暗い部屋の中に恵梨香はいた
「報告書は読んだよ、中々首尾よく解決出来た様だな」
オーナーは報告書をテーブルに置いた
「外部装甲や追加装備のない現状…「基礎装備であり「高速振動ナイフ」一本しか装備されていないフェイズ1では、今回希望の小規模災害にしか対応出来ません、早急に完成を願います」
「タイプ01に関しては最終調整に入っている、活動制限がある状態で良いなら来週には実戦段階に出来る」
開発責任者がそう恵梨香に答えた
「タイプ02は…」
「まだ「手術」の最中だ、でも01以上のスペックなのは確実だ…」
開発者は笑った
「ごめんなさい引っ越し手伝ってもらってしまって」
香澄はタオルで汗を拭う秀人に缶ジュースを渡した
「結構重たいモノもあったのに軽々運んでしまうんだもん、流石男性ですね」
「一応改造人間だしね」
秀人は笑った
「俺さ…正義の味方…なのかな?」
「そうじゃない?「仮面ライダー」なんだし?」
「ピンと来ないんだよね、正義とかよく分からないし…」
「とりあえず秀人君はこの前二人の人間をたすけた…それはきっと正義なんじゃないかな?」
「そっか…そうだな…」
二人で笑った
夕方の道を学生逹がふざけながら歩いていた…いや「ふざけながら」じゃない、三人で一人をいじめているのだ
「僕の次は竹下君?全く反省してないんだね、反省しない君達に生きてる資格なんてあるのかな?
まぁ答えは聞く気もないけどさ…」
一行の前に立ち塞がった少年は声を殺して笑った
「あ?お前斎藤か?お前死んだんじゃないのかよ」
「黙れ汚物」
斎藤と呼ばれた少年はみるみる姿を変えた…
腕は長い鎌になり、顔は文字通り「カマキリ」そっくりになった
「お…おい…なんだ…」
リーダーらしい学生が言葉を言い終わる前に首が後ろに落ち、血が噴水の様に首から吹き出した
「どういう事…」
逃げ遅れたもう一人も斬り殺された
「今回の任務を説明します」
ブリーフィングルームに恵梨香逹三人が集まっていた
「幸甚中学2年生「笹木隼人」君の護衛よ、友人四名で帰宅途中「怪物」に襲われ二名が死亡、現場の状況や遺体の状態から「ギルティーズ」と断定、GIFTに応援要請が来たわ、我々の任務は「笹木隼人君の護衛」及び「ギルティーズの制圧又は殺害」ギルティーズに対しての武器の使用は秀人君の判断に任せます、我々としては被害を最小限に食い止め、かつ必ずギルティーズを仕留める事が最優先事項です、では出発準備にかかってください」