チュンチュンチュン♪
「ふぁ~~~~。朝か・・・」
昨日みんなに行ってくるとか言って本部を出て行って家に出かける準備をしに戻った際、明日からまた学校であることを思い出した俺は計画を一時中断し、
・・・いや、だって恥ずかしいだろ?
皆に『いってきます』って言って扉開けてすぐその予定がダメになったからといって盛大な見送りをしてもらった後すぐに帰ってくるんだよ?
想像してみようか・・・
「あれ?もう帰ってきたの?」とか「旅立つんじゃなかったの?」みたいな視線を全員から受ける自分の姿を・・・・
な、恥ずかしいだろ?そりゃあ笑い話で済ませられるじゃないかとかそういう考え方もあるけどさ、こうも考えたんだ
『もし仮にドライグのとこで今から修行に行ったら確実に向こうでの修行中は限られた設備での家造りだよな?』ってさ
荒れ野原の中心にテントがポツンとあり、水の供給源すらない、作物も育たない最低な土壌というおおよそ人間の住める環境ではない
というわけで俺は学校から帰ってから初めて造ったコテージ・・・現在は増築改造を重ねすぎた結果足のないハウルの城状態になってしまったけれど、まぁそれは今は置いておこう。2LDKの2回建ての普通な
過剰防衛?知らないな~あの世界にドライグ級の化け物が仮にいたとしようか、そんな状態で無防備を晒して眠れるか?
眠れるわけないだろうッ!!それがドライグと違ってガチで来てみろこんな結界群なんて3分で家ごと粉みじんだぞ!?いくら俺自身が隠密スキルSでも限度があるわ!!結界なしでも身は隠せても家までは隠せんわッ!!
っというわけで今日中に家を完成させなけりゃそんな高度な結界をいくつも完成させるには時間が足りない
仮にも半永久的に効果が持続するような
まぁ今はそれは置いとこう。今は目の前の予定を実行することにしよう
「にしても忘れてたな・・・明日・・・いや、もう今日か。今日から学校だったなんてな~アルケミーも教えてくれれば良かったのに」
そう言って俺はベッドの脇にある照明スタンドのところに置いてあるアルケミーに話しかける
『そうは言われましてもマスターが活き活きとした表情で更にピクニックにでも行くかのような軽快さで準備を進めいている光景をみて止めるのは私にはちょっと厳しいものがありましたからね~』
「とは言っても元々研究の一環で理解力を深めるために始めた学習で一通りの学力を付けて大学卒業程度の学力があったせいか授業中はずっと暇にしてて、最近は半年前に取り戻した記憶でそれなりの一般常識とか教養も学んだ(生活が特殊だったから偏ってはいるけど)ことが原因で本格的に学ぶことがなくなったからずっと授業中寝てるしテストは天童との問題で普段からの成績の関係で信頼が関係するっていう理由から手抜き無しにやってるから満点ばっかだし
今更学校に行っても得るものなんて友達作り以外にほとんどないんだけどな」
「そんなことを言いつつ鼻歌を歌いながら着替えをしてるんじゃ説得力に欠けますね」
「うぐっ!?」
はい、実は結構楽しんでます。前世で友達と遊ぶ経験自体が希薄で親友の貴久は外へ出かけるなんて出来なかったから外で友達と遊んだり、学校で友達に勉強を教えたりするのは新鮮でいい
この経験は俺にとって貴重な糧となると思う。
まぁそんなわけで今の貴重な体験をできる限られた期間を無駄にしないために学校をサボれないんだけど・・・修行に関しては前回のドライグと会った世界『パラディファス』・・・いや、あの名称は管理局が勝手につけただけでドライグ曰く『冥界』だっけ?・・・まぁ何にしても土日中を使ってそこで修行すればいい
難点としては向こうに着いたら俺の肉体も向こうの世界の時間軸につられて成長してしまうってことだけど、毎日強力な力を得た日を除いて『復元する世界』を使って肉体を固定してたら余程のことがない限りは
前回の事件後に再び訪れた時に知ったけど
あの世界の一日はこの世界よりも早いらしくこっちの一ヶ月が向こうの百年に相当するらしいからこっちの世界では日帰りでも向こうでは数年間修行を行うことができる『精神と時の部屋』を越えた何か別の修行場(気温差とか特にないからアレよりはるかに暮らしやすい)だ
何よりも自分よりも強い相手もいるから修行相手にも困らない
修行の際にドライグの肉体の一部を採取すればユエラの剣みたいな強力な武具もできる(ドライグから聴いたあの世界の人間に宿るとかいう神器ってのにも興味がある。原理を基にパワードスーツ『ドララ』のコアとドライグの体の一部を使ってドライグの能力を再現できれば今より数段戦力を増すことができることは間違いない
第一、その協力者の候補であるドライグに至っては『強い奴と戦えさえすればその際に砕けた鱗など気にしない』と言っていたし『白いのに負けないために俺はもっと強くならなくてはならんからな』とも言っていたから俺たちの利害は一致している
・・・やべぇ~完璧な計画だ。一石二鳥どころか五、六鳥はありそうな計画の割にデメリットが無いとか理想的すぎるだろ・・・前回開始早々初めて会った二天龍と呼ばれ始めた頃から向こうでの数百年の時間の間に別次元の強さを手に入れたドライグに一発で踏み潰されたことを除いて
あぁ、今週の土日が楽しみだな~
ってなことを考えつつ俺は学校に登校したのだった。
学校~~~~~
AM:7:55
登校するには若干速めに時間にいつも通り俺は学校に着き、教室のドアに手をかけ
ガララッ
「おはよう」
俺は扉を開けるとともに朝の挨拶をした
ババッ!!
それと同時にクラス内の全員は蜘蛛の子を散らすように散らばり俺を包囲するように散開する
流石にもう2桁目にもなる我がクラスの困った恒例行事なので俺はもう無視してそのまま教室に足を踏み入れ
全員カバンから何かを取り出し構える
カチャカチャと取り出したそれを
「撃てぇーーーーーーーーーーー!!」
パパパパパパパパパパパパパパパ!!
俺のクラスの副委員長久遠寺飛鳥さんの号令によりクラス全員から俺に向かって
無数のBB弾が発射された
それを俺はどこから取り出したかハリセンを手に自分に当たるものだけを綺麗に叩き落としながら教室何に踏み込んでいく
一歩・・・二歩・・・三歩
そこで
「止め!!」
飛鳥の号令により全員が射撃をやめる
そこで俺はようやくため息混じりに言いたいことを言う
「あのさぁ~、いくら漫画の『暗殺教室』に影響されたからってクラスメイトに向かっての挨拶にしてはこれはおかしいと思うぞ?俺だから笑って済ますけど、普通に考えたら完全にイジメだぞこれ」
「いやいや、室長の方がおかしいって!!何であの数の玉をハリセン一本で全部当たらずに叩き落とせるのさ!!」
「そういう優希ならできるんじゃないか?(にしても朝からテンション高いな~)」
「僕には無理でだよ~室長みたいな化け物じゃなくて普通の女の子だ「あ、和志が優希の菓子パン盗み食いしてる」チェストォーーーーーーーーー!!」
「フゲラ!?」
俺が言った冗談を間に受けた優希はその場に残像を残す超スピードで移動で教室の隅のほうにいた田沼和志の顔面にドロップキックを決めていた・・・スカートで
「・・・普通の女の子なら10m離れた男子に向かって1秒もかからずにドロップキックで蹴り飛ばすなんて出来ないですよ」
「俺の言いたい事を言ってくれてありがとう。彩」
やっぱりこの身体能力を遺憾なく発揮すれば間違いなくあのBB弾の雨の中をかい潜れるだろうと思う
「それ以前にあの格好ではしないわね」
うん、最もだと思うよ飛鳥。見えてたもんねライトグリーンのストライプが、勿論言ったら殴られるか蹴られるかするから言わないけど
「でさ、話戻すけど・・・これ、どうにかなんない?」
教室に散らばる無数のBB弾を見て俺は言う
「あぁ、これね。確かにどうしましょうか・・・」
そう言って少し面倒くさそうな表情になる飛鳥
毎回参加していることから面白いのは認めるけど後片付けが面倒とか考えてるんだろう
そしてこの迷惑なイベントを企画した張本人はというと
「僕のメロンパンを返せ!!最後の一個だったのにィ~~~~~!!」
「だか・・俺・・ちが・・・うぇ~~~」
ドロップキックで優希に蹴り飛ばされた挙句食べてもいない菓子パン(誰も取ってないから優希のランドセルの中に入ったまま)を取り返すべく軽く泣いている優希に激しく前後に揺さぶられて吐きそうになっていた
それを見て俺は
『優希にあの冗談を言ったのは失敗だったな~』などと考えながらアルケミーの中から昨日作ったデザートの余りのプリンをランドセルの中でひとつ取り出し
それを後ろ手に持って優希に話しかける
「優希、ほら泣くなってお前のメロンパンを和志が取ったっていうのは嘘だから」
子供をあやすように頭の上に手を置いて泣き止むのを待ち、泣き止んだ頃に
「ほんとぉ~?」
と緑色の髪のアホ毛をピコピコ揺らしながら涙目で聴いてきた
『何この可愛い生き物・・・ってイカンイカン!!自分が泣かせた子の泣き顔見て可愛いとか思うって人間としてどうよ?マズイだろ・・そこはまず謝ろうぜ!!』
といった思考を瞬間的に巡らせほぼノータイムで
「本当だよ。でも、嘘ついてごめんね。」
そう言って笑顔を見せ、持っていたプリンを勇気に差し出す
「わぁ♪」
それを見て大好物だったのか途端に笑顔になった優希を見て
「これで許してくれるかな?」
と聞いてみると
「うん♪」
ひまわりのような笑顔で許してくれた
それをを見て
「俺の手作りだから後で味について教えてね」
そう言って俺は自分の席に向かってその場を後にする
少しして背後から
「何これ!?美味しいよ~~~~~~~~~~~!!」
という声が聞こえたので『口にあって良かった』とか考えながら『今度はクッキーでも作ってみるかな』ということに思考を巡らせて席に着いた
それを見て
「同級生なのにまるで年上の兄が妹をあやしてるみたいに見えるわね」
「そうですね」
「これを平然とやるんだから室長ってみんなから慕われてるんだろうな」
「あれ?居たんですか?田沼くん」
「居たよ!?俺一応室長に優希の意識が向いた瞬間にここに逃げてきてたよ!?」
などと言って飛鳥たちが話していたの聞き流しながら
少しギクリとしながらも平静を装う
さて、今日も新しい一日が始まる
前世では体験できなかった人との繋がりのある温かい日常を・・・
でもその前に
「みんな。そろそろ先生が来るからBB弾片付けるよ~」
「「「「「「「忘れてたァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」」」」」」
流石に先生が来る前にこの惨状を片付けないとね♪
今日も今日とてウチのクラスは平常運転でした。
まぁ、この他にもクラス全員でグラウンドにナスカの地上絵を書いたり、隣のクラスとの合同体育で月村さんとバドミントンをして全員の度肝を抜いたり(最初こそ普通にやってたけど、途中から吸血鬼と強化人間状態になってた・・・お互いに途中からムキになって音速を超える羽の応酬で羽は弾け飛んで最後はシャトルのキャップだけの打ち合いになってたし)、クラス対抗ドッジボール(これも最終的に俺と月村の一騎打ちになった)とかをする日常を毎日学校で繰り広げ、夜は修行の下準備と慌ただしく過ごし週末最後のHRが終わり
「起立、気を付け、礼」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
そう言って担任の先生をクラス全員が見送り
今週の学校の日程が全て終わり
「じゃ、みんなまた来週な♪」
そう言って俺は誰よりも早く教室のドアをくぐり抜け
人目を避けるため男子トイレの個室から自宅に転移すると本気の戦闘をするとき用の服装に着替えて
持って行く物の確認を済ませると
無駄に伸びた前髪をバッサリと切り落とすと後ろ髪をゴムで縛り
「さて、行こうか」
そう言って自宅の異世界へ繋がる扉を開け放った
そうして俺の異世界での修行の日々の幕が開けたのだった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3日後・・・・ひと月で100年だから残り2400日ちょいはこっちで修行できるな・・・って長すぎるだろ!!俺はセルか何かと戦うの?精神と時の部屋ですらここまでの猶予はくれないぞ!!作者馬鹿なのか!? A,
・・・とりあえずこの件は置いておこう
時間がない状態で焦るより時間が余りすぎてる現状は少なくとも遙かに良い状態だ
問題はそこじゃなくて家の目の前に広がるこの光景だ
俺が家を建てた場所
そこは俺の記憶が確かなら緑豊かな大きな樹木に囲まれ、綺麗な小川の流れる魔獣も大人しいものが多く住む非常に好条件な立地だったはずだ
少なくとも3日前までは・・・
しかしどうだろうか、現在は
俺の家の周囲半径10mより外には草一本生えておらず、荒廃した大地が地平線の先まで続いていた
最早俺の家は砂漠の中のオアシス状態だった
どうしてこうなった?
俺はこの原因となる事件が起こったであろう昨晩のことで原因がないかを思い出してみる
~~~~~昨晩
「にしても今日もドライグに会えなかったな・・・遠くの方で白い龍と戦ってたのはわかるんだけど、あの戦闘に近づくのは今の俺じゃ自殺行為だし兼ねてからの予定通りのことしかしてないしな、つくづくこの世界の時間の流れが向こうよりも早くてよかったと思うよ」
一つは
座禅をして精神力を鍛え、魔力の器そのものを底上げする修行で大地の息吹と自身を一体化させるように気をコントロールして呼吸が整ったところで魔力をじわじわと開放し、全開まで開放したらそのままの状態を限界までキープすることで送料だけでなく魔力的な持久力も同時に鍛えることができる修行
もう一つは自分の気と魔力を極限まで押さえつけて体そのものの強度、反射神経などをこの森に住む数少ない獰猛な魔獣を相手取って戦闘の感を極限まで高める修行
他にもまだやっていない魔王のスキルの魔術的な知識の中にあった『人体改造術』を使って見るのも手だけど副作用がどんなのかわからないから没
ドライグの素材を使った武器?そんなん・・・・・
「素材すら回収に行けない状況で造れるわけねぇだろうがぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
にしても困ったな。ドライグとあの白いのが戦ってるあの戦場は周囲20km以内は巻き添え喰らうから近づけないし、仮にあの攻撃をくらってもある程度耐えられるよう全力の戦闘力であの戦いに近づこうものなら邪魔しに来たと勘違いした2匹に2対1で一方的に狩られる。
そこには顔見知りだという理由程度では恐らく一片の情けすらドライグからはかけてもらえないだろう
それほどまでにあの戦いはあの2人にとって神聖なものなんだ。
決して他の誰もあの二人の戦いには立ち入ってはならない
・・・例え俺が僅かな間だけといえあの二人と同等の力を発揮できるとは言っても俺はあの戦いに手を出してはならないと思っている
そして
もしも2匹の戦いを邪魔するような奴がいるようなら・・・
「完膚なきまで叩き潰してやるよ・・・薄汚れた
俺は魔王スキルの熟練度が上がったのが原因で変身した肉体により生えてきた紫の天使のような翼を広げ、米神の位置から生えたまさに魔王というべき漆黒の角に加え現在の服装は漆黒のコートを羽織り、某ソードアートのキリトを連想する黒づくめの格好で光り輝く黄金の剣を右手に携えていた
眼下にいる烏合の衆に向かって威圧するようにそう言った。
俺がこの世界に来て何度目になるだろうか?
最初の方は二、三人の天使、堕天使、悪魔だったのが今では一種族につき数は・・・だいたい
「15、15、16の・・・46人、天使が1人だけ多いのか。」
『スロット変更
1.『空き』→『神採りアルケミーマイスター ウィルフレド・ディオン』
2.『空き』→『デモニオン 魔王の地下要塞 魔王 アスタロト』・・・『神をも恐れぬ魔王』(戦闘能力を2倍),『陣地開拓』(今回は関係ないので説明省略),『強者の強欲』(倒した相手の財宝を全て奪い尽くすスキル)
3.『空き』→『fortissimo exs 芳乃 零二』
4.『空き』→『姫狩りダンジョンマイスター 魔王エミリオ』
5.『空き』→『グリザイアの果実 風見雄二』 『狙撃』『特殊技能』『冷酷化』『脳内リミッターON→OFF』
そう言って俺は右手に携えた俺に適性のあった聖剣の一本『聖剣 エクスカリバー』(天童から奪った宝具)・・・とはいっても
それにより三種族に動揺が走る「何故あれほどをの魔力を持つ者が聖剣を扱えるッ!!」「あの異形の少年は何者だッ!!」「あの剣は・・・間違いない。しかし何故エクスカリバーを持っているんだ!?」という声が伝播し
動揺が広まったあたりで俺は
「ここから先は行き止まりだ。種族間の闘争なら向こうでやれ。二人の戦いの邪魔だ・・・消えろ」
はぁ~、何で俺こんなことしてるんだろ・・・アイツ等なら俺がこんなことをしなくても俺が聖剣を携えている程度で動揺するような雑魚なら余波でまるごと消し炭だろうけど、こいつらにも家族がいるだろうって理由だけでこんな面倒なことをやってるんだから
本当にくだらない。こんな種族が違うってだけで戦争を何百年してるような奴ら(最初に撃退した奴らから聴いた)のために俺は牽制をしてやってるんだから・・・本当に馬鹿げてると思う
けれど、こいつらにもあの二人同様に譲れないものがある
だから俺はこの3種族と二天龍の戦いの線引き担うことにした
そのため俺は魔力増強の修行を一時中断してまでこんなことをもうこの昨日と今日でかれこれ七回
「で?返答はどうする?これまでに無理やり進もうとした何人かを半殺し程度で返しているから俺の実力はわかってると思うがやるつもりか?」
俺は出来るだけ威圧だけでこの場を引いてくれることを祈りつつ魔力を高めて威圧する
けれど
それによって返ってきたのは「餓鬼がいきがるなっ!!」「我らの戦いの邪魔をするなっ!!」などという怒声ばかりで大人しく引いてくれる利口な奴らはいないらしい
「なら・・・死ねよ」
そう言った瞬間に俺の姿は掻き消え、各勢力の5人の背中から同時に血飛沫が上がり、誰の物かわからない白と黒の羽が血に染まり、いつの間にか地面に散乱していた多くの羽に染み込む
「わぁぁぁぁぁぁあああああ!!お、俺の羽がッ!!俺の羽が無いっ!?どうなってんだよっ!!」
「私の羽もよっ!!」
「よくも・・・よくも私の羽をッ!!」
「「「よくも同志の羽をやってくれたなッ!!」」」
そう言って中央に立つ俺に向かって槍を向ける
が
「欠伸が出るほど遅いんだよ。俺が聖剣を振るったことすらわからなかったような・・・お前らみたいなくだらない
そう言って魔力をさらに高めその重圧で地面に叩きつける
「この魔力はッ!!・・・魔王様クラスの・・・・(ガクッ)」
「同じ理由で共闘できるのならさっさと共存でもしろよ」
しかし俺のその発言を聞いている者は居なかった
何故なら
『マスター、全員叩きつけられた状態でモロにマスターの魔力を受けたせいかもれなく気絶しています』
「みたいだね。・・・まったく、こんな連中のせいでまたドライグに実力差を広げられちまったじゃねぇか。ハァ~どっかに居ないかな~こんな威圧だけで気絶するような腑抜けどもじゃなくてもっと戦おうと思える強敵は・・・」
『失礼ですがマスター、いっそのことそこいらの魔獣ではなく自分の気と魔力を極限まで押さえつけて体そのものの強度、反射神経の戦闘の感を極限まで高める修行の相手にすれば良いのでは?』
「いや、それは俺も考えたんだけどこいつらにも一応俺には理解できない理由だけど信念があるわけだろ?それに対して手を抜いて修行相手にするのは流石に俺の流儀に反するというかなんというか・・・」
そう言って言い淀むとアルケミーは若干呆れたようなため息をつき(機械なのに)
『マスターも面倒な性格をしてますね』
「そう思うのなら俺のことをこれからも支えてくれよ。俺は・・・一人じゃないんだろ?相棒」
『私以外の誰にマスターの考えが理解できますか?当然です。私は常にマスターと共にあるデバイスなのですから』
「なら、もっと・・・俺は誰よりも強くならないとな。俺の相棒は俺が認めた世界最高・・・いや、全次元世界最高のデバイスなんだからな。お前のマスターとして恥ずかしくないように」
『その約束・・・久しぶりに聞きましたね。ユエラさんたちマスターが出会って以来です。覚えてらしたんですか?』
「何言ってんだ?当たり前だろ?忘れたこともない俺の最初の目標だ。忘れたことなんてないよ。だからお前はもう自分がバリアジャケットすら展開できない欠陥デバイスだなんて自分のことを卑下するなよ?お前は俺にとって最高のデバイスなんだからな」
『はい。マスターが私を必要とする限り私は常に共にあります』
「なら長い付き合いになりそうだな♪俺、後千年は生きる予定だから」
『それは・・・本当に長い付き合いになりそうですね』
「だろ?」
『それよりよろしいのですか?』
「何が?」
『修行の時間がどんどん減ってドライグとの差が開いてますよ?』
「・・・・・・・(チン♪)っ!?あぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!忘れてたッ!!こんなとこで話し込んでる場合じゃねぇーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!転移!!」
ちなみにその後目覚めた三種族共は俺が去ったことにより怒りの矛先を他種族に向け合ったようだ。
羽を俺に落とされた連中はどうやって出血多量
~~~~~~回想END
「その結果・・・アイツ等の闘争の被害にあった俺の家の周辺から緑がもれなく吹き飛ばされて
無くなったわけだ。・・・・O.K. あいつらまた今度会ったら問答無用で殺そう。」
そう、俺の食料源になっていたこの森の魔獣(草食)たちと毒々しいキノコたち(意外なことに安全そうなのほど冥界のキノコは危険らしい・・・成分分析しててよかった。やらなかったらフグの毒の10倍強力な毒がある椎茸みたいなキノコを俺は食ってた自信がある)も根こそぎ焼き尽くされて跡形もなく荒野へと姿を変えたのだから
ちなみに肉食と雑食のは食えたものじゃないほど不味かった(1日目に既に調理済み)・・・あれは調理法とかの問題じゃない。草食以外の魔獣の肉は臭みが強すぎるせいで一口食べるだけで吐き気を感じる。アレを食べれる奴がいるならそいつは最早味覚異常者以外には考えられないってレベルの代物だ
ここまで言えばわかるだろうか?つまり俺は重大な食糧危機に陥っている
「食物の恨みは恐ろしいってことを教えてやる」
そう言って俺は自前の魚(ブリ)の頭と胴体を「ガンッ」という音を立て切り離すのだった
~~~~~~~~~数時間後
「ようやく森が元に戻ったか・・・けど、生き物は居ない。俺の『
わかってることじゃないか。過去に何度も試したことだ。研究所から助けられなかった子供に対して
何度も・・・
神様じゃない俺に救えるのはどれだけ力があっても
なら俺は少しでも力をつけて救える人の数・・・いや、俺の手の届く広さを広げるだけだ
だから俺はもう二度と家族を泣かせないためにも・・・・
「フェルグラント・・・・お前に殺されるわけにはいかない。俺にはまだ果たしていない夢と目標があるからな」
その俺のつぶやきは誰に聴かせるではなく俺の中に浸透していく
そして俺はアルケミーにセットさせてあるスロットをすべて『空き』にして
座禅を組む
それから数秒後、俺の気配は周囲に溶けこみ
俺の魔力が全身からじわじわと放出されていく
そして俺の魔力の放出量がピークになったとき
バチッ!!バチバチッ!!
俺が放出している魔力を自身の身に纏わせ、そこから逃がさないままに次から次に魔力を放出していったことにより過剰な密度を持った魔力は大気との摩擦により放電現象を引き起こしていた
それからだいたい5分が経った頃
我慢の限界に達した俺は座禅を崩して大きく息を吐き出した
「ぷはぁ!!・・・流石にこれはキツイな。元々特典スキル無しの俺の魔力なんて強くなったからといっても未だにB-程度なのにSランク相当の魔力密度で魔力弾を作るだけで大変なのにそれを体に纏わせるなんてことしててきつくないわけないんだけど・・・正直舐めてたな。初めてやったときは纏わせる事すら出来ないで魔力切れを起こしてたのに何度も連続してやってたせいかようやく形になってきたな・・・それでもまだまだ先は長いけれど、いずれはこの魔力を纏ったままで溜めた魔力をコントロールして密度を下げることなくさらに放出した魔力だけで動物の形を造形するまでの魔力コントロールを習得するつもりだ」
もっと強くなるんだ。そう心の中で鼓舞して呼吸が整うとまた俺は
「・・・・・・」
もう一度最初からこの修行を始め、日が暮れるまで適度な休憩を入れつつ繰り返す
それを見てアルケミーは主が強くなる姿を録画しているのだった
それを後で修行が終わったあとで家に帰った時にアルケミーが俺のその修行風景の動画と画像をみんなに見せていたこと・・・は別にいいんだけど
俺の入浴シーンとかまで記録するなよッ!!という件で後からすごく恥ずかしい思いをしたことをここに記しておこう
因みに俺はこの数日後にここから拠点を移動してドライグ達の戦いが終わったのは俺がこの世界に来て3ヶ月後だった。
・・・・お前らいつまで戦ってるんだよ。流石ドラゴンだなという風に俺が呆れと感心によって何とも言えない気持ちになったのは仕方ないことだと思う