GIFT戦術的救難システム第二研究所、白衣の男達はモニターに注目していた
「酸素濃度、8000m級です」
「spO2平常値です」
ガラス越しの部屋では一人の男が様々な機械を着けてルームランナーを走っていた
「完成だな…タイプ02」
室長らしき男が言うと隣の女性が頷いた
「タイプ02が完成したらしいわよ」
夕食の際に恵梨香が言った
「タイプ02ですか?」
「簡単に言えば多少楽になるって事よ、今までほぼ毎日出動だったじゃない?しかも北海道とか九州とかさ…でもこれからは我々第一部隊とタイプ02の第二部隊に振り分けられるのよ」
「あれ?確か仮面ライダーシステムの司令塔は恵梨香さんに一任じゃなかったんでしたっけ?」
「まぁ同じ仮面ライダーシステムだけど、全く別物だからね…それに別々の現場に対応する時に私一人じゃ限界あるからね」
恵梨香と香澄の会話を秀人は黙って聞いていた
「タイプ02は「強化人間」だから秀人君の「改造人間」とは運用方法が異なるのよ」
「「強化人間」って何が違うんですか?」
「基本的にはコンセプトからして別物なのよ、秀人君達「改造人間」は「作られた人間」ロボットに限りなく近いの、逆に「強化人間」は「人間のオーバースペック化」人間なのよ基本的にはね、だから得手不得手が当然あるのよ」
「得手不得手…ですか」
「例えば秀人君の場合海難救助はリスクが高いからやらないの…身体が金属で出来ている部分が多いから泳げないのよ、浮かないからね、でも大規模火災とか高温の場所だとか崩落事故なんかは得意なのよ、有毒ガスなんかに対する耐性も高いし汎用性では秀人君の勝ちね…単純なパワーなら負けないし…でも精密作業とか技術的な作業には向いてないの…一長一短なのよ」
「でもライダーが増えれば秀人君の負担も減るから単純に嬉しいです」
香澄は笑いながら秀人を見た
「タイプ02はいつから実戦配備されるんですか?」
「早ければ来週ね…」
「俺は良いけど香澄ちゃんの負担が減るのは助かる」
秀人は冷静に言って席を立った
GIFTのベースカー格納倉庫、ここにはタイプ01…秀人のメンテナンス施設や、各装備のサンプルも置いてある
「初めまして?タイプ01」
ベースカー後部の専用椅子でメンテナンスを受けている秀人に男が話かけてきた
「タイプ02か…」
「神谷夏男、よろしくな」
夏男は秀人に手を差し出した
「タイプ01の現場データは見せてもらったよ、流石って感じだね」
「どうも…」
「まぁ…これからよろしく頼むよ」
夏男はそう言い残して倉庫を出て行った