とある最強の流体操作   作:慧都

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本日最終投稿です

またしばらく間隔が開くと思いますが、なにとぞご容赦ください




第六話 学園最強?

 

 

上条の右手はくっ付いた、俺が能力を使って血の循環は補ってたから後遺症もない。

本当によかった。

 

俺が魔術に対する無力さに後悔した次の日から、俺はインデックスに付き合ってもらい魔術を習うことにした。

こんな体たらくじゃみんなを守るなんてできないからな。

 

魔力を解析したのと、神様のくれた高スペックな脳みそのおかげでインデックスの教えをあっという間に吸収し自分の物にしていった。

教師役であるインデックスが驚くスピードで。

 

瞬間的に憶えることができる完全記憶能力だが、こういったときには何の役にも立たない。

一度に喋れることは一つだけだからな。

 

 

地下室で体も鍛えなおし、所詮付け焼刃程度でしかないが、ないよりはましだろうと様々な武術を齧り、鍛錬している。

 

上条も退院し俺の生活に日常が戻った。

はずだった・・・

 

 

 

 

 

 

何の脈拍もなく送られてきた一通の手紙

 

『流体操作』を『一方通行』のlevel 6シフト計画に組み込む

 

この手紙がこれからどのような事態を引き起こすのか、アレイスター=クロウリーも予測していなかった・・・

 

 

・・・否、予想できていなかった。

 

 

 

 

 

「ミサカは貴方に符丁(パス)の確認を取ります、ZXC741ASD852QWE963。」

 

「POI470LKJ369MNB258だったか、俺は『一方通行』を殺すかもしれねーぞ?おれと接触させていいのかね。」

 

「問題ありません、ミサカは貴方の質問に疑問を持ちながらも答えます。私たちを20000回の方法で殺すより貴方と1回戦わせた方がいいと『樹形図の設計者』が判断しただけです、と追加説明します。」

 

目の前にいるミサカ、シスターズに先導され夜の街を歩く。

今宵、『一方通行』と『流体操作』が交わる。その先にはどのような結末が待っているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

路地の少し広くなった場所

無防備に背中を向けた細い体、鋭く研ぎ澄まされたナイフのような雰囲気を纏う白い頭の少年を発見した。

 

「お前が『一方通行』か?」

 

とりあえず人違いだったら困るので確認を取る。

 

「なンだ、三下。ここは関係者以外立ち入り禁止のはずなンだが。」

 

うん、間違いない。こいつが『一方通行』だ。

確かに『どんな状況にも対応しなければならない』実験なのだから俺のことを知らないのはおかしくないな

 

 

「ZXC741ASD852QWE963。これで分かんだろ、自称学園最強。」

 

挑発してみると『一方通行』の口が裂けるように吊り上っていく。

これが原作で上条に見せた笑みだろうか、人間より爬虫類に近いぞその眼。

 

「てめーの糞みたいな『最強』なんざ俺が軽くぶち破ってやるよ。」

 

体を半身にして軽く構える。これが俺の喧嘩スタイルだ。

 

<side一方通行>

 

「この学園都市最強の『第一位』に対してそんなこと言えンなんてなァ、面白れェ。」

 

だらんと下げた両手は隙だらけだ。しかし視線を外すようなことはしない。

 

反射によって彼は傷を負うことは無い。

いきなり姿を現したことより、シスターズではなく生身の人間が相手だということに一方通行は驚いていた。

 

これはいわばショーと同じ、どのようにあがいても最終的には殺されるだけの話。

しかしどうだ、この学園最強と対峙してもコイツは顔色一つ変えない。

 

おもしれェ

 

先ほどまでの相手に対する思いは忘れ、一方通行は純粋にそう思った。

 

さて、この場所には飛ばせるような物体はない。

当り前だ、このような実験がこの少年をLEVEL6へと進めるためなのだから。

『一方通行』が両手を上げる。右の苦手、左の毒手。ありとあらゆるベクトルの向きを変える彼の最強の構え。

 

「軽くつぶしてやるよ、三下ァ。」

 

俺はベクトルを操作し、跳ぶ。

 

奴の体に触れれば終わりだ、俺の野望のために殺す!!

 

 

<side 慧都>

 

先に動いたのは『一方通行』、足にかかるベクトルを変えることで肉食獣のごとく突進する。

 

「けっこう速いな、だけど直線の移動は読まれやすいんだぜ。学園最強。」

 

その即死の攻撃を軽く避け、ジャブを繰り出した。

何かにあたった手ごたえと共に拳が鈍い音を立てる、俺の手は傷つき一方通行は無傷。

逆に憎たらしい笑みを浮かべている。

 

「よォく避けたな、だけどなァ効くかよ。」

 

疾風のごとき拳も『一方通行』には届かない、体にあたる直前で拳が反射されたのだ。

つまり俺の攻撃はまったく意味をなさない、KIHARA式格闘術だったら別なんだが…。

 

初めてだと加減できずに血の花が咲くかもしれないからな。

 

「知ってるよ、この反射がお前の絶対防御なんだろう?だったら俺はその防御を打ち破るだけだ。」

 

原作の説明では『一方通行』の反射は日常生活に必要がないもの以外をオートで反射している。

核爆弾もを防ぐその防御は絶対防御と言っても過言ではないのだろう。

 

だがあくまで反射、ベクトル操作であってベクトルが0に近いものに対しては無力なのだ。

 

例を挙げればゆっくりと締め上げる。

 

それとも反射のできない、内側から爆発させるとか。

これはころしてしまうことになるので却下だが。

 

 

さて今回は能力の強弱で相手しようと思う。

 

簡単、『一方通行』の倒し方!!

 

まず、空気中の水分で霧をつくる。この際空気のベクトルを操りこれを吹き飛ばしてくるので注意しよう。

視界を奪ったら水でトラップを作る。足を引っ掛ける程度のもので十分です。

挑発をして、突進をしてくる『一方通行』を転ばせます。この時逆に吹き飛ばされないに注意しよう。

転んだ『一方通行』を拘束して終了。お勧めは水の手錠。締め付けず固定するぐらいで調節しよう。

 

 

 

「はい、終了。もっと頑張りたまえ、学園最強。」

 

ちなみに一方通行の移動エネルギーはトラップにぶつかってくるので、空間転移者(テレポーター)と同じように絶対座標を使わないと吹き飛ばされるから注意してもらいたい。

 

あくまで空間固定、まあこれができたらどんな能力でもLEVEL4には絶対なれるだろうけどな。

 

無効化した『一方通行』は地面に這いつくばって震えている。

初めての敗北に怒っているのか、泣いているのか。俺の角度からはその顔を視認することができない。

 

「テメェ、何もンだ。」

 

倒れたまま『一方通行』が尋ねる、その声は機械のように平坦だった。

 

「お前も聞いたことぐらいはあるんじゃないか?「能力を無効化する少年に驚いているといつの間にか拘束されている」だったか、正直恥ずかしいが大方間違っちゃいないんだなこの噂。」

 

「学園都市の七不思議ってやつか、くだらねェ。俺はテメーの事を聞きてェんだよ、三下ァ。」

 

『一方通行』が怒声を上げる。やれやれ短気なやつだ。

 

「俺はその噂の張本人さ、能力を打ち消す方じゃなく拘束する方だけどな。学園都市の目標であるLEVEL6、『流体操作』の蒼崎慧都だ。以後お見知りおきを『一方通行』。」

 

「おィ、LEVEL6ってどォいうことだァ。俺は聞ィたことねェぞ。」

 

ふむ、アレイスターはしっかりと約束を守っているようだな。

これで『一方通行』が俺の事を知ってたら今まで安息の日々を送れてなかったはずだし。

 

「俺はお前の目指すLEVEL6に唯一たどり着いた能力者、お前の目指す『無敵』ってことだ『最強』。」

 

「ンだよ、だったら俺が負けンのが当たり前みてェじゃねェか。上等、俺が目指すのは『無敵』なンだよ。テメェを殺せば俺は『無敵』。ハハッ、簡単じゃねェか。標的は目の前ェにいんだからよォ。」

 

くるりとこちらを向く『一方通行』。その瞳はギラギラと光っている。

たしかに、その通りなんだが。

 

「お前な、今の状況分かってんのか?お前は俺に拘束され、ちょっと俺が能力使えば死ぬんだぞ。そんな物騒なこと言われて開放するとでも思ってんのか?」

 

「そォ言ェばそうだな、チッ。せっかく『無敵』が見ェかけたと思ったのによォ。」

 

顔をゆがめ興味を失ったかのように力を抜く『一方通行』。死ぬ覚悟ぐらいは持ってたらしいな。

 

「なにか、言い残すことはあるか?死にゆく者への最後の手向けだ。」

 

「そォか、ならひとつ聞かせろ。オマエの・・・断末魔をなァ。」

 

『一方通行』の声と同時に腹に衝撃が走る。

 

「俺は散々『実験』をやってきたンだぜ。10031回の『実験』の中にこんな状況がなかったわけねェだろ。」

 

『一方通行』の高笑いを聞きながら俺は意識を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<side一方通行>

 

目の前にはピクリとも動かない人間。

当り前だ。この俺の一撃をもろにくらったんだからな。

 

「所詮、格下だなァ。やっぱり俺はこの学園『最強』、いや『無敵』だァ。LEVEL6とかいうのもどうせハッタリだろォ、三下ァ。」

 

仮にも俺を地につけたんだ、LEVEL5ぐれェはあったんじゃねェか。

 

さて、この俺に恥をかかせてくれたこの死体をどうしようか。

広告塔にでもぶら下げるか、それとも生き返らせて再び残虐に殺してやろうか。

いや、こんな顔は何度も見たくない。だったらそう憎たらしい、この自称LEVEL6を木端微塵にしようと、考え右手で触れようとし

 

「そんなわけねえだろ、これぐらいで死んでちゃLEVEL6にはなれねえよ。」

 

いきなり起き上がった死んでいたはずの人間に殴られ(…)、意識を失った。

 

 

 

<side慧都>

 

「まったく、頭がいいのか悪いのかさっぱりわからん。」

 

空気を圧縮し、その空気が元に戻ろうとする力をベクトル操作で一方向に限定させるとか10mぐらいならたいていの人間なら木っ端みじんになるに決まってんだろ。

 

のくせに倒れた俺に何の注意も払わず接近とか、理解できないな。

 

さて原作での心理描写からすると確実にいい奴なんだよな、さっき俺を殺そうとしたのも『無敵』っていう自分の目標があったからだろうし。

 

人殺しは好き好んでやってるようには全く見えなかったし……。

 

よし、やっぱり決めた。

 

 

 

「アレイスター、こいつ俺が引き取るわ。」

 

この『実験』の間のみ許した空中回線を通してそう伝えると、『一方通行』を抱えて家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌朝

 

「なンで、俺がオマエと住むことになンだよ。」

 

朝から『一方通行』が絡んでくる。

まあ当り前のことだ、軽く流すに限る。

 

「『一方通行』、文句言うな。言ったら殺す、それか捥ぐ。」

 

「何をだ。とりあえず俺は絶対ェ認めねェぞ。」

 

『一方通行』が俺を睨み殺すとばかりに俺に殺気を放つ。

これが原作通り柔らかくなればいいけどな。

 

「帰ってこなかったら実力行使するから、勢い余って殺しちまうかもしんねえぞ?それと俺はお前の保護者扱いになってるからよ、お前のカード使えなくしたから。」

 

「テメェ、勝手なことを・・・」

 

能力行使をしようとしたかKIHARA式体術でデコピン(何気に超難しい)をして、阻止する。

なんで・・とか言ってるけど、反射無効化したわけではないからそんな気にしないでも。

 

「あと、お前これから学校に通わせるからな?挨拶いくから制服に着替えてこい。」

 

「なン、だと・・・、不幸だ・・・。」

 

Orz状態で打ちひしがれる『一方通行』。

お前、何者だよ・・・

 

 

 

 

 

 

「三下ども、俺に近づくんじゃねェ。殺すぞ。」

 

登校初日からそんな殺気飛ばすなよ、大抵の奴は耐えきれないだろうに。

あと、今日って補習だよな?なんで男子全員そろってるんだ?

クラスメート7人、吹寄、青ピアス、土御門は・・・別の事で気絶してるな。

 

他の奴は全員ビビッているようだ、上条を除き。

小萌先生は、なんだか守ってあげたくなるような感じでした、まる

 

今日から一方通行が俺のクラスに転入することになった。

方法は秘密だ、相当難儀したとは言っておこうか。

 

ちなみに一方通行の能力は健在であるが・・・

 

「あ、一方通行ちゃんはLEVEL2、皆さんこうなれるように頑張ってお勉強しましょうね。」

 

もちろん俺が介入しましたとも。

こんな有名人、ここまでしても普通は気付かれるもんなんだぜ?

クラスメート(こいつら)が馬鹿で助かったよ、ホント。

 

「一方通行ちゃんは蒼崎君の隣に座るのですよ。では、授業を始めますよ~。」

 

こうして新しい仲間が俺の日常に加わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――学園都市内某所

 

一人の少女が手をかざすと手から電撃が迸り、巨大な装置を破壊する。

 

そのもう一つの手には大量のレポートを持って、どんどん機械を破壊していく。

 

すぐに一つの施設を壊滅させた少女は空を仰ぐ。

 

その唇から言葉が漏れた……

 

「………『一方通行』、こいつは私が、殺す。」

 

 

 

 





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