やはり俺がダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか   作:しろねまる。

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前回に引き続き、このページを開いていただきありがとうございます!

サブタイトルがどうも決まらず、それに一時間もかけてしまいました(笑)


書いていてすごく楽しいので、すごく充実しています!
読者様にも楽しんでいただけるような内容を書いていけるように頑張ります!



それではどうぞ!







第3話

 

 

 

 

 

 

 才能なんてものは、存在し得ない。

 あーあいつは才能あるもんなー。とか、お前は才能あるからこれからきっと上手くいくよ!とか。努力している奴らの苦労も知らず、それを才能の一言で片付けてしまう。そういう奴らに限って、なんの努力もせず、ただ漠然とそれをこなしていくだけなのだ。

 

 だが時として努力もひとを裏切る。必ずしも努力は報われるという保証は無いのだ。それじゃあ、やはり才能があるやつが上に登り詰めるのではないか?そんな思考の無限ループに悩まされる奴も少なからず居るだろう。

 そんなことはないと思う。ただ単純な事だ

 その1回の裏切りで折れてしまう奴らは所詮その程度だ。その中でも折れず、絶えず努力を怠らなかった者だけが『更なる高み』を手に入れられる。

 俺の目の前にいる奴はきっとその『更なる高み』を目指している・・・そういう奴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「速い・・・!」

 

 エンカウントした数体のモンスターを一瞬にして行動不能にしてしまった。ありえない、こいつは冒険者になって1ヶ月も経ってないんだぞ・・・?初心者の俺でも分かる、こいつは成長じゃない、進化を遂げている。

正直、ここまで強くなっているとは思わずパニクってるまである。おめぇつえぇなぁ!

 

「っとまぁこんなかんじで・・・って八幡??目が腐ってるよ?」

 

 ほっとけ。ほんと余計なお世話だ、これは生まれつきなんだよ。

 

「そんなことはどうだっていい、この短期間でどうしてここまでの動きが出来る?」

 

 とまぁ思った通りに質問を投げかけてみる

 

「んー、神様には成長期みたいなものだと言われてるんだ!」

 

『成長期みたいなもの』

 

 

 その言葉がどうも引っかかる。

 神様が珍しく曖昧な表現を使っていることを少し疑問を覚えざるを得ない。考えられることは・・・スキル?

そんなものがあると聞いたことはある。だが多くの冒険者などはスキルが発現せずにその生涯を終えると聞く。

 スキルが発現していたとすれば、それをなぜベルに伝えないかだ。何か特別なスキルだったとすれば、それこそ伝えなければいけないものだと思うのだが・・・

神様の考えてることはイマイチわかんねぇな

 

「なるほどね・・・まぁそれはお前が努力をしている証拠だろ」

 

 腑に落ちないが、ここはベルに疑問を抱かせないように振舞うべきだ、そう思った。

少なからず神様がそのことを伏せたのには理由があるはずだ。ここは神様に騙されてやろう。

 

「僕は、どうしても追いつきたい人がいるんだ。その為に強くなりたいんだ」

 

「なんだ、そいつにでも惚れちまったか?」

 

 そう言うと顔を真っ赤にしてあたふたしている。こいつわっかりやすww

 

 

 それにしてもパーティーというのは動きやすい、俺らは同じ装備だが、違った装備の奴らとパーティーを組むとより一層動きやすくなるのだろうか

 

「それよりも八幡は2日目にしては立ち回り方が上手だね?誰かに習ったの??」

 

 そんな友達は居ない。そう言いたかったのだが、実はベルの立ち回りを見様見真似してみただけなのだ。だが、見て盗むというのは簡単なものではなくもうしばらくかかりそうだ・・・メンドクセ

 

「いや、お前の立ち回りを見て真似した。それだけだ」

 

「八幡は凄いね!僕には出来そうにないや」

 

 なんて笑いながら言ってやがる。言っておくがお前の戦闘を見ていたが、もう、この階層に敵なしって感じだからな。いや、やっぱり言わないけど。

 

「とりあえず3階層にでも行ってみるか」

 

 そう言えば、まだ神様にステータス更新してもらってなかった。今日帰ったらして貰わないとな、てかそのままで3階層とか大丈夫なの?

 ・・・なんとかなるよね。

 

 

 ベルとの何気ない会話をしていると、あっという間に3階層にたどり着き、辺りを見回す。特に1、2階層と変わりはなくダンジョンダンジョンしている。要はダンジョンだ。何言ってんの俺

 

「それで、3階層に来たのはいいんだが注意点は?」

 

 俺がそう問いかけるとベルは手を顎らへんに持ってきていかにも考えてますよってポーズをとる。

 いや、ねぇならねぇでいいよねぇ・・・あれ?

 

「2階層に引き続き、1階層では出てこないモンスターとか居るから気をつけること。それくらいかな」

 

 まぁそのくらいか。ダンジョンといってもまだ上層、まだ駆け出しがゴロゴロいる階層なのだ。

だからと言って油断は出来ないのだが・・・

 

「今度は、僕が前衛やるから八幡は後衛やってみようか!何事も経験だよね!」

 

 

 ダンジョンに潜り始めてから数時間、こいつはずっとテンションが高い。ぴょんぴょん跳ねてるとこなんてまるでウサギだよね。みんなもそう思うよね?

 

 ベルがパーティーの、役割を決めた直後、2体のコボルトが姿を現す。目をギラつかせ、口からはヨダレが垂れているそれはまさに、飢えた狼のようにも見える。

 

「八幡、まずは右から!死角を作らないようにね!」

 

 今思ったんだが2人ともナイフ装備なのに前衛、後衛とか意味あんの?

 そんなことを考えている間に、一体のコボルトが戦闘不能になる。何度見ても速い。次の一体を相手をしているのだが、何故かとどめを刺そうとはしない、躱してみたり、相手の攻撃を捌いているように見える。すると突然

 

「八幡!スイッチ!」

 

「おい、どこぞのキ〇トだよっ・・・!」

 

 そういいつつ、指示に従いがら空きなコボルトの腹を魔石を傷つけないように切り裂く。なんでパリィしちゃってんの?黒の剣士なの?

 

「八幡もなかなかやるね!やっぱり筋がいいよ!」

 

「いや、黒の剣士様には勝てませんがね・・・」

 

 え?なんかいった?なんてテンプレな返しをしてくる。まぁ聞こえなかったなら良いんだが。

しかし、2人で潜ってるだけあるな。今日の魔石の量が半端ではない。それだけではなく、立ち回りが段々と良くなっている気がするのだ。

 まだ完璧とまではいかないが、及第点には達しているのではないだろうか。あくまで自分視点だがな。

 

「八幡?」

 

 その声に一旦思考を中断させ応答する

 

「なんだ?」

 

「折角3階層に来たんだからとりあえず気が済むまで戦ったら??僕はやっぱり後衛にまわるよ!」

 

 ベルの癖に気は使えるんだな。なんて失礼なことを考えてると神様に怒られるから止めとく。

確かに3階層でどのくらい通用するかを見極めていなかった。

 

「・・・そうするか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから1時間ほど経っただろうか、さすがに疲労が足にきている。ダンジョン・リザードやらコボルトやらを、ざっと30は相手にしているからな。その間にベルと会話をしつつ、ナイフの立ち回り方を体に染み込ませる。

 今相手にしているモンスターを行動不能にさせたところで敵とのエンカウントがなくなったので、適当に話題を作る。

 

「そういえば、そのナイフってあのヘファイストスファミリアのだよな」

 

 鞘にはヘファイストスの武器であるというロゴが刻まれている

 だがあれはたかが初心者が持てるような安い代物ではないはずだ。それを何故ベルが所持しているのか大体見当はつくがな。

 

「神様が怪物祭の時に下さったんだ!あのシルバーバックに追いかけられてた時だけどね」

 

 

 そう言えば聞いたことがあったな。

 怪物祭の時に突然モンスターが暴れだしたと

 大体は上級冒険者が討伐に買って出てくれたお陰で沈静化することが出来たのだが、ベルと神様を追いかけてきたシルバーバックだけは、当時のベルの装備では太刀打ち出来なかったらしい。すると突然、神様が持っていた小包をベルに渡し、開かせる。そしたらなんと、ヘファイストスの武器だったと。なんと驚き(笑)そのお陰もあって、無事にシルバーバックを倒すことができたと。

 そんなかんじだったか。神様がヘファイストス様と神友だったかで、例の『土下座』とかいうスキル使ったんだろうな。いくらしたんだろ・・・。

 

「これには、冒険者と同じステータスが発生しているらしいんだ、だから僕が強くなれば強くなるほど、このナイフも強くなっていくんだって!」

 

 それで神聖文字が刻まれていた訳だ。

 それって凄く邪道じゃないのか?普通ならば、強くなる度に、自分の能力に見合った武器を選んでいく訳だろ?

 その、ナイフはベルが強くなればなるほど、それに適応していく。成長する武器なんて邪道だ。まぁ・・・ベルだからありだな

 

「凄い武器だな・・・絶対に無くすなよ」

 

「もちろんだよ!無くしたら神様に顔向け出来なくなっちゃうよ!?」

 

 確かに、神様が一生懸命手に入れた、いわばベルと神様の愛の象徴・・・(笑)

 そんなものを無くしたら顔向けできねぇわな。

 

「そうだな。ところで、こんだけ魔石がたまったんだが、そろそろ戻らないか?ここで留まってるわけにもいかねぇだろ」

 

「そうだね!今日はもう戻ろうか!それにしても今日は充実した1日だったなぁ・・・!」

 

 とベルが目をキラキラさせながら喋っている。

 確かに充実した1日だった。自分だけでは学ぶことのできない知識、戦術などを知れた。それだけでも満足だがそれに加えてこの魔石の数ときた。

 今日はいい報告ができそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!?ハチ君が3階層進出!?どうしてそんな無茶が出来るわけ!?」

 

 という訳で、今エイナさんに説教をくらってるわけです

 まぁ普通に考えりゃ冒険者2日目のやつが3階層進出するなんて正気のさたじゃねぇよな。

 それに加えて俺はまだ初期のステータスだもんな。これはエイナに言わないでおこう。きっと今以上のカミナリが落ちることになるだろうからな。

 

 

「ええ。・・・ですがエイナさん!八幡は問題なくモンスターを倒せるレベルでした!」

 

「・・・はぁ」

 

 これには流石のエイナさんも返す言葉がなく頭を抱えていた・・・昨日無茶はするな、と忠告されたばかりだったから、少し罪悪感が生まれる。

 

「エイナさん、スミマセンでした。今度からはしっかりと相談しますんで怒らんでください。それにベルが指南してくれたお陰で、ある程度、立ち回れるようになりましたし、明日からは2階層で我慢しますから」

 

 と俺が言うと2回目のカミナリが落ちる

 

「我慢しますから、じゃないでしょう!?なんでこうベル君も、ハチ君もこう無茶してくるのかな!!!私、命がいくつあっても足りないよ・・・」

 

 と、エイナさんはプリプリ怒ってるわけでそれを見て可愛いと思ってしまった俺はこの想いをどこへぶつけたら良いのだろうか。

 

「とりあえず、スミマセンでした」

 

「君たちにもしものことがあったら、私はかなしいの、だからこう口を酸っぱくしていってるのよ?だから、もう無茶しないでよね?」

 

 こんなこと言われたらもう無茶はできませんね。はい。

 とりあえず説教は終わり正座を崩す。足が痺れて立てねぇ・・・。

 治るまで個室で改めて今日の報告をして、ギルドを後にする。

 

 

 帰り道でベルが寄り道をしたいということで一番近くにあるじゃが丸のお店に立ち寄ることにした。

 

「じゃが丸って意外と美味いよな」

 

「なにを今更!神様がじゃが丸君のお店で働いてるから、よく持ち帰ってきてるじゃないか!」

 

 

 たしかにそうなのだが、やっぱり、ホームで食べるのとはまた違った感じたのだ。

 

 あまり帰りが遅くなると、神様にどやされるので、じゃが丸君を買って食べながら帰ることにした。

 

 帰ろうかと話していると、ベルが何か見つけたのか、裏道へ走っていく。

 

「おいどうしたんだ?」

 

「いや、こっちから走ってくるような足音が聞こえたから、気になってさ!」

 

 相変わらずの好奇心ですね。関心しますよ。

 

 ベルが曲がり角に差し掛かりのぞき込んだ直後

 どしん、と誰かがベルとぶつかった

 

「すみません、大丈夫ですか!?」

 

「うっ・・・」

 

 ぶつかった衝撃でフードが脱げ、顔があらわになる

 少女?とりあえず幼い。

 その少女はすぐさま起き上がり、後ろを振り返る。

 その直後にひとりのヒューマンが現れる

 

「見つけたぞ、この糞パルゥムがっ!!」

 

 もう、すごい形相でパルゥムの少女を睨みつけていた。

 何あの人怖い・・・。

 

「もう逃がさねぇからな・・・っ!」

 

 そう言い放ってパルゥムの少女に近づく。

 それと同時に、ベルがヒューマンの行く手を阻むかのように割って入った。え、あいつ何考えてるの?ばかなの?死ぬの?

 そのヒューマンは少し驚きの表情をみせた、まるで今初めてそこにいたことを認識したかの様に。

 

「・・・あぁ?ガキ、邪魔だ、そこをどきやがれ」

 

 そう言ってベルを睨みつける対してベルはというと、少し腰が引けているが、退けようとはしなかった。

 

「い、一旦落ち着いた方がっ・・・!?」

 

 とかそんな感じの言葉の応酬が始まる。なんか良く分からないけど拍子抜けだ。2人がそんなことをしている隙に、パルゥムの少女が逃げ出した。

 

「なんで逃げんだよっ・・・!」

 

 そうつぶやき追いかける。ここは狭い裏路地だが道がさほど交差している訳ではなくすぐに追いついた。少女の手をつかみ問いかける

 

「なぜあの状況で逃げる必要があった?むしろ事が収まるまで居るべきなんじゃないのか?何があったかは知らないが悪いことはするべきじゃ無いぞ?」

 

「あの・・・あなたは?」

 

 もしかしたら、さっき、現場に居たのにすら気付かれてないのか?まぁそれはそれでいい、あいつの連れだって言うのもめんどくさかったので

「あの現場をたまたま見ていた者だ、特にあの二人に関わりはない。」

 

 と嘘をついた。八幡悪い子☆

 

「あそこにいるのが怖かったので・・・思わず逃げてしまいました」

 

 こいつも嘘をついている。そんな感じがする。

 

「とりあえずあそこに戻れ、すくなくともあの白髪の男がお前を庇ってくれるだろ」

 

 そう言うと少女は必死に手を振りほどこうとした。

 

「だめなんです・・・!あそこに戻ってしまえばリリが・・・っ!!!!」

 

 そこでしまったという表情を見せ、一気に力を込め手を振り解かれる。だが1つだけ知れたことがある

 

「リリ・・・」

 

 なんとなく嫌な予感がする。まぁとりあえず戻ろう。あいつが心配だ。

 来た道を戻ったところで、ベルを見つけた。

 

「・・・大丈夫だったか?」

 

「うん!どうなる事かと思ったけど、知り合いの方に助けてもらっちゃった!」

 

 案外ケロッとしていたので、少々安心した。

 それにしても、なんだったんだ・・・?

 ヒューマンの青年があそこまで怒るとは、ただ事ではないはずだ。

 まさか・・・サポーター云々ってやつか?噂は耳にしたことがあったが、まさか本当にそんなことがあるのか。

 

「八幡?早く帰ろうよ!」

 

「・・・ういよ」

 

 そろそろ夕日が沈む時間帯だ。早く帰らないと神様と小町に怒られる。やべぇ。

 まず、神様達に何か買ってあげようと思い、適当にじゃが丸君を買って帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んでくださり有難うございます┏○ペコ

リリが登場致しました!!
八幡主観ですから、あまり登場シーンはないと思いますけど・・・(;´Д`)

個人的にはエイナが好きなんです!
あの、しっかりとしてる感じが好きです!
あ、ごめんなさいここまでにしておきます(笑)


ご感想お待ちしております!!

ということでありがとうございました!!
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