フェイトはこの腕輪を使いこなす練習をレグナーがユエラたちの調整をしている間ずっとしていました
「バルディッシュ!」
『yes,sir! sonic move!!」
私は自信の持てる最速で空を駆け
最短距離でなのはに向かって飛ぶ
これまでの彼女の戦闘から彼女の戦闘スタイルは
『魔力弾で多角的に攻撃することにより相手を崩し、崩れたところを強力な砲撃で撃墜する・・・移動砲台ともいえる砲撃型』
なので最初は魔力弾の牽制を仕掛けてくるものだと思ってた
けれど
「えぇぇーーーーい!!」
「ッ!?ハァァァーー!!」
どうして!?彼女のこれまでの傾向から私に対して最初から近接戦闘を仕掛けてくることはなかった
あったとしても必ず魔力弾を使うか視界を奪った時だけであった
彼女の予想外の動きに僅かに動揺を覚えはしたけれど、私はスピードに身を任せて鎌を振り下ろし
彼女も杖で迎撃する
ドォォォォン!!
私たちの接触したデバイスを中心に魔力がぶつかり合い爆ぜる
その爆発の衝撃を利用して私と彼女(以降なのは)は後方に退避し、魔力弾を6個精製し、射出する
「フォトンランサー!Fire!!」
なのはは魔力弾を相殺
魔力弾がぶつかり合うことにより爆煙が発生し
そこからいつの間にか接近を仕掛けていたのかなのはが現れ
私に杖を振り下ろす
それを両手でバルディッシュを使って受け止める
なのはは私を力で押し切る
そしていつの間にか精製していた計6発の魔力弾が上下から挟むように攻撃をしてきたので
私はギリギリまで引きつけて後方に宙返りの要領で避けることで
魔力弾を衝突させて爆発させようとする
だが、なのはの想定の範囲内なのか
なのはの魔力弾は全て交錯点で方向を変え私の方に向かってくる
・・・最初戦ったときは魔力が強いだけの普通の子だったのに、いつの間にこんな高度な操作を・・
私は流石に体制を崩さずにこの魔力弾を全て避けるのは困難だ(体制を崩したところを砲撃で撃ち落とされる可能性がある)と判断してシールドで裁くことを選択した
けれど、なのはは私の予想を上回り
ギチィ(右足を拘束される音)
「バインド!?」
いつの間に設置型のバインドなんて・・この前あった時には砲撃と魔力弾だけでバインドなんか使う気配すらなかったのに
「昨日、魔力が少しでも練れるようになってから、ユーノ君やクロノ君に教えて貰ってずっと練習しておいて良かったの。」
なのはは私の上から砲撃を放つために魔力の収束をしながらそう言う。
ヤバい・・・前には魔力弾、足はバインドで動けない、このままでは魔力弾を防いだ直後砲撃によってシールド越しでも大ダメージを受ける
考えられる選択肢は
『1.自分も魔力弾を撃ってなのはの魔力弾を相殺、その後シールドで砲撃を防ぐ
2.ただ必死にシールドにのみ集中する
3.駄目元でレグナーに渡された転移の腕輪を使う』
1は無理だなのはは私が相殺の構えを見せたらショートバスターに切り替えてくるだろう
そうなると私は無防備にそれを受けることになる
2は防げるならこんな事を考えない
3は練習での成功率が2/3・・・つまり失敗の可能性がある
だけど上手くいけばこの案の中では一番被害を抑えることができる
・・・ここは
「バルディッシュ!!ハーケン・・」
私は眼前に迫る魔力弾を迎撃するために鎌を振り上げ
その瞬間
「バスター!!」
私の予想通りなのははディバインバスターからショートバスターに切り替えて砲撃を放ってきた
その発射を確認すると同時に私は振り上げた鎌を前に突き出し
「『ラウンズシールド!!』」
ガガガガガガ!!!
まず最初に私は魔力弾を出来るだけ少ない魔力で弾き
「くッ!!・・・今!!ハァ!!!」
砲撃の直撃する寸前にシールドに込める魔力を増大し、シールドを拡大する
ズガガガガ!!
ショートバスターに切り替えたにもかかわらず信じられないほどの圧力で私のシールドをガリガリと削るなのはの砲撃
「レイジングハート!!このまま押し切るよ!!」
なのははその掛け声と共に私へ攻撃の圧力を増す
そこで私は行動に移った
『私とあなたの差、それは・・・・
魔法に対する知識』
「バインドは術者の集中力が弱まると途端に脆くなる」(つまり、貴方が私に対する砲撃にのみ集中したこの瞬間が私のチャンス)
そう言って私はバインドを破壊してシールドに魔力を込め、その魔力で爆発させる
「自爆!?」
なのはの驚いた声が聞こえる
でも私はそこにはいない
だって私は
「ハーケンスラッシュ!!」
貴方の後ろにいるから
「きゃっ!!」
ガガガ!!!
私の声に反応したのか私が攻撃を放つ寸前でレイジングハートのサポートでシールドを張り攻撃を受け止めるなのは
けれど・・・この攻撃は
「シールドを貫通するよ」
バリン
「!?」
私の金色の斬撃がなのはのシールドを容易く切り裂き
なのはの左わき腹に直撃する
そしてなのははその衝撃で海面に向かって吹き飛ばされ
直撃する寸前にアクセルフィンで急ブレーキを掛け
一回転することで完全に衝撃を殺す
そこで私たちは向かい合い
「やるね、フェイトちゃん」
「あなたこそ・・・けど、私も負けられない」
私となのははお互いに杖を構え直し
「フェイトちゃん!!第2ラウンドスタートだよ!!」
「うん、なのは!!」
そうか・・・・やっとわかった。
零司があの時
『あの白い魔導師、高町なのはとフェイトは本当に良く似てるね』
といったあの意味が・・・
零司はあの時にはもう私となのはがお互いに友達になりたがっていたのに気付いていたんだ
それをお互いに気づかないでお互いにどう向き合うのかを悩んでいた
だから私となのはが似ているって言ったんだ
この戦いが終わったらしっかり伝えよう
『私と友達になって下さい』って
ここから先は転移の腕輪は使わない・・・なのはとは私自身の力で勝負したいから
そう考えながら私となのはは笑顔をうっすら浮かべ砲撃を放つ
「サンダー・・」
「ディバイーーン・・」
「「レイジ(バスタァーーーー)!!!」」
ドォォォォン!!
私となのはの魔力がぶつかり合う
そしてまた無数の魔力弾を撃ち合い
それを避け、弾き、打ち落とす
そして何度も何度も砲撃を打ち合う
そんな永遠とも思える魔力合戦にも終わりが訪れる
「「はぁ・・はぁ・・・はぁはぁ」」
お互いに幾重にも砲撃などを打ち合った事による過剰な魔力消費によりお互いに息を荒らげ足を止める
あのバインド時の攻防以降お互いに決定打こそなかったものの
既にお互いのバリアジャケットは全身を通して見てもボロボロになっていた
「お互いに・・魔力が・もう殆ど・・・なくなっちゃったみたいだね」
「・・そうみたいだね」
こうなったら・・・
「「次の一撃で決着をつけよう!!」」
そう同時に同じことを言うと距離を取り
自信の持てる最高の技を放つための準備を始める
私となのはは残る魔力を全身から迸らせ
それを自身のデバイスに集約
「バルディッシュ!!」「レイジングハート!!」
私はバルディッシュの形態をモードを大剣に変え
その刀身は雷を迸らせながら伸びていき
対するなのはの砲撃は周囲の魔力までも収束し、極大さを増していく
そしてお互いに収束が完了したとわかると
「フェイトちゃん!!」「なのは!!」
「「いくよ!!」」
バチバチバチ・・・
「「雷光一閃・・・えーーーいっ!!」「スターライト・・・・・」
私となのははデバイスに力を込め
「プラズマジェットザンバー!!!」「ブレイカーーーーーーー!!!」
そして放たれた金色の巨大な剣と桜色の砲撃は二人の中心でぶつかり合い
ズガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!
「なんていうバカ魔力なんだい!!・・・立ってるのがやっとなんて・・」
激しい衝撃波を放出し、少し離れたところで二人を見守るアルフでさえその場にとどまるのも困難な状態に陥り、ふたりの砲撃の真下を中心に海は地表を露出させ、海水とともにあらゆるものを薙飛ばしていた
「フェイトちゃん!!私、負けないよ!!」
「私も負けられない・・・ッ!!」
どちらも譲らぬ攻撃は一進一退を繰り返し拮抗していた
だが
「くぅ・・・」
先程のフェイトのハーケンスラッシュにより痛めていた左わき腹の痛みにより一瞬力が抜けてしまう
その隙をフェイトは見逃すことなく畳み掛ける
それにより一進一退にあった砲撃の天秤が完全にフェイトの側に傾く
「負けられない・・・なのはは、勝ってあの人に伝えたいことがあるの!!だから!!」
そう言って押し返そうとするがじわじわと砲撃はなのはの方に近づき
その余波により袖が吹き飛び、バリアジャケットを浅く切り裂いていく
それにより流石になのはも諦めそうになる
だが
直撃する直前
なのはは見た
破れたバリアジャケットから覗く
自分の首に掛けてあったあの青いペンダントを・・・
『そうだ・・・なのはは諦めない!!あの人にお礼を言うんだ!!だから!!絶対に・・・』
「諦めないのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
なのははそう言って咆哮の如き声を上げて自身の限界以上の魔力を絞り出す
そしてその魔力でフェイトの砲撃を押し返し
「ッ!?そんな!!」
ついにフェイトのザンバーを弾き飛ばし
桜色の砲撃がフェイトを飲み込んだ
砲撃が終わり気を失ったフェイトが空中に投げ出される
それを・・・
「フェイトーーーーーーー!!!」
海面に叩きつけられる前にアルフが抱きとめる
「・・・ん、アルフ・・私、負けちゃった」
抱きしめられる感覚に目を覚ましたフェイトがそう言うと
「よく頑張ったね・・フェイト。流石は私のご主人様だよ・・」
アルフはそう言ってフェイトを慰める
その言葉を聞いて満足したのかフェイトは
「アルフ、あの子・・・なのはのところに連れて行って」
するとアルフは少し驚いた表情を見せるがすぐに「わかったよ」と言って最後の砲撃で飛ぶことでも危うくなるほどにフラフラのなのはのところに向かう
そしてアルフによってなのはの前に来たフェイトはアルフの手から離れ自分の力で飛行し
「アルフ、私はもう大丈夫だから・・・なのはをお願い」
自分の代わりになのはを支えてもらおうとする
アルフは特に文句を言うこともなくそれに応え
アルフに支えられているなのはと向かい合うと
私は意を決して
「私と・・」
「「友達になって下さい!!」」
「「え!?」」
私が言いたかったことを同時に言われて二人して驚きの声を上げてしまい
少しの恥ずかしさからくる沈黙
そして数瞬後
「「クスッ♪・・・アハハハ♪」」
私たちはなんだか可笑しくなり、盛大に笑い出し
私たちだけでなくアルフまでつられるように笑い出し
しばらく笑ったあと
なのはが改めて
「フェイトちゃん!!友達になろ♪」
そう言って笑顔で私に手を差し伸べるなのは
私はその手を取り
「喜んで♪」
笑顔でそう返した
・・・このときから私となのはの友情は始まった
『Plasma Zamber』はこの時期フェイト使えない?と思いますが勘弁してください
これ以外にフェイトの技でスターライトブレイカーに張り合えそうな技が浮かばなかったんです
あと、この作品ではフェイトのファランクスは登場しません・・・・たぶん