警察が手紙のコピーを持って来たのは丁度秀人が作った昼飯を恵梨香と食べ終わった頃だった
「16時に公園で決闘を申し込むなんてやるじゃない」
「あ…あの…作戦指揮官の警部がお…お話があると…」
恵梨香のラフな格好に目のやり場を失った若い警官は顔を真っ赤にしながら言った
「あれ」
「はい?」
「あの反応、あれが正しいの、ドキドキされないとつまらないの」
恵梨香はシャツを着ながら言った
「はぁ…俺も恵梨香さんや香澄さんが平均よりカワイイというのは理解してますけど…」
秀人は頭を掻いた
作戦会議室・・・
「では我々GIFTはあくまで機動隊の後ろに控え、機動隊員に危険が及んだ場合
参戦いたします、ただ参戦後は機動隊には出口の封鎖だけをお願いします
これは対象人物が「人間ではない」為です、我々は誰にも犠牲になって
貰いたくはないのです・・・誰一人欠ける事無く家族や愛する人の
所に帰す事・・・その為のGIFTです」
恵梨香は言い切ると周囲を見た
「警官は一番身近なヒーローです、お忘れなく・・・生きてこそヒーローです」
恵梨香は作戦室を後にした
「あの・・・さ・・・」
15時50分・・・秀人はベースカーの前に香澄と居た
「ん?」
「そろそろ時間だからさ・・・」
「そうだね」
香澄はモニターから顔を離さなかった
「もしかしたら・・・だから言っておくよ・・・嬉しかった、温かかった・・・
事故の時、手を握ってくれてありがとう、本当に嬉しかった」
「なんでかな?」
香澄はモニターから顔を離すとまっすぐに秀人を見た
「なんで過去形で話すかな・・・なんでそんな自分勝手な事言うかな?
不安だよ、怖いよ・・・嫌だよこんな仕事・・・わかっちゃうんだよ?
バイタル見てるから秀人君の状態すぐ分かっちゃうんだよ?
嫌だよ、可能性とか奇跡とか・・・信じさせてよ・・・
なんで過去形で言うの?私嫌だよ・・・二回も私の前で死なないでよ
勝手だよ・・・大嫌いだよ・・・
絶対帰ってくるって・・・未来の約束しない秀人君なんて大嫌いだよ
勝手過ぎるよ・・・「嬉しかった」なんて勝手すぎるんだよ、
約束してよ、明日の、未来の約束を私としてよ・・・
・・・私を安心させてよ・・・
嘘でもいいから・・・・安心・・・させてよ・・・
怖いよ・・・もう・・・死なないでよ・・・
ギルティーズなんて来なければいいのに・・・
来ないでよ・・・怖いんだよ・・・嫌なんだよ・・・嫌なの・・・
もう・・・見たく・・・ないの・・・」
香澄は泣き崩れた
「俺・・・正義とか仮面ライダーとか・・・分かんないけど・・・
香澄ちゃんが泣くのは嫌だ・・・
だから俺は「香澄ちゃんが笑える」事を「俺の正義」にするよ・・・
俺は「俺の正義」の為に戦うよ」
秀人は優しく香澄を抱きしめた
「だから笑顔でいてくれ」
秀人がそう言って頭を撫でると香澄はありったけの笑顔で答えた
「変身」
秀人の声に応じた様に秀人の腰にベルトが現れ、秀人の体が発光した
『フェイズ1完了』
ベルトから機械音声がした
「フェイズ2へ移行する」
秀人がベースカーの後ろの椅子に座ると椅子はベースカーに格納され、
秀人に色々な装甲を装備させ始めた
『フェイズ2「アサルト装備」移行完了』
ベースカーから出て来た秀人は明らかにプロテクターでゴツクなっていた
「行ってくるよ」
ベースカー上部から伸びたアームからアサルトライフルを受け取って
秀人は香澄に言った
「いってらっしゃい」
戦いが始まる・・・