こんにちは、タナトスです。まず始めにこのメールを開いているってことは高町さんたちは無事に回収出来たってことでいいのかな?
まぁ、どっちにしても今はいいか・・・・今回君たちは魔法の効かない人間・・・それも人外と思えるような人たちと遭遇した。その存在はなんなのか?っていうのが君たちの疑問だろうと思う
端的に言えば彼らは『
能力は体感してもらった通り単体でも強力な力を持つ者たちだ
そこで君たちに言えることはただ一つ、僕の邪魔をするな
って言っても高町さんたちに投与した薬の効果で魔力を数日間練れなくなった今のアースラではその邪魔すらできるかわからないけどね
まぁ、あと一週間もしないうちに全員僕が消すから邪魔をするなとだけは改めて言っておくよ
それでももし邪魔をするというなら・・・こうなる(『
これをアースラに叩き込まれたくなければ大人しくしといてくれ・・・特に天童に大人しくしていて欲しいけど
『雑種の分際で俺様に命令するな!!誰が貴様の言うことなど聞くものか!!』
とか言ってそうだから君については諦めてる
だから邪魔するつもりなら僕は明後日、日本海沖で活動するからその時に来なよ・・・相手をしてやる。今度は存在ごと消し去ってやるから
以上が僕、タナトス・・・いや、僕たち日本魔術結社・・・通称J.M.Aからのビデオレターになるかな?
まぁ、何でもいいや・・・それでは皆さんさようなら・・・・ザーーーーーーー・・・・・」
なのはたちを放置して直ぐに『歪魔の神珠』で転々と移動しながら家に帰宅すると
パパン♪パン♪
盛大なクラッカーの音に出迎えられた
それはいい
それはいいんだけど
「何でレグナーは頭抱えて部屋の隅で蹲ってんの?」
帰宅してから一番の疑問であることを部屋にいるいつものみんな(ユエラ、セラウィ、エミリッタ、水那、アト)とテスタロッサ親子(+アルフ)に聴いてみた・・・サエラブがいないのはまた琥珀蓮に呼び出されたんだろう(結構な頻度であることだから無視)
それによりプレシアさんはそっぽを向き
水那とフェイトは顔を赤くし黙り込み
ユエラとアルフは関係ないと言わんばかりに食器などを出している
セラウィとエミリッタは苦笑いをしながら話しづらそうにしている
・・・なので
「アト、何があったの?」
一番聴きやすそうなアトに聴いてみることにした
そしてアトから聴かされたのは僕が全く予想しなかったものだった
それは・・・
「レグナーがフェイトのママさんに一目惚れして告白したんだよ~~♪」
は?
あのレグナーが?あの性欲とか恋愛感情その他諸々を研究の知識とかと引換にしたような人間のレグナーが?一目惚れ?あの研究馬鹿にチーズケーキ以外に興味を示すものがあったのかッ!?
いやいや、無いだろう・・・それに相手はフェイトの母さん(既婚者)だぞ
年齢差とか考えてもそれなりに離れてたよな
レグナーはせいぜい20代前半だったろ?
対してプレシアさん40代位だろ?
いや、それを考えるなら今までレグナーは見た目同年代のユエラやセラウィたちに恋愛感情などの感情を持った気配はないし、水那やエミリッタに対しても好みではないと言っていた
・・・・つまり
レグナーは年m《サクッ》
プシューーーーー!!
僕の考えを読むかのようにフォークを僕に飛来し
そのフォークが額に突き刺さり血が吹き出す
そしてフォークが飛んできた方を方を向いてみると
『何を考えていたのかしら?』
と脅すようなプレシアさんの目が僕を捉えていた
・・・とりあえず
この件は置いておこう
レグナーにはチーズケーキさえ近くに置いておいたらそのうち回復するだろう
「それじゃあ、レグナーの件は置いておいてパーティを始めようか♪」
そう宣言し、クリスマスとかに珠に見る鳥の丸焼きやケーキ、チーズフォンデュなど様々なパーティ料理が並ぶ長机(自作の18人掛けの食卓)に座りパーティが始まった
~~~~~~~~
パーティ開始から十数分が経過した頃
「零司、今後の予定はどうするつもりだ?」
ユエラが僕に聴いてきた
そのことは全員気になるのか食事の手を止めて僕に注目する
「あぁ、その事なんだけどさ・・・・・状況が変わった」
僕は話すことにした
天童について
「みんなは天童って魔導師を知ってるよね?」
「そりゃ~アタシは串刺しになりかかったからね」
そう言ったのは犬の姿で骨付き肉を頬張っていたアルフだ
そういえばアルフは月村さんの家の庭で天童と戦ってたんだっけ
「その天童だけど、さっきアースラのクルーをメッセージで苛立たせながら意識を逸らしつつアースラの機器の破壊工作をしてて、ついでにその場にいた天童のデバイス『エレミア』にアースラを経由してハッキングをしてて知ったんだけど、天童は洗脳能力を持っていてその力で『召喚せし者』を操ってることがわかった」
僕以外の全員が驚愕に染まった
「あの子、宝剣や宝槍以外にそんなものも持っていたんですね。それが学校での不可解な事件の正体ですか」
そんな中逸早く状況を受け入れたセラウィが言う
「「「「!!?」」」」
自宅のスクリーンを使ってアルケミーから送られてくる映像や報告でほぼ僕の戦闘や学校での出来事について全てを把握しているセラウィは直ぐに心当たりがあったが
それ以外は実際に戦闘したフェイトとアルフたちを含め事態を聞いても心当たりがないのか「そうなのか?」という表情をする
2パターンが出来上がった
圧倒的に事態を把握している人間が少ないので食事を進めつつこれまでの経緯を説明することにした
学校のこと、研究のこと・・・・その他諸々を
結構な長話になってしまったため
話し終わる頃には机の上の料理はなくなっていた
そしてみんなの表情は全員険しいものになっていた
「つまりさっきの戦闘で貴方が戦っていた以上の使い手が2人あの金色の子のところに居て、管理局にも秘密の戦力として保有しているのね」
プレシアさんはそう言うと立ち上がり
「そういう事なら私たちも手を貸すわ」
「うん」
「そういう事態なら仕方ないね」
アリシア、フェイト、アルフが参加の意志を表す
だがそこで
「貴方はこちらですよ」
「それに貴方の病気は治りましたが、今は吸血鬼化に耐えられる体力を得るための絶対安静期間中なので了承できません」
ガシッ
「え!?ちょ、ちょっと貴方たち!!」
プレシアさんをレグナーとセラウィが両サイドからホールドし
そのまま二人はプレシアさんを部屋の奥(医務室)へと連れて行ったのだった
「・・・・というわけでプレシアさんは天童討伐兼ジュエルシード回収作戦(以降T.J作戦と呼称)には参加出来ない。・・・あと問題なのは残りの全部のジュエルシードの場所が海だってことなんだけど、これに関しては一応考えがある」
「ちょっと待て!!残りは全部海だと!?海にあったのは6つではなかったのか?それにお前は・・」
「最後の一個も海に移動したみたいだ。とは言っても他の6個よりも港寄りだから最初に回収することになるだろうけどね。あと僕についてだけど、フェイトたち以外は知っての通り海水に触れたら非常にマズイことになる」
そう言って僕は海水の入ったスポイトをアルケミーから取り出し、一滴手の甲に落とす
すると
ジュゥウウウゥウウ
「・・ッ!!」(ギリッ・・・)
触れた箇所が一瞬焼けるような音を立て
僕は痛みを耐えるために歯を食いしばる
そして音がやんだ後にそこを見ると
海水の触れた箇所を中心に焼き鏝を当てたかのような焼け爛れた皮膚がそこにはあった
「あ、アンタそれって本当にただの海水なのかい!?」
アルフは疑わしげにスポイトを見ながら僕を心配してくれる
「あぁ、間違いなくただの海水だよ」
そう言ったのはいつの間にか戻ってきたレグナーだった
そしてレグナーはそれを証明するかのように海水を垂らすが皮膚の上を海水が滴り落ちるだけで何も起こらない
「・・・・」
それを見てフェイトも無言で試すがもちろん何も起こらない
それによりこれが本当の話だとフェイトたちが理解したと思ったので僕は説明を続けることにした
「・・・・っという理由で僕は海水に入ったら間違いなくにショック死するってアルケミーのシュミレーションの結果でわかってるから海に入れない。
ここからが明後日に行う作戦になるんけど、
・最初に僕が潜水艦の中から動物との対話(虫がいけたんだから魚もきっと大丈夫だろう)を使って魚たちに索敵させる。
・その後僕とフェイト、アルフの三人はジュエルシードがある太平洋側とは反対方向の日本海側で天童達と戦う・・・・多分その際、白の魔導師達も参戦すると思うからフェイト達はその相手をお願い
・同時に潜水艦に残るレグナー、ユエラ、エミリッタ、セラウィ、パラスケバスはその後セラウィ、パラスケバスを中心に僕が買収する魚たちの情報とジュエルシードレーダーの情報を統合して現場でジュエルシードの回収してもらい。封印が必要な場合は複製ジュエルシードで封印の練習をしてもらっているレグナー、エミリッタ、セラウィの三人に頑張って貰うことになる。「待て、私は何をすればいいんだ?」うん、ユエラはもしもの時の防衛戦力の保険で同伴をよろしく「・・・なるほど、管理局の邪魔が入らんとは限らないということか・・・了解した。」理解が早くて助かるよ
・最後にユエラたちのジュエルシードの回収が完了したら僕たち陽動組はアジトに撤退する・・・以上が今回の作戦になる。質問がある人は?」
スッ
「私とアルフは白い魔導師が来なかったらどうすればいいの?」
「フェイトの疑問は最もだけど、その際はフェイトは天童と戦う僕のサポートをして欲しい」
「わかった」
「それはそうと零司~あの天童って魔導師だけならともかく召喚せし者2人を同時に相手しても大丈夫なの?」
「そうだな。エミリッタの言うとおりだ。洗脳を解くために誰か呼んだ方がいいんじゃないか?エリザスレインあたりに頼めば洗脳をどうにか出来そうな気はするが?」
「それは僕も考えたけど、彼女は重要拠点管理外世界の『フェーリア』の日本魔術結社・・・僕の造った組織の本部の護りを任せてるから、結界の維持関係とかの問題呼べないし、呼べても数分しか彼女たちの体の調整がユエラたちと違って完璧じゃないから無理なんだよ
彼女からは
『万が一の事態が起こった際は片方に限り救援要請をしてあげる。だから遠慮なく呼びなさい』とは言われているけどね・・・・一応は対抗策も持ってるから大丈夫だよ。・・・それじゃあ今夜はここまでにしようか」
「そうですね。みなさんも疲れが溜まっているでしょうし」
そう言って全員リビングを出て行きフェイト達はプレシアの医務室へ、他の人たちは全員自分の部屋へと向かって出て行った
それを僕は見送ると椅子にどっしりと腰を下ろし
「はぁ~・・・」
っと深い溜息を付いた
「みんなには対応策を準備してるって見栄を張ったけど、正直な話結構厳しいな・・・「そんなことだろうと思ってたよ」・・・レグナー、部屋に戻ってたと思ってたよ」
「それよりも・・君、最近寝てないだろ?ユエラたちはまだ気付いていないけど、僕は言わせてもらうよ」
「何の話だい?レグナー」
「とぼけるなよ、君は『ジュエルシードがこの街に落ちてきた日』からずっとまともに寝てないだろう?」
「ッ!?・・・知ってたんだ。アルケミーにすらバレてなかったんだけどな」
確かに僕はあの日『ジュエルシードが落ちてきた日』から一度としてマトモに眠れていない
それは・・・
「おおかたの原因は君の前世の記憶に関することだろう?」
「・・・・」
その通りだ・・・僕が眠れていない理由は、あの日手にしたジュエルシードによって呼び起こされた前世の記憶・・・両親が死んでからの醜い大人たちの記憶、最近では中学時代の裏切りの記憶により一睡すら出来ていない。
「図星か・・・相変わらずだね。君はやはりウィルに似ている。・・・みんなに心配をかけないように我慢をするところ・・・それに、一つの目標に向かって邁進し、諦めないところ。だからだろうね、ユエラたちが君に惹かれているのは・・・だから忘れるな。零司、君にはウィルと同じく僕ら仲間がいる。」
「ごめん、レグナー・・・心配をかけたみたいだね。もう少しだから・・・あと少しで・・・全部・・・全部・・・うッ!!?」(グラッ)
「零司!!」
バターーン!!パリンパリン!!
僕が胸を抑えて倒れ、近くにあったグラスがその振動で床に落ちる
ガチャガチャ!!
「どうした!?」
激しい物音に部屋に戻っていたユエラたちが扉を開けて出てくる
「レグナー!!どうしたんですか!?」
セラウィがレグナーに問いかける
「零司!!」
が、その答えを聴く前にユエラが倒れた零司を発見し駆け寄る
そして、その夜の十六夜家の物音が止むことはなかった
まず始めに零司が何故倒れたのかは過労ではありません
倒れた原因は次回明らかに・・・