IS The harlequinade/leading role   作:サヴァヴァヴァ

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今回は二人の編が一つになります

一人ずつだと文字数微妙だし…

それとエリア51の漫画を読みました
オーディンの宝具とかISに使えたらなあ…
誰かそれで書きません?




前回 優人編:相部屋の相手は生徒会長でした
   勇気編:相部屋の相手は日本の代表候補生でした
       …どこかで会ったような… 


優人編 勇気編 第三話 俺の代表決定戦への準備

side海堂優人

 

 

あの後はとても大変だった…

楯無さんはことあるごとに俺をおちょくってきて眠れたのが時計の針がほぼ12時を指していたころだった…

「ふわぁ…」

今は朝の7時55分ぐらいで俺は食堂に向かっている。

ちらほらと食堂に向かう女子たちがいて、こっちを見るなりひそひそ話をする。

昨日の三時間目の事かな?

 

そして食堂に着くと一夏と箒と鈴がいた。

「おはよう一夏、鈴、箒…」

「おはよう優人」

「おはよう優人」

「おはよう優人…なんか眠そうよ?」

鈴は俺が眠たそうなこと見抜いて質問をしてきた。

「ああ…相部屋になった先輩にいろいろおちょくられて…」

「なんか…大変そうだな?」

一夏は心配そうに聞いてきた。

「まあしばらくすれば慣れるよ…」

それにもしかしたらISのことを何か教えてくれるかもしれない。

その後俺と一夏と鈴と箒は自分たちの食事を用意した。

寮の朝食はバイキング形式だが俺と一夏と箒は和食を、鈴は糯米焼売(もちごめしゅうまい)というお米の入った焼売やお粥などの中国色の強いものを選んできた。

席に座って食事をすると周りの女子は俺たち四人に興味津々と言った視線を向けてきている。

「あー…大変ね?優人、一夏」

鈴が俺たちの昨日感じていた空気を感じて、労いの言葉をかけてきた。

「まあしばらくしたら落ち着くだろう」

「うーん…」

箒はそう言ったが一夏はあまり納得いったという感じではなかった。

「その落ち着くまでがなあ…」

たぶん4か月くらいかかるんじゃないか?

「お、織斑君、海堂君隣いいかなっ」

「へ?」

「ん?」

そこには朝食のトレーを持った女子が三人いて、俺と一夏の返事を待っていた。

その中にどこかの電気ネズミを思わせるようなパジャマを着た女子がいる。

(のほほんさんって本当にあのパジャマなんだな…)

彼女の名前は布仏本音のほとけほんね。あだ名はしばらくした後に一夏がつけるのほほんさんだ。

彼女の家の布仏家は俺と相部屋の楯無さんや楯無さんの妹の簪さんの家である更識家に仕える家で、彼女は簪さんとは幼馴染の関係でもある。

「ああ、別にいいけど。優人も鈴も箒も構わないだろ?」

「ああ」

「いいわよ」

「特に構わない」

そして三人は空いている椅子に座り、俺と一夏の朝食を見た。

「うわ、織斑君と海堂君って朝すっごい食べるんだー」

「お、男の子だねっ」

「俺は夜少なめに取るタイプだから、朝たくさん取らないと色々きついんだよ」

「俺は朝食は一日のエネルギー源だからしっかり食べるようにしているんだ」

一夏は確か千冬さんがしているのを真似しているんだよな。

「ていうか、女子って朝それだけしか食べないで平気なのか?」

一夏は三人のトレーを見ながら尋ねた。

三人のトレーに載っているのはパンが一枚とおかずが一皿と飲み物が一杯だけだった。

三人はこれだけで足りると言った。

(女子って燃費がいいのかな?)

俺がそう思っていると鈴と箒が朝食を食べ終わり、トレーを受渡し口に戻しに行った。

そして少しすると突然手を叩く音と暴君の声が食堂に響いた。

「いつまで食べている!食事は迅速に効率よく取れ!遅刻したらグラウンド十周させるぞ!」

千冬さんがそう言うと食堂にいるすべての人間が会話を止め、食事に専念し始めた。

IS学園のグラウンドは一周が5キロあり十周になるとフルマラソンを超す距離になる。

ちなみにグラウンドを走ることになった人間は誰もいなかった。

 

 

一時間目の授業は予習はしていても一夏はかなり疲れていた。

そして休み時間になると一夏が二階堂勇気に話しかけた。

「ちょっといいか?」

「うん?」

「昨日はいろいろあって話せなかったからな。俺の名前は織斑一夏だ。気軽に一夏って呼んでくれ。よろしくな、勇気」

俺も二階堂に話しかけた。

「俺の名前は海堂優人だ。俺も優人って呼んでくれ」

もし二階堂と話し続けていたらあいつが転生者かどうかわかるかもしれない。

「はあ…このたびどこかの誰かさん達のせいでIS学園に入学することになった二階堂勇気だ。まあ話しかけたらそれなりに対応はしてやるよ。織斑、海堂」

「苗字じゃなくて下の名前で呼ばないのか?」

一夏が二階堂にそう言った。

「もし俺がお前らと本当に仲良くできると思ったら下の名前で呼んでやるよ」

「うーん…そうか…」

そう言うと一夏は自分の席に戻っていった。

「いくらなんでもあの言い方はないだろ…」

「クラス代表決定戦になんで俺巻き込まれたんだろうな~、どこの誰が問題起こしたせいだろうな~」

「うっ…」

二階堂はどこか棒読みでそう言った。

確かに俺達が問題を起こさなければ二階堂は巻き込まれなかっただろう。

「でもそれとこれとは話が「ああ~俺大勢の前で大恥さらしちゃうんだな~」…」

俺は自分の席に戻ることにした。

 

 

そのあと三時間目になった。

二時間目も一夏はグロッキーになり、今もその状態だ。

「というわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアーで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィンなどがあげられ――」

「先生、それって大丈夫なんですか?なんか体の中をいじられているみたいでちょっと怖いんですけど……」

女子の一人がそう言った。

「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですね、例えばみなさんはブラジャーをしていますよね。あれはサポートこそすれ、それで人体に悪影響が出るということはないわけです。もちろん、自分に合ったサイズの物を選ばないと、形崩れしてしまいますが――」

と言うと山田先生は一夏と目が合い、顔が真っ赤になった。

「えっと、いや、その、織斑君達はしていませんよね。わ、わからないですよね、この例え。あはは…」

山田先生のごまかし笑いで教室の微妙な雰囲気が漂った。

「んんっ!山田先生、授業の続きを」

「は、はいっ」

この雰囲気を千冬さんは咳払い一つで終わらせた。

「そ、それともう一つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話――つ、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うというか、ええと、操縦時間に比例して、IS側も操縦者の特性を理解しようとします」

でも原作では一夏ぐらいしかそのISの意識と話したことが無いような…

「それによって相互的に理解し、より性能を引き出せることになるわけです。ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください。」

「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」

「そっ、それは、その……どうでしょう。私には経験が無いのでわかりませんが……」

すると女子たちは男女についての話を始めてしまった。

結局そのままチャイムが鳴ってしまった。

「あっ、えっと、次の時間では空中におけるIS基本制動をやりますからね」

IS学園じゃ実技とか特別な科目以外は担任一人で全部の授業をやらなければいけず、山田先生は十五分で教室と職員室を行き来する羽目に遭っている。

そして一夏と俺は女子たちに質問攻めにされた。

好きな食べ物とかをいろいろ答えたが一夏が「家での千冬さんはどんな感じなの?」という質問に答えようとすると千冬さんが降臨して質問は終了した。

千冬さんだらしないからな…。

「ところで織斑、海堂、お前たちのISだが準備まで時間がかかる」

「へ?」

ということは…

「お前達には学園で専用機を用意するようだ」

やった!束さんはちゃんと俺にもISを作ってくれたんだ!

「せ、専用機!?一年の、この時期に!?」

「つまりそれって政府からの支援が出てるってことで…」

「ああ~。いいなぁ…。わたしもはやく専用機ほしいなぁ」

クラスは俺たちが専用機がもらえるということにざわついた。

「あれ~?ゆーきんは~?」

のほほんさんがそう言うとクラスにいる人間のほとんどが二階堂を見た。

「ん?」

二階堂は次の授業の準備をしていたのか、今の専用機の話を聞いていなかったようだ。

「先生~ゆーきんは専用機あるの~?」

「二階堂には学園の訓練機が一台割り当てられるそうだ。二階堂、お前は放課後に山田先生について行って訓練機を選べ」

「なるほど…」

二階堂はうなずいた。

女子たちはそれを聞くと納得したようだ。

まああいつは束さんとは知り合いじゃあないから専用機は無くてもおかしくないだろう。

一夏は専用機が何かわからなくて俺に専用機について聞いてきた。

「なあ。優人は専用機って分かるか?」

「専用機ってのはこの世界にたった467個しかないISのコアを個人に割り当てられて作るもので、本来国か企業に所属している人間しかもらえない物だ。かなり分かりやすく噛み砕いて話したが今のところ理解できてるか?一夏」

「あ、ああ…なんとか…」

俺の説明に一夏は何とか追いついてきているようだ。

「お前たちの場合は状況が状況なので、データ収集を目的に専用機が用意される。理解できたか?」

「は、はい」

千冬さんがなんで俺たちに専用機が用意されるのかを説明してくれた。

「質問は以上だな。授業を始めるぞ。山田先生、号令」

「はい」

千冬さんは一夏の疑問が解消されたのを察すると、山田先生に授業を始めるように言った。

 

 

「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」

授業が終わると俺と一夏のところにすぐセシリアがやってきた。

「まあ、一応勝負は見えていますけど?さすがにフェアではありませんものね」

「? なんで?」

一夏はセシリアに聞いた。

「あら。ご存じないのね。いいですわ、庶民のあなたに教えて差し上げましょう。この私、セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生…つまり現時点で専用機を持っていますの」

「へー」

「…馬鹿にしていますの」

「いや、すげーなと思っただけだけど。どうすげーのかはわからないけど」

「それを一般的に馬鹿にしていると言うでしょう!?」

なんかデジャヴが…

その後も一夏とセシリアの漫才は続いたが、セシリアが自分がクラス代表にふさわしいと言い残して自分の席に戻っていった。

 

 

そして俺たちは食堂に行くことにした。

途中で鈴にも会って、俺たちは決定戦への対策を話し合うことにした。

「箒、鈴、頼む!俺達にISの操縦とかを教えてくれ!」

一夏が机に両手をつけて頭を下げた。

「とはいっても一週間じゃやれることほとんどないわよ?」

「だとしても何もやらないよりかはましだろう…一夏、優人、放課後に剣道場に来てもらえるか?」

「なんでだ?ISの練習をしなくちゃいけないだろ、箒」

「二人のISの武器が何かはわからないが、もし剣だったら二人の腕前がそのまま反映されるからな。だから二人がどれくらい今戦えるかを知らなくてはいけないだろう?(それに一夏がどれくらい強くなっているか知りたいし…)」

「うーん…じゃあ今日の放課後はまず剣道場に行くことにするか」

どうやら今日は箒と俺たちで剣道をすることになるようだ。

「あと俺と相部屋になった先輩にも頼んでみるよ」

「その先輩って?」

「この学校の生徒会長やっているって本人は言っていた」

「ふーん…」

まあこれで準備は何とかなるだろう。

俺はそう考えて、昼食を食べ始めた。

 

 

「はあ、はあ…」

「ふー…」

「これは…」

放課後にと一夏は剣道場で一夏、俺の順で箒と試合した。

結果からいえば負けた。

「二人とも続けてはいたんだろう。竹刀の感じからわかる。だがしばらく竹刀を振っていないな?」

「ああ…中学の三年は受験勉強で忙しかったから最近は竹刀を持ってすらいないな…」

俺と一夏は中学校の時は剣道部だったが、一夏はバイトも忙しく今言ったように受験勉強もあって何か月ぶりに竹刀を握るのだ。

「まあこれからしばらく放課後に一時間でも毎日振っていけば勘は取り戻せるだろう」

「じゃあ次は優人の言っていた先輩に会ってみる?」

鈴はそう言ったが簡単に会えるかどうか…

すると剣道場の入り口がざわつき始めた。

「誰か来たのか?」

「ヤッホー。優人君頑張ってる?」

「げっ…」

そこには楯無さんが立っていた。

「えーと…あなたは?」

「君が織斑一夏だね。私はこの学園の生徒会長をしている更識楯無だよ。気軽にたっちゃんとでも呼んでね」

「ところで楯無さん」

「あれ?今のスルーされるの?そしてどうしたの?優人君」

「今日からISの操縦について教えてくれませんか?」

「いいけど…やっぱりセシリア・オルコットとの決闘に向けてかな?」

「もう知ってましたか」

「結構学園でその話は耳にするわよ」

一日経つとやはり話は広がるもんだな…

「じゃあ教えてくれますか?」

「いいわよ。教えてあげる」

「ありがとうございます!」

そして俺たちは今日から練習を始めた。

最初は訓練機が無くて大変だったが、楯無さんが何とか用意してくれたおかげで俺たちはISを使っての訓練をすることができた。

鈴もその訓練で俺たちに色々教えてくれた。

でも「考えるな。感じろ」とでも言いそうな感じだったけど…

箒とも剣道をすることである程度は剣の勘も取り戻せてきた。

これなら何とかセシリアと戦えることだろう。

あとは専用機だ。

一夏の専用機は「白式」だろうが俺の専用機はどんな感じだろう?

でもどんなISが来ても俺は使いこなして見せる!

 

 

そして一週間後の月曜日が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side二階堂勇気

 

 

「もう朝か…」

あの後、俺と更識はシャワーに入る時間決めなどをして寝たが、あんまり寝た感じがしないな…

「それじゃあ走るか…」

俺は更識を起こさないように着替えて寮から出た。

 

 

「はっ…はっ…」

俺はグラウンドに行って走った。

でも…

「はあ…はあ…はあ…ふー…」

駄目だ、300か400メートルも走るとすぐに息が切れる。

「何が原因なんだろうな…」

医者も原因は不明と言っていた。

俺は虚弱体質ではない。

ある程度はこんな体力だが体も鍛えた。

筋肉もそれなりにはついている。

()()()()()()体力がつかない。

「…CQCでもやっとくか」

俺は眼を閉じ、目の前に仮想の敵をイメージし、特訓を続けた。

 

 

そしてその後はシャワーを浴びに部屋に戻った。

時刻は午前7時を少し越えたくらいだがまだ更識はベッドで寝ていた。

「起きろー。朝だぞー」

「う…ん…朝?」

「おはよう。もう7時を越えるから身だしなみを整え始めた方がいいぞ」

「うん…」

「じゃあ先に少しシャワーを浴びさせてもらうぞ」

俺はその後10分でシャワーを浴び、身だしなみを整えて朝食を取りに行った。

更識?寝ぼけながら準備をしていたからそのままにしておいた。

でも…

「…おはようなんて何年ぶりに言ったろうな…」

 

 

そして食堂には7時30分くらいに着き、俺は朝食を食べることにした。

俺は今日は和食にして昨日と同じ、外の景色が良く見える窓際の席に座った。

「ねえ、あんた二階堂勇気でしょ?」

「うん?」

そこには黄色のリボンを首に巻いた、どこかにやついた笑みを顔に張り付けた女子がいた。

確かこの学園は首のリボンの色で学年がわかり、この女子はたぶん二年生だろう。

「あんた今度代表候補生と戦うんでしょ?馬鹿だねー男の分際で女と戦おうなんて」

「……」

朝から気分が悪くなってきた。

なんでこんな女と朝から話さなければいけないのだろうか。

「織斑君や海堂君はまだいけるかもだけど、あんたDランクなんでしょ?すっごい雑魚じゃん!」

女子はけらけらと笑いながら言った。

「まあ今度の決闘の時にあんたがどれだけ無様に負けるか楽しみにしてるわ」

それだけ言うと女子は俺から離れていった。

「…これを言うためにわざわざ1年の寮まで来たのか?」

だが奴の言う通り、このままでは俺は確実に負けるだろう。

「…でも俺関係ないじゃん…」

そう。今回のクラス代表決定戦はもともと織斑、海堂、オルコットの三人で誰がクラス代表になるかを決めるものだ。

俺は勝っても負けてもクラス代表決定には一切関係ない。

「だけどそう簡単に負けたくないんだよな…」

仕方ない。

俺はISの知識は大丈夫だが、実技はからっきしだ。

だから今日から訓練を始めるしかないだろう。

「でもIS使えるかねぇ…」

IS学園と言っても保有しているISは50機ちょっとしかない。

だから放課後には早く行って使うしかないだろう。

「面倒だな…」

俺はそう言いながら米を口に入れた。

 

 

そして授業が始まったが今のところ知っていることばかりで、退屈だったが一応ノートは取っておいた。

一時間目が終わると織斑が話しかけてきた。

「ちょっといいか?」

「うん?」

何の用だ?

「昨日はいろいろあって話せなかったからな。俺の名前は織斑一夏だ。気軽に一夏って呼んでくれ。よろしくな、勇気」

海堂も俺に話しかけてきた。

「俺の名前は海堂優人だ。俺も優人って呼んでくれ」

なるほど、俺に自己紹介に来たってわけか。

だがお前らと仲良くするつもりはない。

織斑、お前は織斑千冬の弟だ。

あいつの弟と仲良くするつもりはない。

だがある程度は相手にしてやる。

海堂、お前は何故俺を観察するような目をしている?

お前は得体がしれない。

もしかしたら篠ノ之束か織斑千冬とつながっている可能性がある。

だからお前らと仲良くはならない。

「はあ…このたびどこかの誰かさん達のせいでIS学園に入学することになった二階堂勇気だ。まあ話しかけたらそれなりに対応はしてやるよ。織斑、海堂」

「苗字じゃなくて下の名前で呼ばないのか?」

織斑は残念そうに言った。

「もし俺がお前らと本当に仲良くできると思ったら下の名前で呼んでやるよ」

たぶん無理だろうが…

「うーん…そうか…」

そう言うと織斑は自分の席に戻った。

「いくらなんでもあの言い方はないだろ…」

海堂は睨みながら言ってきた。

じゃあなんでそう言ったかの理由の一つを言わせてもらおう。

「クラス代表決定戦になんで俺巻き込まれたんだろうな~、どこの誰が問題起こしたせいだろうな~」

「うっ…」

海堂は言葉に一瞬戸惑ったが反論しようとした。

「でもそれとこれとは話が「ああ~俺大勢の前で大恥さらしちゃうんだな~」…」

俺が奴の反論に言葉をかぶせると、呆れて席に戻った。

 

 

そして二時間目も終わり、三時間目が始まった。

「というわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアーで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィンなどがあげられ――」

こうして授業をしていると本当に先生なんだな…

「先生、それって大丈夫なんですか?なんか体の中をいじられているみたいでちょっと怖いんですけど……」

「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですね、例えばみなさんはブラジャーをしていますよね。あれはサポートこそすれ、それで人体に悪影響が出るということはないわけです。もちろん、自分に合ったサイズの物を選ばないと、形崩れしてしまいますが――」

と言うと山田先生は織斑と目が合い、顔が真っ赤になった。

「えっと、いや、その、織斑君達はしていませんよね。わ、わからないですよね、この例え。あはは…」

…まあ簡単なことで顔が真っ赤になるが…

今の山田先生の言葉で教室に妙な空気が漂ったが、織斑千冬が咳払いをして授業を続けさせた。

「そ、それともう一つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話――つ、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うというか、ええと、操縦時間に比例して、IS側も操縦者の特性を理解しようとします」

そんなファンタジーなのが本当にあるのかね…

「それによって相互的に理解し、より性能を引き出せることになるわけです。ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください。」

「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」

「そっ、それは、その……どうでしょう。私には経験が無いのでわかりませんが……」

その後女子たちは男女の話を始めたがすぐにチャイムが鳴った。

「あっ、えっと、次の時間では空中におけるIS基本制動をやりますからね」

そして休み時間になると織斑は女子に質問攻めにあった。

俺?仲良くしないでほしいなんて言った奴に質問をしにくる変わり者はいないからな。

織斑が女子の質問に答えようとすると織斑千冬がやってきて質問を止めさせた。

俺は次の授業の準備を始めた。

「ところで織斑、海堂、お前たちのISだが準備まで時間がかかる」

「へ?」

「お前達には学園で専用機を用意するようだ」

「せ、専用機!?一年の、この時期に!?」

「つまりそれって政府からの支援が出てるってことで…」

「ああ~。いいなぁ…。わたしもはやく専用機ほしいなぁ」

「あれ~?ゆーきんは~?」

「ん?」

何か俺に関係ある話でもしていたのか?

「先生~ゆーきんは専用機あるの~?」

どこかほわっとした雰囲気の女子が織斑千冬に質問をした。

てか俺をゆーきんて呼ぶのか…

「二階堂には学園の訓練機が一台割り当てられるそうだ。二階堂、お前は放課後に山田先生について行って訓練機を選べ」

「なるほど…」

どうやら俺に専用機が来るようだ。

それに今の口ぶりから、織斑たちにはどこかの企業か何かが専用機を作られるようだ。

まあDランクの奴に作るくらいなら他の奴に普通は作るよな…

すると織斑は専用機が何かわからずに、海堂に質問した。

「なあ。優人は専用機って分かるか?」

「専用機ってのはこの世界にたった467個しかないISのコアを個人に割り当てられて作るもので、本来国か企業に所属している人間しかもらえない物だ。かなり分かりやすく噛み砕いて話したが今のところ理解できてるか?一夏」

「あ、ああ…なんとか…」

「お前たちの場合は状況が状況なので、データ収集を目的に専用機が用意される。理解できたか?」

「は、はい」

本当に何も知らないんだな…

「質問は以上だな。授業を始めるぞ。山田先生、号令」

「はい」

 

 

そして放課後になり、俺は山田先生についていくことにした。

「ところで勇気君は打鉄かラファール・リヴァイブのどちらにするんですか?」

「うーん…打鉄ですかね…」

ラファールは装備の豊富さはいいが、やはり打鉄の防御力が今の俺には必要だ。

「あ!山田先生!ちょっとついてきてください!」

「え、ちょっ!何ですか!?」

二年生の女子が山田先生を連れてどこかに行ってしまった。

「俺もついていこう」

山田先生がいなかったら面倒そうだからな。

 

 

ついていくとそこはISの整備などをしている場所だった。

「こっちです、山田先生って!二階堂君!?」

今まで山田先生を引っ張っていた女子が俺に気付くと大声を上げた。

「え!嘘!こんなとこに来たの!?」

「うわー私顔にオイルとかついていない?」

他の女子も俺に気付いたのか騒ぎ始めた。

「ここは?」

「ここはISの整備室で、ここにいる人達は二年生から始まる整備課の人たちですよ」

山田先生が説明してくれた。

「ところで何で私を連れてきたんですか?」

「うわー…ちゃんと化粧でもしてくればよかった…あっ実はですね、さっき倉持技研からなんか送られてきて…」

俺が来た事に最初に気付いた女子が山田先生に声をかけられて、なんで連れてきたのかの説明を始めた。

「なんかISの武器みたいで。送ってきた人は確か篝火ヒカルノって…」

「ああ。篝火さんですか」

「先生。その人って?」

女子は山田先生に篝火ヒカルノのことを聞いた。

「篝火さんは倉持技研の所長さんで、本来はISのソフトウェアの開発をしているんですけど偶にISの武装を作ってはIS学園に送ってくるんです。それで使い心地を知らせてほしいということですけど…何が送られてきているんです?」

「実は…」

女子は山田先生を奥に連れて行った。

俺もついていくとそこには妙な武器があった。

「これは?」

「えー…と。近接武装で名前は「破城槌(はじょうつい)」。相手に近づいて高速で杭を発射することで「どんな城の城壁でも打ち破れる破壊力」を生み出すそうですけど…これって使えます?5個もあるんですけど…」

「うーん…」

山田先生は考え込んでしまった。

確かにこれはかなり使いづらいだろう。

下手に相手に突っ込めばカウンターを喰らう可能性もあるからな。

「ねえねえ二階堂君」

「うん?」

俺に他の女子が話しかけてきた。

「何で山田先生と一緒にいるの?」

「何でも訓練機から俺の専用機を選ぶらしいからついて行ってるとここに来たんだ…ところで何で俺に話しかけてくるんだ?」

「何でってもしかして自己紹介のこと?」

「ああ」

「あれねー…最初はむっとしたけど考えたら今の世界で女子が嫌いな人は普通にいるよねってみんなで話したから…」

「うーん…と言うか俺は今の世界の大多数を占めるちょっとあれな女子が嫌いなだけでね…」

「あー…まああれは同性が見ていてもちょっとね…」

他の女子も「ねー」とか「さすがに引くよね…」と話している。

なるほど…ここにいる女子はまともみたいだな…

「まあ、私たちは自分でいうのもあれだけど普通だよ?」

「あー…じゃあこれから仲良くしていきます?」

「よろしくね!二階堂君!」

「ずるいずるい!私も!」

「抜け駆けは許さないわよ!」

他の女子たちもこぞって俺と仲良くしてほしいと言ってきた。

なんかここがこの学園で二番目に安らげる場所になったような…

そして俺と山田先生が整備室を出ようとしたら奥に見かけたことのある水色の髪の女子がいた。

「ちょっと待っていてください。山田先生」

「二階堂君?」

俺は奥に行くとそこには更識と作りかけのISがあった。

「簪さん。何してるの?」

「あ…二階堂君…何でもない…」

俺は更識の持っている紙を見るとそこには「打鉄弐式」と書いてあった。

「ISの設計図?」

「……」

「もしかして自分で作るつもりなのか?」

「そ…そうだけど…」

「それは無理な気が…」

ISの開発に何人の技術者が必要になるか彼女はわかっているのか?

「でも…」

「?」

「でも私の姉さんは一人で作ったって話がある…」

「その話は本人から聞いたのか?」

「ううん…」

「じゃあそれは嘘だろ。ISの開発に何人人手が必要になるかわかるだろ?」

「……」

「はあ…皆さん少しいいですか!」

俺は大声をあげて他の女子の注目を集めた。

「何かしら?」

「彼女のISを作るのを手伝ってくれませんか?」

「何を勝手に…!」

「なぜかしら?」

「彼女は代表候補生だが専用機が完成していないんです。でも作るのには人手が足りないんです。それにあなたたちも専用機を作ることができるというメリットもある」

少しの間、沈黙が整備室を包んだ。

「…いいわ!やってあげる。みんなもいいでしょ?」

「いいわよ。これで私の技術も上がるし」

「いいねえ。いいねえ!すごいゲテモノのISを作りましょうよ!」

「「「「「それはだめ」」」」」

「え~」

みんなやる気のようだ。

「なんで勝手に決めたの…?」

更識は俺が勝手に決めたことが不服のようだ。

「これだけの人出があったら一人で作るよりかは早くできるからいいだろ?」

「……」

「俺も暇を見つけたら手伝いに来るさ」

そう言って俺は山田先生と一緒に整備室を出た。

 

 

そして俺はようやく専用機を手に入れた。

打鉄を待機形態にすると左手にリストバンドになった。

次に俺は山田先生にあるお願いをした。

「セシリア・オルコットのISの情報と戦闘時の映像って見れます?」

その後も俺は色々な特訓をしたり、情報の収集をした。

 

 

そして一週間後の月曜日が来た。




ん?今どんなISでも使いこなすって言ったよね?

慎編はクラス対抗戦の後になりそう(白目)
あと数字も漢数字か普通の1とか2に統一しないといけないのかな…
でも467を四百六十七と書くのはなんか…

作者の書く箒ちゃんは何でマイルドになるの…

あとIS学園は何機ISがあるんでしょかね?

原作との変更点
・食堂の変更
 アニメを見てあれ?これキャバクラじゃね?と思い変更
 最大収容人数300人
 机は長方形で椅子は8脚
 壁の一つは全面窓で、外の景色が良く見える
 窓はすべて防弾ガラスで、よほどの武器でないと傷をつけるのは難しい
・箒の「あの人は関係ない!」カット
 話を書いてると篠ノ之束って出てないから無し
・一夏が中学で帰宅部ではなく剣道部
 優人がやっていたから一夏もやっていた
 すると一夏は部活とバイトでてんてこ舞いだ!
 

Qなんで勇気君は訓練機?
A古代ローマのコロッセオで奴隷にちゃんとした装備渡します?


次回 勇気編 第四話 予想外の事態と「野郎オブクラッシャー作戦」
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