「あれだね、秀人君が居ると中々に便利だね」
恵梨香はリビングで冷や麦を豪快に啜った
「まさか彼があんな特技を持っているとはおもいませんでした」
「秀人君のスペックは大体理解してるからね、会社から開発中のウィンチオプションを借りてくればクレーンの要
領で荷揚げ出来ると思ったのよ」
ズゾゾゾゾ…冷や麦が消えていった
恵梨香達に与えられたGIFTの寮は会社近くの一軒家だった、毎日帰りが遅くなる恵梨香にとっては転居は好都
合であった
「あの…幾つか質問いいですか?」
「はい、どうぞ」
恵梨香は食べるスピードを落とさず答えた
「なんで冷や麦なんですか?引っ越しは蕎麦かと思うんですが…」
「GIFTって贈り物多いのよ、一応人命救助?やってる会社だしさ…結構被るんだよね、皆様考える事同じで
さ」
「あと、今の秀人君ってどれ位強いんですか?」
「あんま強くないよ?一応スペック的には対戦車ミサイル受け止めて投げ返す事とか至近距離で戦車の主砲受けて
も死なない位には強いけどね」
「それってかなりスゴイんじゃ…」
「でも時間制限あるからね」
流石に恵梨香もお腹一杯になって手を合わせた
「10分じゃそこまで戦えないよ、元々兵器として開発されたわけじゃないしギルティーズさえ倒せれば
良い訳だからね・・・予備バッテリーはベースカーに載ってるけど実際は戻れないだろうし
タイプ01は結構不便な点も多いのよね」
恵梨香は食後のお茶をすすった
「それに・・・」
テーブルの上の携帯電話が鳴り響いて会話は途切れた
「・・・はい、すぐ向かいます」
恵梨香の表情が変わったのを見て香澄も食器を片付ける手を止めた
「東名高速で玉突き事故、レスキューから援助要請が入ったわ」
「はい、でも秀人君は?」
秀人は引越しに使ったレンタカーを返しに行っていた
「直接会社で落ち合うわ」
二人は部屋から駆け出した
「ヘリコプター初めて乗った」
GIFTの屋上にはヘリが用意されており、フェイズ2「レスキュー装備」に
変身した秀人が機内で待っていた
「今回は現場判断になるわね・・・情報だとタンクローリーが巻き込まれてるみたいで
それでGIFTに依頼が来たみたい・・・」
恵梨香は簡単な経過を書いた紙を見ながら呟いた
「一応レスキュー装備だけど追加装備のインパルスも載せてるから現場判断で
換装して対処よろしく」
「了解」
「香澄ちゃんは私と後方でバックアップ、PCでモニタリングして早い段階で
状況報告して」
「わかりました」
テキパキと指示を出す恵梨香を見て香澄は少し憧れを感じた