか。まあいいですわ。あなたの事を少しは評価してあげますわよ?」
そういうとオルコットは上機嫌に席に戻っていった。
あれで満足するってどうなんだよ…。
その後織斑たちが教室に戻ってきたが織斑千冬に頭に一発ずつ出席簿を叩きこまれていた。
…あの出席簿、何を仕込んだらああいう音が出るんだ?
二時間目が始まり少し経ったが、織斑が挙動不審になっている。
何をやっているんだ…?
「織斑君、何かわからないところはありますか?」
山田先生が織斑に話を聞くと全然わからないと答えた。
まじかよ…IS学園に入学するのにここまでISについて知らないとは逆に好感が持てるな…。
今の世の中でここまでISについて知らないのは本当に奇跡だからな。
「え…っと。織斑君以外に今の段階で全然わからない人はどれくらいいますか?」
山田先生がクラスの人間に聞くが誰も答えない。
織斑は周り…、というか俺と海堂を見て顔を真っ青にした。
「えっと、海堂君と二階堂君はわかるかな?」
山田先生は俺と海堂に尋ねたが、今やっている場所は基本の場所なので特に問題はない。
「はい」
「大丈夫です」
俺と海堂は山田先生にそう応えたが俺は二階堂の答えに疑問を持った。
普通男子はISのことについてそこまで詳しくない。
もし詳しいならそいつは将来IS関係の職に就きたいか、ISオタクという感じだ。
海堂は俺のようにISが嫌いだから対策を取れるように、というのではないだろう。
あいつは何でISについて詳しいんだ?
「織斑、入学前に参考書は読んだのか?」
思考をしていた俺は織斑千冬の声で思考を止めた。
織斑は一応参考書を読んだらしいが織斑千冬は1か月ですべて覚えるように命じた。
それは無理だろう。あの量は女子が小学生くらいの頃から中学卒業までに覚えるものだ。それを今までISに何ら関係なかった奴が1か月で覚えるのはほぼ不可能というやつだ。
「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」
………お前がそれを言うか?
白騎士事件でミサイルの撃墜ができなかったテロリストが……。
「…貴様、『自分はここに望んでいるわけではない』と思っているな?」
織斑千冬は織斑にそう言った。
当り前だろう。
男でここに望んでいたい奴は女好きかIS好きのどちらかだ。
「望む望まざるに関わらず人は集団の中で生きていかなくてはならない。それすら放棄するならまず人を辞めることだな」
それは無理な話だろう。
仮にできたとしてもそいつは化け物として扱われる。
その後織斑は山田先生にISについての個人授業を放課後に受けることになった。
二時間目が終わり、海堂が織斑に話しかけようとするとオルコットが二人に話しかけた。
三人の話を聞き流していたが途中で驚く内容が聞こえた。
なんと織斑と海堂は入試での教官との戦いで戦闘で勝利したらしい。
よく勝利できたな…。
あれは俺が二回目にISを動かした時のことだ。
その時はIS学園に来て教官とどれくらい戦えるか、どの程度ISを乗りこなせるかを調べることになっていた。
相手の教官は眼鏡をかけ、どこか俺を見下している眼をしていた。
まあ、そりゃそうだろうな…。
今の世界を象徴するIS学園の教員様だからな。
何人かは女尊男卑思考の奴がいてもおかしくはないだろう。
その後は戦闘になったが最初にとんでもない問題が発覚した。
「くっ…遅い…!」
そう、俺はISで遅い動きしかできないのだ。
時速でいえば20か30キロほどのスピードでしか移動できない。
相手からしたらまるで虫が飛ぶ程度のスピードだ。
しかも何が原因だかわからないが
それに武装面も問題だった。
俺と相手の教官は同じ打鉄を装備したが俺は近接ブレード「葵」のみだったが相手はブレードに加え、アサルトライフル「
そのことを俺は抗議したが相手の教官は全ての受験者は今と同じ条件で受験していると言った。
俺にはそれを確かめる方法がなく、そのまま戦うこととなった。
結果からいえば惨敗だった。
相手は俺の攻撃範囲に一回も入ることが無く、ただのろのろと飛ぶ俺をハチの巣にしたのだ。
もし教官の言ったことが正しいなら、勝利したあいつらは天才の部類に入るだろう。
「…っ!またあとで来ますわ!覚えて起きなさい!」
俺はオルコットの負け惜しみの声で回想を止めた。
今の絶対悪役とかのセリフだよなあ…。
三時間目になると織斑千冬が教壇に立ったがクラス対抗に出る代表者を決めることになった。
クラス代表者はクラス長のようなものだが俺は一切やる気はなかった。
すると女子たちは口々に織斑か海堂を推薦し始めた。
なかなかにいい流れだ。
このままどちらかがクラス代表になればいい。
そう思っていたが俺の狙いは大きく外れることになった。
オルコットが文句を言い始めたのだ。
「そのような選出は認められません!大体男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
じゃあ自分から立候補すればいいだろうが…
「実力からいけば私がクラス代表になるのは必然であり、物珍しいという理由だけで極東の猿にされては困ります!私はこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをしに来たのではありませんわ!」
実力面に関しては認めてやるが、男子以外にも極東の猿はこのクラスにもいるぞ?
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはならないこと自体が私にとっては耐え難い屈辱で(じゃあ国に帰れ、
みるみるオルコットの顔が赤くなっていく。
「あ、あなたたち!私の祖国を侮辱しますの!」
とオルコットは言い、机を叩いた。
「決闘ですわ!」
決闘って…こんなのただの悪口の言い合いだろ。なんでそうなる?
その決闘を織斑と海堂は受けた。
その後に織斑がオルコットに自分がどれだけハンデをつけるのかを尋ねた。
だが織斑に帰ってきたのは女子たちによる爆笑という名の嘲笑だった。
…ああ、こいつらもう駄目だな。あれか?こいつらISのせいで馬鹿になっているのか?
女が男より強いのはISがあるからだろうが。
しかもそのISはたったの400機ちょっとしかないときている。
もし女と男が戦争になったらISの操縦者はかなり高い確率で生き残るが、他の民間人は普通に死ぬぞ?
それをわかっていてこいつらは言っているのなら頭がおかしいとしか思えない。
「さて、話はまとまったな。それでは一週間後の月曜日の放課後、第三アリーナで織斑、海堂、二階堂とオルコットの勝負を行う」
織斑千冬はそう言った…て!
「はあ!?」
何考えているんだこいつ!?
「おいおい!ちょっと待て!なんでそこに俺の名前が出る!今の騒ぎに関係ないだろ俺!」
「私が今決めた。だから出ろ」
なんだこの暴君は!
「そんなこと認められるか!俺は絶対出ないぞ!」
それに…それに、なんだこの俺が悪いみたいな空気!あいつが勝手にやったことだろうが!
もういい、こんな場所にいたくない!
俺は教室を出ようとした。
「ちょっ、ちょっと待ってください!どこに行くんですか!」
山田先生が俺を止めながらそう言った。
俺は「気分が悪いからトイレに行きます!」と言った。
気分が悪いのは本当だからな。
その後トイレに行くまで少し時間がかかったのはここだけの話だ…。
その後教室に戻ったがどこかクラスメイトは俺を見る目が厳しいものになっていた。
織斑たちが出ているのに俺が出ないのがそんなに不服か?
そして海堂は俺を睨むような、観察するような目を向けている。
あいつは何がしたいんだ…。
俺が食堂に向かおうとしたときに山田先生が声をかけてきた。
「二階堂君、少しいいですか?」
「山田先生、どうかしたんですか?」
「さっきの織斑君達とオルコットさんの事の話なんですが…」
山田先生はそう言ってきたが何のことだろうか?
「あれですか?やっぱり出ろって言いに来たんですか?」
「いえ!そうではなくてですね…、織斑先生がなんで二階堂君が出ることにしたのかということでして、実は二階堂君の入試の時の映像が無くて、ただ二階堂君が負けてしまったという話しか織斑先生は聞かされていないんです。だからどれくらい二階堂君がISをうまく操縦できるか知りたいから、ああしてしまったということなんです」
「うーん…」
だとしても無理やり過ぎないか?
「やっぱり、無理でしょうか?」
山田先生は上目づかいで俺を見ている。
「はあ…今回だけですよ」
「ほ、本当ですか!」
なんというか…今のところ、この学園で山田先生ぐらいしかまともな人間に出会えてない気がする…。
「今回は山田先生がちゃんと俺に説明に来てくれたことに免じて出ますけど、もしもう一回同じようなことがあっても俺は首を縦に振ることはないですからね」
「わかりました。このことは織斑先生にも話しておきます」
そう言うと俺は食堂に向かった。
そして食堂につくと窓側の席が空いていたのでそこに座った。
織斑たちの方に女子たちが群がり、俺の周りには誰も近づかず周りでひそひそと何かを話していた。
織斑たちが客寄せパンダをしており、俺の周りに女子は近づかない。
それに女子たちがひそひそ話をしているのは俺の自己紹介か、三時間目の事だろう。
だから俺は気にもしないで(なかなかにいい席だ…今後はこの席を俺の特等席にしようかな?)と考えていた。
放課後に俺は寮の自分の部屋に向かった。
俺は政府の人間に俺は寮で生活することになるという事はすでに聞かされている。
俺は1035室と書かれたラベルの張られたキーホルダーが付いた鍵を見た。
「まともな人間と相部屋だったらいいんだけどねえ…」
たぶん難しいだろう。
そして肝心の1035室に着き、ノックをしたが反応がない。
…誰もいないのか?
俺は部屋に入った。
中はまるでホテルのようで窓側のベッドにいくつかの段ボールが置いてあった。
「あそこが俺の場所になるのかね…っと」
俺はベッドの上の段ボールをどけて横になってみた。
「おお~ふかふかだ…」
ベッドは俺の予想以上にフカフカだった。
さてと…。
「もう部屋だからこれを外してもいいだろ」
俺は段ボールから私服を引っ張り出して制服を脱ぎながら義手を外した。
「……やっぱほとんど人の腕と変わらないってのも問題かねぇ…」
俺は外した義手をベッドに置いて段ボールの中を調べた。
「うん。ちゃんと入っているな」
俺が入れておいた物はちゃんと入っており、
「盗聴器でも入ってなきゃいいんだが…」
俺は荷物を段ボールに入れ直し、もう一度ベッドに横になった。
「あー…疲れた…」
今日はいろいろありすぎた、それに織斑千冬は…
「いろんな面で駄目じゃねーかよ…」
よく教師ができたものだ…
「…寝る…」
俺は疲れをいやすために寝ることにした。
……?
ん…
……」
誰かいるような…
…~~~!」
「うぇ…?」
俺は誰か叫ぶ声が聞こえて起きた。
そこには水色の髪の眼鏡をかけた女子がしりもちをつきながら驚いた顔をしていた。
…どうしたんだ?
「ほ…本当に大丈夫なんだよね…?」
「ああ、大丈夫だ」
彼女の名前は更識簪で、日本の代表候補生らしい。
彼女は俺のかつて右腕の付け根があった場所をよく確認してきた。
さっき何があったかというと、部屋に入ってきた更識は相部屋だということは知っており、俺を見ても驚かなかったが、俺が風邪をひかないように親切にも掛布団をかけようとしたがベッドには俺のはずした義手があり、それで驚いてしまったらしい。
「あー…更識さん」
「……とは…」
「うん?」
俺が更識の名前を呼ぶと更識は何かを言ったが、俺は聞き取れなかった。
「何を「更識さんとは呼ばないで…」…」
「じゃあ何て呼べばいい?」
「下の名前でいい…」
「じゃあ簪さん。俺は君と相部屋になる二階堂勇気だ。これから1か月間よろしく頼む」
俺は1か月経つと個室になることをもう政府の人間から聞いていた。
「…うん」
更識はうなずいた。
…でも更識とはどこかで会ったような…
side更識簪
部屋に入る前
「…はあ」
ため息が私の口から出る。
さっき倉持技研から電話が来たが、私の専用機は織斑一夏と海堂優人の専用機のために開発が一時停止するらしい。しかもその後もデータの収集などでほとんどの研究員や開発者がその専用機につきっきりになる。
「…要は開発中止ということじゃない」
そのことを聞くと私は私の作りかけ専用機の「打鉄弐式」を学園に持ってきてもらうことにした。
姉さんは自分のISを一人で開発したという話がある。
「…だったら私も一人で作って見せる…!」
私はそう決意しながら自分の寮の部屋に戻った。
「…あれ?だれか寝てる…」
部屋に入ると誰かがベッドで寝ていた。
「…男の子?…でも織斑一夏や海堂優人じゃない…」
だとしたら彼は二階堂勇気ということになる。
「…風邪ひくかも…」
私は彼が風邪をひくかもしれないと心配し、掛布団をかけようとした。
「…うん?」
何かがベッドの上に転がっている…?
それは人の腕だった。
…
……
……?
………!?
「~~~~~~~~~!」
私は声にならない悲鳴を上げた。
「うぇ…?」
私が悲鳴を上げると同時に彼も起きた。
その後私は何が起きたかを彼に説明した。
「ほ…本当に大丈夫なんだよね…?」
私は何度も彼の体を確認したが右腕の付け根の辺りには傷が無かった。
「ああ、大丈夫だ」
彼はそう言ったが、心臓に悪い…殺人でもあったかと思った…
「あー…更識さん」
彼はそう呼んだがその呼び方は姉さんを思い出す…
「更識さんとは呼ばないで…」
「うん?」
私は声を出したが小さかったらしく、彼には聞こえていなかった。
「何を「更識さんとは呼ばないで…」…」
もう一度声を出すと今度はちゃんと彼に聞こえた。
「じゃあ何て呼べばいい?」
「下の名前でいい…」
私はそう答えた。
「じゃあ簪さん。俺は君と相部屋になる二階堂勇気だ。これから1か月間よろしく頼む。」
「うん…」
私はうなずいた。
…彼とはどこかで会ったような…
二階堂君は話してまともな受け答えができる人にはちゃんとした対応をします。
…やっぱラ〇ミーはまずいですかね?
あぁ~^風邪で咳が止まらないんじゃぁ^~
Qなんで勇気は一夏に好感もってんの?
AISについて何も知らないからという珍生物を見るような感じの好意です
それと義手の説明
彼の着けている義手は人の体温で発電が可能だが、普通に家庭のコンセントで充電できる。
この義手にはコードとコードの先に人の脳のわずかな電気信号を読み取ることが可能な小型の装置が付いており、彼は服の中で背中にコードを添わせ、頭に装置をつけている。
装置のおかげでほとんど人の腕と変わらない動きが可能。
この義手はISの技術を応用しており、ISのおかげで彼はこの義手を手に入れたが、ISさえなければ彼は腕を失うことはなかったということでもある。
次回 優人編 勇気編 第三話 俺の代表決定戦への準備
第四話でこの小説初の戦闘描写が出ます