転生者で世界を救ったけどヒロインとか要りませんから 作:メンヘラのかけソバ
後書きで結構真面目な話をしたい。
それ自体が不快な方もいるかもしれませんが、ご了承を。
ネプテューヌが(ry その2 後編
映画だが……
ハッキリ言おう、面白かった。
主人公クズだったけど、女性に対する想いは本物でそれが伝わってきた。
主人公クズだったが、詐欺の鮮やかさには舌を巻いたよ。
ただ、女性と2人で観るもんじゃねぇ……。
最後なんてドロドロの愛憎劇だったんだけど。
見てられなかった。思わず、目を閉じるシーンばかりでした。女って怖い(確信。ゆえにホモ最強、男は女と違って怖くない。
しかもネプテューヌめ、騙されてる彼女に感情移入してやがった。
そんでもって、あなたは騙さないわよね?なんて言って微笑まれたんだが。背筋が凍ったんだが。
「そうね、案外楽しめたわ。でも、主人公にちょっと殺意も湧いたわ。人の気持ちを弄ぶなんて最低のクズよ。何処かの誰かさんと同じでね」
「おい、待てコラ。俺は違うぞ、弄んでなんかいないだろうが」
「あら?キョーヤだなんて言ってないのだけれど、心当たりでもあるのかしら?」
このヤロウ…。
その、してやったりって顔が最高にムカつくんだが……これが世に聞く『殴りたい、この笑顔』というやつか。
「この映画によれば真実の愛は遠く離れると感じられるそうだが、離れる気はあったりするか?あるなら即刻、俺から離れて。無理なら俺が離れる」
「それは主人公が言ったデマカセでしょ?それに、絶対離れないわ。……今くらいは良いでしょ?」
擦り寄るな。腕に絡むな。そして肩に頭を乗せるな。
ふんわりとローズの香りが漂ってくるんだが、お前の髪か?俺は柔軟剤とかの匂いで気分悪くなるタイプなんだが……。
しかし不思議だ。なんで女の髪はこんなに艶やかなのだろうか?生物学上は男も女もホモサピエンスのハズ。なのに男の髪は艶やかじゃない。なにか違いがあるのだろうか?ホルモンとか?
そっと手を伸ばし、ネプテューヌの髪を軽く撫でてみる。
やはり手触りも良い。サラサラとした絹糸のようだ。俺の髪は鋼の様に硬いと美容師に言われた事があるほどだから、より新鮮に感じる。
くすぐったいと言いたそうな顔だが、拒絶の素振りは見せないので今度は髪を軽く梳いてみた。
「ねぇ、キョーヤ」
「ん?」
「私、あなたの事が好きよ」
突然なんだ?今俺は、人間の神秘に迫っている途中なんだ。邪魔をしないでくれ。
「あなたはどう、私の事は好き?」
「好きだな」
素直に答えよう。好きだよ、お前の事は。
「友達として、でしょ?異性として、1人の女としては?」
「そういう意味で異性は好きにならない」
「ホモだから?」
首肯する。
ああ、分かっているさ。ネプテューヌは本気で俺の事を好きだと、愛していると言ってくれている。にも関わらずこんな答えしかできない自分が情けなく思う事もあるが、俺はゲイなんだ。
もしも俺がネプテューヌを告白の返答として拒んでしまえばもう元の関係には戻れないかもしれない。俺はネプテューヌが好きだから、こいつとバカをやって、アホな事してみんなに呆れられて、笑われて。そんな
失いたくはない。
俺の数少ない友人なんだ。かけがえのない仲間なんだ。
過ぎ去る一瞬なのかもしれない。それでも今が永遠であって欲しいと願って何が悪い。時が止まって欲しいだなんて言わない。この関係が、この仲間たちが未来永劫変わらずにいて欲しい。
俺が、阿部鏡夜が最期のその時、お前らと友達で良かったと思いたいんだ。だからこんなところで破綻なんてさせたくない。
最低だよ。俺の独り善がりの我が儘だ。
俺が幸せでいたいから、ネプテューヌ達を苦しめている。俺が答えを出さないから、ネプテューヌは何時迄も止まったままで前へと進めない。
映画の主人公と変わらないじゃないか。
さっきは否定した。けれど、ネプテューヌの純情を俺は紛れもなく弄んでいる。
「ネプテューヌ、俺はホモなんだ………けど、お前の事は本気で好きだから」
もちろん友達として、敢えて言うまでもない。
しかしこれだけは伝えたい。
これからも傷つけ続ける事に対する贖罪の言葉なのかもしれない。
これからもネプテューヌを縛り続ける為の呪いの言葉かもしれない。
「……例え、俺がお前を受け入れずにいたとしても、お前が嫌いなわけじゃない」
何処かにある罪の意識と自分の欲望が俺の口で言葉を紡いでいく。
むしろ、この行為がネプテューヌを苦しめるのだろう。けれど言わなくてならない。
俺の独善的な願望の為に。
「ホモだから、お前は愛せない。けど、友達として仲間として大切に想っているから……」
今、俺はネプテューヌを利用している。その事実に胸がどうしようもなく苦しくなる。息が詰まる、酸素が足らない。
どうして俺はこんなにもクズなんだろうか。
純粋に好意を寄せてくれる女の娘を自分の為に使い潰そうとしている。
「だから、分かってくれ。……それだけは言っておきたかった」
自己中心的な俺にとって周りの他人など自分を彩る飾りに過ぎないのかもしれない。
けれど認めたくはない。認めてしまえば壊れてしまう。俺と奴らは対等で、友誼を結んだ仲のハズなんだ。
「キョーヤ……」
俺はこれから先も自分勝手な欲望と他者に対する罪悪感に苛まれ、荊の道を行く。
その果てに何が待つかなんて知らない。
求めた願いか罪の王冠か。
神だけが答えを知るのかもしれない。
今回、それなりの本気で作者は書いた。
これが作者の本気。理解していただけましたか?
皆さんは私を過大評価している。私は文才も散々な自己満足作家です。ですから、今後こういう雰囲気の話でこれを超えるものは出ないと思ってくれて構いません。
ギャグが良いと仰る方には申し訳ない。今回は結構真面目な話だったから。しかしギャグも同様に偶々受けただけなので面白くなる事はまずありません。むしろ今までのは奇跡だ。
何が言いたいのかと言えば、見限ってくれて構わないという事です。この辺で見切りをつけましょう。
小説って読んでもらう読者がいて成立しますから、その皆さんが不快な思いをするような事になれば、皆さんも嫌ですし、私も作者として嫌です。ですので上記に至るわけですね。
なんか変な後書きになってしまいました。
重ねて、申し訳ありません。