新 復活のF(フェニックス)   作:天ぷら屋

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回想しまくってる気がする


表現とか端折りすぎかなぁ


始まった人間生活、初めての人助け

その日の夕方

 

ユーゴは力持ちであることとそのワルっぽさから商店街の子供たちに《兄》とよばれ慕われるようになった。

 

 

「兄ちゃん、ちょっと聞いてくれよぉ――――」

 

「今度一緒にサッカーしようぜ――――」

 

「なぁどうやったらそんなに力持ちになれるの?――――」

 

「元気いいなぁお前ら!だが、一度に話しちゃ何言ってるかわかんねーよ!」

 

 

 

今日も商店街の子供たちからたくさん話しかけられた。

 

 

「相変わらず元気いいなぁ!子供ってやつは。」

 

「人気者じゃない。ユーゴ君」

 

「はは、おばちゃん。そんなにからかうなって。」

 

「それはそうと今日の仕事は、ここまでよ。店の戸締りは、やっておくからお風呂掃除お願いね」

 

「了解!そのかわり、一番風呂はいただくぜ」

 

「うふふ、いいわよ」

 

 

~~風呂掃除後~~

 

「はぁ~~、やっぱ一番風呂は気持ちいいなぁ!」

 

 

最近になってこの生活にも慣れてきた。周りのやつらも俺を怖がらなくなったしな。これも進歩ってやつか?

 

はじめのころは大変だったぜ………

子供に泣かれるのは仕方ねぇと思ってたが、ここを通る学生やらサラリーマンなんかもビビってたしよ。

正直、暴れてもいねぇのにそんな反応されるのはきつかった………

 

 

「たしか、あいつもそうだったよなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働き始めて数日後

ユーゴが休憩時間に一階の奥の部屋で500mlパックのミックスジュースを飲みながらこの街《駒王町》の地図を見ている時、急に店長から呼び出された

 

 

「ユーゴくーん、ちょっとこっちに来てちょうだい!」

 

「ん?急な仕事でも入ったか?」

 

 

ユーゴは呼ばれて、行ってみるとそこには三つ編みでメガネをかけた女子高生がいた。

ユーゴの記憶にはない少女だ。いったい誰かと思ってると店長が互いに紹介し始めた。

 

 

「こちらは、五月から住み込みで働いてくれてるユーゴ君。ユーゴ君アルバイトの子を紹介するわね。今年の今年の四月からここでバイトをしている《桐生藍華》ちゃんよ」

 

 

なるほど、バイトか。確かに店長一人の花屋ってのもおかしいもんな。と、自己完結したユーゴは

とりあえずあいさつをすることにした。

 

 

「初めましてだな。おれは、藤田雄吾だ。よろしく頼むぜ?」

 

「うっ、て、てんちょー、な、なんでこんなヤンキーみたいな人雇ったんですか………」(涙目)

 

 

ユーゴはその時、目の前の少女にビビられてることをなんとなくわかってたのでそれを和らげようと精一杯の笑顔であいさつしたが、当時のユーゴの笑顔は好戦的な笑みの様に見えさらに桐生はビビってしまった。

 

 

「見た目はアレだけどいい人よ。すぐに慣れるわ♪」

 

「な、慣れる気がしないんですけど………」

 

「おばちゃん、見た目がアレってどういうことだよ!」

 

「ヒィッ!や、やっぱり怖い人じゃない………。わ、私は食べてもおいしくないんだからね!」

 

「別にとって食ったりはしねーよ。俺を何だと思ってんだ!?」

 

「うふふ、それじゃあ仲良くねー」

 

 

そう言って、店長はそそくさと出て行ってしまった。

気まずい状況の中、桐生と二人だけになった。ユーゴは下手に話しかけると、またビビられるため何もできず、また桐生のほうもユーゴに何かされるのではないかとビクビクしていた。そうして気の遠くなるような数分が立った時にようやく桐生が口を開いた。

 

 

「………じゃ、じゃあ私は、お、奥の荷物の整理をしてるんで、ゆ、ユーゴさんは花の手入れをお、お願いします………」

 

「お、おう、分かった」

 

 

なんだこれ!?ナンダコレ!?ユーゴは思わず頭を抱えた。それぞれが別の作業を始めたはいいが、互いに互いの様子が気になりどちらも自分の作業に集中できていなかった。するとその時だった、ユーゴはふと桐生が整理している棚のほうを見ると一番上に置いてある未使用の植木鉢が落ちそうになっていた。

 

 

「あ、危ねえ!上だ!」

 

「え?キャア!!」

 

 

ユーゴの声に気づいて桐生が上を見たときはそれはもう落ちる寸前だった。

桐生は足がすくんでしまい動けず、咄嗟に目をつぶり、頭を抱えてしゃがみ込んだ。

 

桐生は植木鉢の衝突を覚悟していた。

ユーゴと桐生の距離はそこまで遠くないもののたくさんの植木鉢、プランターが並んでいるためユーゴが自分を助けるのは間に合わない、とそう思っていた。

 

しかし、来るはずの衝撃がいつまでたっても来ない。

不思議に思い、恐る恐る目を開けると、ユーゴが手を伸ばし桐生の頭上にあったそれを受け止めていた。

 

もしもユーゴが普通の人間だったのならば間に合わなかっただろう。普通の人間(・・・・・)だったならば。

ファントムであるユーゴは人間態でも異常な身体能力を持っている。それをフルに使い、桐生を救ったのだ。

 

そしてこれが、ユーゴはじめての人助けであった。

 

 

「………大丈夫か?」

 

「…………ハッ!だ、ダイジョウブデス!ありがとうございます!」

 

「ならいい、でも気をつけろよ?今回は助けられた次はわからねぇ」

 

「すみません!気をつけます!……っていま笑いましたね!?」

 

「わ、笑ってねーよ!何言ってんだ?ほら、さっさと作業を再開しろ」

 

「はーい」

 

 

ごまかしていたがその時ユーゴは確かに安堵するように優しく笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「人助け、かぁ。柄にもねぇことをやっちまったぜ。しかし、悪い気はしねぇな」

 

 

そのことを思い出し、またユーゴは優しく笑うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃教会の中

 

そこにはコートを着ている男が教会の長椅子に座っていた。しかし、その背中から出ている黒い翼から男が人間ではないことがうかがえる。

どうやらその男は考え事をしているようだ。

 

「まさか、こんな田舎にあんな魔力を持ったファントムがいるとはな………あいつに計画を邪魔されるわけにはいかないが向こうはこちらの存在には気づいていなかった。ほっといてもまだ問題はなかろう………だが!私たち《・・・》が至高の堕天使になる計画を邪魔はさせん!」

 

男は、急に立ち上がり汚れたステンドグラスをまるで親の敵のようににらみつける。

 

 

 

彼はいったい何者なのか、そして計画とは…………

 

 




ほい、桐生との出会いが前の奴はちょっと無理があったかなぁーと思い、変えてみました。

本編が始まるまではユーゴさんメインで行きます。

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