魔法少女リリカルなのは~記憶を探すもの~   作:杉坂 響夜

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第二話

「そういうことだ。」

 

その声と共にピンク色の髪をポニーテイルに結った剣を持った女性が現れ

 

「武器を捨てて大人しくしてもらおう・・・そうすれば最低限の被害だけで済ませる事は約束しよう」

 

武器を向けてそう言った・・・あの武器は・・・なるほど、さっきの俺の翼を切った攻撃は彼女か

 

「ピンク髪のお姉さん、悪いけどそれは出来ない」

 

「ほぉ、この状況でどうにかできると?」

 

「逆にこの状況が絶望的な状況だとでも?」

実際いうと結構参ってる。あのちびっ子に関してもそうだけど、全員が全員戦闘のプロフェッショナル特有の雰囲気を持っている。中でもあのピンク髪はヤバい・・・感覚で言ったら俺の近接戦闘の師匠であるユエラと同等の強さがあるだろうと予測できる

 

はっきり言って近距離で攻められ続けたら数合斬り合っただけで刻まれそうだ

 

 

 

 

 

 

 

・・・まぁ、剣onlyだったらだけど

 

 

他のやつに関しても男の人狼は高レベルの防御能力を持っているため大技に入っても防いでくる可能性がある・・・・そのため彼奴と戦うのは多少持久戦を覚悟する必要がありそうだ

 

 

 

「ベルカの騎士を3人相手に子供でありながらその態度を取るか・・・面白い。ザフィーラ、コイツは私が相手をしよう」

 

「ちょっと待てよ!!シグナム、そいつはアタシの獲物だぞ!!」

 

そう言って構えを取ったシグナムに対しヴィータが突っかかる

 

「ヴィータ、お前はさっき負けそうになっていただろう」

 

「これから逆転するところだったんだよ!!」

 

「そうか。だが、シールドを破壊されそうになっていたあの状態から考察するが、カートリッジがもう残っていないのだろう?それにお前が無理をして怪我をすれば主が心配をする」

 

「ぐぬぬぬぅ・・・わかったよ。そいつは譲る・・・おい!!そこのお前!!逃げるんじゃないからな!!勘違いすんなよ!!」

 

そう言って俺に指をさしてくるちびっ子改めヴィータ。人を指さすな・・・それにしてもベルカの騎士か・・さっきの内容からして王がいることがわかったけれど、まだ情報が少ない。これじゃあ調べようにもこいつらの拠点を抑えられない

 

「シグナム、我らの本当の目的を忘れるなよ」

 

「あぁ、わかっているとも」

 

そう言うと剣を下ろし俺に構えるように促し、ザフィーラたちはシグナムと俺から距離を取り、静観の構えを見せる・・・表情から見てシグナムというこの人物の勝利を信じて疑っていないようだ

 

「ということだ。貴様の相手は私がする。騎士の誇りにかけて貴様の守っているあの友人には手を出させん・・・ただし、逃げれば彼女の安全は保証しない」

 

「おい、シグナム!!」

 

やれやれといった様子のザフィーラと驚いた様子のヴィータだが、俺はその要求を撤回される前に

 

「わかった。要求を呑もう・・・なら、俺も俺の持つ騎士道を違えない為に相応しい武器を持つことにするよ・・・アルケミー」

 

要求を飲み。アルケミーに準備をさせる。

 

『スロット変更

1.『神採りアルケミーマイスター ウィルフレド・ディオン』

 

2.『中の人などいない 風間 晃太郎』(『ゆるキャラ英雄(ヒーロー)』

 

3.『創刻のアテリアル 仙崎 秀哉』

 

4.『カミカゼ☆エクスプローラー! 速瀬 慶司』

 

5.空き→『ワルキューレロマンツェ 水野貴弘』』

 

そして現れた武器は

 

「|槍か・・」

 

「あぁ」

 

あのレベルの技量の相手と戦うなら間合い、そして技量の差を埋める程の速さや反撃を許さない手数などのアドバンテージが必要になる

 

しかし残念なことに俺のスピードは常時ではなく瞬間のものでしかない。なら俺には手数を稼ぎ間合いを詰めさせないために限りなくコンパクトに素早く攻撃を突き出すのが俺の最善だ

 

そのため少しでも軽く頑丈なこの槍を選んだ

 

「いい武器だな・・まだ打ち合ってもいないのにその三叉の槍からは強力な力の波動がひしひしと伝わってくる。よほど名のある職人が造ったのだろうな・・・」

 

「造ったのは俺だ」

 

「お前が造っただと!?」

 

「そんなに変かな?」

 

「いや、俄かには信じがたいのは確かだがお前の言動からは嘘をついている人間特有の変化が感じられんのも確かだ。しかし・・・やはりそれでも信じられんのも確かだ。やはりここは・・・・・・・」

 

 

そう言ってシグナムは言葉を区切り

 

「互いの武器同士で語ろう!!ハァ!!」

 

「望むところだ!!オォォォ!!」

 

俺は分身を撒き散らしながら接近するシグナムに対して最短距離でフリューゲル・ブリッツを使って空中を駆けシグナムの眼前に肉薄する

 

まさかアッサリと俺が残像に惑わされず本体を見切って来るとは思っていなかったのか僅かに意外そうな表情を見せ

 

接近した俺に向かって剣を振るい距離を取ろうと更に俺の懐に潜り込もうと槍の射程の奥にまで身をかがめて接近を試みる

 

それを近づけさせないように俺はここまでの移動の勢いを乗せた連続の突きと血の翼を8本の鎌に変形して手数で圧倒し、シグナムを全力で削りにかかる

 

それに対し総てを捌くことで何とか俺の懐に入ろうとする

 

 

 

 

 

剣の射程に僅かに届かないところまで接近した辺りで俺の連続突きと鎌の連撃を捌くので手一杯になりつつあるのか二の腕や頬に僅かな切り傷ができる

 

そこでこれ以上は今の状態では攻めきることができないと悟ったのか一旦シグナムは距離を取り、俺の方も今の連撃で攻めきれなかったことから想像以上の強者だと認識してここで迂闊な攻めにはいかず

 

互いに睨み合いの体制に移行する

 

 

 

 

しばらくするとシグナムが突然剣を下げ

 

「驚いたな・・・まさかこれほどとは思っていなかった。ふふっ・・・私が懐に入ることすらできない相手など滅多にいるものではない。俄然やる気が湧いた。

 

 

改めて名乗りを上げよう。」

 

そう言って下ろしていた剣を構え

 

「私はベルカの騎士ヴォルケンリッターの将、シグナム

 

そして我が剣、レヴァンティン

 

お前の名前は?」

 

「日本魔術結社会長 十六夜 零司

 

相棒はこの十字架のアルケミー

 

武器は俺が造った槍の中でも有数の強度を誇る槍『スピリットランス』だ

 

 

 

 

 

「管理局の魔導師ではないのだな?日本魔術結社などという組織は聞いたことがないぞ」

 

シグナムは俺の名乗りを聞くと意外そうに尋ねてくる

 

「管理局みたいな組織と一緒にされるのは心外だ。少なくともウチはあんな偽善的な集団じゃない。あとお前らが知らないのも無理はないよ。この組織は俺と同志たちとでつい最近結成された反管理局を掲げる小さな自警組織だからな。」

 

「なるほど・・・少なくともお前が管理局と繋がっていないことは解った。悪かったな・・・だが、今のでもう一つ確かめたくなった」

 

「何だ?」

 

そこでシグナムはその場から残像を残しながら移動し迫ってくる

 

「右だ!!」

 

高速移動で迫ってくるシグナムの剣に向かって俺は槍を横薙ぎに振るい

 

ガキンッ!!

 

という音と共に三叉の刃先と剣の刃が絡み合う

 

「やはりな・・・お前、私の剣と私の動きが完全に見えているだろう?」

 

 

「近くにアンタと同じく凄腕の剣士がいてね!」

 

そう言って槍の三叉の刃で剣の根元で絡め取り、テコの要領でシグナムの武器を弾き飛ばそうと目論むが、逆にその隙を利用され間合いを詰められやむ終えず鍔迫り合いに移行する俺とシグナム

 

そして鍔迫り合いになった瞬間俺は血の鎌を使って狩りにかかる

 

 

シグナムは俺の鎌が辿り着く前に俺の腹に向かって蹴りを放ち俺をその場から引き離し、腹部に蹴りを受けた俺に向かって接近しようとするが、そうはさせるまいと俺は直ぐさま神速で距離を取り

 

 

 

血染めの短剣(ブラッディ・ナイフ)!!」

 

俺は飛翔中密かに空中に撒き散らしていた血と斬り合いの際に鎌から飛び散った血を無数のナイフへと形を変え全方位から放つ

 

それに対してシグナムは動くことすらせず

 

「ハァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!」

 

剣を蛇腹にして高速で振るうことで空を駆ける龍の如き力強さで無数の血の短剣の総てを砕ききってしまった

 

それを見て流石に俺は

『えぇ~マジですか!!?』と内心で若干焦るが次の瞬間には神速で接近して連続の突きを放つ

 

シグナムは剣を蛇腹から普通に戻して応戦しようとする

 

 

そこで複数の蒼い砲撃が俺たちの眼前を分断する

 

それによって動きを止めた俺とシグナムは砲撃の発射方向に向かって剣と槍を向ける

 

「「誰だ!!」」

 

そうして現れたのはドラゴンボールの悟飯がセルゲームで着ていた紫の道着に右手に黒いリストバンドと道着のない部分に見える隆起した筋肉と重力に喧嘩を売っているような燃え頭と表すのが一番分かり易そうな髪型は前世を通して見てもエア・ギアのスピリットファイアぐらいでしか見たことがない奇抜な髪型

 

瞳は金色で肉食獣を連想させるような凶悪な目つき

 

髪は紅蓮の炎のように紅

 

左肩には三叉の槍に蛇が絡みついたような形の不可解なタトゥー

 

 

なぜ今まで気付かなかったのか不思議に思うほどの存在感と全く感じない魔力(・・・・・・・・)

 

その強さを表すように全身から放出されている青いオーラ

 

それを見て俺は何者なのかと思案し、対称的にシグナムはコイツと知り合いなのか違う反応を示した

 

「何のつもりだ。フェルグラント、騎士の決闘に横槍を入れ「アイツが待ってる。」ッ!?」

 

決闘に横槍を入れられたことについて反論をしようとしたシグナムだったがフェルグラントの一言により言葉と途切れさせる

 

「シグナム、管理局がもうこの結界を包囲してるからシャマルから帰還しろってさ。あと『決闘するのは自由ですけど、魔力を持ち帰る目的を忘れないようにしてください』って言ってたから後で全員お説教だろうね・・・・それと、ヴィータの倒した白い子の魔力はシャマルが搾取済みだ」

 

そう言って指を少し俺の方に動かすと俺の結界の中に居たはずのなのはが念動力で動かしたかのように飛んできた

 

それを視認した俺は即座に全身を使って受け止めにかかる

 

判断が早かったためなのはは

 

「なのはに何をした!!」

 

「・・・うるさいなぁ、心配しなくてもちょっと魔力を頂いただけで数日もすれば元に戻るよ」

 

そしてフェルグラントは言葉をそこで区切ると次の瞬間、俺の思考が一瞬停止するほどの驚愕の一言を告げた

 

 

 

神殺しの十六夜零司君(・・・・・・・・・・)

 

「っ!?」

 

それに対してシグナムはそこで『なるほど』と言った風な表情になり

 

「なるほど、お前がフェルグラントが言っていた倒したい相手だったか。それならばここは私が譲るのが筋というものだな。」

 

と言って剣を下げ撤退の構えを見せる

 

「結界の端のほうに何人か新たに侵入した魔導師が居る。シグナムは戦闘に夢中で気づいてなかったみたいだけど、ヴィータたちはもう迎撃に向かった。面白い魔導師もいるみたいだから5分くらい遊んで来なよ。そしたら撤退だ」

 

「面白い・・・か。お前が言うなら楽しめそうだ。フェルグラント、主のために負けるなよ」

 

そう言ってシグナムは新たに侵入した魔導師(魔力からフェイト、アルフ、ユーノ、クロノだろう)

 

しかし、俺の内心はその限りではなかった

 

『どういうことだ!!アレを知ってるのは俺の家族と事件に関わった天界の連中のみで管理局も含めて誰にも知られていないはずだ!!何故コイツが知っているッ!!』

 

「僕は君と一緒の転生者さ。そして、天界の上層部により闇の書の完成と天界の神を殺すほどに強大な力を持った危険分子である君をこの世界から消す(・・)ためにやってきた」

 

そう言ってそいつは青い燃えるようなオーラが肥大化し、存在感が数倍にまで増し

 

スーツ越しにも圧倒的な力の波動を感じた

 

『なるほど・・・コイツはどういうわけか知らないけれど転生時に俺のことを天界で聞いたのか。それにこの力・・・俺を消すために来たっていうのも嘘じゃなさそうだ』

 

そう思ってなのはをアルケミーの中に収容する

 

「見せてくださいよ。

 

セ・ン・パ・イ。・・・・・・天界の神々が危険分子と判断した協力の力というのもをね♪」

 

そう言うとフェルグラントは霞のように消え

 

次の瞬間俺は脇腹で爆弾が爆発したかのような強烈な衝撃を受けて体がくの字に折れ曲がり

 

「ッ!?っ!?」

 

ろくな抵抗も出来ないままビルの壁に突き刺さり、磔の状態になる

 

磔になったと自身で自覚した瞬間スーツの全身のいたる箇所の機能不全を知らせるように『alert』や『error』の文字がいくつも表示され、視界を埋め尽くす

 

そうした文字の合間に僅かに見える先程まで自分がいた位置には

 

 

「あの程度も反応できないなんて興ざめですね」

 

といった表情で蹴り抜いた姿勢のままの態勢を維持していたフェルグラントの姿があった

 

そして先ほどまで持っていなかった怪しげな本を手に近づいて魔力を俺の全身から吸い出され始めたところで

 

そこで俺はようやく理解した

 

『俺はアイツに蹴り飛ばされたのか・・・』

 

そして、ただの一撃で訓練でプレシアの雷撃にも耐えきったスーツが活動不能なまでの状況にまで追いやられた現状により嫌でも実力の差を痛感した

 

そしてフェルグラントは期待はずれなものを見る人間の目を俺に向けると

 

「この程度なら僕が殺す価値(・・・・)すらありませんね」

 

と言った瞬間結界が解除され、俺を殺すことなくフェルグラントは消えていった

 

全身が怠くなった状態で薄れいく意識の中で俺は最後にフェイトやアルフたちがなのはと同じくボロボロになっているのを見て理解させられた(・・・・・・・)

 

「俺は・・・あの頃と何も変わってなんかいなかったんだ・・・・・誰も救えなかった無力なあの頃と・・・・・・・・」

 

そう最後に言い残し、俺の意識は闇に消えた




はい、今回は今作品においてついに登場した零司のライバルであるフェルグラントによる本格的な圧倒的戦力差による零司の敗北回でした。

フェルグラントについてですが、野菜な戦闘民族ではありませんので『スーパーサイヤ人』や『大猿化』などは出す予定はありません

アレは流石に強すぎる

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