とある最強の流体操作   作:慧都

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こんな駄文を読んでいただきありがとうございます


改訂なんてほとんどないです(・_・;)


それでもよろしければお読みください




三話 解決手段?

 

<Side ステイル>

 

「知らない天井だ。」

 

目が覚めると僕はベットに寝ていた。いつも泊まっているホテルとは違う生活感あふれる部屋、昨日はこんなところに泊まっただろうか。

 

「そういえばアイツ。」

 

思い出した。僕は昨日、彼女を追っている途中に変な男に邪魔をされて、『魔女狩りの王』ごとやられたんだ。

ここまで連れてきてくれたのは神裂だろう。

また借りが一つできたな。

 

ところでここはどこだろう。

誰もいなかった部屋に運び込まれたのだろうか、掃除まできちんとされている。

 

ベットから立ち上がり部屋の外へと向かう。

 

・・・どうやら僕は疲れているみたいだ。

昨日戦った男と神裂が話を(しかも神裂はずいぶん楽しそうに)お茶を飲みながらしてるなんて夢に違いない。

 

「おや、起きたのかステイル=マグヌス君。傷のほうはどうだい?」

 

なれなれしくもそう声をかけてくる少年の脇で

 

「おはようございます、ステイル。今朝食を持ってきます。」

 

花がらのエプロンをつけた神裂が台所に向かう。

その後ろ姿は初々しいカップルのようで。

 

「そんな新婚みたいな恰好は可笑しいんじゃないかい、神裂。」

 

そう呟いてしまった僕は仕方ないと思う。

 

 

<Side 慧都>

 

昨日二人を家に連れ帰った後、ステイルを治療し神裂から話を聞いた。

原作と同じことを言っていたがその矛盾点を指摘し、説明を行うことで神崎は納得した。

 

もともと禁書目録を助けたいだけだしな。

 

禁書目録は原作通り、上条のベランダに干してきた。

上条には俺が簡単な朝食を作り持って行った。禁書目録を隠そうとして面白かったぞ。

今日は休むと学校に連絡し今に至るというわけだ。

 

 

ちなみに神裂はエプロンをして台所に立っている。

泊めてもらったんだから食事ぐらいはということらしい。

 

「ステイル=マグヌス。君は禁書目録をどうしたい?」

 

食卓を挟んでする会話なのだろうかこれは、案の定ステイルも怪訝な顔をしている。

 

「神裂には話をしたが彼女の記憶は一年分しか容量がないなんてことはない。『完全記憶能力』を持った人間は彼女のほかに何人もいるし俺も限定的だが同じような能力を持っている。」

 

一年分しか脳の容量がないんだったら、俺はすでに10回近く死んでいる計算になるな。

確かに一回は死んでいるが。

 

「彼女は10万3000冊の魔導書を記憶している。君はどうだい?本当にそうだと言い切れるのかい?」

 

「俺は魔導書なんか記憶しちゃいないが脳は0と1の情報しか記憶しない。いくら本を憶えようと普通の生活を送ってようと『完全記憶能力』を持っている者にとっては差異はないんだよ。」

 

「しかし、彼女が憶えているのは魔術の原典。他の本とは違う可能性もある。」

 

「ありえないね、もしそうだとしても記憶しておく場所が違う。例えば物事を憶えるところはここ、何かを覚えるのがここ、といった具合に脳の記憶保存は分かれてるんだよ。いくら魔術の原典の容量が大きかったとしても、日常生活の範囲で何か異常が起こることはない。信じられないのならそこのパソコンを使ってくれて構わないぞ。」

 

「……いや信じよう。君が嘘をつくことにメリットはない。つまり彼女にはそうなるような何かが付いていると?」

 

よかったステイルも信じてくれたみたいだ。信じてくれなかったらどうしようかと思ってた。

 

頭脳派ゆえの信用といったところか。意外にみんな忘れてるけどステイルってすごい奴なんだぜ?

若くしてルーン文字を修めて新しい文字を作り出したんだからな。

 

「そう、10万3000冊の魔導書なんて敵に渡ったら最悪だ。だからこのプロテクトをかけたんじゃないか?お前らのトップがさ。」

 

「あの女狐・・・」

 

部下に罵られる教皇って・・・。

 

「もし彼女に魔術が掛けられているのだとすれば、おそらく脳に近い場所、咽喉のあたりの可能性が高い。今すぐ解除に行きたいけどそんな簡単な術式の訳がないだろうしね。くそっ、僕に力がもっとあれば…」

 

「そこで幻想殺し(イマジンブレイカー)を使うんだ。あの右手ならどんな異常も消し飛ばせるからね。」

 

「幻想殺し、それはなんだ?」

 

ステイルが興奮して身を乗り出してくる。近いわ。

ちなみに先に神裂にも同じ話をしたんだが、その時神裂も同じ行動をとってが理想郷が見えたのは秘密だ。

 

「あらゆる異常、超能力から魔術まで。すべてを無効化し破壊する能力の事、俺の親友が持ってんのさ。」

 

「それなら問題ない、すぐに魔術を破壊してもらって終わりじゃないか。」

 

現実はそんなに上手くいかないよ、ステイル。

 

「お前、それ以外のプロテクトがないと断言できるか?」

 

「それは・・・いやむしろ二重三重にかかっているとみて間違いないだろう。」

 

とたんステイルが落ち込んだ、せっかく原因がわかっているのに実行できないからだろう。

俺だって親友をみすみす危険な目に合わせるわけにはいかんのだよ。

 

「だからステイル。君には彼女にかかっているだろう魔術をできる限り調べてもらいたいんだ。神裂に聞いたが後何日かの時間はあるだろう?その間にできる限りだ。」

 

「わかった、ところで君はなんで見ず知らずの僕たちにこんなにしてくれるんだい?嘘をつくのと同様、君にはメリットなんてないはずだけど。」

 

「目の前で苦しんでる女の子がいるんだ、助けられるなら助けてやりたいだろう?」

 

即答したこれは前世からの俺のルールだからな。

そこにいくつか理由が付いただけだ。

 

「そうか、ありがとう。」

 

ステイルは部屋を出て行った。くそ、いまの笑顔反則級だぜ。このイケメン野郎が。

 

「あれ、ステイル?」

 

神裂、そのエプロン無茶苦茶似合ってるけど飯を食べてもらえなくて半泣きになってるのは俺を(けしかけて神裂を襲わせ社会的に)殺す気なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう上条。」

 

食料の調達のためスーパーに行くと、運よく上条にあったので声をかけてみた。

そのカゴの中、明らか二人分の食糧だよね?足りないと思うけどさ。

 

「け、慧都じゃないですか、どうしたんですかこんなところで。」

 

当麻って分かりやすいよな、やましいことは直ぐ分かる。長所でもあるんだけどさ。

 

「べつに~ただの買い出しですけど?当麻はなんだってここに?昨日のお財布の中身だとそれ買ったら無一文だろ?飯は持ってってやるから気にすんなよ。」

 

「い、いや~。上条さんもお年頃なわけで、あれしきじゃ足りないというかそういう理由なのです、はい。」

 

「ふーん。まあ近頃は空から白い幼女が落ちてくるらしいからな、ものすごく大食らいらしくて大変らしいぞ。」

 

「そ、そうなのですか。」

 

「はいはい、これで大量の食糧を買って備えときな。その幼女シスターに。」

 

「マヂか?いやマヂですか?上条さんは今回ばかりは貰っちゃいますよ?」

 

「いいって、金はあるんだから。腹いっぱい食べな。」

 

ホント上条は嘘がつけないな。

二万ほど渡して俺は当麻と別れた。

 

 

その後、俺の分の会計が終わりふと見ると、当麻がカゴいっぱいの食料品を3つも持っていた。

当麻、ファイト!!

 

 

 

 

 

「で、どうしてあんなことしたんだステイル。返答しだいでは貴様をインデックスごと殺さなければならなくなるのだが。」

 

俺は怒っていた。ステイルの野郎が勝手に独断で上条に接触。

原作とおんなじ状況に陥ったのだ。

 

「僕だって好き好んでやったわけじゃない、ただ君の言う幻想殺しがどれほどのモノか知りたかっただけなんだ。なのに彼女まで傷つけてしまった。『歩く教会』が破壊されるなんて、どんな規格外なんだよアイツは。」

 

しかもステイルにとっては自分の術で禁書目録に傷を与えるという最悪の状況。

確実に嫌われたな。ご愁傷様です。

 

「だったらなおさら『魔女狩りの王』まで使う意味なんかなかっただろ?『歩く教会』を壊せることを確認したんだ、使うとしても炎剣だけで十分だったはずだ。大方禁書目録のそばにいる上条に嫉妬でもしたんだろう?ステイル=マグヌス。」

 

「くっ、悪かった。もうそんな真似はしない、だから手を貸してほしい。彼女を救えるならなんでもする。」

 

別に俺が気に入らなかったことは上条に危害を加えようとしたことだ、だか奇しくもこれで原作と同じ状態になった。世界の修正力というやつなのだろうか。

 

「貸し一だ。何かあった時俺の駒に成れよ。」

 

冗談めかしてそういうとステイルは真面目な顔で反応した。変にまじめなやつ。

 

「そうだ、俺に魔術を教えてくれないか。使える使えないに関わらず得にはなるだろ?」

 

「わかった、時間が空いた時でいいなら教えよう。それより彼女にかけられている魔術が分かった。『ヨハネのペン』効果は魔術師が危険に落ちいったとき無意識化でも敵の魔術を解析しそれに対する有効術式を展開敵を排除する。魔術師にとっては相性最悪さ。」

 

超能力に対してはどうなんだろうか、原作では上条の『幻想殺し』に対して圧倒的攻撃力による殲滅を図ってたけど俺に対しては?

そこが目下の問題だな。

 

「わかった、10万3000冊の魔導書を持つ禁書目録にとっては最強の護りってわけか。ちょっと考えてみるよ。」

 

「ちょっと考える程度で解決できたらもうやってるさ。僕はそれを知って何パターンも戦略を「考え付いたぞ」・・はぁ、規格外だね君は。」

 

その作戦は簡単かつ確実、一応二人に話をつけたがその反応は……

 

「貴方ならできるでしょう、逆を言えば貴方しかできないでしょうねその作戦は。」

 

「僕に何も言うことは無いよ、よろしく頼む。」

 

といったものだったのだが承認されたってことでいいんだよな?

 

まあ、これで禁書目録と上条を助ける算段がついた。

待ってろよ、禁書目録!!

 

 





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