インフィニット・ストラトス~最恐の傀儡師~(凍結) 作:鈴木颯手
3月20日 晴れ
今日は学校の終業式だった。明日には別の街へ引っ越してしまうからクラスのみんなが花束をくれた。みんなと離ればなれになっちゃうからとても悲しい。学校から帰るときにはみんな泣いていた。やっぱりみんなと離ればなれになりたくない。
3月21日 くもり
もう荷物は運んであったので朝早くにお家を出た。その間僕は街の景色をずっと窓越しから見てた。友達と一緒に泳いだ川。いつもお菓子を買いに行くとおまけで飴をくれたお店のおばちゃん。みんな見えなくなるまでずっと見てた。
3月22日 雨
昨日はずっと車の中で過ごした。途中でお店によるとき以外はずっと車の中だった。「僕の住む町ってどんな街なの?」って聞いても「黙っていればいい」と運転手さんは言う。お父さんとお母さんと会いたいな。
真っ暗になってから街についたみたいで車から降ろされた。目の前にはおっきなホテルがあって今日はここに泊まると言われた。
3月23日 くもり
お昼過ぎまでずっと寝ていた。夕方になったらまた運転手さんが来てまた車に乗せてどこかに行く。ここが僕の住む街じゃないみたい。
真っ暗になったらどこかの空港に来たみたい。そこの一つの飛行機に乗せられた。どこに行くのかな?
3月23日 晴れ
明るくなってからついた。なんかとっても熱い。僕の街はこんなに暑くはなかったよ。それになんか草とかが全然なくて地面が真っ赤になってる。
飛行機から降りた後はまた車に乗せられてどこかに行く。もう車は飽きたな。
あんまりずっと車の中にいたから寝ちゃってた。外は夜になっていてなんか寒い。いきなり夏から冬になったみたい。
そうしていたら車が止まってなんかホテルみたいなところに入った。
3月24日 晴れ
また車に乗せられてどこかに行く。もうたくさん時間がたっているのに僕の住む街に全然つかない。もう飽きちゃったな。お父さんとお母さんは何してるのかな?僕のこと心配してるかな。
今度は汚い家についた。ここに入れと言う事らしい。中はなんかほこりまみれで汚い。
運転手さんは奥の方へと向かえと押して来る。僕は奥に向かったらエレベーターがあった。中に入ってしばらくするとなんか真っ白な部屋についた。運転手さんは真っ白い服を着た人たちとなんか話してる。しばらくしてから僕に今日はここに泊まると言った。
3月25日
起きてからどこかに連れて行かれた。歩いていると部屋の前に止まってノックをしていた。そうしたら怖い声が聞こえてへやにはいった。そこには怖いおじさんがいた。
でもおじさんは僕に優しく声を掛けてきた。なんかここは特殊な病院で僕は病気だからここで治療してから僕の住む街に行くらしい。
病気と言われたときは怖かったけどちゃんという通りにしていれば治るらしい。今日は部屋で過ごしていた。
3月26日
今日から治療が始まった。でも麻酔を打たれたからどんな感じだかは分からないけど治療が終わってから体が軽く感じる。やっぱり僕は病気なのかな。
3月27日
身体中が重い。なんか大きな人が上にのっている感じで気持ち悪い。様子を見に来た先生にそう言うと慌てて出て行って台を持って来てそこに寝かされた。そこからは覚えていない。
気が付くと部屋にいて起きた時の気持ち悪い感じはしなかった。先生に聞くと病気が悪化してその症状が出たらしい。でももう大丈夫と言われて僕は安心した。
3月28日
なんか思った通りに頭が働かない。今この日記を書いている事すらつらい。もううまくことばがおもいつかない。
9月3日
あれから1年と半年が過ぎた。今ここに書くのはこの1年半の間に起きた事だ。
まず俺は騙された。ここは病院じゃなくて研究所らしい。俺はその研究所の実験動物として体をいじくられた。おかげで身体能力は上昇し、握力は100を超えた。
どうやら俺は成功品らしく、様々な事を教えられた。言語から戦闘術まで。色んな事を教えられたよ。
まるでアフリカの少年兵みたいだ。
なぜ今になって今までの事を書く気になったかと言えば今俺は正常な状態だからだ。
まず俺がいじくられたのが脳だ。あいつらのいう事を素直に聞かせる為にいじくりやがったんだ。この言葉づかいもそのせいだ。
そして恐ろしい事に俺は時々人を見るところしたくてしょうがなくなる。あいつらが用意した人間を殺すとその心が増えて行く。最近ではそっちの人格の方が多い位だ。
俺はそれに危機感を覚えたよ。元々隙を見て逃げ出そうと考えていたがこのままだと逃げる以前の問題になっちまう。せめて今まで俺に行われた事を描き残して置
「ふふふ」
8畳くらいの部屋で一人の少年が一冊のノートを持って笑っていた。
そのノートには「僕の思い出日記」と書かれている。
「全く、もう一つの僕は何を考えているんだろうね」
少年は一人言葉を出しながらノートに火を付けた。
「・・・でも、ここから出る事には賛成だよ。でも今日までの事を書き残す必要はないよ」
ある程度燃えて来たら少年はベットに燃えているノートを投げた。日はベットに燃え広がり火の勢いは強くなっていく。
するとけたましいベルの音が鳴り響く。
「スプリンクラーは作動しないよ。壊しておいたから」
少年は部屋をそう言って出た。