~神魔の後継者~   作:Mr.凸凹

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プロローグ

 一人の少女が薄暗い部屋で佇んでいる。

 不意に、部屋のテーブルの上に置いてある水晶の鏡に一人の青年の姿が浮かび上がった。

 少女はその青年を見て眼を見張る。

 

『ついに、見つけた。あの御方(・・・・)を……』

 

 少女は今までの無表情が嘘のように明るく微笑んだ。

 

『だけど、今のままでは……』

 

 少女は表情を少し曇らせて俯いた。

 少女は思案するように眼を瞑り、暫く静かに佇んでいる。

 そして、何か思いついたように眼を開いて誰もいないはずの部屋の奥へと声を掛けた。

 

『誰かおらぬか?』

『お呼びでしょうか、我が主よ』

 

 少女の言葉に、まるで虚空から生じたように一体の妖魔が現れた。

 

『汝に頼みたいことがある……』

『何なりとお申し付けくださいませ。貴女様の願いとあらば、命に代えてもやり遂げてご覧に入れましょう』

 

 妖魔は少女の足下に跪き、恭しく答えた。

 

『うむ。では、この者を抹殺せよ』

 

少女は鏡に映った青年を指さし、命令した。

 

『御意に。貴女様のご用命、確と承りました』

 

 妖魔は現れた時と同じように虚空へと融けるように消えた。

 

『あの御方のお目覚めを促すには丁度良い気付け(・・・)になるでしょうね』

 

 少女は鏡に映った青年を愛しそうに見つめている。

 

『漸く、我の願いが叶う……永かった。幾千の時を越え、再びあの御方とお逢いする事が出来る……』

 

 少女の瞳から一筋の涙が零れ、頬を伝う。

 

 その涙が鏡に落ちると、青年の姿が変わった。

 その姿は青年にどことなく面影を感じさせる容貌だが、別人のようにも見える。

 

『今度こそ、我は貴方様と共に……』

 

 少女は首飾り(ペンダント)を手に取りながら嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

 




左舞『さあさあ、お立ち会い♪』

右舞『ここから語られる物語は……』

左舞『幾千の時を越え……』

右舞『再び出会う者達の物語』

Mr.凸凹「拙い物語ではございますが、どうぞ最後までお付き合い下さいませ♪」

左舞&右舞『『よろしくお願いいたします♪』』
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