魔法少女リリカルなのは~記憶を探すもの~   作:杉坂 響夜

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現在の零司はサクラとユニゾンしていますので全ての魔法攻撃が戦略破壊魔術兵器を破壊できる攻撃になります


覚醒!!操血の魔王 後編

天童たちに向け

「さて、お前ら・・・ウチの家族に手を出したんだから覚悟しろ。今回の俺は・・・反則に強いぜ?」

 

俺が啖呵を切った瞬間世界はまた青の世界に染まった

 

それから数瞬後

「家族?」

 

天童はようやく口を開いた

 

そして・・

 

「くくくく・・・・・ハーーハッハ!!そうかそうか!!アレは貴様の仲間ではなく家族だったのか!!それは実にいいことを聞いた!!ならば貴様を今から嬲って半殺しにし、貴様の仲間を目の前で殺してやるというのも一興・・グハッ!!?」

 

「「っ!?」」(速い・・・っ)

 

「やってみろよ・・・その前にお前を切り刻んでやるよ」

 

俺は一瞬にして移動して天童の眼前に移動し、天童の顔面を魔力を凝縮した右腕で殴り飛ばした

 

「早すぎる・・・零二君の妹さんの『瞬間魔力換装(フリューゲル・ブリッツ)』よりも更に・・・いや、感覚を強化している私ですら一瞬見失う超スピード・・・それはいったい」

 

 

「『瞬間魔力換装』を超える『瞬間魔力換装』・・・『瞬間魔力武装(フリューゲル・ランス)』ってところか?」

 

『瞬間魔力武装《フリューゲル・ランス》』・・・自らの身体に魔力を同化させる特殊技能で光速をも超える神速の運動性能を発揮させることに加え、『スコール(白)&ハティ(黒)』(脚部のスラスターの付いたレガース)から魔力を放出、その内部に一度取り込み、圧縮して放出する。その際に得られる魔力を収束して爆発的に加速する。瞬時加速の速度は使用する魔力に比例する。・・・ただし、約1秒程完全に停止するため奇襲として以外は使えず、溜め始めると途中でキャンセル出来ないため使いどころが肝心

 

天童を殴りつけた直後俺は両側方から危険を感じ、スラスターを使い後方に避ける

 

そして俺の目の前に見えない攻撃が交差する

 

さらに避けた場所には天童の槍と剣が俺の体勢を崩すために死角から放たれそれを体を軽く反らすことで避けると取り囲むように天の鎖(エルキドゥ)を四方八方上下左右から飛んでくる

 

これは避けるだけじゃダメだな・・これが急激に方向転換できる類なら面倒だけど・・こんな馬鹿正直に真っ直ぐな起動なら

 

「ダラララララララッ!!!!!!!!」

 

ガガガガガガガガン!!!

俺は剣を納刀し、鞘を使って鎖同士でぶつかり合うように計算して弾き飛ばす

 

・・・速度自体が今の俺には遅すぎる・・・かといっても・・チッ!!

 

俺は移動しようとした箇所にわずかに光が反射するのが見えたため俺はそこを抜刀して切り裂いて通る

 

『あっぶねぇ~~、今の太陽の光が反射してなけりゃ間違いなく捕まってるか手足を撥ねられるかしてたぞ!!・・こんなラッキーが何度も続くわけない。それに下手したら天童はともかく雨宮達を殺しかねないからやりたくないんだけど、贅沢を言ってられる程天童を除いて楽な相手じゃないし早々に手札を切るか…』

 

そう考えながら足を止め

 

そこを狙い打つ剣と槍、鎖を弾きながら

 

俺はある方法を使うため身体強化、特に感覚を強化し、赤い霧を纏う

 

そして強化された感覚で自分に迫っていう宝具以外のいくつかの存在を感じ取る

 

まず、雨宮と梶浦の足場となっている雨宮が出していると思われる数本の糸

 

なるほどな・・・空中に8本の宝槍が姿を消して停止している・・・隠してる方法は宝具周辺の空気の感覚からセイバーの『風王結界』の遠隔操作か・・・キャスターの魔力センスと100以上の剣と槍を制御できるアレのサポートがあれば不可能じゃないな

 

そしてその見えなく配置されてる宝具を雨宮は恐らく俺と同じく強化した感覚で感知し、さっきみたいな罠を仕掛けたり攻撃したりしてるのか・・・

 

そして天童がこの見えない宝具で攻撃を仕掛けてこないのは動かせば練度不足で不可視の能力が解けてしまうからってところか?それ以外でここまでの攻撃でその宝具で攻撃を仕掛けてこない理由はほぼない

 

・・・あえて考えるとするなら俺のことを油断させるためってのも考えられはするけれど、アイツの性格とアルケミーがハッキングで持ってきたアイツの秘密の観点から考えてそれは無いと断言できる。

 

 

アイツの戦闘の強さ、俺が今回実は天童に果たし状紛いのメッセージを送った理由だったりする。

 

俺がアイツを軽蔑し、ユエラたちにそれらしい理由をつけてでもアイツを秘密それはアイツの剣と槍を操っているのはアイツ自身ではなく・・・

 

アイツの持っているデバイスなんだからな・・・そして、それを決めた際には最初に剣と槍を操作する際、面倒だったから『お前が操作しろエレミア』と言ってそれ以降自身で操作することなく、エレミアに魔力を流し込み攻撃の先を指定するだけで軌道その他の精密な操作のすべてをエレミアにさせている

 

これがアースラとに最後に俺とアルケミーがハッキングを仕掛けた際についでで乗組員の戦闘要員のデバイスもハッキングをして特に天童となのは、クロノ、リンディのデバイスの記録(ログ)を全て確認した時に発覚した事実・・・アイツは最初に剣と槍を使いこなせなかっただけでそれを使いこなすことを即座に諦めて(デバイスのエレミア)に任せたんだ。自分を磨くっていう選択肢をすぐに捨てて・・

 

「考え事なんて余裕ですね~!!」

 

俺の思考を遮るようにここまで動きを見せなかった黒い鈍器のような魔剣を携えた梶浦が魔剣を振り抜く

 

「『漆黒なる冥約(ティルヴィング)』!!」

梶浦から漆黒の斬撃が放たれる

 

「天童が雷光を打ち砕くもの(イルアン・グライベル)を使ってる時点でお前らがそれを使うのを待ってたぜ!!『復元する世界(ダ・カーポ)』!!」

 

ここまでの攻撃

天童の槍と剣はともかく見えなかった最初の攻撃は間違いなく雨宮の『ストリングロード』だ。攻撃の瞬間に僅かにする風切り音と攻撃の気配があるだけまだマシだけど、もし他の奴に気を散らしすぎたら速攻で捉えられる

 

 

そしてあの糸の厄介な能力はエネルギーを変化させる点・・・あの糸がある限り俺が大技の『多重式屈折次元収束魔導砲(デュアル・レーヴァテイン)』を使ってもあの糸で無力化されてしまうだろう

 

防御に関しても先程からやっている刀での切断方法はあまりに多角的な攻撃を仕掛けられ過ぎれば防げなくなる

 

しかも、相手には雨宮以外に何故か雷光を打ち砕くもの(イルアン・グライベル)を持っている天童と戦略破壊魔術兵器を眼鏡越しに見ただけでコピーできる能力で魔剣を複製した梶浦が居る

 

すなわち早い段階で雨宮を倒さない限り俺の攻撃はあいつらには通らない

 

 

なら、この状況で俺がする選択肢は・・・

 

「!?」

 

俺は梶浦の魔剣から放たれた漆黒の斬撃と俺の間に

 

 

 

 

『雨宮を召喚した』

 

 

これは『復元する世界』の今まで使われなかったもう一つの能力

 

一つは知っての通り物や人をその状態から24時間以内の状態に戻す

 

二つ目は・・・『24時間以内にあった人物を呼び戻す能力』

 

「足場がなければ避けられないだろ?」

 

「ッ!!その通りね・・・足場がなくなって動けない私を攻撃の間に置くことで私に攻撃を防がざるおえない状況に追い込んで魔剣の斬撃の必勝性を無効化させてから斬撃を防がせてその間に自分は離脱してその右手の魔力で墜とす算段なのでしょうけれど

 

 

・・・甘いわ!!裏切りの女神(ダウィンスレイヴ)!!!」

 

雨宮はそう言うとストリングロードを前方に展開させ幾重にも糸を重ねた壁を作り出し

 

バチバチバチ!!

漆黒の斬撃を一瞬受け止め、次の瞬間にはブチブチとちぎられて突破され、雨宮に迫る

 

だが、その斬撃が目の前にまで迫ったところ彩音は口元に薄い笑みを浮かべ

 

「私が展開できる最高強度の防御は1枚だけじゃないのよ」

 

貫いた漆黒の斬撃は不可視の盾に阻まれる

 

 

まさかあの斬撃を防ぐなんてな・・・でも

 

「誰もこの右手の魔力が決め技になるなんて言ってないぜ?」

 

そう言った瞬間雨宮の周囲に俺がさっきまで纏っていた赤い霧のようなものが這いよる

 

「この匂いは・・・血!?」

 

これは俺がさっき雨宮を召喚する寸前に配置した俺の布石

 

それを雨宮が斬撃を防ぐために神経を集中させる瞬間を見計らって接近させ

 

 

 

 

 

 

「『複製』」

 

俺は雨宮の周辺にある血を無色無臭の気体(一酸化炭素)に変換する

 

「な・・何が・・」ガク

すると

 

変換された高濃度の一酸化炭素をもろに吸ってしまったため雨宮は事態を把握する前にあっさりと意識を手放したところを再び『復元する世界』で目の前に召喚して雨宮のストリングロード本体を魔力弾で破壊し、雨宮は粒子となって消える

 

大の男でもあっさりと気絶する動物としての当然の反応だけど効いてくれてよかった

 

いくら召喚せし者でも酸素がないと生きていけない・・それに召喚せし者でも病気で死ぬ

 

それを見て天童は

「馬鹿な!?」

 

雨宮があっさりと拘束されたことに驚く天童と

 

「へぇ~、あの会長さんを無力化するなんてやりますねぇ~」

と興味深そうに見ている梶浦

 

「次はお前らの番だ『夢幻血牢』」

 

俺の周囲を漂っている周囲の赤い霧が範囲を広げ俺と天童と梶浦を包み込み

 

青い世界を赤く染め上げ

 

「まだまだ行くぞ!!」

その赤い霧の中から6体の分身を作り出し

 

俺はその分身を梶浦と天童の方へ全て向かわせる

 

 

それに対して梶浦はいつの間にか俺の武装のレガースと双銃をちゃっかりコピーして弾幕を張ることでそれ以上まともに近寄らせない戦い方をしていた・・俺の分身は基本操血を使えるだけで耐久力は撃たれたところをすぐに再生するからかなりのものだけど、魔力的な攻撃とか一切なしの攻撃力は魔王スキルで倍加する前の俺の半分以下だからな・・・そりゃあ原作で武装がよかったとはいえ3人の『召喚せしもの』を圧倒できるくらいに判断能力とか高いアイツをそう簡単に落とせるワケもないか・・・本人の僅かな慢心さなければポテンシャル的にも勝てただろうしな・・・アイツのミスはもう少し人数を削るまで主人公たちを泳がせなかったことだろうし

 

そうすればあの時紗雪を召喚されても完璧に迎撃して攻撃をすることさえできないようにすることも出来ただろう

 

今のアイツの武装なら俺の分身たちに捉えられそうになったらスラスターで逃げるなんてことも出来るだろうしな・・・けど、コツの要る『瞬間魔力換装(フリューゲル・ブリッツ)』を使えない現状では俺のような神速移動ができないため分身たちでも捕捉可能だ

 

その証拠に先程から近づきながら分身たちが放っている血の槍で撃ち落とせなかったものの何本かは避けているがそこの進行方向へと他の分身が槍を投げ込むことで一定上の距離の移動を封じている

 

しかし

 

「血流槍!!」

 

「人形風情が俺様の前に立つな!!」

 

俺の分身がいくら槍を放とうが横合いから天童が宝剣や宝槍を放ってくれば分身本体の体の大部分を失うためそれに当たらないような操作が必要になる

 

そのため俺自身先ほど広げた血煙のベールで身を隠しながら全体を見渡せる離れた位置で分身たちに指示を送っているのだが

 

こうやって血を槍にして分身六人で四方八方から進行方向に投げ込めば

 

進行を妨げることができる

 

そして避けるために足が止まった瞬間捨て身で全員で突撃をかける

 

しかし

 

「いい加減鬱陶しいんだよ!!さっさと消え去ってくださいよ!!」

 

そう言って無数の弾丸を放つことで俺たちの血でできた体は撃ち抜かれて血煙を上げながら吹き飛んでいきそこをその度に再生するが

 

ついに2体ほど再生のために魔力を血に変換しているため変換する魔力が無くなり再生できなくなって血煙を盛大にあげて消えた

 

それを確認すると俺はまた血の霧の中から分身を作り出す

 

 

それを見て天童たちは

「いい加減しつこいぞ雑種!!そんなもの何度作り出そうが俺様達には届かんぞ!!」

 

「雑魚が何匹も虫みたいにウジャウジャ湧いてくんじゃねぇよ!!」

 

殺しても殺しても湧いてくる血の分身たちの絶えまない攻撃に次第にストレスを感じ

 

「ええい!!こんなものまとめて吹き飛ばしてくれる!!」

 

そう言って天童は魔力をエアに集中させ

 

「吹き飛べ!!天地乖離す開闢の(エヌマ・エリ)・・・!?」

「残念だったな・・・お前の収束した魔力を収束前に戻した。お前が何度これを吹き飛ばそうとしても俺がそれを全部発動前に戻せばどんな攻撃だろうとこの血の結界を破ることはできねぇよ」

 

「なら術者であるアンタを潰せば全部解決するんだよ!!『福音の魔弾(ヴァイス・シュヴァルツ)』!!」

 

俺の言葉を聞いた瞬間梶浦は分身から俺に標的を変え向かってこれまで放った白と黒の無数の魔弾を上下左右四方八方から差し向ける

 

しかし

 

「圧倒的な魔力差のある相手に対して単発の威力がない無数の攻撃は全てが当たる前提じゃなければ大したダメージにはならない」

 

俺はサクラに指示をし自身の周囲に障壁を展開する

 

それにより梶浦の魔弾は俺に届く前にことごとく障壁によって停止させられるが

 

「流石にこの数の魔弾をそのまま防ぎきれるとは思ってないでしょね~甘いんだよ!!」

 

その通りだこのままいけば俺の障壁はものの数秒で砕け散り無数の魔弾の攻撃の攻撃を受ける

 

「その魔弾の特性は対象の音を追跡する能力・・・つまり俺の心音を対象にすれば俺を打ち抜くまで止まらない必中の魔弾。弱点は3つ『単発の威力不足』『弾速の遅さ』

 

 

そして・・・・・『全く同じ音を発するものがあればそちらに向かって対象を逸らされる恐れがある』」

 

そう言うと同時に俺を押しつぶさんとしていた魔弾は向きを一斉に変え俺が分身を天童たちに差し向けていた間に血の霧の中で設置した。ワイヤレスで俺の心音の音受信し、増幅して再生する機械に向かって行き小さい目標に弾同士がぶつかり合って数を減らし、俺の周囲に僅かに残った魔弾も少し障壁の魔力を強めるだけでパンッという音を立てて消えてしまった

 

「馬鹿な・・・・ッ!!」

 

「そんな回避法があったなんて・・」

 

「驚いてるところ申し訳ないけど、そろそろ自分の周りの状態確認したらどうだ?『術式固定解除(ラーゼン)』」

 

「周りの状態だと?・・・なっ!!」

 

「いつの間にッ!!」

 

俺が血の霧の向こう側で天童たちに気付かれないように展開していた魔力弾の存在に気付く2人

 

聖邪必滅の流星群(シュトルムクロイツ)

 

「防御しろ!!」

 

「無理だな。梶浦のコピーしたストリングロードにはもう俺の霧と化した血が大量に付着している。それに魔力を流せば血に魔力を吸われるため既に使用不能だ。俺が防御に使える戦略破壊魔術兵器を展開していない今梶浦は防御の手段を持たない。」

 

「アンタそこまで読んであの霧と分身を!?」

 

そうじゃなきゃあんな無駄に潰されるのがわかってる分身なんか使わない。

 

「この卑怯者めぇ!!」

 

魔王ってのは元来目的のためには手段を選ばない卑怯で狡猾な存在だよ

 

そこには妥協や慈悲なんてものは一切存在しない

 

それを表すかのように俺の白と黒の魔弾たちは梶浦と天童に迫り

 

次の瞬間には盛大な爆発が起こり

 

辺りは盛大な爆煙に包まれた

 

ちなみにあの血の霧の目的は

 

まず、俺の姿を隠し分身の操作と俺からコピーすることがわかってた武器の能力に対する仕掛けの設置に専念するため

 

分身のを効率的に作り出すこと

 

気づかれずにストリングロードを無力化すること

 

この魔力弾を隠すこと

 

の3つと

 

俺は展開していた血の霧を自身の周囲に収束し取り込む

 

「お前らが分身を潰すために魔力弾とかを撃ちまくってくれるだろうからその魔力素を霧化した血を取り込むことで俺の魔力に還元するためだよ。・・・ふぅ~~~ごちそうさん。」

 

そして爆煙が晴れるとそこには戦略破壊魔術兵器のメガネを破壊されたことにより粒子となって空に消えていく梶浦と

 

7枚の花弁のような盾を多重に展開することで繭のようなものが現れ俺の攻撃で破壊されたであろう隙間から見えたのは中でボロボロになっている天童の姿だった

 

 

 

天童はボロボロになった繭の中から出てきた天童は

俺を見つけると

 

「よくもやってくれたな雑種!!危うく死にかかったぞ!!調子に乗りやがって!!」

 

「ハハハ・・・アレを正攻法で防ぐか・・流石に笑えないぞ」

 

「貴様に防げて王である俺様に防げん通りなどない!!」

 

「そうやって言い切れるのは凄いことだと思うけどな。けれどそろそろお前の顔も見飽きたぞ天童」

 

「俺様も貴様のふざけた仮面など見飽きたわ!!」

 

俺と天童はそう言って日本刀とエアで同時に斬りかかる

 

「ようやく邪魔なしに決着をつけられるな!!天童!!」

 

「ハッ!!それは俺様のセリフだ!!」

上段から振り下ろした俺に対し天童は下段からエアで迎え撃ち

 

その場で鍔迫り合いに移行した後、そのままの体勢でお互いに血の槍と宝槍を作り出し相殺しあう

 

「燕返し!!」

 

「遅いんだよ!!」

3発動時の斬撃の軌道を見切って最小限の動きで弾いて避け、胴に向かって鋭い突きを放つ

 

その突きは天童の胴を捉える

 

 

「刀が・・ッ!!」

 

エアとの度重なる激突を繰り返した俺の日本刀『アマオト』は天童のバリアジャケットの鎧とぶつかった衝撃でついに限界を迎えて根元から完全に折れてしまった

 

その為追撃を諦めて離脱

 

流石にEXランクの宝具なんていう神秘の塊とぶつかり続けてたら流石にこれでもかというほどに鍛えた頑丈なことだけが取り柄の鋼鉄の剣なんて普通に壊れるよな~よく考えたら鍔迫り合いしてるとき刀身をガリガリ削られてたしな・・・

 

むしろよくここまで持ったな

 

 

 

俺はアマオトをアルケミーの中に収納して二本の剣を展開して新たに構える

 

そして展開を完了するとすぐに天童に突撃し

 

天童と高速移動状態下でのすれ違いざまの斬り合い繰り返す

 

それにより天童の回転するエアの等身が俺の忍者装束の肩口の布を吹き飛ばし

 

俺の剣が天童の頬に切り傷を作る

 

俺の2本の剣と天童のエア、二人の魔力を乗せた斬撃がぶつかり合う

 

そして

 

「っ!?この俺様が魔力で押し負けるだと!!」

 

増大した魔力であっさりと俺が天童を吹き飛ばし

 

「まだまだいくぜ!!」

『瞬間魔力換装』で背後に回り込み二刀と纏っている血で出来た8本の刃の乱舞で嵐のような荒々しさで天童の全身を切り裂き最後に顎をサマーソルトの要領で蹴り上げ、体が伸びきったところでレガースを装着した回し蹴りを斧のように放ち、鳩尾を的確に捉え天童を蹴り飛ばす

 

「あびでげぶら!?ガハ!!」

 

そして蹴り飛ばされた天童は意地で右手のエアを握り締め、空いている左手で鳩尾を抑えながらなんとか体制を立て直し荒い呼吸で俺を見据える

 

対照的に俺は攻撃をまだ受けていないため無傷で余裕さえある状態

 

ここまでの展開を見ている者にはどちらが優勢かなど子供に聴いてもわかると言えるほどの戦力差だ

 

そこで俺はふと思った話をする

 

「天童。RPGをやったことあるか?」

 

「なんだ・・・いきなり!!あんな面倒なものなどやらん!!」

 

「だろうな・・・お前の性格じゃあLv上げなんて面倒くさがってチートをまず最初に考えるだろうしな」

 

「それが何だというのだ!!」

 

ガキン!!という大きな音を立てて俺たちは離れる

「いや、RPGの勇者と魔王の立ち位置がまんま俺とお前だと思ってな」

 

「なるほどな・・・ならば貴様は俺様という勇者に切られた魔王としてここで死ね!!」

 

そう言って再度俺に挑んでくる天童

 

「あぁ、来いよ勇者(天童)・・・最強の魔王として相手してやるよ」

 

「ヌかせ!!最強はこの俺様だ!!」

 

ガキン!!俺は日本刀を抜き放ち

 

 

 

「うるさい!!貴様の余裕も今消してやる!!来い!!俺様の忠実な下僕(アースラの武装局員)たちよ!!」

 

 

・・・・・・・・・シーン

 

「あぁ、援軍なら来ないぞ。何せ今頃」

 

そう言って鋼たちとの戦いの際に気絶したクロノ達につけておいた集音機能付きの自立稼動型小型カメラ(全長1mm)から送られてきている画像を見せる

 

 

 

~~~~~アースラ

クロノSide~

紫の髪をした女性が最後に立っていた武装局員を雷の魔力弾で沈黙させる

 

「これで全部ね」

 

そしてそれと同時に背後のドアが開き

「テスタロッサさん、こちらの方の片づけと救助は終わりました」

 

炎を纏った刀身の刀を持った青年が紫の髪の女性(プレシア・テスタロッサ)に話しかける

 

そしてプレシアが何か言う前に更に青年の背後から男性が現れ

 

「お、恭也に先を越されたか・・・やれやれ、思った以上に腕が鈍っていたようだ」

 

「引退した父さんにいつまでも追いつけないままじゃ御神流は名乗れないしね」

 

「お、頼もしくなったじゃないか」

 

などと談笑をしながら手に持つ剣で素早く捕虜になっていた僕らアースラの乗組員を開放していく手前はプロを連想するほど鮮やかだった

 

なのは・・・君のご両親とお兄さん達は一体何者なんだ?

 

僕はそう言わずにわいられない心境のまま猿轡とロープを外されるのを待つのだった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「って訳でお前の支配した乗組員は俺の仲間(レグナー)の指示で動いた知り合いたちで鎮圧済みだ」

 

「舐めるな・・俺様は英雄王。この世界の主人公なのだ!!貴様のような雑種なんぞ俺様が本気になれば「なら本気を見せてみろよ。」ッ!?」

 

「どうした?剣先が震えてるぞ?本当は怖くて逃げだしたいんじゃないか?いいぜ?逃げても・・・ほら・・・さっさと逃げろよ」

 

「な、舐め・・・うぅぅぅ・・・・うあああぁぁあぁぁああああああああああ」

 

天童は俺の圧倒的な強さに自信を無くし武器を捨てて全力で逃げ出した

 

そして俺の姿が微塵も見えなくなるほどまで離れてからようやく息をつく

「ふぅ・・・ここまでくれば・・・奴だって・・・」

 

 

しかし

 

「復元する世界」

 

「え?」(ガシッ)

 

全力で逃げ去った天童を俺は目の前に召喚し、首を片手で引っ掴む

 

「おかえり天童」

 

その声を背後から聞いた天童は体を大きくビクつかせ

 

「た、助けてくれ!!何でもする!!悪かった!!ちゃんと学校でのことも謝る!!今後はおまえには一切逆らわない!!だから!!見逃してくれ!!」

 

「へぇ~学校のことってことは俺の正体に気付いたのかオマエ」

 

俺の声音を聞いて『しまった!!』と顔を青くする天童

 

だが、ここで黙秘は許さない

 

その意思を伝えるため首を掴む力を強める

 

「さっき体が伸びきった瞬間に受けた回し蹴りの姿が完全に一致して・・・」

 

「あぁ~なるほど」

 

「もちろんこのことは言わん!!だから俺様を見逃し「断る」て・・・え?ごぼごぼ!?」

 

俺は天童の謝罪を無視し、天童を操血で操った血の中に閉じ込め拘束する

 

そして少しすると

 

『な、何が・・・イタイイタイイタイタイ!!!』

天童が全身を抱えて苦しみ始める吸血鬼化の始まった時の初期の症状だ

 

そしてしばらくすると傷口から魔力を抜かれ切って動かなくなり

 

血液の檻から天童を解放した瞬間俺の2つスキルが発動した

 

『強者の強欲』発動(財宝略奪)

 

『魔王式増兵術』発動(能力の略奪)

 

それにより財宝はアルケミーの中に送られ

 

王の財宝その他の能力は一枚のカードとなって俺の目の前で浮遊していた

 

それにより力がなくなったことに気付いた天童は

 

「返せ・・返してくれ!!」

 

と俺に懇願するが

 

「じゃあな」

 

俺はそう言って海に優しく降ろす

 

そして入水と同時に

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

「吸血鬼化によって変化した肉体にとって海水は強酸と同じだ」

 

まだ完全に変化したわけじゃない天童の体ならの全身を焼く痛みは一瞬でショック死するほど強力な痛みではなく一斉に体中を鞭で皮膚話破られるくらいのものだろう・・・

 

そのせいかすぐに死ねないため絶叫をあげる天童

 

特典である『王の財宝』などをカード化されて奪われ

 

操血能力で閉じ込めた際に魔力を傷口から吸い出された天童には最早自力で助かる術はない

 

「最後の時まで俺の家族に手を出したことを懺悔して死ね」

 

そして天童の体が海に消えるのを確認して俺は天童のポケットからスった天童のデバイスを持って話しかける

 

「ありがとな、エレミア。お前が俺たちに協力してくれたおかげで天童と管理局の情報が筒抜けだった」

 

『いえいえ、感謝をするのはこちらの方です。貴方のアルケミーがハッキングで何度もアタックをかけて私のシステムを初期状態に再起動させてくれたおかげで私はあのクソマスターの支配から離れられたのですから』

 

「はっきり言って苦労したぞ・・・レグナーはアルケミーと話てたから知ってるけど、管理局にメッセージ送るときに笑い堪えるのとか・・・それにしてもこれで俺は失ったものを集め終わり新たに歩むことができる。これからやっと始まるんだ・・・ハハッ・・・ようやくだ・・ようや・・はグッ!?・・・あ”あ”あ”あ”・・・あが・・・ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

どうなってんだ!?・・薬の効果の刻限は後数時間程は先・・・痛みを緩和してた魔力も『夢幻血牢』と天童からの搾取で回収して戦闘前よりも増やしたっていうのに!!なんなんだよこの・・・身体中を駆け巡る痛みは!!・・この痛みは前に気絶した時と同じ・・・いや、その数倍以上だ・・・

 

俺の体・・一体どうなったって言うんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

《貴様の身体がどうなっているのか知りたいかえ?》

 

 

ゾクッ!!!

 

 

突然天から降り注ぐような声が聞こえ、背後から全身が凍るような寒気を感じる

 

『なんだ!!?この圧倒的な気配は!!・・・前に感じたドライグと同等の力に加えて全身をまさぐられる様な気色の悪い空気とこの禍々しさ・・・

 

コイツは一体・・・』

 

そう思って俺は意を決して気配を感じた背後を振り返る

 

そこにいたのは九尾の狐『琥珀蓮』と同じ9本の尻尾を持つ男だった

 

しかしその尻尾は琥珀連のような燃えるような鮮やかな毛並みではなく灰の様なくすんだ色合いの尻尾を持ち

 

雰囲気も神々しさではなく怪しさ・・・いや禍々しさに包まれた存在

 

これが琥珀連が言っていた力を求め欲望にのみ支配された存在『悪狐』なのか?

 

「ようやく会うことができたのう・・・十六夜零司」

 

「誰だ・・お前は・・」

 

「わからぬかえ?我は『アルゴシアス』・・・主の前世を滅茶苦茶にした神ぞ」

 

コイツが・・俺と貴久の前世を滅茶苦茶にした張本人だと!?

 

「・・・お前の方から現れるなんてどういうつもりだ?」

俺は最早全身を蝕む痛みを必死に堪え平静を装いながら問う

 

「なに、単なる気まぐれに過ぎぬ。主の最期を看取ってやろうと思ってな・・・最後の希望さえ果たせぬまま死ぬ主の顔をな」

 

「ッ!?それは・・!!」

 

『マスター、レグナーからの通信です』

 

「繋いでくれ」

 

『了解です』

 

『零司、最後のジュエルシードだが』

 

「今確認した。半分しかないんだろ・・・」

 

『そうか、突然そちらにジュエルシードの反応が現れたのが気がかりだったけれど納得がいったよ・・・・それで、援軍は必要かい?』

 

「いらないよ。こいつは俺の・・・敵だ」

 

『そうかい。けれど、僕らはそう言われて引きさがれるほど引ける性格はしていなくてね」

 

そう言って誰かが俺の肩を掴む

 

「レグナー!?それにみんなも!!」

 

「私たちはお前の家族だ。

肩を掴まれて振り返った先にはレグナー、ユエラ、セラウィ、エミリッタの3人がいた

 

「私たちはお前の家族だ。ならお前の問題は私たちの問題だ。そうだろう?」

 

「そうですよ♪私たちにも戦う理由があるんです。」

 

「零司の敵は私たちがドーーーンっとぶっ飛ばしてやるんだから♪」

 

『貴久・・・俺、今幸せだよ。こんなにも俺のことを心配して手を貸してくれる人がいる今が・・・

 

だから』

 

 

「みんな!!力を貸してくれ!!」

 

「「「「当然だ!!(任せて(下さい))!!」」」」

 

「来るがいい、愚かな人間と亜人よ・・・」

 

そして俺とアルゴシアスの因縁の対決が始まった




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー少し前
~~~~クロノたち解放後
「それでは改めてこんにちは、管理局の皆さん。娘がお世話になっています」
士郎のこの発言から僕らの話は始まった

「えっと、はい」

「まず最初に貴方達が『貴方たちは何故私たちがここにいるのか?』という疑問から答えさせていただきます」

その後、高町士郎さんから聞いたことは僕らの想像を超えるものだった

話を要約すると

「つまりあなた方は、なのはが魔導師になって数日後にと僕らが鬼と呼んでいる男に接触し、事情を聞いてなのはがこういうことをしていることを知ってはいたけれど、なのはが自発的にいうまで待つことにした。」

「そしてその武器に関しても鬼の自宅に招待された折に彼から手渡されて娘のもしもの際の武器になると思い受け取った」

「更に言うなら彼と私たちは友人同士で家の店のインテリアなども格安で受け渡しするような仲です。そのため正体も知っていますが、彼との約束でなのはにも正体を教えていません。そして武器に関しても彼がそちらの組織をよく思っていないためお渡しする事が出来ません」

なるほど・・・確かにあの違法研究の正確な資料の内容からしてあまり良い印象を持っている訳もないか。

などと考えていると転移門が光に包まれそこから

「お、お父さん!!?それにお兄ちゃんも!!何で!?何でお父さんたちがここにいるの~~!!?」

といった具合で僕らが声をかける前に混乱の境地へと旅立った件の父兄のの娘『高町なのは』と

「あ、母さん。いきなりレグナーさんからこの子と転移してアースラに行けって言われたからどうしてなのか気になってたけれど、そういうことだったんだ」

といった具合でなのはとは正反対に僕ら(アースラ乗組員)以上に理解しているような様子の先程までなのはと戦っていた少女(フェイト)・・・ちなみに僕らが見ていたのはなのはとフェイトの戦闘と天童の戦いが始まってからあの鬼が登場した瞬間まででそれ以降は天童と鬼が元から居なかったかのように忽然と消えたため現在はそれ以降の事態の把握ができていない


そしてなのはを士郎さんが落ち着け事情を端的に話した後
アースラの食堂にて事情説明と交渉が始まった
アースラ側として
僕と母さん、なのは、ユーノ

地球側として
プレシア、士郎、恭也、フェイト

他の乗組員は天童に操られていた乗組員の完全拘束と天童たちの戦闘があった位置の僅かな変化をも観測するという2つの役割に分かれそれぞれの職務に励んでいる

話し合いに関わる人間が席に着い終わるとここまで無口に状況を端的に述べるだけだったプレシアの

「それじゃあ、今回の事件の後始末と今後の管理局との関係についての話し合いを始めるわよ」

という一言から僕ら管理局と鬼の仲間たちからの提案による話し合いが始まった


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~あとがき

うん、天童についてはこれ以上に酷いことがなかなか思いつかないくらいやりきった

そして零司は本格的に魔王化しとる・・・やっべぇ流石にやりすぎたか?

何はともあれここまで続いた無印編の戦闘も次回話でようやく終わりを迎えます

その後短めのエピローグ(下手したら次回話のあとがきになるかも)を経て

お待ちかねのA's編突入です♪(最長でもあと2話で無印が終わるのは確定)

ここまで我慢強く読んでくれた方々に感謝をしつつ自分の自己満足の塊なこの小説を読んでくれた方々の寛大さにも感謝したいと思います

そしてここからはお詫びの言葉になるんですが

前話からPCトラブル、資格試験、友人の浮気相談、それとは別の友人の特殊性癖に対する相談etc・・・

といった理由により1ヶ月以上期間が空いてすみませんでした

次回話は来週の水曜までに投稿する予定ですのでこれからもよろしく見守って下さると光栄です

では、すべての読者に感謝を込めて

『See you Next Time♪』
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