迷い込んだ先には・・・   作:東月

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夏休み前の出来事3

次の日、俺はいつも通り学校に登校して教室に入り席に座った。

 

「咲夜は、まだ来てないか。昨日のこと話そうかと思ったのに」

 

ていうか咲夜どころか教室に誰もいないし。少し早く来すぎたか?そんなに早く来たつもりはないんだが。

 

「誰もいねぇし・・・今日は帰っかな」

 

誰もいない教室を出て、上履きから外靴に履き替え校庭に出た。そしてふと思いついた。

 

「そうだ、レミリアのとこにいくか」

 

我ながらいいアイデアだ。まずはコンビニによって準備を整えよう、昨日のようにはなりたくないからな。そして俺は学校をさぼり、あっちの世界に行くことにした。

 

「よし、必要な物は揃えたな。そうだ、フランにおもちゃでも買ってくか」

 

フランが喜びそうなおもちゃを探していると、最近子供に人気の妖〇〇ォッチというものがあった。

 

「フラン、喜んでくれるかな」

 

子供の誕生日プレゼントを考える親の気持ちが今なら分かる気がする。

コンビニで買い物をすませ、俺は裏山に向かうことにした。

 

「はぁはぁ、この階段やっぱりきついな・・・」

 

最近部活をサボリ気味の俺にこの急な階段はきつすぎる。部長、今度からは本当にちゃんと部活行くよ・・・

鳥居が見えてきた。や、やっとついたか

 

「い、一旦水分補給を・・・」

 

さすがに疲れが酷すぎる。貧血だろうか、妙だ・・・目眩が・・・

 

「あ・・れ・・・」

 

バタン、と倒れこみ意識を失った。

 

 

 

目が覚めると布団の上にいた。

 

「うっ、ここはどこだ・・・確か俺は神社にいたはずじゃ」

 

「目が覚めたようね、ここがどこだかわかる?」

 

そこには可愛い巫女がとなりでちょこんと座っていた。

なんだこのコスプレ巫女巫女野郎は、フラン同様こいつもお持ち帰りしたい。

 

「さぁ、さっぱりだ。だがひとつだけわかることがある」

 

「なに?」

 

「可愛い巫女ちゃんがそこに座っているということだ」

 

「な、ななななななに言ってるのよ!このバカ!」

 

「グハッ!!」

 

女の子のパンチとは思えない痛さだった。これ歯一本逝ったんじゃないか。

 

「痛ぇ・・・、お前俺の知り合いと並ぶくらい強いんじゃないか?!男みてぇだ、可愛いのに」

 

「あんた一言余計なのよ・・・」

 

「あんたってなんだ、俺には川島永遠って名前があんだよ。お前は?」

 

「ふぅん、変な名前。私はここの神主、博麗霊夢よ」

 

神主ってことはここは神社の中ってことか?牢屋の次は神社か、全くどうなんってんだこの世界は。

 

「ところで永遠はどうやってここへ?」

 

「神社に来たんだが、なんか意識が朦朧として倒れたんだ。んで気づいたらここに」

 

「うーん、結界が弱まっているのかしら・・・」

 

「なんだそれ?結界ってなんだ?」

 

「まぁあんたの世界と私の世界を行き来できないようにする壁みたいなもんよ。多分それが弱まったからあんたはこっちの世界にこれたってとこかしら。仕事サボりすぎたかしら・・・」

 

この前はレミリアたちのとこで今回は巫女巫女ちゃんのとこか・・・。こっちの世界に飛ばされたらランダムでどっかの場所に行くんだな。次からはちゃんと意識を保ったまま来たいな。

 

「巫女巫女ちゃん、どうやったら意識を保ったままこっちに来れるんだ?」

 

「・・・あなたまたここに来るつもり?」

 

「あ、あぁそうだが、なんかダメか?」

 

「ダメに決まってるじゃない!普通ここにあっちの世界の人間がいたらおかしいのよ!」

 

「そ、そうだったのか・・・でも俺はこの世界が気になる。だから俺はここに残る。あ、夜になったら元の世界に戻るが」

 

霊夢の顔を伺うと今にも噴火しそうなくらい顔を真っ赤にしてピクピク震えている。

これは怒らせてしまったのだろうか。咲夜といい霊夢といい女ってのはよくわからない。

 

「そんなに顔真っ赤にしてどうした?タコの真似でもして・・・」

 

「うるさあああああい!」

 

「うぉ!?」

 

霊夢の周りにはいろんな色の光る玉が数え切れないほど浮いていた。

これはもしや、ゲー〇オブ〇ビロ〇?

 

「れ、霊夢さん?一旦落ち着いて」

 

「私がダメといったものはダメなのよ・・・私が絶対なの!!そんなにこの世界にいたけりゃ賽銭箱に1000万入れていきなさい。そしたらここに来てもいいわよ」

 

「そんな大金払えるわけねぇだろ!」

 

「なら力づくでも帰ってもらうしかないわね」

 

霊夢の周りの光る玉はすごい速さでこちらに向かって飛んでくる。

 

「や、やめろおおおおお!」

 

「・・・あれ、無傷だ・・・」

 

「しゃがんでなさい、人間」

 

煙の影の向こうにいたのは黒みがかったコウモリの翼もった少女が立っていた。

 

「レ、レミリアか!?」

 

「えぇそうだけど・・・って、えええ!?あなた何故私を覚えているの?!」

 

レミリアは驚いた顔でこちらを見ている。そりゃ昨日あったんだし忘れてる方がおかしいだろ。

 

「覚えてて悪かったな。それより前見ろ」

 

「えっ・・・きゃっ」

 

俺はレミリアの小さい体をひょいと持ち上げ霊夢の攻撃をギリギリ避けて、霊夢の神社から全力で逃げた。

 

 

 

 

 




次回はバトるぜ!へーんしん!!

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