とある最強の流体操作   作:慧都

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家のインターネット環境が悪くなったので、だいぶ遅くなりました。

もともとの文章とほとんど変わっていません




第四話 原作との剥離

 

 

そして当日・・・

 

「来ましたね、上条当麻、さあ彼女を渡して貰いましょう。」

 

いや、神裂の悪役っぷりが面白い。まったく似合ってない。

原作通りに事は進んでいる。さてどこで介入するかだが。

 

「大丈夫だよ、とうま。私を助けに来てくれた人が来てくれるかも。」

 

あちゃー、ずいぶん信頼されてんな。確かに最初とステイルの事で二回助けたから、覚えられててもおかしくないか。

 

最初の時はそのままぶっ倒れたし、二回目は意識あったのかあれ?

 

「けどよ、インデックス。そいつが誰かも「よう、当麻。お前こんなところで何してんだよ?」慧都!なんでこんなとこにいんだよ、逃げろ!!」

 

「あっ、あの時の男の人。」

 

「よう、嬢ちゃん。無事か?」

 

「はい?」

 

現状が呑み込めてないのは当麻だけか。

インデックスはキラキラした目でこっち見てるけど、ここは打ち合わせ通りにしなきゃダメなんだ。

 

「神裂、いったん下がれ。説明は俺がする。」

 

「どういうことなんだよ?あなたは敵なの?」

 

インデックスがさっきと一転、冷たい目でこちらを睨む。

それを無視して、俺は当麻に声をかける。

 

「当麻、禁書目録の事は聞いたか?」

 

「お前なんでインデックスのことを「早く答えろ!!」…聞いた。記憶を消さなきゃいけないってことが間違ってるってことも調べた。」

 

原作通りってことか、好都合か?

 

「上条、禁書目録を助けられるとしたら手伝うか?「当たり前だろ!!」そうか、安心した。」

 

さすが上条。人のために命を張れる最高の馬鹿(しんゆう)だぜ。

 

「実はな、お前に言っておかなければいけないことがある。」

 

緊張した空気が張り詰める。

神裂もインデックスももちろん当麻も、俺の言葉を待つ。

 

少し溜めて俺は口を開く。

 

「……インデックスをお前の家のベランダに干したのは俺だ。」

 

「衝撃のカミングアウト、上条さんもびっくりです。」

 

インデックスも驚いてるな、当り前か。

神裂、呆れるなよ。

 

「お前が禁書目録を預かってくれそうな奴で一番信用してたからな。何も言わずに置いて行ったのはお前が俺のことを喋ってしまう可能性があったからだ。俺の計画の邪魔をしないよう保険だな。」

 

「計画?なんだよ計画って。まさかインデックスを。」

 

当麻が激高して怒鳴り始める。まったく熱い男だな。

 

「俺の計画とは、インデックスを助けることだ。そのためそこにいる神裂や、お前を襲った馬鹿ステイルと助ける方法を模索していた。そしてその方法を見つけた。上条、お前の右手が必要なんだよ。危険があるかもしれないだろうけど手伝ってほしい。」

 

「蒼崎・・・お前。」

上条が言葉を失い。

 

「上条当麻、私からもお願いします。彼女をインデックスを助けてください。」

神裂が頭を下げ

 

「君たちを襲った僕が言うのもなんだが、助けてほしい。」

何処からか現れたステイルも頭を下げる。

 

ホントどこ行ってたんだ?

 

「とうま・・・」

禁書目録なんて泣きそうになっている。←個人的主観です。

 

(実際は突然の事に驚いて当麻を呼んだだけ。)

 

さて結果は?

 

「もちろんだ、インデックスは助ける。慧都のやることなら信用できるしな。」

 

上条はそういい拳を握りしめた。

交渉成功だな。

 

「では、作戦会議だ。大まかには決まっているから当麻はそれを理解してくれ。それとインデックス、いきなり現れてお前に信じろというのは虫がいい話だ。だけど俺はお前を助けてからこの二人と会った、最悪のファーストコンタクトだったのにこいつらを信じたんだ。何が言いたいのかわかってくれるか?」

 

「私をなめないでほしいかも。とうまが信じてる人なら私も信じるんだよ。」

 

インデックスも認めてくれたようでよかった、これで拒否されたらすべて水の泡だった。

 

「この計画ではお前が強く意識を持ち続ければ俺たちの危険性は減る。魔術なんかに負けんなよ。」

 

「わかったかも。私だってやるときはやるんだよ。」

 

禁書目録がぐっと手を突き出す。見た目からして子供にしか見えんな。

頭をポンポンと叩きつつ用意に入る。

 

「禁書目録、この椅子に座れ。上条、用意に。神裂、ステイル、魔法陣を起動させてくれ。始めるぞ。」

 

禁書目録を椅子に座らせ、皮のバンドで固定する。上条はそのわきに立つ。神裂は防御の魔法陣を起動し、ステイルは神裂の魔法陣をルーンで強化していく。

 

「3,2,1、スタート。」

 

即座に上条が禁書目録の口に右手を突っ込む、

 

当麻

 

乾いた音がしてインデックスの目が機械的なものへと変わった。あれが『ヨハネのペン』状態か。

 

「警告、第三章第二節。Index-Librorumu-prohibitorum。

第一から第三までの全結界の貫通を確認。

再生準備・・・失敗。自己再生・・・不可能。

現状、十万三千冊「今だ当麻!」・・・」

 

何か長ったらしいことを言ってるが関係ねぇ。テレビのヒーロー番組よろしく待ってやる義理はねーんだ。

 

「インデックスーー。」

 

上条が魔を打ち消す『幻想殺し』をインデックスの頭へとあて・・・

 

「これより特定魔術“セントジョージの聖域”を発動。

侵入者を撃退します。」

 

インデックスから白い光線が放たれ辺りを真っ白に染め上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが魔術ってやつか。確かに科学とは違う異質なもんだな。解析する中にまったく意味の分からない物質、魔力が含まれてやがる。だがな俺をなめんじゃねーぞ、魔術サイド。」

 

原作では『一方通行』が魔力を虚数のように文字に見立てて演算していたが俺は、

 

「意地でも解析してやる。『第一位』(LEVEL5)にできてに俺(LEVEL6)できないことは存在しねぇ。」

 

水の盾を上条の前に張り、演算と同時に解析を行う。

くそ、水の盾を展開しながらの同時計算はつらいな。

 

10%、20%、30%、

 

血が口まで上がってくる、それを飲み込んで集中する。

 

40%、50%、60%

 

体のどこかの血管が切れた。演算を行い続ける。

テレズマで強化すればという思考を無視する。

この状況でそんなことしたら当麻が死んじまうぜ。

 

70%、80%、90%

 

視界が赤に染まる、もう少しだ。

 

97%、98%、99%、・・・100%

 

「解析終了、いくぜこの野郎。」

 

解析し終わった魔術を使ってさらに盾を強化、解析に回してたぶんも演算に回す。

魔力は血液の循環によって生成される。俺の能力は『流体操作』。魔力も液体のように流れるもの、なので禁書目録の体内に流れる魔力を停止させる。

 

急激に弱くなった光線を能力で操作、空へと飛ばす。

 

「上条、今度こそ決めろ。」

 

意識はだんだん遠くなるが、体の怪我はゆっくりと治っていく。神裂の魔法の効果だろうか。

上条がインデックスの後頭部に手を触れると

 

パキッ

 

「警・・・告最終・・・章第0・・・首輪・・・致命的・・・破壊。再生・・・不可。」

 

禁書目録が小さく呟いて倒れた。空に純白の羽が舞う。

 

「当、痲。手、引っ込めてろよ。」

 

最後の力を振り絞って俺と神崎、上条とインデックス。ステイルは・・・大丈夫そうだな。四人を大きな半円状の盾で覆い、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると俺は病院のベットの上にいた。

 

「目が覚めたかい、『流体操作』。君はあんなに強いのにどうしてそんな事になっているのか僕には理解できないよ。まぁ、君のサンプルを合法的に手に入れられたからね。よかったよ。」

 

起きて最初に見たのは最近巷でキモかわいいと流行りのゲコ太に似てなくもないような、つまりただの蛙に似たおっさん、『冥土返し』だった。・・・憂鬱だ。

 

「ひとまず礼を言っといたほうがいいのか、『冥土返し』?」

 

「いやいや、君がここに着たときにはもうほとんど傷は治っていたよ。検査のために少々血液は貰ったけどね。」

 

「狸爺め。上条は?なんかあったか?」

 

上条の安否を知りたい。護れたのだろうか。

 

「上条、『幻想殺し』の事かい?彼は右手の皮が少しはがれたぐらいだったよ。君を運んできたのも彼だ。」

 

よかった、上条は原作みたいに記憶喪失にはならなかったみたいだ。

神裂やステイルはもうイギリスに帰ったのだろうか。少しさみしいな。

 

「ああ、僕はここで失礼する。外にいる彼女も病室の方があったかいからね、風邪をひかないように入ることをお勧めするよ。」

 

そういって『冥土返し』は病室を出て行った。そして入れ違いに入ってきたのは。

 

「おはようございます、蒼崎慧都。丸一日寝ていましたが体は平気ですか?」

 

「問題ないよ。神裂は怪我はなかったのか?」

 

いつものように奇天烈な格好をした黒髪ポニーテールだった。

 

「もう帰ったんだと思ったが、まだここに居たとはな。インデックスはどうだ?」

 

「インデックスは問題ありません。彼女を縛っていた『首輪』は破壊され、これから記憶を消す必要はなくなりました。本当にありがとうございました。」

 

深々と礼をされる、ごめんなさい、こんな時どんな顔をすればいいかわからないの。なんてな。

自然と笑みがこぼれて、俺は神裂の下げられた頭の上に手を置いていた。

 

「俺はお前らを手助けしただけだ。お前がインデックスを助けたいと思わなかったら、俺だって助けることをしなかったんだ。それに実際インデックスを救ったのは俺じゃなくて上条だぜ?俺に礼を言われる筋合いはない。俺がやったことなんて上条がいればなんとでもなることさ。」

 

気恥ずかしいがこれが真実だ。

俺は転生者(イレギュラー)であって、主人公じゃない。俺がいてもいなくても、過程がどうであれ結果は同じ。

その中で誰かが傷つかずに済むなら俺はその過程に関わろう。それが俺にできる唯一の事だから。

 

「いえ、貴方がいなければ私は困ります。」

 

「ん?なんか言った?」

 

ぼそぼそと小さい声で何か言ったようだが、聞き取ることはできなかった。

 

「いえ、とにかくあなたには借りが一つできました。インデックス、大きな借りです。これを返済するまで私は貴方に関わります。何かあったら連絡してください。」

 

神裂が頭を上げる、いい触りごごちだったのに・・・少し残念。

顔を上げた神裂は笑っていてすごくかわいかった。

 

「神裂、いつもは凛々しいって感じだけど笑ってると可愛いな。」

 

「なっ、私が可愛いなどと。し、失礼します。」

 

神裂が顔を真っ赤にして病室の外へと出ようとしたところで

 

「神裂、ちょっと待ってくれ。…はい。」

 

ベットの脇に置かれていたメモ用紙とボールペンを拝借し、さらさらと走らせる。

 

困惑している神裂、これもギャップか。良きかな良きかな。

 

「俺のメアドと電話番号。これがないと連絡取れないだろ?」

 

「貴方のメアド?電話番号?この暗号がですか?」

 

神裂はどうやら機械に弱いみたいだ。

 

「俺にいつでも連絡できる暗号だと思ってくれればいいよ。数字のほうはそこらへんにある電話で使うんだ。メアドは・・・むこうで知ってる人がいたら聞いて、みんな知らなかったら今度会ったときに教えてあげるよ。」

 

「?よくわかりませんがとりあえず受け取っておきます。では。」

 

神裂が病室から出て行った。俺も久しぶりの我が家に帰るか。

その前に、

 

「上条とインデックスにあいさつに行くかな。」

 

 

初夏の少し熱い気温のなか俺はそこに置かれていた服を着て、上条宅に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼崎さん、無断退院は困ります。」

 

「あ、すみません。」

 

病院のロビーで怒られるとは、何とも締まらないな。

 

 





今日はまた少ししたらもう二羽ぐらい投稿します。

相変わらずの駄文ですが、楽しんでいただけたら幸いです

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