魔法少女リリカルなのは~記憶を探すもの~   作:杉坂 響夜

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鋼には『俺様世界(ワガママ)』という能力があります

俺様世界(ワガママ)』・・・鋼が戦略破壊魔術兵器展開時に常時展開している魔力魔術兵装で『彼の常識で理解できない能力は彼には通じない。』という自己暗示が半ば概念魔法に昇華したような能力

今回の話はそれを基準にお読みください


コンビ対決!! 悪役VS主従

なのはたちを邪魔だからという理由で強制的に戦闘範囲から摘み出した鋼と霧崎は陽菜子と真田から目を離さず向かい合っていた

 

「にしても、そこの嬢ちゃん。アカンでぇこないなけったいなスーツ着た危険人物にホイホイついってったら・・・なんならワイがデートっちゅうもんを教えたろうか?」

 

開始早々陽菜子をナンパする霧崎その言葉に反応して陽菜子を庇うように間に立つ真田と顔を真っ赤にして「あぅあぅ」と言葉にならない言葉を発する陽菜子

 

「またナンパかよ・・・どんだけ腰が軽りぃんだよテメェは」

それを見て呆れる鋼

 

「まぁそないなこと言わんといてや鋼ん。将来キレイになる子含めて美人さんには片っ端から声ぇかけるんがワイのポリシーなんやから・・・で、返答はどうや?」

 

「け、結構です!!」

 

「あらら、振られてもうたか。ほな残念やけど、交渉決裂やな。行くで、鋼ん

 

今度こそ三度目の正直や!!ワイらタッグの実力を見せようやないかッ!」

 

「前回は譲った分、今回は楽しませてもらうがいいんだよなぁ?たっぷり暴れてもよぉッ!!」

 

「モチロンや。今回はプランBで行くで鋼ん」

 

「いいねぇ俺好みのド派手な作戦じゃねぇか!!こりゃあ楽しめそうだ」

 

瞬間、鋼が『すんげぇ強えぇ重力(グラビトンプレス)』を発動することで自身の体感重力を下げることによって真田たちに向かって爆発的な速度で接近する

 

そして

 

「オラァ!!」

 

「きゃ!!『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』」

 

バァーーーーン

 

鋼は超が付くほどに巨大なバトルアックスを驚異的とも言える早さで振り抜き

 

その暴力的な光景に一瞬気圧され悲鳴を上げる陽菜子だが、反射的に自身の誇る最強の盾で身を守る

 

『高潔なる処女』・・・それは先程のなのはたちの砲撃を無傷で耐え抜き、原作でも雷神の異名を持つ『(スメラギ) 龍一(リュウイチ)』の猛攻、最強の魔法使いであったオーディンの攻撃でさえ一度のみだが防ぎ切ったfortissimoの誇る最強の防御能力

 

 

 

 

 

 

だが

 

今回に至っては相性が悪すぎた

 

ピシッ!!

 

 

「「そんな(・・・ッ)!?」」

 

「そんなふわふわした膜みてェな壁で俺様の攻撃が防げるわけねぇだろうがッ!!」

 

ピシピシピシ・・・・バリン!!

 

続けて振るわれたバトルアックスが直撃すると圧倒的な堅牢さを誇っていた『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』はガラスを鈍器で叩き割ったかのような儚さとともに砕け散り

 

勢いをそのまま衰えさせることなく振り向かれたバトルアックスが術者である陽菜子に迫る

 

 

「お嬢ッ!!ぐっ!!ガハッ!!」(ボキボキボキ!!)

 

だが、直撃する寸前に真田が陽菜子を押し飛ばして直撃を避けさせ、代わりにその攻撃を左の脇腹に受けて肋骨を粉々に砕かれながら右側方へ薙飛ばされ木の幹に激突することで停止する

 

「・・・クッ!!」

そのあまりのダメージにすぐには立ち上がれないのかたち上がろうとした瞬間打たれた腹部を押さえて右手を地に付ける

 

「真田さん!!」

 

それを見て真田に駆け寄る陽菜子

 

「行かせへんで!!」

 

この好機を逃がすまいと霧崎は自分の周囲に666本のナイフを展開し、その内1/6程を陽菜子の前方に飛ばし行く手を遮る

 

「邪魔しないで!!『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』!!」

 

再び防御壁を展開することでナイフの壁を押し通り真田の方へ急ぐ

 

それを阻むように本数を2倍3倍と増やす霧崎

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

しかし攻撃は音を激しくするばかりで一向に通る気配はない

 

「全然通る気がせぇへん・・・あの壁をあない簡単にぶっ壊すなんてホンマ鋼んの能力は規格外やな・・・・でもな、ワイにだって意地があるんや!!自分の武器で罅もいれられんで満足なんか出来るかい!!鋼んーーーーーーー」

 

「おうよ!!」

 

霧崎が陽菜子を足止めしているうちに負傷中の真田に止めをさすため開戦時同様に『すんげぇ強えぇ重力(グラビトンプレス)』を使って霧崎と自分の体感重力を下げ回避能力を高め、逆に負傷中の真田とこちらに向かっている陽菜子の重力を極限まで引き上げて押し潰す

 

それにより膝をつく陽菜子と右手を地につけたまま倒れるまいと耐える真田

 

だが、それを耐えた二人は遂にお互いに手の届く距離にまで近づき

 

お互いに這いよりながらも手を取り合う

 

そして、

 

「お嬢、愛しています。」

 

「真田さん・・・私も愛しています!!」

 

 

 

「これがワイらの新必殺合体技!!」

 

「耐えられるもんなら耐えてみやがれ!!」

 

霧崎の戦略破壊魔術兵器(マホウ)である600を超えるナイフ『ストリームフィールド』を鋼の戦略破壊魔術兵器(マホウ)であるバトルアックス『エッケザックス』に付着することで馬鹿デカイ鈍器から馬鹿デカイ刃へと姿を変える

 

「「『超重力の皇帝の剣』(グラビトン・アポカリプス)」」

 

陽菜子、真田の両名の目の前に映るのは正しく絶望という名に相応しい光景だ

 

何故なら先程の『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』は鋼の攻撃を一度ギリギリ防ぐことができたが、2発目はガラスのように砕け散り、威力を緩和することすらできなかった

 

これはつまり、先程の速度であれ以上の質量を鋼が振るったならその上がった威力を『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』では不可能であることを意味する

 

そしてこの技は先程の威力に加え

 

600を超えるナイフ『ストリームフィールド』を元から巨大な『エッケザックス』に付着させる

 

それにより巨大さを貫通力を・・・何よりも質量を手に入れた

 

そして彼らはこれに『すんげぇ強えぇ重力(グラビトンプレス)』を加えることでさらに威力を増し、陽菜子たちを叩き潰すつもりなのだ

 

「「お嬢(真田さん)!!」」

 

それに対して二人の対応は早かった

 

真田は即座にトランプを限界まで増幅し、付着したナイフに当てて威力を落とそうとし

 

陽菜子は『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』を

 

「1枚・・・2枚・・3枚やと!?」

 

そう、霧崎が驚くように

 

3枚もの『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』を陽菜子は同時に展開したのだ

 

「「『高潔なる忠誠者たち(アイギス・プレディンガーズ)』!!」」

 

「ハッーーー!いいねぇ、盛り上がってきたぜえええぇぇぇ!!」

 

「「「「オオオオオォォォォォォォ(ハアアアアァァァァァァ)!!!!!!!!!!!!!!!」」」」

 

そして四人はその身に宿る魔力を限界まで開放し

 

片や最強の矛たる超大な(つるぎ)

 

片や最強の盾にその全てを注ぎ込む

 

その最強同士がついに激突し

 

ガガガガガガガガガガガガッ!!!!

 

激突の瞬間に何本ものナイフがその衝撃に耐えきれず砕け散り、消えるが依然貫通力を保ったまま最強の盾と矛がぶつかり合い

 

拮抗し

 

辺りに轟音が鳴り響く

 

 

 

 

だが、その拮抗も長くは続かなかった

 

「負けられないの!!陽菜子は・・・真田さんと!!」

 

「負けられんのはワイらも同じや!!」

 

「全てはお嬢のために!!」

 

「おめぇらはよくやったぜ・・・けどな!!この勝負は俺様たちの勝ちだ!!・・・・何故だか聞きてえか?あぁん?」

 

この言葉とともに重力による圧力が増し

 

パキン!!

 

「そんな!?」

3枚の『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』の内1枚が砕け散る

 

「この俺様たちの方がッ!!」

鋼の声が轟き

 

「そうや!!ワイらの方が!!」

霧崎が呼応する

 

「「でけぇからだあああああああああああああぁぁぁっ!!」」

二人の声が重なり合い魔力が混ざり合う

 

そして

 

パキンパリン!!

 

ついにその死神のギロチンの刃が最後の『高潔なる処女(アイギス・メイデン)』を砕ききり陽菜子たちを切り裂かんと迫る

 

「お嬢・・・すみません。少しの間『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』をしまっていてください」

迫り来る絶望の刃を前にして真田は超重力の中陽菜子の前に躍り出てそう言った

 

「真田さん!?」

陽菜子は真田の言葉の意味が分からず真田を見る

 

だが、真田は陽菜子の声を無視してこう叫んだ

「タダでは死なん!!お嬢のため貴様たちも道連れだ!!」

 

その発言とともに先程から放っていたトランプが全て真田の操る風で浮かび上がる

 

その数はなのはたちとの戦いに使っていたものを含めて約1000枚以上にものぼり

 

「まだこんな奥の手を隠しとったんか!?」

 

「だが、俺様たちに抵抗するには、チィとばかし遅かったな」

 

「そうでもない・・・・『傷だらけの忠誠心(ストームプレディンガー)』!!」

 

「なんやと?」

 

そういうと真田は陽菜子を最後に抱きしめ

 

「お嬢、この真田、お嬢の執事であれた事を誇りに思います。だから、どうか生きてください!」

 

この言葉を聞き陽菜子は真田が何をするつもりなのかを悟った

 

「やめて!真田さ・・・けほけほっ」

 

陽菜子は自身の身体を恨んだ

 

大切な人が自分の為にその身を差し出そうとしているのに

 

なのに自分は、その相手を強く呼び止めることすら叶わないのだから

 

それを見届けると

 

 

真田は陽菜子に微笑み、陽菜子を自分よりも後方に突き飛ばす

 

そして、死のギロチンをその身に一身に受け

 

「ぐぁがあああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

ノコギリで身を切り裂くような痛みに悲鳴にも似た咆哮をあげ

 

同時に

 

全てのトランプが死のギロチンを振り下ろす鋼とナイフの制御に集中している霧崎に迫る

 

そのトランプは竜巻となり、霧崎たちを覆い隠し、見事霧崎たちを切り裂いた

 

と同時に真田の体を『超重力の皇帝の剣』(グラビトン・アポカリプス)が切り裂いてその余波で陽菜子は吹き飛ばされ、その着弾点を中心に土煙が舞い上がる

 

そんな視界零のの中陽菜子は元の場所に懸命に戻り、真田を発見し、抱き寄せる

 

それを見た真田は

 

「お嬢・・無事・・・で・・すか?」

 

自身の体の重症さすら気にかけず最後まで陽菜子の身を案じる

 

「真田さんが守ってくれたから・・・」

 

そう言って涙を流す

 

何故なら

 

右肩から左の脇腹をまでを切られて下半身のない真田の胸ポケットからは

 

真っ二つに切り裂かれた真田の戦略破壊魔術兵器『ミスティルテイン』の核であるジョーカーは彼の胸元で真っ二つになっていたからだ

 

そして真田は蛍のような緑色の光に包まれ始める

 

それを見て陽菜子は

 

「真田さん!いかないで!!陽菜子を一人にしないで!!」

 

それを聞くと真田はフッっと微笑み

「お嬢、悲しまないでください・・・私の体は無くなろうと私の心は常にあなたと共にあります。」

 

『だから、笑ってください』

 

「はい・・・グスッ」

陽菜子は涙を流しながら不恰好ながらも笑顔を見せる

 

それを見て満足したのか

『ありがとうございます・・・お嬢・・・いえ、陽菜子』

 

その言葉を最後に真田は光の粒子と化し姿を完全に消したのだった

 

「真田さん・・・真田さん・・・う・うぅ・・・・うわああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!」

 

一人残された陽菜子は涙を流す

 

真田は消え、鋼と霧崎も死に陽菜子だけが残った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かに思われた

 

 

が、次の瞬間

 

 

「ハッハァッーーーーー!流石に今回ばかりは肝を冷やしたぜ!!」

 

馬鹿デカイ声が轟き

 

続いて

 

「流石にワイもさっきのばかしはヒヤっとしたわ(笑)・・・まぁ、『超重力の皇帝の剣』(グラビトン・アポカリプス)で砕けたナイフを周りで再構成して防ぐちゅんわ我ながら賭けやったと思うけどな」

もう一人の愉快そうな声が響く

 

そして土煙を払った二人の姿は・・・・真田の決死の行動を嘲笑うかのように

 

無傷だった

 

それを見て陽菜子の中で何かが音を立てて砕け散った。

 

「赦さない・・・・赦さない!!陽菜子は絶対に赦さない!!」

 

その一言とともに魔力が陽菜子から溢れ出し

 

ドクンッ

 

魔術兵装(ゲート・オープン)!!」

 

陽菜子は再び戦略破壊魔術兵器(マホウ)『スイートホーム』を展開した

 

「嬢ちゃん、まだ諦めてねぇのか?」

 

「諦め悪いとモテへんで?」

 

「うるさい!!もう何もいらない!!陽菜子をこんな身体で生んだ世界も・・・陽菜子から真田さんを奪う世界も・・・全部・・・・全部消えちゃえばいいんだ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

「なんや!?」

 

「おいおいなんだよこりゃあ~よぉ」

 

突如発生した地鳴り

 

そしてその元凶は陽菜子の足元から現れる

 

 

 

 

 

 

「ドラゴンだと・・・・」

 

「いや、それだけやないで鋼ん。麒麟までおるで」

 

赤い色をした西洋の四足のドラゴン、雷を纏った青い角のユニコーン

 

が現れた

 

「こりゃあ、えらいことになったな鋼ん」

 

「そうか?おもしろくなってきたじゃねぇか!!」

 

そう言って二人は戦略破壊魔術兵器を構えたのだった




書いてみて思った。鋼って能力的にはチートでいいキャラしてるのに原作で見せ場がほとんどないのはどうしてだろう・・・(ワルキューレVS九理戦しか思い浮かばない、渚戦に至っては鋼は踏み台だったし、霧崎は瞬殺)
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